タグ別アーカイブ: グラフ

これまで受けてきた質問と回答~Power BIレッスン日記~

Power BIはエクセルと比べると歴史が浅く、まだ知見が溜まりきっていません

私自身のためにもこれまで受けてきた質問と回答についてまとめていきます

スライサー文字列検索

質問

通常のスライサーにて文字列で検索すると、いちいち表示されたものをクリック・指定するのがとても大変です

回答

「その他のビジュアルの取得」から文字列検索用のスライサーを追加します

「Text Filter」が文字列検索用のスライサーです

「Text Filter」で文字列検索が行えます

複数のグラフの軸の範囲を常に同じにしたい

質問

複数のグラフを同じ基準で比較できるように、データの中身が変更になっても最大値と最小値を’常に’グラフ間で同じ基準にて設定できるようにしたい

回答

下の画像の関数マークから「変数」のような設定の仕方が可能です

適したフィールドの最小値や最大値で設定することができます

場合によっては、専用のテーブルを作成して「フィールドの最小値x1.3」などの調整も可能です

グラフのデータラベルの表示

質問

データラベルが重なり合って表示されません

回答

この場合はグラフを縦に延ばせば、表示されますが、常にこの方法を行うわけにはいきません

この場合は文字の向きを縦にする方法もあります

ビジュアルの書式設定の「データラベル」⇒「オプション」から設定は変えられます

取り込んだデータが表示されない

質問

複数シートから構成されるファイルのデータを取り込んでも、一部のシートのデータが「データ管理画面」に表示されない

ただ、エディタ画面には表示される

回答

この場合には、エクセルファイル内で事前にテーブル化を行っておくことをおすすめします

yyyyMM形式のカレンダーテーブルでの活用

質問

201901などの形式しかデータにない時があります

この場合は、そのままではカレンダーテーブルとリレーションが作成できません

回答

一番簡単なのは、データの変換(パワークエリエディタ)画面にて年と月の列に一旦分け、#date関数によりyyyy/MM/01に変える方法です

・年⇒列の追加タブ⇒抽出⇒最初の文字

・月⇒列の追加タブ⇒抽出⇒範囲

その後、カスタム列作成画面で#date関数を使い、「2019/01/01」に変えます

 ⇒#date(年,月,1)

*データ形式は日付形式

累計の計算

質問

累計の計算はどう行いますでしょうか?

回答

DAXで下記のようなメジャーを作成します

累計 = TOTALYTD(SUM(‘売上データ'[売上金額]),’Calendar'[Date],”3/31″)

*会計年度が4月~翌3月の前提

空欄の表示

質問

ピボット解除をした時に、空欄の箇所が表示されない

元データ

元データは9月(G列)まであるのに、6月までしか表示されない

ピボット解除後

回答

ピボット解除のステップ前に、空欄/null⇒0への置き換えが必要です

値の置き換えを行う前に、事前に列の形式は「整数」に変えておく必要があります

理由はテキスト形式などだと「0」への置き換えができないということです

ただ、もう一工夫が必要です

上記のように7月~が日付形式になっています

何故なら、nullがあると他の列と違い、自動的に7月~の列が日付形式になり、7月1日に自動変換されるからです

ですので、更に形式をテキスト形式にしておく必要があります

スライサーの非連動の設定

質問

グラフが複数あり、スライサーでの絞り込みを反映させたくないグラフがあります
ただ、相互作用の指定を行おうとしていますが、うまく非連動に設定できません

回答

グラフが複数あり、一部が重なっていると該当のグラフの「連動なし」マークが隠れてしまっていることもあります

この場合はグラフなどを一度小さくして、グラフや他のスライサーとの重なりが起こらないようにしてから「非連動」の設定を行います

ただし、この方法だと一度設定したものを崩さなくてはなりません

ですので、「選択項目」の機能を使うともっと手軽に「非連動」の設定が行えます

表示タブにある選択項目の機能を使えば、グラフが重なっていそうなところを一時的に非表示にできます

そして、非連動の設定を行った後に「表示」に設定を変えれば大丈夫です

<更に選択項目機能を有効活用>

スライサーなどが特に該当するのですが、「選択項目」での表示が一緒になっていると、どれを操作していいかわからなくなります

この場合はきちんと各々のビジュアルに「タイトル」を付けることで表示を区別することができます

タイトルを区分しやすいようにつければ、「選択項目」機能の表示もきちんと区分して表示されます

尚、タイトルは必ずしも下記の画像のように実際に表示する必要はありません

タイトルを非表示にしても選択項目には正しく表示されます

時間をデータラベルで表示する

質問

エクセルでは時間をグラフのデータラベルに表示できます

これがPower BIだとこんな風になります

時間と認識できない値に変換されてしまいます

回答

力技ですが、X軸のタイトルに時間を変換した内容を組み込むという方法を取りました

こちらはPower Queryでカスタム列にて作成します

ポイント1

時刻を時、分、秒の3つに分けます(例:1:01:01→1→1)

ポイント2

カスタム列で本来のX軸の項目と、上記の時間、分、秒を組み合わせます

この時、Text.Fromで時間、分、秒を文字列に変換することを忘れないようにしましょう!

スライサーで指定したある箇所のデータが表示されない

質問

データはきちんとあるのに、スライサーで指定するとデータが表示されない箇所がある

回答

スライサーの元データである「マスタデータ」と「リレーションで結んだ取引データ」間で齟齬がありました

マスタデータ
取引データ

ですので、部門Cをスライサーで指定してもキーが紐づいてないので内容が表示されません

これは話を分かりやすくするために「九州」「博多」としました

実際の質問では「東京・・A・・あ・・」みたいな、一目では違いが判別できない内容でした

やはりマスタデータはA001、A002のようなシンプルなコードをキーにして管理したいものです

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条件付き書式をカスタマイズして魅力的なグラフを作成する~DAXを使いこなす

エクセルでもビジュアルはかなりカスタマイズできます!でも、Power BIだと更にカスタマイズができます!!

今回は、DAX式と条件付き書式を組み合わせて平凡な縦棒グラフを、周囲を「あっと」言わせるグラフにしましょう!

Before

上の画像が今回の工夫をする前の、通常の縦棒グラフです

こちらのグラフの横棒の色を、値に応じて変更できるようにします!

After

BeforeとAfterのグラフを見比べてみていかがでしょうか?

Afterだと広大な棒グラフの砂漠に「良いところ」「悪いところ」のメリハリがつきました

エクセルではここまでできません

しかも、Power BIのDAX式と条件付き書式を使えばそんなに難しくありません

ぜひ試してみてください!

ポイント

ポイントは2つあります

色指定を行うメジャー/ColorをDAX式を使い作成するのが一点目です

二点目は、条件付き書式に一点目の色指定を行うメジャーを組み込みます

色指定を行うメジャー

今回の場合だと、月の売り上げ金額に応じて色を変更します

ですので、色指定の対象となる値は売上金額です

売上金額に応じて複数の条件を設定し、条件に対応する色を指定します

関数はSWITCH関数を使用します

SWITCH(対象の値,条件式1,結果1,条件式2,結果2・・・)

上の式で結果/色指定はどうしましょう?

“RED”などで指定する方法もあります

今回はHEX値を使用します

こちらのHEX値はエクセルシートから抽出できます

HEX値を反映したメジャーは次のようになります

Color = SWITCH(TRUE(),’テーブル'[当月売上]<25000,”#FF0000″,’テーブル'[当月売上]<30000,”#FFFF00″,”#0099FF”)

条件付き書式の設定

条件付き書式は次の画像の箇所から設定します

データ形式スタイルは「フィールド」を指定します

基準にするフィールドには、前述の色指定のメジャーを設定します

これで、値に応じて色が変更になる棒グラフが作成できました

<まとめ>

今回はグラフの色を値に応じて変更できるようにしました

これで、平凡な棒グラフにメリハリがつきます

実はエクセルでも最高値の色を変える方法は紹介していました

ただエクセルでは2色が限界でした

Power BIでは値に応じて色を臨機応変に変更できます

中には今回紹介した「SWITCH関数がどうも馴染めない」という方もいらっしゃると思います

その場合はエクセルのワークシート関数「SUMIFS関数」などで慣れを作成してみてください

長文を最後までお読み頂き誠にありがとうございました

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予実対比のグラフをPower BIで作成する~DAX使用/変数込み~

以前、対比表のグラフをエクセルで作成する方法を紹介しました。今回はPower BIで「対比表のグラフ」を作成する方法を紹介します

超過/紺と未達額/赤をメリハリをつけて表示できるので、対比を示すダッシュボード内に配置するのにぴったりなコンテンツです

このグラフはDAXの作り方を工夫すれば意外と簡単に作成できます

ポイント

詳細は過去の記事を参照して頂けると嬉しいのですが、大きくわけてポイントは2つあります

積み上げ棒グラフ

積み上げ棒グラフの内訳は3つに分けます

それぞれ、メジャーで設定します

 基本 ⇒計画、実績の低い方

 超過 ⇒実績-計画

 未達 ⇒計画-実績

折れ線グラフ

実績の横棒は折れ線グラフのマーカーで作成します

折れ線の実線は、太さをにします

メジャーで使用するDAX

基本

MIN関数を使い、計画金額と売上金額(実績)の合計額の低い方を表示できるようにする

超過

変数とIF関数を使用し、実績が計画を超えている場合には差(実績ー計画)を表示できるようにします

*VARを使用して変数設定、RETURNで関数の計算結果を返します

未達

変数とIF関数を使用し、計画が実績を超えている場合には差(計画ー実績)を表示できるようにします

*VARを使用して変数設定、RETURNで関数の計算結果を返します

グラフ設定

グラフ/ビジュアルは積み上げ棒グラフ+折れ線を使用します

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-106.png

メジャーの配置

設定したメジャーは次の画像のように設定します

折れ線マーカーの設定

折れ線の太さ

次の画像のようにストロークの幅をで設定します

マーカー

まずマーカーをオンにします

そしてマーカーの形(図形)とサイズを次の画像のように指定します

これでグラフの色などを調整して完成です

未達の色は赤にすると、とてもリアルに未達度合いが伝わりやすくなると思います

<まとめ>

今回はDAXのIF式を活用し、対比をメリハリをつけて表示するグラフを作成しました

元データについては、今回は詳細に言及しませんでしたが、計画と実績を対比する場合にはカレンダーテーブルの活用も大きなポイントの一つとなります

計画とカレンダーテーブルを連携する場合には計画側の形式もポイントになります

例えば「2022年1月」を2022/01/01の日付を設定したとしても、日付形式でないとカレンダーテーブルとのリレーションは有効になりません

詳細についてはこちらの記事にまとめであります

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Power BIツアー~Power BIでマイダッシュボード作成・初級_1/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回の記事では、Power BIが何ができそうかについて、ツアーの形で知って頂こうと思います

ところで、

読者の皆さんは1つグラフを作成するのにどの位時間が掛かりますか?

「データ範囲を指定すれば、クリック1つでできるからそんなに時間がかからないよ」

という方もいらっしゃると思います

クリック一つでグラフを作成できるのは、グラフ作成用のデータが整っている場合です

 グラフ作成用のデータを作成するためにピボットテーブルを使ったり、VLOOUP関数でデータ間を紐づけたりなどの「データ成型」作業に物凄く時間がかかったことはなかったですか?

Power BIならば、データ取得➡データ成型➡ダッシュボード化まで瞬時に行えます

本来、データを可視化する目的はあくまで次の行動に繋げるためです

Power BIならばデータの可視化自体に時間をかけることなく、次の行動を始動するまでの時間を短縮することができます

 しかも、作成したレポート/ダッシュボードは「動きの中」でデータの勘所が把握できるようになっています

この「動きの中で」というのは実際のPower BIの画面を見ながら解説したいと思います

では、

本題に入る前に簡単にPower BIの全体像に触れます

Power BIは「Power BI Desktop」とクラウドにある「Power BIサービス」に分かれます

Power BI Desktopにてレポート/ダッシュボードを作成し、Power BIサービスで他の人に作成したレポート/ダッシュボードを共有します

Power BI Desktopは4つに画面が分かれています

・データ取得画面

・レポート画面

・データ管理画面

・リレーション管理画面

 上記の順番にて、Power BI Desktopの実際の画面を使用しながらPower BIが何ができそうかを解説させて頂きます

*Power BIサービスについてはまた別途、解説させて頂きます

データ取得

Power BIではあらゆる種類のデータがワンクリックで取得できます

エクセルファイルはもちろん、CSVやShare Pointのデータを取得できます

フォルダ内にある複数のファイルや、1つのファイル内にある複数のシートも一括で取得できます

レポート画面

レポート画面は主に3つの部分から構成されます

フィールド

こちらに取得したデータが反映されます

視覚化

こちらで様々なコンテンツを手に入れることができます

ページ

こちらに「フィールド」のデータや「視覚化」のコンテンツを反映します

無地のキャンバスに絵を描いていくようなイメージです

デモ

グラフ作成

レポート画面では、ピボットテーブルの感覚でグラフを作成できます

ピボットグラフをもっと進化させたイメージです

グラフ作成に使用したデータは、元々、Power BI Desktopに取得前は次のようにシートが分かれていました

しかも売上金額も合計処理はされていません

これらのデータはPower BI Desktop内で、合計処理と異なるデータ間での紐づけ処理をクリック操作で行います

ドリルダウン

ページ内に4つコンテンツがある状態からデモを始めます

ドリルダウンを行うと異なるコンテンツが連動します

階層を深堀する処理がクリック処理で行えるだけでなく、他のデータとの関係性が「動き」の中で分かるようになっています

下のGIF画像では「地域ブロック」➡「都道府県」➡「客先」の順でドリルダウンしていきます

 ドリルダウンの処理とともに他のグラフの表示も変わるので、データの全体像やデータ間の関係性が動きの中で理解できるようになります

「動きの中で分かる」という事は、静のグラフを複数見た時の様に「推測処理」をしなくていいのです

これは凄いメリットです!

アニメーション

Power BI Desktopではアニメーションが使えます

こちらは今回の初級の内容ではないですが、バー・チャート・レースという横棒が順位を争う様子を描いたグラフです

*データ出典:メディアレーダー

「ネット広告費がテレビの広告費を追い抜いた」という事実が動きの中でよく実感できます!

データ管理画面

 こちらは今回の初級シリーズではあまり解説を行う機会がありませんが、ちょっとしたデータ変換をしたり、新たな列作成・新たなテーブル作成が行えます

リレーショナル管理画面

こちらの画面では異なるデータ間の紐づけ処理が行えます

エクセル関数のVLOOUP関数で行う処理を思い浮かべてもらえれば分かり易いと思います

こちらの画面で、異なるデータ間の共通のキー項目を紐づければ、一括で複数列の紐づけ処理が行えます

VLOOUP関数のように、1つの列を紐づけるのに1つの関数をいちいち入力していくような手間は必要ありません

<まとめ>

今回の記事では、Power BI Desktopの機能を抜粋して見て頂きました

Power BIは機能があまりに多いので何を紹介するか悩ましいところでした

Power BIには「AI」のようなQ&Aという機能さえあります

今回は初級という事でかなり絞りこませて頂きました

Q&Aについては、また初級シリーズの中で紹介させて頂こうと思います

Power BIを使うメリットをまとめると以下の2点になります

・グラフなどのコンテンツ作成に使用するデータ作成の手間が省ける

 ➡データを可視化する時間を短縮できる。即ち次の行動にもつながりやすい

・複数のコンテンツが同時に動く「ドリルダウン」やアニメーションが使える

 ➡データの全体像やデータ間の関係性が一目で分かるようになる

ぜひ、次回から今回紹介した内容を詳細に解説していきたいと思います

初級編

第二回 ⇒データ取得

第三回 ⇒データ変換

第四回 ⇒リレーション作成

第五回 ⇒グラフ作成

第六回 ⇒アプリのダウンロード

第七回 ⇒積上げ棒グラグと地図グラフ

第8回 ⇒スライサーなどのページ調整


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Power BIでグラフなどのビジュアル素材を丸める方法

実はPower BIレポート画面で作成するグラフなどの角は丸めて表示することができます

何度もやり方を忘れてしまっているので、ブログ記事に方法を刻んでおこうと思います

書式設定の罫線を選択

角を丸めるビジュアル素材を選択した後に、書式設定を選択します

その後「罫線」を選択し「オン」にします

半径の調整

通常は半径は0%で指定されていますので、値を増やしていくと、ビジュアル素材の角が丸まっていきます!

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グラフデータを非表示にしてもグラフは表示する方法

グラフを人に見せる際にデータを見せるのは格好悪いと思い、データを非表示にしたらグラフの中味も消えてしまった経験はないですか?

グラフは本来、表示されているデータを元にして作成されるので、元データを非表示にするとグラフの中味は消えてしまいます

ところが、エクセルは便利にできているので、回避する方法がちゃんとあるのです

非表示および空白のセル

グラフデータが消えてしまったグラフ上で右クリックをすると、「データの選択」が見えます

こちらをクリックすると「非表示および空白のセル」という表示が下に見えます

こちらをクリックすると別なダイアログボックスが表示されます

ダイアログボックスの内容は下の画像のようになっています

こちらで「非表示の行と列のデータを表示する」にチェックを入れてください

これで元通りに表示されます

今回は短いですが以上です

最後までお付き合い頂きありがとうございました

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グラフ作成~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_5/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

これまでこの初級編で「データ取得」「データ変換」「リレーション作成」を行いました。ここから実際にグラフなどのコンテンツを作成していきますが、まだもう少し準備作業があります

データ管理画面での準備作業

 レポート画面にて各データをどのように使うかどうかについては、これから解説するデータ管理画面の「列ツール」で登録を行う必要があります

地域

 今回の初級では、下の画像のような都道府県別の地図グラフも作成しますので「列ツール」で登録が必要な事項があります

この地図グラフは都道府県の区分データを使用します

 この場合は上記の画像のように、このデータは「都道府県の区分データとして使用します」ということをプロパティ画面で登録する必要があります

こちらの作業はデータ管理画面の列ツールで行えます

プロパティ画面は分かりにくいですが「・・・」をクリックすると表示されます

合計処理等

まさにこの辺りはピボットテーブルと同様なのですが、集計方法を必要に応じて選択することができます

桁区切りなどもこの列ツールで行えます

グラフ作成

ではデータの方の準備が整ったので、実際にレポート画面でグラフを作成します

視覚化の箇所で横棒をクリックしてみてください

すると、次の様なボックスが表示されます

一方で「視覚化」の下に、データを配置する画面の表示も見えるはずです

上の画面の黄色の印の箇所に、データを配置します

グラフの表示・調整

ここからが特にエクセルでのグラフ作成と違う箇所です

今回はデータラベルの表示だけを行ってみます

グラフの表示調整は、データを配置した箇所の表示を切り替えて行います

上の画像の画面を下にスクロールしていくと、データラベルの表示があります

こちらをオフからオンに変えましょう!

すると、データラベルが表示されます

<まとめ>

 今回は、データ管理画面の「列ツール」でグラフを作成するための必要な登録を行った後、グラフを実際に作成しました

改めて感じるのは、Power BIの機能の多さです

Power BIを触りはじめて最初は戸惑うかもしれません

でも機能が多いということは「便利」ということなのです

基本的には直感的な操作で処理が行えるようになっているので、ぜひ手を動かして慣れていきましょう!


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アプリのダウンロード~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_6/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回はPower BI独自のアプリをダウンロードして動くグラフを作成します

上のGIF画像のグラフは、Enlighten Aquariumというアプリで作成します

アプリのダウンロード

アプリは下の画像の黄色の箇所からダウンロードします

こちらの「・・・」をクリックすると、下の画像のように「その他のビジュアルの取得」をクリックできるようになります

この「その他のビジュアルの取得」をクリックすると、様々なアプリを検索できるようになります

上の画面の検索画面で「Aquarium」と入力すると該当のアプリがダウンロードできます

(注)その他のビジュアルの取得をクリックした後「ログイン等」の手続きが必要です

アプリの設定

アプリをダウンロードすると「視覚化」の下にアプリが表示されます

この表示をクリックするとアプリを設定できるようになります

では詳細な設定を行います

このアプリでは「Fish」「Fish Size」を設定します

今回は「Fish」に客先を設定します

そして、「Fish Size」には売上金額を設定します

この2つの設定により、魚の大きさは「客先の売上金額」により調整されるようになります

<まとめ>

今回は、アプリをダウンロードして「動くグラフ」を作成しました

このPower BIのアプリは非常に豊富です

ぜひ一度、どんなコンテンツがあるかじっくりみてみてください

これまで6回にわたりPower BIの基礎を体験して頂きました

ここまではまだまだPower BIの導入です

本当にPower BIの機能は豊富ですので、ぜひ他の記事でBIの神髄に触れてみてください


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Power BIによるバー・チャート・レースの作成方法

 最近、YOUTUBE動画などで動くグラフである「バー・チャート・レースの作成の仕方」を紹介する動画をよく見かけます

実は無料のPower BI Desktopでもバー・チャート・レースを作成できます

下のGIF画像は日本の広告費の年間推移をバー・チャート・レースにしたものです

*出典:メディアレーダー:https://media-radar.jp/contents/meditsubu/ad_cost/

バー・チャート・レース

バー・チャート・レースだと「インターネットの広告費」が「テレビ」を追い抜く様子がリアルに描写されます

しかも、このバー・チャート・レースはかなり簡単に作成できます

ところで、

このバー・チャート・レースの良さはとはなんでしょうか?

私は数字の背後にあるストーリーを実際の動きで体感できる点だと思います

この点ついては、先日紹介したバブルチャートも同様です

グラフをしばらく眺めて「数字の背後で何が起こっているのか?」をわざわざ解釈する必要がありません

直観的に数字を理解できます

ですので、プレゼンなどの数字を説明する場でもこのバー・チャート・レースはとても有効です

作成方法も前述のように簡単です

ただ悩みはPower BI Desktopの機能が多すぎことと、バー・チャート・レース独自のクセがあることです

一方で、Power BI Desktopはスマホのように直感的に操作ができるメリットもあります

 このブログ記事ではPower BI Desktopの機能についてはあまり細かく触れずに、「直観的に操作するための手助けになるようなポイント」に絞って解説を行いたいと思います

Power BI Desktopとは?

手軽にデータを取得・編集・加工してデータ分析・可視化を行えるツールです

データを一元管理できる点や操作が直感的に行える点がとても素晴らしいです

このPower BI Desktopで最初に行うことは、データを取得することです

とにかく「取得」を行ってしまえば、ある程度はPower BI Desktop内でなんとか変換処理が行えてしまします

*今回の記事ではPower BI Desktop内での変換処理については解説を行いません

今回のポイント

バー・チャート・レースの作成方法自体については、そんなに難しくはありません

一番重要なのは、バー・チャート・レース用のデータを作成することです

バー・チャート・レースの作成には、次の3つのデータ項目が必要です

*HEXコードの指定により色の管理も可能ですが、今回は省略します

種類/Name ⇒上のGIF画像で言えば、テレビやインターネットなどの媒体です

/Value ⇒ 種類別の数字データです

日付/Period ⇒ Power BI Desktop内で年や月単位で集約して使用されます(つまり、値も年や月で集約されます)

 本来であれば、Power BI Desktop内で「Power Queryエディタ」と同じ画面が使用できるので、こちらで変換処理は行いたいところです

 今回はバー・チャート・レース自体の解説に絞りたいので、ワークシート内で既に変換が行われてある形で解説を行っていきたいと思います

事前準備

データの準備

 前述のバー・チャート・レースのGIF画像では、「メディアレーダー」様の広告費の推移データを使用させて頂きました

こちらのデータをパワークエリによりダウンロードさせて頂きました

こちらのデータについては、Power Queryエディタ内でピボット解除を行って下の様な形にしてあります

列は「媒体」「年」「広告費」の3つです

インストール

Microsoft社のサイトでアプリのダウンロードが行えます

バー・チャート・レース用アプリ/アドイン入手

 こちらについては詳細は後述しますが、Yahooなどの一般的に流通しているドメインでないメールアドレスが必要です

データの取込み

インストールしたPower BI Desktopを開くと下の画像の画面が開きます

上の画像の赤印が付いている箇所、「データを取得」をクリックします

そして、次に開いた画面で「Excelブック」を指定します

その後、取得するファイルを指定します

取得するファイルを指定した後は、ナビゲーター画面にて取得するシートを指定します

シートを指定したら、画面の下で「読み込み」ボタンをクリックします

読み込み処理を行った後は、レポート画面*の右に取得したデータが反映されます

*レポート画面:下の画像の一番上の画面です。一つ下はデータビュー画面です

専用ヴィジュアル・アプリ/アドインの準備

 Power BI Desktopをインストールしてアプリを開いたら、アプリ内で更にバー・チャート・レース専用のアプリ/アドインを入手します

 下の画面は前述のように「レポート画面」といいますが、レポート画面の右側にある「・・・」マークをクリックすると入手用の画面が出てきます

・・・」マークとは下の画像の黄色に記した箇所になります

 こちらのマークをクリックすると「その他のビジュアルの取得」がクリックできるようになりますので、そちらをクリックします

ここからは登録や認証処理が必要です

 登録するのにメールアドレスが必要なのですが、@yahooなどの一般的に流通しているものでなく、会社などで独自にドメインを取得しているものに限られますので注意が必要です

登録と認証が済んで、以下の「Power BIのビジュアル」画面がでてきたら「Animated Bar Chart Race」と検索してみましょう!

「Animated Bar Chart Race」が表示されたら、入手処理を行いましょう

するとレポート画面にて次のように「Animated Bar Chart Race」が表示されます

バー・チャート・レース作成

では、表示された「バー・チャート・レース(Animated Bar Chart Race)」のアイコンをクリックしましょう!

すると、バー・チャート・レースの設定項目が表示されます

 上のGIF画像内で、バー・チャート・レースのアイコンをクリックした後に「Name」「Value」「Period」の3項目が表示されるのに注目してください

その後は、右にある取得したデータから「ピボットテーブル」の要領で必要項目を設定します

Nameには横棒にする内容である媒体を、Valueには広告費、Periodには年(日付)を設定します

上記の3つを設定すると、自動的にバー・チャート・レースが動いていきます

バー・チャート・レースをクリックすると、また最初からの動きを開始します

表示の調整_1/2

バー・チャート・レースは作成方法自体は簡単なのですが、様々なクセがあります

その一つが、下の画面のように様々な内容がごちゃ混ぜで表示される点です

このように表示される理由は、Periodに設定した年(日付)が2015などの年ではなく日付単位で認識されていることです

ですので、画面右下が「」と表示されています

Periodの設定欄を見ると下の画像のようになっています

こちらについては、年の下の項目を全てをして削除すれば表示が「年」単位になります

広告費も年単位で表示されるので、適切な形でバー・チャート・レースが表示されます

表示の調整_2/2

デフォルトだとバー・チャート・レースの表示数は「10個」になります

こちらの表示数を調整する時には、こちらのボタンをクリックします

そして、「topN」の数を5個に変更します

すると表示数が変わります

表示数の他にもタイトルや背景などもこちらの画面で変更できます

<まとめ>

今回は、動くグラフである「バー・チャート・レース」の作成方法を解説しました

 本来はPower BI Desktopの機能を詳細に解説すべきですが、機能が多いため、バー・チャート・レースを手っ取り早く作成する方法を解説させて頂きました

とにかくバー・チャート・レースの作成元になるデータを、どのように作成するのかが一番重要なポイントです

こちらについては、バー・チャート・レース独自のクセと関連があります

こちらのクセについては、また別な記事で紹介していきたいと思います

もし、データを変更してもバー・チャート・レースに反映されない場合には、一旦はバー・チャート・レースを削除したり、ファイルを一旦閉じるなどの作業をしてみてください

https://youtu.be/GTAbnneoJH4


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予実対比のグラフを見やすくする

今回は積み上げ棒グラフを使用した予実対比のグラフを見やすくする「ちょっとした工夫」を紹介します

通常だと、下の画像のように棒グラフを実績と予算で並べる形になります

今回は予算に対して実績が「超過」と「未達」の場合で表示する色を変えます

とにかく棒グラフの表示数を減らしてシンプルに魅せます

ポイント

超過の場合(実績-予算がプラス)と未達(実績ー予算がマイナス)で表示を分けるのと、折れ線グラフの線を透明にしてマーカー(予算)だけ表示するのがポイントです

超過の場合

実績が予算を上回っている場合は、一番下のグラフの表示は「予算額」です

ちなみに、下の画像のグレーの横棒は予算額です

予算額の横棒の下が予算額です

未達の場合

実績が予算を下回っている場合は、一番下のグラフの表示は「実績」になり、赤の部分が「予算-実績」になります

折れ線グラフ

予算額を示す折れ線グラフの線は非表示(透明)にします

データの作成

グラフの表示は見た目は紺色と「薄い青」か「赤」かの2つだけですが、4つの項目をデータの元とします

画像上で一番左にある項目の「予算」はそのままだけですが、基本、超過、未達にはIF関数を入れます

基本

実績が予算を上回っていたら「予算のセル」、そうでない場合は「実績のセル」を表示できるようにIF関数を入力します

超過

実績が予算を上回っていたら「超過額」を、そうでなければ空欄を表示するようにします

未達

実績が予算を下回っていたら「未達額」を、そうでなければ空欄を表示するようにします

グラフ作成

上で作成したデータを基にして積上げ棒グラフを作成すると下の画像の状態になります

この一番下/青の箇所はグラフ種類を変更します

次に開いた画面で「折れ線グラフ」にします

折れ線グラフ線は「線なし」にします

マーカーについては、下の画像のように種類とサイズを調整します

後は、グラフの色を調整して終了です

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-1.png

<まとめ>

今回は、積上げ棒グラフを工夫して予実対比を見やすくする方法を解説しました

今回紹介したグラフは「グラフのシンプル」さを追及した一つの形であり、他にも調整方法があるので、好みに合わせて工夫していくと良いと思います

大事なのはシンプルに表現することです

シンプルさを追及することは忘れないようにしましょう!


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