カテゴリー別アーカイブ: Power BI

条件付き書式をカスタマイズして魅力的なグラフを作成する~DAXを使いこなす

エクセルでもビジュアルはかなりカスタマイズできます!でも、Power BIだと更にカスタマイズができます!!

今回は、DAX式と条件付き書式を組み合わせて平凡な縦棒グラフを、周囲を「あっと」言わせるグラフにしましょう!

Before

上の画像が今回の工夫をする前の、通常の縦棒グラフです

こちらのグラフの横棒の色を、値に応じて変更できるようにします!

After

BeforeとAfterのグラフを見比べてみていかがでしょうか?

Afterだと広大な棒グラフの砂漠に「良いところ」「悪いところ」のメリハリがつきました

エクセルではここまでできません

しかも、Power BIのDAX式と条件付き書式を使えばそんなに難しくありません

ぜひ試してみてください!

ポイント

ポイントは2つあります

色指定を行うメジャー/ColorをDAX式を使い作成するのが一点目です

二点目は、条件付き書式に一点目の色指定を行うメジャーを組み込みます

色指定を行うメジャー

今回の場合だと、月の売り上げ金額に応じて色を変更します

ですので、色指定の対象となる値は売上金額です

売上金額に応じて複数の条件を設定し、条件に対応する色を指定します

関数はSWITCH関数を使用します

SWITCH(対象の値,条件式1,結果1,条件式2,結果2・・・)

上の式で結果/色指定はどうしましょう?

“RED”などで指定する方法もあります

今回はHEX値を使用します

こちらのHEX値はエクセルシートから抽出できます

HEX値を反映したメジャーは次のようになります

Color = SWITCH(TRUE(),’テーブル'[当月売上]<25000,”#FF0000″,’テーブル'[当月売上]<30000,”#FFFF00″,”#0099FF”)

条件付き書式の設定

条件付き書式は次の画像の箇所から設定します

データ形式スタイルは「フィールド」を指定します

基準にするフィールドには、前述の色指定のメジャーを設定します

これで、値に応じて色が変更になる棒グラフが作成できました

<まとめ>

今回はグラフの色を値に応じて変更できるようにしました

これで、平凡な棒グラフにメリハリがつきます

実はエクセルでも最高値の色を変える方法は紹介していました

ただエクセルでは2色が限界でした

Power BIでは値に応じて色を臨機応変に変更できます

中には今回紹介した「SWITCH関数がどうも馴染めない」という方もいらっしゃると思います

その場合はエクセルのワークシート関数「SUMIFS関数」などで慣れを作成してみてください

長文を最後までお読み頂き誠にありがとうございました

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ダッシュボードにプラカードを挿入しよう!~カードと複数の行カード~

【カードをうまく活用して、ダッシュボードをメリハリがついたインパクトのあるものにしよう!】

カードはエクセルダッシュボードでは、図形を使って作成されます

Power BIのカードはエクセルの図形よりも豊富な機能が揃っています

この豊富な機能を有効活用してダッシュボードを魅力あるものにしましょう!

今回の記事では、カードまたは複数の行カードをランク付け作業と連動させる裏技も紹介します

ページへの配置

カードまてゃ複数の行カードの配置は以下の画像の箇所から行います

こちらをクリックするとカードまたは複数の行カードがページに配置されます

値の設定

カードの場合は1つだけフィールドに値を設定します

複数の行カードの場合にはフィールドに複数の値を設定します

ビジュアルの調整

カテゴリラベル

デフォルトとではカテゴリラベルがオンになっています

こちらは好みに応じて調整してします

タイトル

こちらは「全般」から調整を行います

タイトルをオンにした状態で「テキスト」に入力すると、カードのタイトルに反映します

そのほか、横方向の配置などを調整できます

フォントなど

カード

「吹き出しの値」にて調整します

複数の行カード

「カード」にて調整します

アクセントバー

複数の行カードのみ

複数の行カードの場合、デフォルトで文字列の左にバーが付きます

こちらはアクセントバーをオフにすると消えます

罫線(丸みを含む)

「全般」の視覚的な境界で調整します

ランク付けと連動させる裏技

ここからは、ランク付けとカードを連携させます

ランク付けと連動させるにはフィルター欄を使用します

まずは、カードのフィールドを客先等の数字でない項目にて設定します

次にフィルター欄にフィールドを設定します

基本フィルターになっている箇所をクリックすると「上位N」が選択できるようになります

上位Nの項目の表示は’1’で設定してください

最後に、上位ランクの判断基準になるフィールドを「値」欄に設定します

注意点としては、フィルターを適用しないとランク付けが有効になありません

こちらはしっかり適用処理を行っておきましょう

ちなみに複数の行カードでも同じことがおこなえます

例えば、上位3社を指定するときっちり3社を抽出してくれます

但し、あくまで抽出を行うだけで、表示順位が数字ベースでの降順になっていませんので誤解を生むかもしれません

この点は十分に注意してください

<まとめ>

今回はダッシュボードにプラカードを挿入する方法を解説しました

カードや複数の行カードは機能が豊富にありますので、最初は戸惑うかもしれません

ただ調整する箇所は限られていると思いますので、すぐになれるのと思います

なお、カードの表示はほかのグラフのフィルターと連動します

例えば、売り上げを掲示するカードであれば、他のグラフで関東地方のフィルターがかかれば「関東地方の売り上げ」を、近畿地方のフィルターがかかれば「近畿地方の売り上げ」を掲示します

このフィルターをDAX(メジャー)の工夫で回避する場合はCalculateとALLを組み合わせて使用してください

長文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました

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ワンクリックで詳細を深堀できるようにする~ドリルスルー機能~

【問題個所を深堀するドリルスルー機能を作成して、ダッシュボードを実用的なものにしましょう!】

数字が落ち込んだ時、上がった時に必要なのは「なぜ落ち込んだのか?」「なぜ上がったのか?」を把握することです

Power BIではドリルスルー機能という便利機能により、別ページで数字が動く理由をつかめるようになっています

上のGIF画像では1ページ目にて、円グラフ内にある3商品の中から深堀する商品を選択した後に、2ページ目で該当商品の時系列の動きを確認できるようになっています

ドリルダウンとは何が違うの?

と思う方もいらっしゃると思いますが、ページ内で機能するドリルダウンと違い、別ページに展開するのがドリルスルーと思ってもらえれば幸いです

詳細ページの準備

まず詳細な項目として見たいコンテンツ/ビジュアルを配置したページを作成しておきます

ドリルスルー項目の設定

下の画像の黄色に印をつけた箇所にて、詳細に見たい切り口を指定します

切り口として「商品」を指定したら該当商品の、「年」をしたら該当の年の内容のみがドリルスルーを設定したページの表示内容になります

フィルター項目の調整

ドリルスルーを行う際にフィルターをかけていると、フィルターした項目はドリスルーを設定したページに引き継がれます

上のGIF画像ではフィルターを行った事業年度月がドリスルーを設定したページに引き継がれています

このフィルターの引継ぎを行いたくない場合には、下の画像の箇所をオフにします

もちろん、フィルターの調整を行うのではなく、ドリスルー設定項目を複数指定することも可能です

複数指定する際には、単純に追加したいドリルスルー設定項目を下に重ねてください

ドリルスルー設定項目の表示

ドリルスルーする際に選択した項目を明示するには「SelectedValue()」というDAX式を使用してメジャーを作成します

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スライサーの使用方法&デザイン変更方法~ダッシュボードをセレクタブルに~

エクセルのスライサーを最初に見たときは、あまりに便利で驚いたのを覚えています

Power BIにもスライサーは当然ありますが、機能が多いので、もしかして最初は不便に感じるかもしれません

私自身は最初に「あれ?こんなデザインになるの?」と思いました

特にカレンダー関連のスライサーの場合です

というのも、カレンダー関連のフィールドをスライサーにすると、エクセルのスライサーからは程遠い、下の画像のようなデザインになってしまうからです

 今回の記事では、スライサーの基本的な使いかたから、応用的な使い方、そしてアドインのスライサーも含めて幅広く紹介します

基本的な使い方

ページにスライサーを追加するには、視覚化の欄で下の画像の黄色の印の箇所をクリックします

すると、ページにスライサーが追加されます

フィールドを設定したら終了です

スライサー上の選択とグラフの内容は連動するようになっています

スライサーのデザイン変更

基本デザイン

スライサーの基本デザインは、意外な箇所で設定します

下の画像の箇所から変更するわけではありません(基本的なデザインを設定した後に使用します)

実は、基本的なデザインはこちらから設定します

スライサーの上にカーソルを当てると、消し込むのようなマークが表示されますが、その右にある下向きの▽から処理を行います

ちなみに、上のGIF画像のように「一覧」ではなく「ドロップダウンリスト」を指定すると以下のようなデザインになります

狭いスペースにスライサーを納めたい時にはとても便利です

関連デザイン

関連デザインから「ビジュアル」の画面で設定を行います

スライサーの向き

デフォルトでは縦になっています

こちらを横にするとデザインが明確に変わります

全選択

下の画像の黄色の箇所をオンにすると「全選択」が選択できるようになります

全選択にした時のスライサーは下の画像のようになります

アドイン

その他のビジュアルの取得から、様々なアドインのスライサーを取得できます

動画型スライサー

Play Axisというアドインは動画のようにスライサーを動かすことができます

タイムライン

Time Line Slicerを使うと、様々な時間の切り口でグラフを見ることができます

<まとめ>

今回はPower BIのスライサーのデザイン変更を中心に解説させて頂きました

スライサーを初めて作成してみて「おや?」と思った方に「役に立った」と思っていただけたら幸いです

最後にもう1点付け加えさせて頂きます

スライサーと他のグラフとの連動です

スライサーと他のグラフとの「フィルター」「強調」を調整するの場合には、以下の箇所から調整を行います

関連のあるグラフで3つ/フィルター強調なしを指定します

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Power BIの地図グラフを緯度・経度で作成する方法~Google Map活用~

今回は、先日「緯度と経度でPower BIの地図グラフを作成できないか?」というご質問を受けましたので、ブログ記事の形で回答したいと思います

緯度・経度の取得方法

今回はGoogle Mapから取得する方法を解説します

実はGoogle Mapのピンの上で右クリックすると、緯度と経度がコピーできるようになっています

こちらをまずはエクセルの表に貼り付けてください

データカテゴリーの操作

緯度と経度を記載したエクセル表をPower BIに取り込んだ後は、データカテゴリーを修正します

緯度と経度、それぞれのデータカテゴリーを「緯度」「経度」で指定します

要約処理の方も「集計しない」に指定し直しておきましょう

地図グラフの作成

地図グラフをページに挿入したら、次の画像のように緯度と経度を配置しましょう

場所についても指定すると、こちらが優先されてしまうの注意が必要です

これでうまく地図グラフに緯度と経度が反映されました

今回の記事は以上です

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます

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予実対比のグラフをPower BIで作成する~DAX使用/変数込み~

以前、対比表のグラフをエクセルで作成する方法を紹介しました。今回はPower BIで「対比表のグラフ」を作成する方法を紹介します

超過/紺と未達額/赤をメリハリをつけて表示できるので、対比を示すダッシュボード内に配置するのにぴったりなコンテンツです

このグラフはDAXの作り方を工夫すれば意外と簡単に作成できます

ポイント

詳細は過去の記事を参照して頂けると嬉しいのですが、大きくわけてポイントは2つあります

積み上げ棒グラフ

積み上げ棒グラフの内訳は3つに分けます

それぞれ、メジャーで設定します

 基本 ⇒計画、実績の低い方

 超過 ⇒実績-計画

 未達 ⇒計画-実績

折れ線グラフ

実績の横棒は折れ線グラフのマーカーで作成します

折れ線の実線は、太さをにします

メジャーで使用するDAX

基本

MIN関数を使い、計画金額と売上金額(実績)の合計額の低い方を表示できるようにする

超過

変数とIF関数を使用し、実績が計画を超えている場合には差(実績ー計画)を表示できるようにします

*VARを使用して変数設定、RETURNで関数の計算結果を返します

未達

変数とIF関数を使用し、計画が実績を超えている場合には差(計画ー実績)を表示できるようにします

*VARを使用して変数設定、RETURNで関数の計算結果を返します

グラフ設定

グラフ/ビジュアルは積み上げ棒グラフ+折れ線を使用します

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-106.png

メジャーの配置

設定したメジャーは次の画像のように設定します

折れ線マーカーの設定

折れ線の太さ

次の画像のようにストロークの幅をで設定します

マーカー

まずマーカーをオンにします

そしてマーカーの形(図形)とサイズを次の画像のように指定します

これでグラフの色などを調整して完成です

未達の色は赤にすると、とてもリアルに未達度合いが伝わりやすくなると思います

<まとめ>

今回はDAXのIF式を活用し、対比をメリハリをつけて表示するグラフを作成しました

元データについては、今回は詳細に言及しませんでしたが、計画と実績を対比する場合にはカレンダーテーブルの活用も大きなポイントの一つとなります

計画とカレンダーテーブルを連携する場合には計画側の形式もポイントになります

例えば「2022年1月」を2022/01/01の日付を設定したとしても、日付形式でないとカレンダーテーブルとのリレーションは有効になりません

詳細についてはこちらの記事にまとめであります

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Teams内でPower BIを直接活用する方法~Power Platform~

【今回は業務で使用頻度の高いTeamsにてPower BIを活用する方法を紹介します】

最近、Power Platformという言葉を良く耳にします

 Power Platフォームは「Power Apps」「Power Automate」「Power BI」「Power Virtual Agents」の4製品から構成されると言われています

このPower Platformを活用すれば、低価なクラウド環境でローコードにより業務のデジタル化が実現します

但し、このPower Platformには影の主役が存在します

それがTeamsです

業務で使用頻度の高いTeamsにてPower Platformを使いこのすことにより、業務のデジタル化が加速することはまちがいありません

今回はTeams内でPower BIを活用する方法を紹介します

Power BIアプリの追加

まずTeamsで下の画像の黄色い箇所をクリックします

次にPower BIを検索します

Power BIをクリックすると、Teams画面の左側にPower BIのマークが表示されますのでこちらは固定しておきましょう

これでTeams内でPower BIのレポートが開けるようになります

Power BIレポートの投稿

一度Teams内で開いたレポートはTeams内で投稿ができるようになります

上の画像の黄色の印をクリックすれば、レポートの一覧が表示されます

受信側でもレポートはTeams内ですぐに開けるようになっています

レポートの検索

受送信されたPower BIレポートはTeamsの画面上で簡単に検索も行えます

Teamsの画面上で検索する際には「@Power BI」と検索ボックスに入力してください

<まとめ>

コロナ禍でリモートワークが始まった時にTeamsを使うようになりましたが、Teamsの便利さには驚きました

Teamsがあるから業務がリモートでも回っていると言っていいぐらいです

Teamsで直接Power BIを活用できればデータの可視化も一気に加速しますね!

ぜひTeamsとPower BIをセットで有効活用してみてください

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Power BIツアー~Power BIでマイダッシュボード作成・初級_1/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回の記事では、Power BIが何ができそうかについて、ツアーの形で知って頂こうと思います

ところで、

読者の皆さんは1つグラフを作成するのにどの位時間が掛かりますか?

「データ範囲を指定すれば、クリック1つでできるからそんなに時間がかからないよ」

という方もいらっしゃると思います

クリック一つでグラフを作成できるのは、グラフ作成用のデータが整っている場合です

 グラフ作成用のデータを作成するためにピボットテーブルを使ったり、VLOOUP関数でデータ間を紐づけたりなどの「データ成型」作業に物凄く時間がかかったことはなかったですか?

Power BIならば、データ取得➡データ成型➡ダッシュボード化まで瞬時に行えます

本来、データを可視化する目的はあくまで次の行動に繋げるためです

Power BIならばデータの可視化自体に時間をかけることなく、次の行動を始動するまでの時間を短縮することができます

 しかも、作成したレポート/ダッシュボードは「動きの中」でデータの勘所が把握できるようになっています

この「動きの中で」というのは実際のPower BIの画面を見ながら解説したいと思います

では、

本題に入る前に簡単にPower BIの全体像に触れます

Power BIは「Power BI Desktop」とクラウドにある「Power BIサービス」に分かれます

Power BI Desktopにてレポート/ダッシュボードを作成し、Power BIサービスで他の人に作成したレポート/ダッシュボードを共有します

Power BI Desktopは4つに画面が分かれています

・データ取得画面

・レポート画面

・データ管理画面

・リレーション管理画面

 上記の順番にて、Power BI Desktopの実際の画面を使用しながらPower BIが何ができそうかを解説させて頂きます

*Power BIサービスについてはまた別途、解説させて頂きます

データ取得

Power BIではあらゆる種類のデータがワンクリックで取得できます

エクセルファイルはもちろん、CSVやShare Pointのデータを取得できます

フォルダ内にある複数のファイルや、1つのファイル内にある複数のシートも一括で取得できます

レポート画面

レポート画面は主に3つの部分から構成されます

フィールド

こちらに取得したデータが反映されます

視覚化

こちらで様々なコンテンツを手に入れることができます

ページ

こちらに「フィールド」のデータや「視覚化」のコンテンツを反映します

無地のキャンバスに絵を描いていくようなイメージです

デモ

グラフ作成

レポート画面では、ピボットテーブルの感覚でグラフを作成できます

ピボットグラフをもっと進化させたイメージです

グラフ作成に使用したデータは、元々、Power BI Desktopに取得前は次のようにシートが分かれていました

しかも売上金額も合計処理はされていません

これらのデータはPower BI Desktop内で、合計処理と異なるデータ間での紐づけ処理をクリック操作で行います

ドリルダウン

ページ内に4つコンテンツがある状態からデモを始めます

ドリルダウンを行うと異なるコンテンツが連動します

階層を深堀する処理がクリック処理で行えるだけでなく、他のデータとの関係性が「動き」の中で分かるようになっています

下のGIF画像では「地域ブロック」➡「都道府県」➡「客先」の順でドリルダウンしていきます

 ドリルダウンの処理とともに他のグラフの表示も変わるので、データの全体像やデータ間の関係性が動きの中で理解できるようになります

「動きの中で分かる」という事は、静のグラフを複数見た時の様に「推測処理」をしなくていいのです

これは凄いメリットです!

アニメーション

Power BI Desktopではアニメーションが使えます

こちらは今回の初級の内容ではないですが、バー・チャート・レースという横棒が順位を争う様子を描いたグラフです

*データ出典:メディアレーダー

「ネット広告費がテレビの広告費を追い抜いた」という事実が動きの中でよく実感できます!

データ管理画面

 こちらは今回の初級シリーズではあまり解説を行う機会がありませんが、ちょっとしたデータ変換をしたり、新たな列作成・新たなテーブル作成が行えます

リレーショナル管理画面

こちらの画面では異なるデータ間の紐づけ処理が行えます

エクセル関数のVLOOUP関数で行う処理を思い浮かべてもらえれば分かり易いと思います

こちらの画面で、異なるデータ間の共通のキー項目を紐づければ、一括で複数列の紐づけ処理が行えます

VLOOUP関数のように、1つの列を紐づけるのに1つの関数をいちいち入力していくような手間は必要ありません

<まとめ>

今回の記事では、Power BI Desktopの機能を抜粋して見て頂きました

Power BIは機能があまりに多いので何を紹介するか悩ましいところでした

Power BIには「AI」のようなQ&Aという機能さえあります

今回は初級という事でかなり絞りこませて頂きました

Q&Aについては、また初級シリーズの中で紹介させて頂こうと思います

Power BIを使うメリットをまとめると以下の2点になります

・グラフなどのコンテンツ作成に使用するデータ作成の手間が省ける

 ➡データを可視化する時間を短縮できる。即ち次の行動にもつながりやすい

・複数のコンテンツが同時に動く「ドリルダウン」やアニメーションが使える

 ➡データの全体像やデータ間の関係性が一目で分かるようになる

ぜひ、次回から今回紹介した内容を詳細に解説していきたいと思います

初級編

第二回 ⇒データ取得

第三回 ⇒データ変換

第四回 ⇒リレーション作成

第五回 ⇒グラフ作成

第六回 ⇒アプリのダウンロード

第七回 ⇒積上げ棒グラグと地図グラフ

第8回 ⇒スライサーなどのページ調整


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データ取得~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_2/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

前回、Power BIの魅力を紹介するのに使用したレポートを作成する方法を今回からシリーズで解説していきます

今回はPower BIの入り口である、データ取得について解説します

Power BIにとってデータはガソリンみたいなものです

ガソリンがなくてはPower BIは走れません

Power BIは全て「データ取得」というガソリン補給から始まります

インストール

データ取得の前に「Power BI Desktop」をインストールしておきましょう

クラウドのPower BIサービスとは別なので注意しておきましょう

インストーラーのダウンロードはこちらからです↓

Microsoft社HPより

使用データ

使用データは1つのエクセル・ファイルです

エクセル・ファイルは3つのシートに分かれています

1つ目のシートは「売上データ」です

データの中味は次の4つです

a:日付、b:客先、c:商品、d:売上金額

2つ目のシートは「客先」です

e:客先f:都道府県

最後のシートは「地域マスタ」です

g:都道府県、h:地域ブロック

3つのシートのデータ項目(a~h)は共通の項目があるので、次の図のように階層化できるようになっています

データの取得

インストールしたPower BI Desktopを開くと、データ取得の画面が出てきます

こちらをクリックすると、取得するデータの種類を選択する場面が出てきます

こちらで「Excel」を指定し、接続をクリックします

次に開いた画面で取得するファイルを選択します

その後は、取得するシートを指定します

今回の場合は、3つのシートを全て「チェックを入れて」指定します

その後は、ナビゲーター画面の下から「読み込み」ボタンを指定してください

<まとめ>

今回はPower BIの初動であるデータの取得について解説しました

データを取得されたら「少し遅いな」と感じると思います

これはPower BIではデータを取得したり更新したりする場合には、様々な処理が裏で走るからです

次回からその裏の処理も交えながら解説を行っていきたいと思います


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SharePointにあるファイルを直接Power BIに取り込む方法

【ファイルを共有するのにSharePointを利用されている方も多いと思います。今回はSharePointにあるエクセルファイルを、ダウンロード処理なしに直接Power BI Desktopにデータ取得する方法を解説します!】

どこにいても情報にアクセスできるSharePointを利用するメリットはとにかく高いと思います

ただSharePointを使うメリットはそれだけにとどまりません

SharePointにあるファイルは複数ファイルでもPower BI Desktopで一括取得することができます

今回の記事では、SharePointにあるファイルデータのPower BIでの取得方法を「一括取得」「個別取得」にわけて2つ解説します

*Sharepointのリストを取得する場合はこちら

ポイント

一般的にはデータを取得するファイルを指定するには、クリック処理で該当ファイルを指定します

今回の記事では「コピー&ペースト」で指定します

「コピー」する場所は取得方法に応じて2つあります

1つ目はSharePointのサイトからコピーします

サイトのページの詳細をクリックすると「アドレスのコピー」が表示されますので、こちらをクリックします

2つ目は取得ファイルの「情報」からコピーします

SharePointサイト内のファイルを一括取得

アドレスのコピー

1つ目の取得方法では、SharePointのサイトの「アドレス」活用します

ポイントで前述したように、まずはサイトのアドレスをコピーします

コピーしたらメモ帳に貼り付けておきます

Power BI Desktopでデータ取得

ここからPower BI Desktopでの解説になります

データを取得では「SharePointフォルダー」を選択します

次に、画面下の「接続」をクリックするとサイトURLを指定する画面が出てきますので、空欄にメモ帳に貼り付けた内容をコピー&ペーストします

空欄にコピー&ペーストしたら、画面右下にあるOKボタンをクリックしてください

OKボタンのクリック後に遷移する画面では、サイト内にあるファイルが全て表示されます

この画面では、サイト内にサブフォルダーを作成していても、サイト内のファイルが全て表示されます

次に下のボタンから「データの変換」を選択してクリックします

サブフォルダのフィルタ

「データの変換」をクリックするとPower Querエディタが開きます

上の画像では、Folder Pathという列名が表示されていますが、こちらの列で取得するフォルダを「フィルタ」により指定します

M関数によるデータ成型

取得対象のフォルダのファイルに絞り込んだ後は、カスタム列作成画面を使用してM関数によりデータ成型を行います

使用するM関数は「Excel.Workbook」関数になります

上の画像のようにExcel.Workbook関数で「Content列」を処理する形になります

Excel.Workbook([Content])

すると、下の画像のように取得するファイル分の「Table」ができます

その後、下の画像のようにTableがある列以外の列を削除します

この後、Tableを展開すると「Sheet」と「Table」が混在している状態になっています

こちらを「Table」のみにフィルタします

ここで最後の展開処理を行います

後は必要な列以外を削除します

特定ファイルを取得

パスのコピー

特定ファイルをSharePointから取得する場合には、該当ファイルの情報から前述したようにパスのコピーをします

パスのコピーをしたらメモ帳にコピーしておきます

Power BI Desktopでデータ取得

ここからは1つ目のSharePointからの取得方法と同様です

ただ一つ注意点があります

メモ帳の内容をそのままコピーしても有効に機能しません

URLの拡張子以降の部分は削除してからOKボタンを押します

*もし、うまく行かない場合には取得先を「Web」からにしてやり直してみてください

<まとめ>

今回はSharePointからPower BI Desktopにデータを取得する方法を解説しました

取得方法は「一括取得」「個別取得」に分かれますが、いずれも「選択」でなく「コピー」により取得ファイルを指定します

とにかくファイル共有しやすいSharePointはファイル数を大量に扱うのに便利です

ぜひ今回のPower BIとの連携方法は有効活用してみてください

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