タグ別アーカイブ: エクセル

ダッシュボードコンセプト3回目~Colorの使いかた~

シンプルで、意味合いがあり、そして美しいダッシュボードを作るには、色使いはとても重要な要素です

よくありがちな勘違いは”とにかく色種類を多く使えばカラフルで分かり易くなる”というものです

例えば、下の図を見てください

5

実に5色も使われていますが、色情報が多すぎて見る人に混乱を招く可能性があります

では、下の図はどうでしょう?

6

色情報が白黒絞られているのでシンプルさと、美しさを感じさせるようになったと思います

つまり、色の濃淡を意味合いに応じて使い分け、色の種類をあまり使わないのが色使いのコツです

目安としては”黒白”以外の色種類は2種類位までに抑えましょう

 但し、配色を選ぶのにわざわざ時間を使うのはもったいないので、エクセルの中にある便利ツールをうまく使いましょう!

画面上のページレイアウト・タブを選ぶと配色の組み合わせが選べるようになっています

この機能をうまく使いましょう!

GIF2

必要であれば、テキストやオブジェクトも含めて自分なりにカスタマイズ設定をしましょう!

(カスタマイズ画面は上記の”配色”の一番下にあります)

7

今回は以上です

うまくColorを使ってシンプルで、意味合いがあり、美しいダッシュボードを作っていきましょう!

ではまた次回

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

Power Queryって??

Power Queryって言葉は知っているけど、具体的には何も分からないという方も多いと思います

私も色々と研究してみました

私の個人的な感想は

”本来は表計算ソフトであるエクセルにAccessのデータベース管理機能を加えたもの”

という感じでした

早速、”論より証拠!”、ということで実際にPower Queryで処理するところを、概要だけになってしまいますがお見せしたいと思います

<実施すること>

・1つのフォルダに、販売個数データに関する3つファイルが入っている

・3つのファイルにデータを1つにまとめた上で、価格表を参照して販売金額を算出して表にまとめる

・しかも、クリック処理だけで行う

<手順>

・ファイル結合

ファイルが入っているフォルダを指定してファイルを結合する



するとPowerQueryエディタ上でこんな感じになっています

・横持ちのデータを縦持ちに変える

PowerQueryエディタ上にある”列のピボット解除”をクリックすることにより、データの構造自体を一発で変えます

・PowerQueryエディタ上で縦持ちになったデータを価格表とマージします

・PowerQueryエディタ上で掛け算(販売個数X価格)を行いシート上に読み込む

最後までクリックだけで処理を完結することができました

<まとめ>

いかがでしたでしょうか?本来は関数などを使いながら、手間暇がかかった処理がクリックだけで簡単に出来そうなのが伝わりましたでしょうか?

今回は概要だけお見せしましたが、もっと詳細な解説ができるように準備を進めていきます! (Power Queryって2??はこちらから)

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ


にほんブログ村

日記:究極の連動型グラフ

よく会議に出ると”部門別”、”会社別”グラフなどのグラフが数多く並んでいるのを目にします。同じ形式のグラフが並んでいるだけですが、見る側にとっては小さくて見づらく、作成する方にとっては手間です。そこでスライサー―など、ある種の指定方法と連動して表示する値が変わるグラフなどが登場してくるわけですが、今回はこれまでと違った嗜好の連動型グラフを紹介します

今回紹介する連動型グラフはクリックしたり、何かテキストを入力することもなく、カーソルの置き場所を変えるだけでグラフで表示される値が変わります

今回は詳細な解説はできませんが、”ポイント”を3つだけに絞って概要を解説させて頂きます

************************************

1.HyperLink関数とマクロの連動

実は上のGIFの見出し(東京、大阪、名古屋)にはHyperLink関数が入力されています。

 HYPERLINK(名古屋())

このHyperLink関数からマクロを動かしています

ちなみにHyperLink関数はIFERROR関数(エラーが出た際の値を事前指定した値に置き換える関数)の中に組み込まれていますが、HyperLink関数単独の場合には以下の様な表示になります

2.マクロとグラフ・データ元の連動

1のマクロの中の記述にて[REGION]という見慣れない文字が出てきましたが、これはマクロと連動するグラフ・データ元の一部範囲の名前です

マクロでREGIONで名前管理された範囲の値(東京、大阪、名古屋)を書き換えるようになっています

下の画像で言えば黄色のハイライトが付いた”大阪”のセルのところです

更にHLOOKUP関数を使い、M4セル(名前)の値が書き換えられたら、上の画像の赤い矢印で示された値が左から参照されて表示されるようになっています

つまり、マクロを通じて➀名前の書換(地域指定)⇒②表の左から名前を通じて該当する値を参照⇒③グラフの元・データとして表示(下の画像の黄色の部分)するような仕組みになっています

3.条件付き書式により、見出し(東京、大阪、名古屋)の色を変える

2で出て来た名前(REGION)と連動して該当の見出しの色が変わるように条件付き書式のルールを設定します

***********************************

今回はポイントだけの説明になってしまいましたが、なかなか斬新な内容だったのではないかと思います

今回紹介した3つのポイントについては、連動型グラフに限らず、他の使い道も色々とあるのではないかと思います

ぜひ、自分なりの楽しい使い方を開発してみてください

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ


にほんブログ村

この1年で見られた記事

平成もとうとうおわり。そして10連休の初日。細々と続けてきたblog記事の振り返りをしたいと思います。これからはPower Queryの時代ですね

●この1年で見られた記事

1.スピードメーターグラフを作成しよう

見る人に”数字のインパクト”を与えるという点では最高のグラフだと思います

そして、作成する側としては”どうやって作成するのだろう?”という好奇心もそそるものがあると思います

作成の仕方自体はとてもシンプルです

下の円グラフのグレーの部分の色を透明にしたら”黄色の針”が残ります。

この針を動かす仕組みを作成していきます

記事はこちらから⇒スピードメーターグラフを作成しよう

2.Pivot&Table

エクセルのピボットテーブルとテーブルを使いこなせば、データの活用の仕方が格段に進化します

もし、日常的に行数が多い表のある列に対して、2行目から最終行まで同じ数式を打ち込んでいる人がいたらぜひテーブル機能を使ってください。1行分だけ数式を打ち込めば全ての行に数式が反映されます

ピボットテーブルについては、使い方自体の提案をしています。

従来のピボットテーブルはあくまでデータを集計する為に使われていると思いますが、実はピボットテーブルそのものをビジュアル化することができます。

もし、ピボットテーブルで集計したデータを表に打ち込んで前期比などを計算している人がいたら、ぜひブログ記事を見てみてください。そのままピボットテーブル上で前期比を計算しつつ、プレゼン用の表にする方法を解説しています

記事はこちらから⇒Pivot&Table

3.エクセルダッシュボード

あまり日本では馴染みがないと思いますが、海外ではVBAと同じくらい講座があります。

エクセルダッシュボードとは何かというと、一言で言えば、飛行機のコクピットのように一目で組織の目標達成に必要なデータを把握できるようにするものです

詳細は各ブログ記事を参照して頂くとして、ここではダッシュボード関連記事の中でもアクセス数の多かったものを紹介します

➀スマホのようなダッシュボード

最終行を探す旅を続けさせるような資料ではなく、見たいデータのみを切り分けて表示できるようにしたダッシュボードです⇒ブログ記事

②オプションボタンを活用したダッシュボード

オプションボタンを活用して、”今、何を説明しているのか?”を明確にして聞き手を迷わせないダッシュボードです⇒ブログ記事

下のGIFでは3社の経営指標をオプションボタンの指定により、入れ替わり表示しています

●これから書きたい記事

エクセルを軸としたAccessとの連携、もしくはRPAとの連携については物凄い可能性を感じています

特に連携技術の一つとしてPower Queryについては特に注目しています

(一部は日記として記事を書いています⇒ブログ記事

関数やVBAについてあまり知らないユーザーでも、Power Queryで業務を大幅に改善できる可能性を秘めています

こちらについては今現在、記事を準備しているところです

後、スピードメーターグラフについては、デザイン性の高いグラフの作成の仕方についても解説記事を書こうと思っています(テンプレートはこちらからダウンロードできます⇒ブログ記事

以上、長文になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ


にほんブログ村

グラフを効率的に作成する1

グラフはエクセルダッシュボード内でとても重要な役割を果たします

一目でデータの意味を伝えるのに、グラフはとても重要なコンテンツです

このパートではグラフの効率的な作成の仕方を学びます

デザインをカスタマイズするなどの効果的な作成の仕方については、ぜひ数字を魅せるグラフ術を参照ください

尚、棒グラフの作成の仕方や折れ線グラフの作り方などの、グラフの作り方そのものは説明しません

今回は手っ取り早くグラフ作成を効率化する方法を3つ紹介します

Alt+F1のショートカットキー活用

グラフ作成元のデータの上にカーソルを置きAlt+F1を押しましょう!

すると、下のGIF画像のように高速でグラフが作成されます

GIF2.gif

標準のグラフ種類を登録設定しよう

 前述のAlt+F1のショートカットキーの解説を見て、「グラフ種類はどうするの?」と疑問に思った方もいらっしゃると思います

棒グラフや折れ線グラフ、これらのグラフ種類の選択はとても重要なことです

もし、同じようなグラフを何度も作成する時には「標準グラフ」というものを登録設定することができます

この標準グラフを一度設定すれば、Alt+F1のショートカットキーを押すと標準グラフで設定したグラフ種類になります

登録の仕方はまず、一度作成したグラフにカーソルを置いて右クリックして”グラフ種類の変更”を表示します

それをクリックした後に、下に画像のように登録設定したいグラフ種類の上で右クリックを押しましょう

そうすると、画像の黄色の箇所のように「標準グラフに設定」が表示されますので、こちらをクリックします

8

次からAlt+F1ショートカットキーを押すと、標準グラフに設定したグラフ種類になります

縦横の比率を固定のまま大きさを調整

ダッシュボード上でグラフの大きさを変える必要がある時があります。

そんな時はShiftキーを押しながらグラフの隅をクリックして調整しよう

GIF3

今回は以上です

次回はもっと本格的な内容を解説します

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

グラフを効率的に作成する2

今回とこの次の回はグラフを効率的に作成する為に、”データの選択”機能の使いこなし方を学びましょう

以下のようなグラフも、”データの選択”機能を使いこなすことで作成することができます

speedメーター

「データの選択・機能」はグラフ上で右クリックすると、下の画像のように表示されます

9

今回は3つの「データの選択・機能」の主要3機能の内、行/列の切り替えについて解説します

11

 例えば、次の画像のようなグラフを作成したものの、行列の配置が当初の意図と違った場合にはこの行/列の切り替え機能を活用します

13
,

行列の切り替えは、下のGIF画像の「行/列の切り替え」を押すと行えます

GIF4

グラフにしてみたら、当初思うようなグラフになっていないことはよくあります

そんな時は迷わず行列を切り替えてみましょう!

詳細はまた次回解説します

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

ソルバーによるシミュレーション~設定~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

さて、あなたの周りで数字に強いと言わている人はどんな人でしょうか?

「数字が頭に入っている」

「計算が早い」

この数字が強い人の定義には、様々な意見があります

 一つだけ確実に言える事は、組織の目標達成に向けたシミュレーションができている人は最強に「数字に強い人」です

「目標達成には商品Aを最低でも○○円以上販売することが条件」

「仮に利益率が□□%以下だとした場合には・・・」

 しかも、前提条件や制約条件を「数字」をまじえて言われると凄い説得力があります

 実は、エクセルにはソルバーという強烈なシミュレーションマシンがあるのをご存知でしょうか?

意外とあまり知られていないようですが、ソルバーはとても便利なんです。

 ソルバーを使いこなせば、プレゼンや会議中に、その場で複雑なシミュレーションを実施することができます

そして、その活用機会も、給与昇給額、商品別必要生産数など様々な分野であります!

しかも操作はとても簡単なんです!

ぜひ、ソルバーを使いこなして「数字が強い」人と言われるようになりましょう!

 これから、実際にソルバーを使用してどの程度のシミュレーションができるのかを見て頂きます

 ソルバーはマクロでも動かすことができます

「実演」は、マクロで行います

実演する、シミュレーションの内容は次の通りです

①今期の売上総利益が「675」⇒来期は「1000」にしたい

②部門がA、B、Cの3部門があり、それぞれ利益率違う

「利益率が一番高いA部門」の売上増加率は「?」%必要か?

シミュレーション実施前のエクセル画面

では目標の「1000」を上の画面の左上①に設定し、「目標・売上総利益」ボタンを押してソルバーを実行します

 上のGIFでは見えていませんが、マクロを実行した後にソルバーが起動しています

 しばらく計算に時間を要しますが、計算が終わった後はスピードメーターの針が振れているのが分かると思います

 上の例では何も制約条件を設けていませんが、実際にはA部門の増加率は”50%まで”、などの条件を追加できます。

では、本格的なソルバーの解説に入ります!

今回は、まずソルバーをご自身のエクセルで活用できるようにしましょう!

 通常のエクセル画面では、ソルバーは使用できるようになっていませんので設定が必要になります

 ソルバーの設定は、次のショートカットキーを押すところから開始になります!

  “Altキー+TI”

このショートカットキーを押せば次の画面が出てきます(ちなみにIはアルファベットのIです)

*他にはファイルタブからオプションを選択してから設定する方法もあります)

ソルバー設定

ソルバーアドインにチェックを入れてOKボタンを押しましょう

そうすれば、データタブの下から”ソルバー”が選べるようになっています

では、次回はソルバーを使って簡単なシミュレーションを行ってみましょう

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

ソルバーによるシミュレーション2~基本操作~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回はエクセル画面にソルバータブを設定しました。

ところで、ソルバーとは何でしょう?

英語では、「解決」という意味になります

今回は”ソルバーとは何か”について触れた後、簡単な操作を実際にしてみましょう!

簡単な操作をしてみた後、「ソルバー」の意味を実感して頂けると幸いです!

1.ソルバーとは何か?

まずはソルバーの画面を見てみましょう!

データタブから「ソルバー」をクリックしてみましょう

すると、次のような画面が開きます

大きく分けて3つの構成になっています

 ①シミュレーションの目的設定

 ②①を達成する為に変動させる「値」及び「値範囲」の設定

 ③①を達成する際の制約条件の設定

つまり、③の設定条件を設定した上で、②の値や「値範囲」を動かしながら➀の値をシミュレーションしようということになります

ここまでの解説で、ソルバーについてのイメージが少し沸いてきましたでしょうか?

2.実際に操作する

では、2つのセルを乗じた値を最大化するシミュレーションを行いましょう

下の図のようにB8セル(茶色)に、B3(黄色)とB4(緑)のセルを乗じる数式(B3*B4)を入れておきます

上の図でB8セル(茶色)が1.で解説したシミュレーションの①目的になります

では、こちらを実際にソルバー画面に設定します

目標値は「最大」「最小」「指定値」とありますが、今回は最大で設定します

次に、B3:B4(黄色~緑)を1.②の変動する値範囲として「変数セルの変更」に設定します

1.①目的と②変動させる「値」「値範囲」を設定したところで、最後に制約条件も作成します

制約条件については、次の画像の箇所から設定します

追加をクリックすれば下の画像のようなダイアログボックスが開きます

今回は、変動する値範囲それぞれに「4以下」という制約条件を設定します

➀~③を設定するとソルバーの設定画面が以下のようになっているはずです

ではソルバーの解決ボタンをクリックしましょう!

変動する値の制約条件に応じた16(4x4)が算出されましたでしょうか?

今回の解説は以上になります

では次回からは他の条件でソルバーを活用してみましょう!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

ソルバーによるシミュレーション3~実践編・整数設定~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回はソルバーの基本的な操作を行いました

今回はもう少し実践的な方法に取り組んでみましょう!。

 今回は、ソルバーで解決した値が実際のビジネスで使用できるように、整数にて「最適な解」を出力する方法を解説します!

 実は、実践的にソルバーを使うにあたっては「符号」の問題もクリアする必要があります

この最重要ポイントについては、後述する事前準備・解説の②の中で行います

今回は下の図の課題に取り組みます

・購入単価が違う商品A~Cを組み合わせて購入します

・購入に当たっては、購入金額が予算を超えないようにします

 では本題に入る前にソルバーを実戦的に活用する為の必要知識として、プラスで下の①②の2点を解説します

➀SUMPRODUCT関数

この関数を使うと、本来は長くて複雑な数式の設定が必要なところを2つの引数を指定するだけで済ませることができます

下の画像の右側、購入金額の欄には、左表の商品A、B、Cそれぞれの【価格x数量】の合計を数式で表示する必要があります

この場合、本来は購入金額(価格1X数量1+価格2X数量2+・・・)を計算するのに、延々と数式を足す作業が必要となります

今回はSUMPRODUCT関数を使用して、図の左の価格欄と数量欄、それぞれの範囲だけを指定すれば済むようにします

②^2

これは2乗するという意味です

今回の課題では、下の図のG4セルに【差額:予算-購入金額】の「2乗」を入力します

何故、2乗をする必要があるかという点について以下、実際の例(シナリオ1と2)で解説を行って行きます

今回の課題では差額を「目的」として設定し、差額を最小化する値範囲を設定します

・シナリオ1

*予算金額:5,000,000➡購入金額:5,000,0000➡差額:0

・シナリオ2

*予算金額:5,000,000➡購入金額:5,000,0002➡差額:-2

この場合、シナリオ1が本来は正解です

ただ、差額の符号をマイナスでも取りうることができると、シナリオ2の方が差額が小さいので、シナリオ2の差額-2が正解になってしまいます

ですので、-1x-1=1、と-2x-2=4という風に2乗することにより、「目的値を絶対値」に変換して計算できるようにしておきます

では準備の2点を説明したところで本題に入ります

1.制約無しでソルバーを動かしてみる

まずは、前述した数式を2つセットしましょう

②の(予算ー購入金額)の2乗が目的の値になります。これを最小値にする商品AからCの購入数量の組み合わせを求めます

実際のビジネスでは、数量を少数点にした値では購入しませんよね?

実際には役に立たない結果が出てしまっています

2.制約条件に整数を指定する

整数の指定の仕方はとても簡単です

まず制約条件の追加を押してください

実は次の画面でINTという指定をするだけで整数指定ができます

では下の画像のように整数指定できているのを確認できたら解決ボタンを押しましょう!

結果はきちんと整数になっています

今回はこれで終了です。今回のポイントを復習すると

Ⅰ.SUMPRODUCT関数で数式の足し算を省力化する

Ⅱ.^2を使い差額の絶対値を目的の計算に使用できるようにする

Ⅲ.制約条件画面にて、INTの指定を通じて、ソルバーの結果の整数指定を行う

の3つになります

最後に、ソルバーを使う上での注意点を付け加えておきますが、

”ソルバーの値はあくまでシミュレーションであり、ビジネスとして絶対的に正しいわけではありません”

この点は、予め理解した上でソルバーを活用していきましょう!

ではまた次回、更に実践的な内容に取り組みます

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

ソルバーによるシミュレーション4~実践編・バイナリ設定(0,1)~

前回はソルバーの解答を整数で指定する方法を解説しました

今回は違う指定方法を解説します

プロジェクトなどで人をアサインする場合、前回のような”整数”で指定してシミュレーションを行うとどうなるでしょうか?

シミュレーションする内容はプロジェクトを組成する際に、目安にする予算金額に応じて参加メンバーを決める場合です

詳細な条件は以下です

・目安は4百万円

・人数は5人(2人は決定済み)

・候補者の単価はそれぞれ違う

前回の整数指定で行うとこんな結果になります

鈴木さんが2人アサインされてしまっています

これではシミュレーションとして成り立ちません

では、具体的な解説に入りましょう

1.条件に応じて数式を設定する

 ・人数の指定:=SUM(F5:F14)

 ・人件費の計算:=SUMPRODUCT(E5:E14,F5:F14)

・差額の計算:=(G15-G16)^2

2.ソルバーに目的セルと変数セルを設定する

3.ソルバーに制約条件を設定する

まずは5人という条件を設定します

では次にどうしたらいいでしょうか?

こんな時には整数ではなくバイナリで制約条件を指定します

つまり1(アサイン有)か0(アサイン無)で解答が出るようにします

”bin”を指定すれば”バイナリ”が自動的にセットされます

では解答を計算しましょう

これできっちりとした解答が出ました!

最後に今回のポイントですが、以下の2点です

➀人件費のシミュレーションなどで有無(1か0)で解答が必要になるケースがある

②①のケースのように有無でシミュレーションの解答が必要な場合にはソルバーの制約条件をバイナリで指定する

 

今回は以上です

次回からはソルバーをマクロで自動で動かす方法を解説します

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村