カテゴリー別アーカイブ: エクセルダッシュボード基礎技術

グラフの選択について

グラフはダッシュボードの中でも重要なコンテンツのひとつです

グラフと言っても種類は無数にあります!

 グラフについては何を選択するかについては、ケースバイケースとしか言いようがない面もありますが、そうはいってもある程度の目安はあります

グラフを選択する際には、まずは「何を示したいか?」を考えて見ましょう

そうすれば、何を選ぶかについてはある程度絞り込まれてきます

上の図のように、示したいものは大きく分けて4つに区分されます

・関係性

・分布

・構成

・比較

示したいものが、この4つの内の何になるかが明確であれば、選択すべきグラフ種類を絞り込むことは可能です

関係性

散布図

2つの軸を基にして関係性を点で表します

バブルチャート

2つの軸に加えて、円の大きさでもう一つの軸を表示します

分布

棒グラフ-ヒストグラム

全体的な分布を表示します

散布図

2軸で分布を表示します

構成ー動的

積上げ棒グラフ

棒グラフ内に内訳を表示します

積上げ面グラフ

棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた形のグラフです

構成ー静的

円グラフ

構成を示すのに一番オーソドックスなグラフです

ウォーターフォールグラフ

増減の内訳を表示するグラフです

比較ー複数アイテム

レーダーチャート

比較する項目が多い時に便利なグラフです

棒グラフ

比較ー時系列

折れ線グラフ

複数の線の推移を比較できるようにします

積上げ面グラフ

棒グラフと折れ線グラフとの中間のグラフです

<まとめ>

今回はダッシュボード内で使用するグラフの選択方法について解説しました

グラフを選択する際には、何より大事なのは「何を示すか?」を明確にすることです

 今回は「何を示すか?」について4つの区分を紹介しましたが、何を示すかが明確になれば選択すべきグラフ種類も明確になるはずです!

 尚、今回は4つの区分に紐づく形で選択すべきグラフ種類を紹介しましたが、あくまで目安であることを最後に付け加えさせて頂きます

ダッシュボードコンセプト~デザインルール~

数字こそ見た目です!

人間は元来、数字が苦手です

ですので、最初の見た目が読み手に大きな影響を与えます

今回は、見た目を上げるための4つのルールを解説します

この4つのルールを意識して、「見た目のいい」ダッシュボードを作成していきましょう!

MVCモデル

 MVCモデル(コントローラー、モデル、ビュー)とは、シンプルに解説すると、

ダッシュボート用のシートは①生データ、及び生データの②作業シート、③ダッシュボード、という風に、目的別に分けて作成しましょう

という事になります

 ダッシュボードには、計算内容や不要なデータなどが標示されないように、シートは分けて管理しましょう!

コントラスト

ダッシュボードを構成する主な要素は色/Color、線/Border、図/Shape、この3つになります

この3つの要素をうまく活用してメリハリの効いたダッシュボードを作成しましょう

キャプチャ

例えば、上の画像の一番左の画像では、全く異なる3色を使ってメリハリを付けています

 一番右の画像は、弾丸チャートというグラフなのですが、グラフの形を3つに変えることで「実績、前年実績、予算」という違う性質の値を明確に区分して表示しています

繰返し

同じフォーマットを繰り返すと、ダッシュボードを見る人が一目で”内容”を理解し易くなります

下はワッフルチャートですが、4つワッフルチャートを組み合わせて構成しています

1つ目のワッフルチャートの見方を理解しさえすれば、後の3つはすぐに頭に入ります

GIF1

近接&整列

同じ意味合いを持つものは近くに位置して、意味合いを明確に区別しましょう

3

そして、規則性を持って並べることで全体の構造が一目で分かるようにしましょう

4

では以上、4つのルールを意識してダッシュボードのデザインを楽しんでいきましょう!

ではまた次回

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ダッシュボードコンセプト2回目~作成STEP~

今回はスマホのようなダッシュボードの作成事例を基にして、ダッシュボード作成の5STEPについて紹介します

スマホ.gif

構想

ダッシュボードを作成する時には、まずは「ダッシュボードの利用者像」を思い浮かべましょう!

 冒頭のスマホのようなダッシュボードの場合は、現場の販売担当者から経営者まで含めて、色々な人が色々な角度から見ることを想定しました

商品データを個別に見たい人・・・、月別の販売概要だけ抑えたい人・・・様々なニーズに合わせる為に、スライサーやスクロールバーを作成しました

次に、「ダッシュボード内で表現する指標」と「データの入手元」を構想しましょう

このスマホのようなダッシュボードでは、ダッシュボードの上に分数の形で

<標示されている商品の位置>/<全体の表示対象数>

を示して全体の位置感を出せるようにしました

データ

 ①どのようなデータをどこから取得するのか、そして②どのようにデータ更新を行うかについては毎月、もしくは毎週の更新を意識して設定しましょう

 ダッシュボードを作成する為に、データの取得や更新に過度に時間を使ってしまうとあまり意味のないものになってしまいますので、データ取得、更新については慎重な設定が必要です

下書き

ダッシュボードを作成する前に、下書きを作成してみましょう

シンプルで、意味合いがあり、美しくする為には、必要なパーツと配置の構成案が必須です

ざっくりと、グラフや表などのコンテンツ案と配置案を下書きしてみましょう!

計算

 説明が後付けになりましたが、生データを収納するシートとデータをダッシュボードの表示にできるように計算を行うシートは、ダッシュボードとは分けて作成しておきましょう

下の図では左側は計算シート、右側はデータのシートとなっています

INDEX関数1

ダッシュボード

1から4を経てやっと最後にダッシュボードです

4で見せた”データ”と”計算”は下記のような形でダッシュボードになります

GIF2

計算シートで作成したパーツが、ダッシュボード内に配置されています

ダッシュボードの作成にあたっては上記の1から5まで、細かな作業が必要ですが、”神は細部に宿る”です

細部にこだわり、積み上げてこそいいものが出来ます!

ではまた次回よろしくお願いします

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ダッシュボードコンセプト3回目~Colorの使いかた~

シンプルで、意味合いがあり、そして美しいダッシュボードを作るには、色使いはとても重要な要素です

よくありがちな勘違いは”とにかく色種類を多く使えばカラフルで分かり易くなる”というものです

例えば、下の図を見てください

5

実に5色も使われていますが、色情報が多すぎて見る人に混乱を招く可能性があります

では、下の図はどうでしょう?

6

色情報が白黒絞られているのでシンプルさと、美しさを感じさせるようになったと思います

つまり、色の濃淡を意味合いに応じて使い分け、色の種類をあまり使わないのが色使いのコツです

目安としては”黒白”以外の色種類は2種類位までに抑えましょう

 但し、配色を選ぶのにわざわざ時間を使うのはもったいないので、エクセルの中にある便利ツールをうまく使いましょう!

画面上のページレイアウト・タブを選ぶと配色の組み合わせが選べるようになっています

この機能をうまく使いましょう!

GIF2

必要であれば、テキストやオブジェクトも含めて自分なりにカスタマイズ設定をしましょう!

(カスタマイズ画面は上記の”配色”の一番下にあります)

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今回は以上です

うまくColorを使ってシンプルで、意味合いがあり、美しいダッシュボードを作っていきましょう!

ではまた次回

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グラフを効率的に作成する1

グラフはエクセルダッシュボード内でとても重要な役割を果たします

一目でデータの意味を伝えるのに、グラフはとても重要なコンテンツです

このパートではグラフの効率的な作成の仕方を学びます

デザインをカスタマイズするなどの効果的な作成の仕方については、ぜひ数字を魅せるグラフ術を参照ください

尚、棒グラフの作成の仕方や折れ線グラフの作り方などの、グラフの作り方そのものは説明しません

今回は手っ取り早くグラフ作成を効率化する方法を3つ紹介します

Alt+F1のショートカットキー活用

グラフ作成元のデータの上にカーソルを置きAlt+F1を押しましょう!

すると、下のGIF画像のように高速でグラフが作成されます

GIF2.gif

標準のグラフ種類を登録設定しよう

 前述のAlt+F1のショートカットキーの解説を見て、「グラフ種類はどうするの?」と疑問に思った方もいらっしゃると思います

棒グラフや折れ線グラフ、これらのグラフ種類の選択はとても重要なことです

もし、同じようなグラフを何度も作成する時には「標準グラフ」というものを登録設定することができます

この標準グラフを一度設定すれば、Alt+F1のショートカットキーを押すと標準グラフで設定したグラフ種類になります

登録の仕方はまず、一度作成したグラフにカーソルを置いて右クリックして”グラフ種類の変更”を表示します

それをクリックした後に、下に画像のように登録設定したいグラフ種類の上で右クリックを押しましょう

そうすると、画像の黄色の箇所のように「標準グラフに設定」が表示されますので、こちらをクリックします

8

次からAlt+F1ショートカットキーを押すと、標準グラフに設定したグラフ種類になります

縦横の比率を固定のまま大きさを調整

ダッシュボード上でグラフの大きさを変える必要がある時があります。

そんな時はShiftキーを押しながらグラフの隅をクリックして調整しよう

GIF3

今回は以上です

次回はもっと本格的な内容を解説します

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グラフを効率的に作成する2

今回とこの次の回はグラフを効率的に作成する為に、”データの選択”機能の使いこなし方を学びましょう

以下のようなグラフも、”データの選択”機能を使いこなすことで作成することができます

speedメーター

「データの選択・機能」はグラフ上で右クリックすると、下の画像のように表示されます

9

今回は3つの「データの選択・機能」の主要3機能の内、行/列の切り替えについて解説します

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 例えば、次の画像のようなグラフを作成したものの、行列の配置が当初の意図と違った場合にはこの行/列の切り替え機能を活用します

13
,

行列の切り替えは、下のGIF画像の「行/列の切り替え」を押すと行えます

GIF4

グラフにしてみたら、当初思うようなグラフになっていないことはよくあります

そんな時は迷わず行列を切り替えてみましょう!

詳細はまた次回解説します

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グラフを効率的に作成する3

では今回は前回から引き続き”データの選択”について解説します

今回の対象は凡例項目横(項目)軸ラベルになります

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上の画像の左側に赤印をした箇所を「凡例項目」、右側に赤印をした箇所を「横(項目)軸ラベル」として解説を行います

1.凡例項目を使いこなす

凡例項目を使いこなして、下のグラフに2017の数字を加えてみましょう

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追加を押すと、どのデータを追加するのかを指定できるようになります

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追加を押した後は系列名系列値に分けて指定を行います

GIF5

これで2017の数字が追加されました

そして、順番を変えるには以下の▼▲(凡例項目の右端)を操作しましょう

GIF8

2.横(項目)軸ラベルを使いこなす

横(項目)軸ラベルほど使う機会がありませんが、知っておくと便利です

データの範囲を指定しなくても、表示項目のチェックの入れ替えだけで調整することができます

GIF7

上の画像では、「横(項目)軸ラベル」の部門Cのチェックを外すだけで、グラフから部門Cの表示が消えています

今回は以上です

また次回をお楽しみに!

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グラフを効率的に作成する4

今回は”系列グラフの種類の変更”の使い方について解説します

”系列グラフの種類の変更”とはグラフ上で右クリックすると表示される”機能”です

例えば、下のスピードグラフはこの機能により違う種類グラフ(円、ドーナツ)を組み合わせ、表示軸も第1軸と第2軸を組み合わせを変えることにより完成します

1

この機能は数字を魅せるグラフ術でも盛んに活用されます。基礎の段階でうまく使いこなせるようにしておきましょう!

1.グラフの種類を変える

下のようなデータをグラフにしようとしていたとします

売上と利益ではデータとしての種類が違いますよね?

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そのまま棒グラフにすると、下の画像のような形になります

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 このままだと意味不明なので、まずは利益を売上とは違う種類のグラフにするため、利益グラフの上で右クリックをします

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すると”系列グラフの種類の変更”の表示が出てきますのでクリックします

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 上の画像のように「系列グラフの種類の変更」を表示すれば、自由自在にグラフを変更できるようにできますので、ここでは折れ線グラフを選択しましょう!

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これでだいぶ見やすくなりましたね

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2.軸を変える

利益の種類のグラフを変更することで、だいぶ見やすくなりましたが、そもそも売上と利益では数字の質が違う為、バランスが悪いので利益を測る軸を変えます

1の時と同じように”系列グラフの種類の変更”から第2軸にチェックを入れます

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すると下のグラフのようになります

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 売上と利益が違う基準で測られるようになった為、部門A、B、Cの違いが売上と利益の両面で分かり易くなりました

繰返しになりますが、この機能は頻繁に出てきますので早めに使いこなせるようにしておきましょう!

では、また次回

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グラフを効率的に作成する5

今回はグラフシリーズの最後です

グラフを見やすくするための「仕上げ」について解説したいと思います

では早速、以下のグラフをご覧ください

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何がなんだか分からないですよね?

では次のグラフを見てください

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何と何が、どう違うのかが良く分かりますよね・・・

”何”と”どう”が揃って始めてグラフは意味をなします

この2つを分かり易くする為の工夫は”書式設定“で行います

今回の記事では代表的な書式設定の仕方を2つ紹介します

1.軸の書式を設定する

グラフをクリックすると右側に”プラス”ボタンが出てくるので”軸”をクリックします

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すると、下の画像の黄色印の箇所のようにが表示されます

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ここでは詳細を割愛しますが、軸の設定については下の画像のように、最小値や最大値を変えるなどの様々な指定も画面の右側でできます

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2.データラベルの書式を設定する

1と同じくグラフ上で右クリックしてプラスボタンを押して下さい

”データラベル”をクリックするとグラフ上に”数字”が表示されます

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ここから更に表示設定を変えたい場合は右にある▶をクリックしましょう

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下の画像に表示されている「数字の表示の位置を変える/中央揃え、内側等」以外の設定変更をする場合には、”その他のオプション”をクリックしましょう!

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様々なオプションが表示されますが、代表的なのはラベルを数字以外に変える設定です

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例えば、”分類名“”を押すと以下のように表示されます

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1と2を通じて今回はこれしか紹介できませんが、書式設定は本当に様々な方法があります

興味のある方はグラフエクササイズシリーズもご覧ください

ではまた次回

次回からはスパークライン(ミニグラフ)の解説を開始します

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スパークライン~折れ線・縦棒~

スパークラインという機能はあまり馴染みがないと思いますが、分析・プレゼンに十分活用できます。見た目はグラフと一緒ですが、関数と同じ感覚でセル内に手軽に作成できて、大量に並べて比較できる点が違います

一番効果が出やすいのが、下のような数字が詰め込まれた表を視覚的にする時です。

上の画像の表は実際には30日まであります。表が細かすぎて、一目では何も掴めません。ではスパークラインにするとどうなるでしょう?

少なくとも商品別や日別で特徴みたいなものは見えてきそうな気がしてきたのではないかと思います

このスパークラインは見た目の瞬発力が必要なダッシュボード内でも重要な役割を果たします

ぜひ下のサンプルをダウンロードして実際に見てみてください[

1.スパークラインを作成してみる

 スパークラインの良さは関数と同じ感覚で、作成できるところです。グループ単位(複数のセル)でも作成できてしまいます。

 まずは作成したい複数セルにカーソルを置きましょう。

挿入タブからスパークラインの折れ線をクリックしましょう

するとスパークラインの基となるデータを指定できるようになります。

ちなみに、一つのスパークラインに対して複数行のデータは指定できないようになっています。もし、指定元が10個あり、対応する範囲が10行の場合はOKです。これが10個に対して11行とかになるとエラーになってしまいます

縦棒の方も同じように作成することができます

2、山(最大値)と谷を指定する

スパークラインではグラフと違って山と谷を指定することができます。この機能を使えば、上昇傾向や下降傾向などの”数時の動きの特徴”がより掴みやすくなります

スパークライン上にカーソルを置いてデザインタブをクリックします。すると以下のチェックボックスが出てきます

上の画像の山と谷を両方クリックして見てください

山の箇所と谷の箇所のマーカーが変わります

上の画像のように谷だけ色を変えたい場合には以下の箇所を修正します

<まとめ>

今回はスパークラインの作成の仕方の基礎と、スパークラインの山と谷を指定する方法を解説しました

実際に作成して見ると、通常のグラフと違った魅力も見えてくると思います

関数のような感覚で手軽に作成できるのと、大量のデータから傾向を掴みやすくできるのが特徴だと思います

通常のグラフと比較すると、スパークライン同士を並べたり、山と谷を指定できるのがメリットです

では次回、更にスパークラインを深堀していきます

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