タグ別アーカイブ: パワークエリ

行削除とヘッダー行の調整~上級編1回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

 Power Queryを使用していると、無駄な行を削除したり、ヘッダー行を整えるなどの行の調整が必要になるケースがあります

 特に、PDFWEBからデータを取得した際や、エディター画面で行列を入れ替えた際に、行の調整が必要になることが多いです

行の調整が必要となるケースを、実際の画像で2点ほど紹介します

 次の画像は、PDFファイルからデータを取得した際、テーブルデータの上に「無駄な行」が実際に入っていた時の画像です

黄色の印をつけた3行は削除する必要があります 

 次に、2点目の事例ですが、下の画像のように、データを取得した際に「見出し行」の位置がずれていたりすることもあります

 本来は、黄色の印をつけた行に「前期」「今期」「前期比」の行がなくてはなりません 

 この回では前述した2点のようなケースに対応できるように、取得したデータの行削除を行ったり、見出し行を整えるテクニックを解説します

 この行調整のテクニックを取得することで、より実践的にPower Queryを活用できるようになります

尚、サンプルデータには、次のファイルデータの2ページ目を使用します

データを取得

「データの取得」から「ファイルから」⇒「PDFから」を指定します

次に開いた画面で、該当のPDFファイルを指定します

PDFファイル指定

PDF内の取得データを指定

前述の1.を行うと、次のようなナビゲーション画面が開きます

ナビゲーション画面

今回の解説では「Page002」を指定して、ナビゲーション画面下の「データの変換」ボタンを押します

行の削除

今回は、テーブルデータの上、3行を削除するので、ホームタブの「行の削除」から「上位の行の削除」を実行します

「上位の行の削除」をクリックすると、削除する行数を指定する画面が出てきます

上位の行の削除

ここで「3」と入力してOKボタンを押すと、テーブルデータの上3行が削除されています

見出し行の調整

3.の上位3行を削除した状態だと、エクセルに読込んだ際は前述のように見出し行が抜けた状態になります

ですので、「変換」タブに移動し「1行目をヘッダーとして使用」を実行します

実行すれば、下のGIFのように1行目が見出しに設定されます

ここまで行調整したデータをエクセルシート上に読込みを行うと、次の画像のように、きちんと見出しが設定されています

<まとめ>

 今回はPower Queryでデータを取得した際に、エディター画面で行調整する方法を2つ解説しました

1つ目は、行数を指定して行を削除する方法

2つ目は、データの1行目を見出しとして設定する方法

以上の2つを習得すれば、より実践的にPower Queryを活用できるようになります

ではまた次回、ガッツで頑張りましょう!

次回はPower Queryを本領を発揮したテーマです

 Power Queryのテクニックを複数駆使して、セル結合を含む表を有効活用できるようにします

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ


にほんブログ村

見出しがセル結合により2行になってしまっている表をデータ活用1~上級編2回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

これまで、セル結合を含むデータは自動で編集・加工ができず、手動で活用するしかないものだと思われてきました

実際、セル結合を含むデータは、ピボットテーブルに変換してのデータ抽出は行えません

何故なら、ピボットテーブルにするには、元データに見出しがあり、そして各行に見出しに応じた値や文字列が並んでいる必要があります

セル結合が行われいる箇所があると、見出しが欠けている箇所がでてきてしまいます

そして、セル結合している箇所を一括で修正する方法は無いのです

ところが、Power Query(パワークエリ)の登場により、セル結合を含むデータの有効活用が可能になりました

データの行列を入れ替えた上で、空白の箇所に対して、上下にあるデータを埋めるという作業がPower Queryだと簡単に行えるのです

今回はこの「セル結合を含むデータの有効化」については、2回にわたって解説を行います

もしかしたら、セル結合を含むデータを扱う機会はそんなに頻度がないかもしれません

ただ、今回の解説を通じて「データクレンジング」を行う力は格段に向上するはずですので、普段の業務でデータクレンジングをしている方にはお勧めの記事です!

今回の解説では、主に3つ新たなテクニックを使用します

記事の最後には限定公開動画も添付しますので、参考にしてみてください!

目次

新たなテクニック

1.Power Query Editorを開く

2.ヘッダーを1行目として使用

3.行列入れ替え

4.条件列の追加(空白への変換)

5.フィル(空白)を埋める

<まとめ>

新たなテクニック

ⅰ)ヘッダーを1行目として使用

見出しに含まれているデータ行を、後で列に入れ替えできるように、見出しから外します

ⅱ)行列入れ替え

ⅰ)で見出しからデータの1行目に変換したデータ行を、更に列に入れ替えます

ⅲ)フィル

空白を上(下)にあるデータで埋めます(nullとは空白を意味します)

今回使用する3つのテクニック( ヘッダーを1行目として使用 、 行列入れ替え 、 フィル )を確認したところで、今回の解説で使用するデータの概要を確認しましょう!

四半期と記載された行の1Q、2Qの箇所にて、複数のセルがセル結合されています

こちらのデータを下のGIFのように、ピボットテーブルなどで有効活用できるような形に変換します!

上のデータのサンプルファイルは以下からダウンロードできます

ちなみに、上のGIFで見出しの部分にて1Q、2Qの横に「列1・・・」となっている箇所があるので、今回解説するデータとして紹介したデータと違うと感じる方がいらっしゃるかと思います

これは、普通の範囲を「テーブル」にした時に、自動で挿入されてしまう文字データになります

では、詳細な解説を始めたいと思います

1.Power Query Editorを開く

データタブの「テーブルまたは範囲から」をクリックして、Power Query Editorを開きます

2.ヘッダーを1行目として使用

下の画像のようにPower Query Editorが開いたら、変換タブに移動しましょう

変換タブにて「1行目をヘッダーとして使用」の横にある▼マークをクリックすると「ヘッダーを1行目として使用」が出てきます

こちらの「 ヘッダーを1行目として使用」 をクリックして下さい

すると、見出しにあったデータ(左から四半期ではじまる)がデータの1行目に移動します

この移動により3.の行列入れ替えにて、左から「四半期」からはじまるデータを列に入れ替えることができるようになります

続きを読む 見出しがセル結合により2行になってしまっている表をデータ活用1~上級編2回目~

セル結合により見出しが2行の表をデータ活用2~上級編3回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

セル結合された表を有効活用できようにするため、前回行列の入れ替えとフィル機能を組み合わせて、データ変換を行いました

図にすると、下の図のようなイメージになります

セル結合で欠落した箇所を、上の文字で埋めた合わせた形になっています

今回は、更にデータの並びを縦横並びから縦縦並びに変えるピボット解除を組み合わせます

そして、セル結合された「見出しが不完全なデータ」を下のGIFのように見出しが整った形でエクセルシートに読込めるようにします

つまり、欠落したデータを埋めた上で、縦(1Q/4月、5月・)横(商品A、商品B・)の並びを下の図のように縦縦並びにして、値を1列に集約します

それではまず、前回の作業がどこで終了していたかを確認しましょう!

上の画像を確認してください

左から2列のColumn1は、元はセル結合したデータでした

ですので、Power Query Editorに読込んだ際に1Q、列1・・・と不規則なデータになってしまっていました

前回は、この不規則なデータを画像・一番左の列の形にしました

Column1については、前回で既に削除してあります

では、ここから今回の詳細な解説をはじめます

1.1行目をヘッダーとして使用

前回は、行列を入れ替えるために、あえてヘッダーの見出し行をデータの1行目に変換しておきました

1番左の列の見出しは前回、手動で四半期と入力しています

今回は逆に、データの1行目をヘッダーに変換して見出し行を整えます

ちなみに、上の画像の一番左の列のデータ1行目は前回、条件列を出力した時に「Qで終わらないものは空白」で出力した時に空白になってしまっています

では、変換タブに移動し「 1行目をヘッダーとして使用 」をクリックしましょう!

はい、これで見出しが整ったはずなのですがここで問題が1つあります

データの1行目を見出しに持ってきた時に、下の画面のように2つの自動変換が起こっています

一番左の列の見出しが、前述のように元は空白だったので四半期からColumn1に変わってしまっています

そして、月の列のデータの中味も日付形式に変わってしまっています

適用ステップの欄を見てみると、型の変更が追加されているがよくわかります

こちらの2点は、以下の様に変更を行いましょう!

①Column1の名称→四半期に変更

直接、列の名称を変更しましょう

②日付形式→文字型式に変換

こちらは、変更が行われたステップを削除するか、型式の変更を行いましょう

ちなみに、型式の変更で行う場合には、こちらから行えます

2.ピボット解除

それでは前述の縦横並びを、縦縦並びにかえます

四半期と月の列は縦縦なので、こちらの2つの列をカーソルで選択しておき、右クリックしてください

ちなみに複数の列を選択する時には、Shiftキーを押したままで列の選択を行ってください

上の画像のように、右クリックをすると「その他の列のピボット解除」が選択できますので、こちらをクリックしてください

ピボット解除

これで、縦横並びが縦縦並びに変わりました

3.エクセルシートへの読み込み

本題に入る前に、商品の列の名称が「属性」となっているので「商品」に変えておきましょう

これで、エクセルシートに読込む準備が整いましたが、読込先はテーブルにしても、ピボットテーブルにしてもOKです

テーブルで読み込んで、後でピボットテーブルにする方法もあります

では、解説としては一旦はテーブルで読込ます

そして、こちらのデータをピボットテーブルに変えます

これで、元々はセル結合されていて編集・加工が困難だったデータがピボットテーブルにて様々な形式で集計できるようなりました

<まとめ>

2回にわたり、セル結合を含むデータを有効活用する方法を解説しました

1回目では主に以下、3つのテクニックを解説しました

ⅰ)ヘッダーを1行目として使用

ⅱ)行列入れ替え

ⅲ)フィル

2回目の今回は、ピボット解除により「四半期と月が縦」に、そして、「商品が横に並んでいたデータ」を縦と縦の並びに変えました

データが縦と縦に並んだ、見出しが整ったデータすることにより、ピボットテーブルで有効にデータ活用ができる形式になりました

今回の2回の解説は「行列の入れ替え」「ピポット解除」どちらも行っています

この2つの違いを明確に区別して処理が行えるようになると、パワークエリでデータクレンジングする力が飛躍的に向上します

ぜひ、実際のデータで2回の内容にガッツで取り組んでみてください

では今回の解説は以上です

長文に最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました

次回は四則演算から四捨五入まで、様々な集計方法を解説します

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

各種集計/合計から四捨五入まで~上級編4回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

エクセルは表計算ソフトなので、エクセル作業に集計処理はつきものです

必要な関数を調べて入力したり、ピボットテーブルにして処理したりする作業はちょっとガッツが必要なものです

Power Queryでは、様々な切り口による集計処理を直感的なクリック操作で行えるのが、大きなメリットです

Power Queryエディター内の「変換タブ」と「列の追加タブ」では、集計処理のためのメニューが豊富に揃っています

集計処理メニュー

今回の解説では、上の画像の左のメニューから順にポイントを絞って解説します

尚、三角関数と情報メニューについては、解説を今回は割愛させて頂きます(指数メニューについても概要だけの解説になります)

今回、解説する上で分かりにくい点が1点あります

変換タブ列の追加タブには、統計以外は同じメニューがあります

違う点は、集計した列を追加するかどうかだけです

今回の解説では、極力、変換タブに絞って解説を行います

目次

1.統計処理メニュー

2.標準メニュー

3.指数メニュー

4.数字を丸める

<まとめ>

1.統計処理メニュー

こちらのメニューは列単位での集計処理メニューになります

「列単位での集計処理」という意味は、下の画像を例にとれば「販売個数の列」を行方向に一括で集計するという意味です

ですから、集計した値は1つだけ出力されます

統計ボタンの右下にある▼マークをクリックすると、様々な集計切り口が出てきます

統計

今回は、合計だけ出力してみます

集計する列をカーソルで指定し「合計」を押します

合計処理

すると、列にある値を合計した値「1011」が出力されました

ちなみに、Power Queryコラムでも書きましたが、こちらの統計処理メニューには、「個別の値のアカウント」という集計方法があります

こちらは、列内にある重複しないリスト数を集計するという優れた機能です

従来のエクセルの使い方であれば、複数回のステップが必要な集計処理でした

「個別の値のアカウント」について興味のある方は、こちらの記事もぜひご参照ください

続きを読む 各種集計/合計から四捨五入まで~上級編4回目

クエリの複製、参照、そしてコピーとの違い~

 クエリを右クリックしたときに出てくる「複製」と「参照」そして「コピー」、この3つは何が違うのか?と不思議に思ったことはありませんか?

このブログでは、中級編/クエリのマージの解説の中で「参照」の方は登場しました

では、複製はどのような時に使用するのでしょうか?

そしてコピーは?

上の3つはどちらもある種、一度作成してある「既存クエリ」のコピーです

但し、この3つには明確な違いがあります

この3つの違いをきちんと理解しておくと「既存クエリ」の活用の仕方がかなり効率的になります!

 この「複製」と「参照」の違いを理解し易くするため、次の画像のデータから「元クエリ」*という名前のクエリを事前に作成します

 *コピーは別のクエリで解説します

元データ

 「元クエリ」はPower Queryエディタ(以降エディタ)にて、次の画像のように「トラック」でフィルターをかけています

元クエリ

ですから、適用したステップは次の画像のように3つになります

適用したステップ

ではこの「元クエリ」を元にして「複製」と「参照」の違いを解説します

コピーについては、前述のように別のクエリで解説します

目次

1.複製

2.参照

3.コピー

<まとめ>

1.複製

では「元クエリ」の上で右クリックして「複製」を行います

元クエリ

開いたエディタで「適用したステップ」を確認します

適用したステップ

適用したステップは3つあり、「元クエリ」と変わりません

 ですので、上の画像の最後のステップを修正して、フィルターを「トラック」から「軽自動車」に変えることもできます

行のフィルター

元のクエリを一部変えるだけで活用したい場合には「複製」するのが便利です

続きを読む クエリの複製、参照、そしてコピーとの違い~

Power Queryって何?~エディタ上でのショートカットキー

 

 通常、エクセルファイルを使用する時にはショートカットキーを使用して操作の高速化を図ります。実は、Power QueryにもPower Queryエディタ独自のショートカットキーがあります。ショートカットキーを有効活用して、Power Queryでの操作を効率化していきましょう!

ところで、

 エディタを開いていると、他のエクセルファイルが開けないのが不便だと感じたことはないでしょうか?

今回はエディタを開きながら、並行して他のファイルを開くショートカットキーも解説します

エディタと並行して他ファイルを開く

こちらは、2つ方法があります

1つ目は、スタートボタンをクリックするところから始める方法です

2つ目は、ショートカットキー:Windowsキー+Rで始める方法です

まずはエディタを開いたまま、画面左下のWindowsのマーク(スタートボタン)をクリックする方法から解説を始めます

①スタートボタンをクリック

②Altキーを押したままエクセルマークをクリック

③新たに開いたダイアログで「はい」を選択

④新たに開くファイルを指定する

では、 2つ目のショートカットキー:Windowsキー+Rで始める方法を解説します

① ショートカットキー:Windowsキー+R

「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開く

②「excel /x」を入力

下の画像のように、「excel /x」を入力します

「excel」と「 /x」の間には、必ず半角の空欄を入力してください!

列とクエリ名の変更

こちらは、シンプルに名称の上で「F2」キーを押します

上のGIF画像はクエリ名の変更でしが、列の名前変更も同様です

列の選択

こちらは、「Ctrl+スペース」で選択できます

複数列の選択

こちらはかなり重要ですので、必ず押さえておきましょう

連続する列を選択

Shiftキーを押しながら、複数列を選択

連続しない列を選択

こちらは、Ctrlキーを押しながら選択します

メニューを使用

ショートカットキーではありませんが、あまりに列が多い時には次のメニューが役に立ちます

こちらのメニューでは「列の選択」と「列に移動」の2つが選べます

列の選択では、「チェックを入れていない列」を一括で削除します

(維持という表示がありますが、維持しない列は削除されます)

列の移動では、選択した列に移動することができます

今回の解説は以上です

ぜひ、ショートカットキーを有効活用して、業務効率を上げていきましょう!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

エラー修正_処理ステップエラー~上級編5回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

Power Queryは従来のエクセルとは、使用の仕方が違います

ですのでエラーが発生した時の対処については、最初は戸惑います

 但し、Power Queryで発生するエラーは大きく分けて「処理のステップ」に関わるものと「データ自体」に関わるものの2つしかありません

エラーメッセージの内容を確認しながら、修正処理を進めていきましょう!

 「処理のステップ」に関わるエラーの中でも、発生頻度が多いのはファイルの保存先変更などに伴う「データソース取得のステップ」に関するものです

今回は、ファイルの保存先を変更した場合のエラーへの対処について解説します

目次

1.エラーの発見

2.データソースの変更

3.更新処理

<まとめ>

1.エラーの発見

クエリが参照しているファイルが見つからない時にクエリの更新処理を行うと、次のようなメッセージが出ます

上の画像は、クエリが参照しているファイルの保存フォルダを変更したために発生しています

このメッセージが出た場合には、エラーメッセージが出ているクエリの編集をPower Queryエディターで行います(今回はダウンロードは完了していません、のメッセージが出ているクエリで行います)

2.データソースの変更

Power Queryエディターを開くと、次の様なメッセージが出ているはずです

この場合には、画面上の右にある「データソース設定」ボタンをクリックします

データソース設定

次は、画面の左下にある「ソースの変更」をクリックするのですが、ボタンが小さくて分かりずらいので注意が必要です

後はデータソースの変更を、下のGIFのように進めてください

続きを読む エラー修正_処理ステップエラー~上級編5回目

途中のステップを削除した場合のエラー修正処理~上級編6回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

 Power Queryは便利だけど、通常のエクセルとは使用方法が違うので苦労する点も多いですよね

 特にPower Queryエディターは、これまでのエクセルとは画面自体が違うので「理解に苦しむ」人もいらっしゃると思います

 Power Queryエディターの画面右にある「ステップの適用」は通常のエクセルでいえば、ショートカットキー:Ctrl+Zに相当する箇所なのです

 こちらの「ステップの適用」は最初は難解に感じる人もいらっしゃるかもしれません

 今回は、「ステップの適用」にて途中のステップを削除した場合の修正方法について解説します

 今回の解説を通じて、Power Queryへの理解の一助になれば幸いです

1.ステップを削除する前の状態の説明

今回は、以前の回で使用したデータを使用します

この回では、下のGIFのように販売単価と販売個数の合計を乗算して、新たな列を作成しました

その後に、新しくできた列の名前を下の画像のように「乗算」から「売上金額」に変更しました

今回は、更に売上金額の列を10万円以上でフィルダーをかけます

すると、適用のステップには次の画像のように1つのステップが追加されます

では、この状態から本題の解説に入ります

2.1つ前のステップを削除

1.で追加してステップの1つ前を削除します

すると、次の画像のようにエラーメッセージが発生します

1.でフィルターを10万以上した際には、あくまで「売上金額」の列に対してフィルターをしています

そのフィルターをした「売上金額」の列が削除されてしまったのでエラーになっています

3.エラーの修正

このエラーを修正するには、2つの方法があります

1つは、フィルターされた行を削除し、列名を変えるところからやり直す方法です

2つ目については、解説を始める前にまず「フィルターされた行のステップ」の1つ前のステップ「挿入された乗算のステップ」をクリックしてみます

上のGIFのように1つ前のステップを選択するとエラーメッセージは消えました

これは、あくまで次のステップである「最後尾のステップ」からエラーになっているということです

ここからが2つめの修正方法の解説です

解説するのはエラーになっていないステップから修正をかける方法です

エラーが起こっていない、「最後尾のステップの1つ前」のステップにカーソルを置いたまま、列名を1.でフィルターをかけた時と同じ「売上金額」に変更します

すると、下のGIF画像のようにエラーが起きていた最後尾のステップ「フィルターされた行」をクリックしてもエラーメッセージは出ません

<まとめ>

 今回は、途中のステップを削除した場合のエラー修正について解説しました。このような場合には、必ずしもエラーが起きたステップを削除した後に「やり直し」処理が必要なわけでありません

 エラーが起きていないステップから再度修正をかける方法もあります

 とはいえ、極力は途中のステップはなるべく削除しないで済むようにはしておきましょう

 尚、解説を端折ってしまいましたが、途中のステップを削除すると必ずエラーが発生するわけではありません

 あくまで、途中のステップを削除することで前後の処理の流れに矛盾が起こる場合にエラーが発生しますので、その点だけ最後に追記させて頂きます

長文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました

次回はデータ自体がエラーになっている場合について解説します

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

エラー修正_データ自体のエラー~上級編7回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

 今回は、上級編の5回目で事前にアナウンスしたようにPower Queryのエラーのうち、「データ自体」のエラーの修正方法について解説します

 解説に使うデータは5回目と同じく、中級編の2回目と同じデータを使用します

 中級編の1回目では上の2つの表を組み合わせて、下のテーブルを作成していました!

商品台帳の販売単価と売上台帳の販売個数を乗じて、「売上金額」を新たな列として追加してあります

目次

1.エラー内容の確認

2.修正作業

<まとめ>

1.エラー内容の確認

下のクエリのようにエラーが発見された、というところから解説をスタートします

次に、上の画像の「1つのエラーです。」をクリックします

 すると、Power Queryエディターが開き、下の画像のようにエラー箇所が表示されます

今回のエラーは、販売単価と売上金額にてエラーが発生しています

 売上金額は販売個数と「商品台帳.販売単価」を乗じているので、大元の商品台帳のクエリにて「データ自体」の「狂い」生じている可能性があります

 ですので、エラーが発生している可能性があるクエリの中味を確認するため、エディターの矢印マークをクリックします

 すると、下の図のようにクエリーの一覧が表示されます

では、「狂い」生じている可能性がある商品台帳クエリーをクリックします

すると上の画像のようにやはり「狂い」が生じている箇所がありました

では、「Error」の箇所をクリックしてみます

すると、やはり本来は数字が入っているべきところに「!!!」が入っていました

 エラーの中味を確認したら、画面右の「適用したステップ」に追加されたステップを削除して元の画面に戻ります

エラーの箇所が特定できたところで、ここから2つの修正方法を解説します

続きを読む エラー修正_データ自体のエラー~上級編7回目

Office365小技集~右クリックで一発処理~

 今回は、Office365で「右クリック」を使用して、エクセル処理を省力化する技を紹介します

1.Power Query

表の上で右クリックすると、次の画像の箇所がクリックできるようになります

表をテーブル化していない場合には、次の画像の画面でOKボタンを押せば、そのままPower Queryエディタが立ち上がります

もちろん、表をテーブル化してあればそのままPower Queryエディタが開きます

これでPower Queryがより簡単に処理できるようになりました!

2.テーブル

1.と同じ様に右クリックすれば、集計行を出したり範囲に変換することができます

これでわざわざ画面上のタブを操作しなくて済みます

3.フィルター

こちらもとても便利です

わざわざ画面上でフィルターをかけた後に、フィルターをかける値を選択しなくて済みます

今回は以上です

右クリックを活用して、エクセルの単純作業はぜひ爆速化していきましょう!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村