タグ別アーカイブ: モダンエクセル

クエリのマージ/計算処理~中級編3回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回は2つのクエリーをマージして、項目が追加されたクエリーを作成しました

今回は、追加した項目を更に深堀活用し、本来であれば関数やVBAの使用が必要な処理をサクッと行う方法を習得しましょう!

解説は前回と同じサンプルファイルを使用して行います

今回使用するデータ

今回の解説では、商品台帳と売上台帳の2つの表から、下の表を作成します

前回、売上台帳に商品台帳の「商品名」と「販売単価」項目を追加しましたが、今回は、更に「販売個数の合計」と「売上金額」も算出した表にします

<今回のポイント>

A.条件付き集計

今回の集計処理では、同じ商品コードに紐付く「複数の値」を集計します

エクセル関数でいえば、SUMIFS関数と同じ処理です

しかも、SUMIFS関数よりももっとシンプルな方法で集計します

前回、クエリの項目を追加する時に使用した画面と同じ画面にて、単純にマージ方法として「集計」を選ぶだけです!

B.一括計算

1.で商品コード毎に販売個数を集計したら、販売単価を乗じます

乗じる処理は、乗じる列を選択して計算方法を指定するだけです

2つのポイントを確認したところで、早速、詳細な解説に入りましょう!

1.条件付き集計

前回と同じ様に、クエリーを参照して新たなクエリーを作成するところから処理を開始します

➀参照するクエリーの指定

今回は商品台帳を参照元にします

商品台帳クエリー上で右クリックし、下の画像の様に「参照」が選択できるようになったら、参照のテキストをクリックしましょう!

➁クエリのマージ

Power Query Editorが開いたら、ホームタブの上にある「クエリのマージ」をクリックしましょう!

下の画像のようなマージ画面が開いたら、前回と同じく商品コードをキーにして売上台帳クエリをマージしましょう

③条件付き集計処理

事前に新たに作成したクエリの名前は変えておきましょう

クエリの名前を変更したら、マージした売上台帳の項目を、下の画像の黄色の箇所をクリックしましょう!

次に開いたマージ方法を詳細に設定する画面では、前回と違い「展開」ではなく「集計」をチェックしましょう

その際に”元の列名を・・・”はチェックを外しておきましょう

そして、本来であれば上の画像の一番下「Σ販売個数の合計」をチェックして指定してください、というべきところです

試しに、「Σ販売個数の合計」の一つ上、「Σ商品コードの合計」をチェックして指定してみてください

すると次の画像のように表示されます

もちろん、商品コードを合計しても意味はありません

もし、指定を間違えてしまった時の対処は、Power Queryであればどうするのか?ということを解説するため、敢えて本来とは違うものを指定してもらいました

間違いを回復するには、下の画像の「適用したステップ欄」の黄色の箇所をクリックしてください

すると前回行ったチェック指定がやり直せるようになります

Power Queryでは、上の画像のように「やり直し」を行う場合には「適用したステップ欄」を使用します

詳細は後日、解説を行います


それでは「やり直し」を行い、下の画像のように本来の”販売個数の合計”が表示されたところで2.一括計算の解説に移ります

2.一括計算

計算したいのはⅰ)販売単価とⅱ)販売個数の合計を乗じた売上金額です

➀計算対象の列、ⅰ)ⅱ)を選択する

Ctrlキーを押しながら、販売単価の列と販売個数の合計の列を選択しましょう

➁画面上のタブから「列の追加」を選択

画面上のタブから列の追加をクリックすると、右側に計算機のようなマークがついた「標準」が見えます

次に「標準」マーク下の▼をクリックしましょう!

③計算方法の指定

マークをクリックした後に表示された「各種計算方法」から乗算を選択してクリックしましょう!

すると上のGIFのように、一番右に新たな列が追加されます

この新たな列には、計算結果が出力されています

列の名称は”乗算”から”売上金額”に変更しておきましょう

④読込処理

列の追加タブからホームタブにもどり、エクセルシートへの読込処理を、下の画像の「閉じて読み込む」ボタンを通じて行いましょう

販売個数と売上金額が出力されているのを確認したら処理は終了です

<まとめ>

 今回は商品台帳と売上台帳をマージして、商品コード毎に「a:販売個数」を集計処理しました

 そして、集計した「a:販売個数」と「b:販売単価」とをPower Query Editor上で更に乗じて「c:売上金額」まで計算した表を作成しました!

 エクセル関数のVLOOKUP関数とSUMIF関数を使用しても同じことが行えますが、もっと楽に表を作成できているのではないでしょうか?

関数と違って、カーソルで対象を指定しながら直観的に行えるのもとてもうれしいです

 それに、もし、表の作成の仕方を間違えたとしても、間違いを起こした場所からやり直せます

さて、計算の元になる表の値が変わった場合にはどうすればいいのでしょうか?

関数で表を作成していれば、自動計算されています

 Power Queryの場合には、関数を使用した場合と違って、1つ余分な処理を行う必要があります

 この場合は下の画像の中にある「すべて更新」をクリックします

そうすれば、表の中で再計算が行われます

今回の解説は以上です

次回は、今回と同じように複数のクエリを組み合わせて扱う方法を解説します

但し、今回のように商品台帳と売上台帳といった、違う内容のクエリを組み合わせるのではありません

同じ項目から構成される複数のクエリを追加して、組み合わせる方法の解説になります

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ


にほんブログ村

クエリの追加作成~中級編4回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回は項目が違う2つのクエリをマージ(組み合わせ)ました。今回は、今回はあるクエリに、項目が同じだけど別のクエリを追加する方法を紹介します

加えて、実践的なPower Queryの活用方法として、ピポットテーブルとの連携方法も紹介します

ピボットテーブルは便利なのですが、取得元のデータに追加があった場合には少し面倒ですよね

例えば、売上の集計データを毎月報告するケースなどです

1月のデータに、2月のデータを足し、取得範囲を修正する・・・という処理が毎月続きます

今回紹介するクエリの追加機能とピボットテーブルを連携させれば、そんな悩みは一発で解決します!

解説する内容の概要ですが、下の図のようにサンプルファイルにある1月の売上データに、今回の解説の中心である「追加クエリ」機能を通じ、2月の売上を追加してピボットテーブルを新たに作成します

そして今回の次(中級編5日目)の回では、更に”追加クエリ”機能を通じて、ピボットテーブル側では特にデータ範囲の追加は行わないまま、3月の売上データを追加します

<今回のポイント>

 今回の解説の中心となる”追加クエリ”機能自体は特段難しいところはありません 

 ただし、追加クエリを行うパターンが以下の①②の2つに分かれる点は意識しておいてください

①と②の違いは、2つのクエリから新たなクエリーを生み出すか、そうでないかの違いになります

では、サンプルファイルをダウンロードしたら、具体的な解説に入りましょう

1.各シートからクエリーを作成

サンプルファイルの各シートが”各月”のデータになっています

画面上のデータタブから”テーブルまは範囲から”をクリックして、各シートのデータからクエリを作成しましょう

クエリ作成時は以下の2つを指定してください

➀読込先 ⇒接続専用

➁クエリ名 ⇒シート名

2.クエリの追加_1回目

1.が終了したらシートの右側が、以下の画面のような状態になっているはずです

もし、”クエリと接続”が出ていない場合には、画面上のデータタブから”クエリと接続”をクリックしましょう

画面の状態が確認できたら、以下➀⁻③の処理を通じてクエリ_2020年1月にクエリ_2020年2月を追加します

前述の<今回のポイント>の①のパターン(⇒新しいクエリを作成)で追加処理を行います

➀クエリ_2020年1月上で右クリック⇒クエリ追加

クエリ上で右クリックをすると”追加”が選択できます

➁追加するテーブルを選択 ⇒2 020年2月を選択

➀の処理を通じて追加画面が立ち上がったら、追加するテーブルを選択してOKボタンを押します

③読込先をピボットテーブルを指定する

➁の後に、Power Queryエディターが立ち上がります

画面の右のプロパティでクエリーの名前を”売上データ”に変更したら、今度は画面右上で”閉じて次に読み込む”を選択します

次に”データのインポート”画面が立ち上がりますので、”ピボットテーブルレポート”を選択してください

ピボットテーブルの読込先を既存のシートにするか、新規のシートにするかを選択できますが、ここでは新規のシートを選択します

2つの選択処理を行い、OKボタンを押すと、1月と2月のデータが含まれたピボットテーブルが作成されます

3.ピボットテーブルの設定

2020年1月と2月の両方の月のデータが含まれていることが分かるように設定しましょう!

行ボックスに出荷日、値ボックスに金額をドラックします

行ボックスに”出荷日”とあわせて”月”も出現したら、出荷日は行ボックスから外しましょう(エクセルのバージョンによって多少、違いがある可能性があります)

そうしたら、以下のようなピボットテーブルになっているはずです

<まとめ>

 今回はあるクエリに別のクエリを追加する処理を行いました。この時には2つ方法があり、新たなクエリを作成する方法と、そうでない方法があるのですが、今回は前者で行いました。

 また、クエリをPower Queryエディターから読み込む際に、読込先にピボットテーブルを選択しました

 このようにPower Queryとピボットテーブルを連携させることで、ピボットテーブルの元データを自由に操作できるようになります

 次回はPower Queryを通じて、ピボットテーブルに新たなデータを加えます

 ピボットテーブルについては「ピボットテーブルの役割を変える」と題し、別途シリーズで記事を書いています

ぜひ、そちらもご参考にしてください

        ⇒ピボットテーブル記事

 

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ

にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

クエリの追加・結合~中級編5回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回は1月と2月のデータを追加して新たなクエリを作成しました

そして、新たに作成したクエリからピボットテーブルを作成しました

今回は前回作成したクエリに、更に3月のデータを追加します

この時、ピボットテーブルのデータ範囲変更や、新たに追加された範囲を反映するための更新処理を、Power Queryとの連携により省けるようにします!

もし、これまでPower Queryについては全く知識が無い、という読者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ、このページを事前にご確認ください

エクセルシート上の表を⇒テーブル⇒クエリ⇒シート上に読込、の順に変換することさえ分かれば、この後の内容も十分理解していけるはずです!

今回のポイント

前回は以下の図で➀の方法でクエリの追加(1月+2月)を行いました

今回は①の方法で作成したクエリを編集して、②の方法で3月のデータを追加します

仮に➀の方法で追加処理を行うと、既存のピボットテーブルの範囲外に新たに新たなクエリ(1月+2月+3月)ができてしまい、ピボットテーブルの範囲指定や更新処理を行う必要がでてきてしまいます

では、本格的な解説をはじめます

1.売上データクエリ(1月+2月)上で編集をクリック

Power Queryエディターを開きます

2.Power Editorエディター上で”クエリーの追加”をクリック

Power Queryエディター上で”クエリの追加”をクリックします

3.追加画面で追加するデータを指定する

追加するデータをクリックしたらOKボタンを押します

追加が終了したら”閉じて読み込む”をクリックしましょう!

すでにピボットテーブルに3月のデータが自動的に追加されています

<まとめ>

 Power Queryとピボットテーブルを今回の解説のように、事前に連携させておけば、ピボットテーブルの範囲指定の追加や変更はとてもスムースになります。

 毎月、定期的に売上などのレポートを作成している人にはとても便利な技術なのではないでしょうか?

 ピボットテーブルについては、毎回の報告を楽にするために「ピボットテーブルの役割を変える」と題して別途、記事を書いています

興味があるという方がいたらそちらの記事もぜひご覧になってください

 中級編1~5回では複数のクエリを扱う方法を解説しました。次回からはまた違うテーマを解説していきます

 

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

ピボット解除/縦横並びの変換処理~中級編6回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回までは複数のクエリ(データ)を組み合わせる技術を解説しました

今回からは、Power Query Editor上でデータを変換する技術を解説していきます

ところで、題名にあるPivotはどう意 味かご存知でしょうか?

ちなみに辞書には軸とか、旋回と書いてありました

この回を終了した時には、”Pivot”の意味が納得できるようになっていると思います

<今回のポイント>

A.集計の目的とデータの並べ方の関係

下の2つのデータを見比べてください

①は縦に繰り返し並んでいます。一方、②は、①の2つの目の列が横に“旋回”して並んでいます

どちらが集計しやすいと思いますでしょうか?

全体の合計値を出す場合、①は1列を範囲にしてSUM関数を入力すれば算出できます

一方、②は見出し以外の全ての行列を範囲に含めてSUM関数を入力するしかありません

①と②のデータで「アルファベット」と「ひらがな」別、つまり2つの切り口を組み合わせて合計値を集計する場合も考えてみましょう

①はフィルターをかけて、ひらがなの列だけみれば合計値を集計できます

②の場合には、目で列を追いかけながら集計するしかありません

ですので、「データはあらゆる切り口でデータ集計が行えるようにする」、ということであれば、縦方向に繰り返し並べていくべきなのです

B.Power Query上での操作

Power Queryでは、Power Query Editor上で、横に旋回しているデータを縦の並びに切り替え、集計を行い易い形にてデータを出力し直すことができます

その際、旋回させる軸を決めるのと同時に、以下のサンプルデータの合計の行列(Total)を削除します

この合計の値を消して、その後はどのようにに合計値を算出していくかについては後述します

では、実際のサンプルデータを基にして解説をはじめます

1.Power Query Editorを立ち上げる

データタブの「テーブルまたは範囲から」をクリックし、Power Query Editorを立ち上げます

この際、8行目のTotalの範囲が入るように気を付けましょう!

こちらは前述のように、Power Query Editor上で削除を行います

2.合計行列を消去する

Power Query Editorが開いたら次の①②の処理を行い、「 B.Power Query上での操作」で前述したようにTotalの行列を削除します

①フィルターからTotal行を消去する

-フィルターをクリックします

-チェックを外して一覧からTotalを消します

➁Total列を消去する

Total列を指定し、削除をクリックします

3.Pivot解除

ではPivot解除機能により、に旋回しているデータをの並びに切り替えます

①軸を指定します

今回は、に展開している日付を並びにします

ですので、一番左にあるカテゴリー列を左クリックして指定します

その後、右クリックすると可能な処理の一覧がでてきます

➁その他の列のピボット解除

①の一覧から「その他の列のピボット解除」をクリックします

これで、横に展開していたデータが縦並びになりました

4.読込先をピボットテーブルに指定する

Power Query Editorで縦並びにしたデータを「ピボットテーブル」としてエクセルシート上に読込みます

①閉じて次に読みこむを指定

ホームタブにて「閉じて読み込む」の右横▼マークから「閉じて次に読み込む」を指定します

➁ピボットテーブルの読込先を指定

ー「既存のワークシート」内の「元のデータの下」A11セルを指定しましょう!

-ピボットテーブルのフィールドを以下のように指定しましょう!

Power Query Editor上でTotalの行列は削除しましたが、ピボットテーブルでTotal(合計)が集計できるようになりました

逆に、もしPower Query Editor上でTotal行列を削除しなかったら、ピボットテーブル上で合計値が本来の値より2倍になってしまいます

<まとめ>

 このPivot解除を知っておけば、他の方から入手したデータが、横並びになっていなかったとしても、縦の並びに簡単に変えることができます

 データを縦の並びに変えておけば、様々な切り口でデータ集計がおこなえるようになりますので、ぜひ有効活用していきましょう!

 次回はセルの中のデータを複数列に分解する方法と今回解説したピボット解除を組み合わせた変換処理を行います

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

セル分割他・変換処理~中級編7回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

読者の皆さんは、他の方が作成した表を見て「使いにくい」と思ったことはありませんか?

例えば、下の図のような表です

1セルの中に複数のデータがカンマ” , ”を区切りにして混在しています

しかも、担当者が縦への繰返しで並んでいるのに、担当企業の欄は横に並んでいます

この表を他の目的に活用しようと思ったら、下の図のような「縦並びが複数列で繰り返された表」に変換するしかありません

この変換処理は手で行ったとしたら莫大な時間がかかります

ところが、Power Queryならば一括で変換できてしまうのです!

今回は上の表の変換を事例として、Power Queryを活用したデータクリーニング技術について、2回に分けて解説します

<今回のポイント>

A.セル分割

このセル分割によるデータ変換が今回のメインの解説になります

区切り文字を指定し、分割の仕方を指定するのがポイントです

B.ピボット解除

ピボット解除については前回も解説しました

この機能はとても便利です

今回も横並びを縦並びにするのに活用します

では、演習ファイルをダウンロードして頂いたら解説をはじめます!

今回は、セルの分割までです

1.セル分割

①Power Query Editorを開く

問題となる表の上にカーソルを置き、”テーブルまたは範囲から”をクリックし、Power Query Editorを開く

➁列の分割をクリック

Power Query Editorが開いたら、担当企業を選択した上で、変換タブから”列の分割”の▼マークをクリックします

③区切り記号と分割方法を指定

列の分割の▼マークをクリックすると、”区切り記号による分割”が選択できるようになりますので、またこの文字をクリックします

すると次のような画面が開きます

さて、今回のキーポイントに入る前に、元の表を再度確認しましょう!

カンマ” , ”が不規則に出現し、複数のデータが1セル内に混在しています

このセルを、区切り文字のカンマが出現するごとにデータ分割すればいいのです

ですから、区切り記号は”カンマ”を指定し、分割方法はデフォルトの「区切り記号の出現ごと」のままにし、右画面下のOKボタンを押します

すると、1セルの内容がカンマ” , ”ごとに複数のセルに分割されます!

<まとめ>

今回は、カンマ” , ”で区切られた使いにくい表をPower Query Editor上で分割まで行いました

今までのエクセル上でも同じようなことはできましたが、Power Queryではもっとシンプルに行えるようになっています

次回は使える表への変換をガッツで完成しましょう!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

変換した列の追加~中級編10回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回、案内したようにエディター画面での変換処理について解説します
エクセルはあくまで表計算ソフトであり、Accessのような大量のデータを扱うのに適したデータベースソフトではありません
Power Queryのエディター画面にある機能を使いこなせば、データベースソフトと同じ様に一括で変換処理が行えます
今回は、エディター画面の「列の追加」タブにある機能の一部を解説します

エディター画面
列の追加画面

解説に使うデータは、初級講座1回目で使用したデータを使います

解説用データ
      販売データ

次から解説する、1~3のステップを通じて、既存の表の横に「連番」と「部門コード」「販売金額」の3列から構成される表を追加します

列追加
連番及び条件付き列追加

.連番追加(インデックス)

取得したデータに、エディター画面で連番を付けます

①エディター画面を開く

まず、既存の表からデータを取得してエディター画面を開きます

取得データ
取得データ

⓶インデックス列

エディター画面が開いたら「列の追加」タブをクリックし、「インデックス列」の横にある▼をクリックします

インデックス列の付け方
インデックス列

ここで、連番の付け方を選ぶことができます

 ・0から始め、増分を1にする

 ・1から始め、増分を1にする

 ・開始番号と増分をカスタマイズする

ここでは1からを選択します

インデックス列
連番

2.条件列

この条件列は従来のエクセルではIF関数に相当するものです

IF関数とは違い、エディタ―画面では設定条件に従い、一括で変換します

それに、IF関数ほど設定の仕方は複雑ではありません

まず、「条件列」をクリックして、設定画面を開きましょう

条件列の追加

新たに開いた「条件列の追加」画面では、以下の6つを設定します

 ①追加される列名

 ②~④設定条件

 ⑤設定条件に合致する場合の出力結果

 ⑥設定条件に合致しない場合の出力結果

今回は、部門名が東京の場合は「T」大阪の場合、つまり東京以外の場合は「O」を出力するので、以下の画面のように設定します

条件設定
条件設定画面

3.読込処理

①列の削除

今回出力する表は以下の様になるので、無駄な列は削除します

出力する表

削除は「削除する列」にカーソルを置いて右クリック⇒削除、の順で行います

列が隣合っている列を一気に削除する場合は、Shiftキーを押しながら削除対象列を指定してください

複数列指定
列削除

②列移動

新たに追加した2列を、まとめて移動します

列移動
列移動

③読込先の指定

今回は、既存シートにエディターで操作したデータを読み込みます

読込

ホームタブで「閉じて次に読み込み」をクリックした後、データインポート画面にて読込位置を指定してください

「表示」はテーブル、「データを返す先」は既存のワークシートを指定します

データのインポート
データのインポート

<まとめ>

今回は、エディター画面で2種類の列を追加する方法を解説しました

1つは連番の追加、2つ目は従来のエクセルで言えばIF関数に相当する条件列の追加です

他にもエディター画面での列削除や列移動についても解説を行いました

今回の解説を通じて、エディター画面がスマホと同じ様に、直感的に操作できる利点を感じて頂けたら嬉しいです!

次回はPower Queryを使用して集計上手になるため、グループ化について解説します

それではガッツで頑張りましょう!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

Power Queryでエクセル操作はどう変わる?~初級講座1回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

 読者の皆さんはエクセルのPower Queryと聞いて、具体的に使用するイメージが湧きますか?

 エクセルが誕生して20年以上も経ちますが、海外ではPower Queryはエクセルが生んだ機能の中で最高機能とも言われています

 ところが、日本ではPower Queryはどういう風に使うものなのか?何ができるのかについては、まだあまり知られていません

まずは、このPower Queryはどんな方におススメの機能なのか?について解説したいと思います

Power Queryは、こんな方に特におススメです

・日常的にエクセルで大量のファイル、シートをガッツで扱っている

・Access、関数、VBAを覚えてエクセル作業を効率化したいが、時間がな

 Power Queryはスマホのような直感的なクリック操作で、データをブロック遊びのように結合したり、分解したりできます

 ぜひ、上記のような悩みを持つ方にはこの記事を最後まで読んで頂きたいと存じます!

もし、時間が無い方はぜひ、下の動画をのぞいてみてください!

https://youtu.be/XoG54HePhuU

 この回では、Power Queryの使用イメージついて、読者の皆さんが日常的に使用しているものを例にしながら丁寧に解説していきたいと思います

さて、読者の皆さんは、ガラケーを使ったことはあるでしょうか?

筆者はガラケーが出て来た時点で、既に衝撃を受けていました

以前、使っていたのは固定電話だけでした

 ガラケーが登場した時には、ついに「電話を持ち歩き出来る」新しい時代が来たな、と思いました

そして、ガラケーからスマホに変えたときに、更に大きな衝撃を受けました。

 Power Queryを初めて使った時のイメージは、スマホに変えた時のイメージに近いです

 さて、ここでPower Queryをイメージしやすくする為に「電話帳でレストランを探して、ガラケーで電話予約」するシーンを思い浮かべてみましょう!

そして「スマホでレストランを検索して、スマホで電話予約」するシーンも思い浮かべてみて両者を比較しましょう!

この2つにはどんな違いがありますでしょうか?

この2つの違いを意識しながら、Power Queryの使用イメージの解説を読み進めていってください!

データ取得

さきほどのレストランを予約するシーンでは、ガラケーで電話をする場合は、電話帳を見ながら電話をしていました

つまり、ガラケーの中にはレストランの電話番号というデータはありません。

一方、スマホの場合もスマホの中に電話番号というデータが無いのはガラケーと一緒です

但し、ネットから電話番号を取得しています。

この「データ取得」が従来のエクセル操作方法とPower Queryの違いの一つです

Power Queryでは、下の画像の「データの取得」を通じて、様々な箇所からデータを取得します

データの取得画面

取得できるのはⅰ)シートデータ、ⅱ)ファイルデータ、ⅲ)フォルダ内のファイルデータなどのエクセルデータに加え、なんとⅳ)PDFファイル内やⅴ)Webページ内のデータも取得できるのです!

ここで次の疑問を持つ人もいるとおもいます

これらの取得したデータはファイル内に保持することになるのか?

この点ですが、Power Queryでデータを取得すると「クエリ」というものが画面右にできます

クエリー

このクエリーは、スマホ内のものに例えるなら「ブックマーク」だと思ってください

ブックマーク

このクエリーをクリックすれば、一度取得したデータに再アクセスできます

変換・読込

ガラケーではレストランに電話をするときに電話番号を0、3、4・・・とひとつずつ打ち込んでいました。

一方、スマホでは、Webサイト内の電話番号のマークをクリックすれば、スマホに電話番号がセットされます。

つまり、Webサイトを通じて取得した電話番号を、スマホでそのまま電話できるように変換しています

そして、変換したデータをスマホ内の電話画面に読込先を変更しているのです

Power Queryでは、取得したデータはPower Queryエディター(以降、エディタ)で様々な変換処理を行うことができます

Power Queryエディター

以下は、Power Queryエディター内・変換処理の1例です

①複数のクエリーの組み合わせ

こちらは、VLOOKUP関数の処理に相当します

複数のテーブルデータを、クリック操作のみでブロックのように結合します

 下のGIF画像では、「売上結果」というクエリと「商品台帳」というクエリを結合しています

➁計算処理(四則演算処理

下のGIF画像では、エディタ内で「販売単価」と「販売個数の合計」の列を選択乗算をクリック のみで販売金額を一括で算出しています

 そして、変換したデータは必要に応じて、様々な箇所、様々な方法で読み込むことができます

データのインポート

①テーブル

テーブルデータとして既存シートの中や、新規シートに表示することができます

➁ピボットテーブル

変換データをそのまま、ピボットテーブルにすることもできます

③接続の作成のみ

取得したデータをシート上に「読込まない」「表示しない」という方法を選択することができます

ここがPower Queryの使い方の大きなポイントの一つです

ところで、エクセルを使用していて、ファイルが重くなって困った事はありませんか?

エクセルシートに表示されているデータは、あくまで表示されているだけであって、表示されている箇所にデータ自体が存在するわけではありません

データはエクセルシートとは別の箇所に保管されています

そのため、シート上に他の箇所にあるデータを表示する際、PCに負担をかけてしまい、動作が重たくなるのです

表示行数が制限内でも、表示行数が多くなればファイルの動きも重くなります

そんな悩みを解決するのが「接続の作成のみ」です

表示しないクエリーを作成しておいて、前述の変換処理、①複数のクエリーの組み合わせ により、必要なデータだけ抜き出して表示する、もしくは利用するということができます

表示しないクエリーを利用することで、エクセルの処理を格段にスピードアップさせることができます!

<まとめ>

 今回は、Power Queryでは操作の仕方がどう変わるかについて、スマホを例えに使用して操作のイメージを解説しました

スマホはネットの情報をそのまま利用できます

 Power Queryでも、スマホと同様に「シート上のデータ」や「他のファイルのデータ」を取得し、そのまま結合・変換して直接利用することができます

 そして、読込先を「接続の作成のみ」に指定することで、ファイルを重たくしないように工夫することもできます。

 さらに、今回ご紹介できなかったPower Queryの魅力の一つは、スマホのように「直感的なクリック操作」に使用できることです。

 次回からはイメージだけでなく、実際に使用してみることにより、Power Queryの「直観的な操作」に触れてみましょう!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

 

シートからデータ取得~ 初級講座2回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回はPower Queryとは何か?について、スマホを例えにして解説しました

「スマホで好みのレストランを検索(データ取得)」⇒

⇒「レストランのページ内にある電話番号を活用(変換)」⇒

⇒「そのまま予約電話をかける(読込)」

 今回は操作のウォーミングアップとして、実際にエクセルシート内にあるデータを、Power Queryで取得しましょう!

 そして、取得したデータの変換処理⇒読込までの一連の流れを行ってみましょう!

今回のポイント

ところで、読者の皆さんは、テーブル機能を普段、活用されてますでしょうか?  

Power Queryでは、特にテーブル機能の理解が必須です

テーブルは「見出し」と「データ」の2つの箇所から構成されます

テーブル

 Power Queryではこのテーブルをブロック遊びのように結合したり、分解したりします

 エクセルの最新バージョンの機能は、このテーブルと連携する前提で作成されています

テーブル機能を覚えておいて損はありません

シート上にあるデータを、一括で処理できるようになります

まだ知らないという方は、ぜひこの機会に習得してみませんか?⇒関連記事

 テーブルの解説記事を読む時間が無い方は「テーブルとは、データを扱いやすくする機能」という風に割り切って覚えましょう!

 とにかくシート上で、データを見たら「見出し」があるのを確認してショートカットキー「Ctrl+T」を押しましょう!

 下の画像のように右クリックをしたら表示される、下の画像の箇所をクリックするのでもOKです!

 上の処理により、データの右下には下の画像のようなマークがついているはずです

これだけでテーブルが完成です

後はテーブル上で様々な事が行えます

 行列を自動的に拡大したり、1つのセルに関数を入力するだけで「1列」に関数を反映したりします

今回はPower Queryを使用して、シート上のデータを「テーブルに変換した上で取得」し、別シートへそのまま読み込んでみましょう!

尚、サンプルデータは以下をご活用ください!

1.シート上のデータを取得する

➀まず、サンプルデータにある表のどこかにカーソルを置きましょう!

②それから、データタブを選択後、下の画像上で黄色のマークをつけた箇所をクリックしましょう!

③すると、下の画像のようなダイアログボックスが開きます

「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れたまま、OKボタンをクリックします!

④しばらくすると、Power Queryエディターが開きます!

Power Queryエディター

Power Queryエディターが開いた時には、シート上の表はテーブル化されています

.クエリに名前をつける

Power Query Editorの右に「クエリ」の設定という欄があります

ここで、名前だけ変更しましょう!

今回は受注データとします

3.Power Queryエディターの内容を読み込む

では、Power Queryエディターの左上にある「閉じて読み込む」の右下の▼マークをクリックしましょう!

すると、以下のように「閉じて読み込む」というテキストが見えますので、こちらをクリックしましょう!

すると、データが蓄積されてあったシート(Dataシート)とは別のシートにデータが読み込まれます

読み込み

ここでシートの右側を確認してみてください!

受注データというクエリが見えるはずです!

受注データ・クエリーにカーソルを置いて右クリックするとダイアログボックスが表示されますので、一番下に見えるプロパティをクリックし、てみてください!

次に表示されたダイアログボックスの内容を見てみると、このクエリが「どこかに接続されている」ということがなんとなく分かると思います

前回、クエリーについては「スマホ内に設定するブックマーク」みたいなものと解説しました

実際、このクエリーを通じてデータにアクセスすることができています

試しに、取得元のデータに1行追加してみましょう!

その後クエリーを右クリックし、表示された「最新の情報に更新」をクリックしてみてください

するとクエリーの行数が増えているはずです

これはクエリーがデータに接続されているため、行数の増加が反映されたのです

さて、クエリーが「どういうものか?」について概要を理解できたところで、まとめに移りましょう!

<まとめ>

 今回は、シート上にあるデータをテーブルに変換した上で「データ取得~別シートにデータ読込」までを行いました

 読込まで行って作成されたクエリーは、後日解説するマージ技術を組み合わせると、複数シートに分かれたデータを1シートでまとめて処理できるようになります

 もし、テーブル機能をこれまで使ったことがなかったという方がいらっしゃいましたら、これを機会に有効活用していきましょう!

 データをエクセルで扱おうと思ったら、このテーブル機能はとにかく便利です。そして、Power Queryを操作する上でとても重要な機能です!

 ところで、Power Queryを初めて操作された感想はいかがでしょうか?スマホと同じような直感的な操作で一連の操作ができたはずです

直感的な操作のみでデータを扱えるのが、このPower Queryの良さです!

どんどん手を動かして慣れていきましょう!

次回は、他のファイルからデータを取得してみます!

それでは3回目でまたお会いしましょう!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

ファイルからデータ取得 初級講座3回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回ウォーミングアップとしてシート上にあるテーブルからデータを取得し、別シートに読込処理を行いました

今回から本格的にデータ取得について解説したいと思います。

ちなみに筆者は昔、EC通販会社の経営企画の仕事をしていました

経営企画とは名ばかりで、とにかくデータのツギハギ作業を一日中していました

ある時はこのファイルの・このシートの・この部分・

そして、ある時はあのファイルの・あのシートのあの部分・

といった感じで、いろんなところから必要な数字をコピーしてきて自社の数字を説明する資料を作るわけです

このツギハギ作業はとてもガッツを要する作業で、ミスも起こしやすく本当に嫌で仕方なかったのをよく覚えています

 今回の解説記事にて、「操作するファイル」とは「別のファイル」からデータを取得する技術を習得しましょう!

そうすれば、面倒なデータのツギハギ作業から解放されます

今回のポイント

ところで、ファイルの中にあるデータで、名前をつけて管理できるものは何種類ありますでしょうか?

シート名はすぐ思いつくと思います

実は、シートの他にもテーブル名、名前(英語でDefinedName)があります

今回は、操作しているファイルとは別のファイル内にある「テーブル」データをはじめとした、名前がつくデータを取捨選択しながら取得する方法を解説します。

では解説に入りたいと思いますが、その前にサンプルファイルを開いてみてください!

このサンプルファイルの中に、名前がつくデータが3種類、全部で4つあるのを確認してください。

①シート ⇒”Data”と”Presentation”の2つのシートがあります

②テーブル ⇒”テーブル1”があります

上の画像の「Dataシート」にテーブル名:テーブル1があります

見出しが緑色の表の上のどこかにカーソルを置いてテーブルデザインタブをクリックすると以下の画面が確認できます

③名前(DefinedName) ⇒”部門”

数式タブの名前管理をクリックして見てください

部門という名前のデータがDataシートにあるのが分かります

以下がDataシートにある、実際の部門という名前のデータです

上記の4つのデータを確認したら、サンプルファイルをどこか適当なフォルダにファイル名をつけて保存しましょう!

そして別途、Power Queryの操作用に新たなファイルを開いておきましょう!

それでは、実際の作業(以下1~4)の解説をはじめます

1.データを取得するファイルを指定

エクセル画面の上にあるデータタブをクリックした後

⇒データ取得 ⇒ファイルから ⇒ブックから

と順にクリックしていきましょう

するとファイル名を指定する画面が下のGIFのように開きます

この画面にて、先ほど保存したサンプルのファイル名を指定しましょう

ファイル名を指定したら、ナビゲーターという画面が開いています

下のGIFは「ブックからを指定」⇒「ファイル名指定」⇒「ナビゲータ―画面」までの一連の流れを撮影したものです

2.データの取得の仕方を指定

ナビゲーター画面の左には、下の画像のようにサンプルファイル内にある4つのデータが表示されているはずです

ナビゲーター画面

試しに、テーブル1のところをクリックしてみてください。

すると、先ほどサンプルファイル内で確認した、テーブル1の内容が出てくるはずです

つまり、このナビゲーターに表示されている内容でデータを取得できるという意味です。 

ちなみに、ナビゲーターの左上に「複数のアイテムの選択」というチェックボックスがあります

こちらにチェックを入れてみてください

すると4つのデータの左にもチェックボックスが表示されますので、取得するデータを自分の都合に合わせて複数指定することができるようになります。

今回は、取得するデータを取捨選択しないので「複数のアイテムの選択」のチェックを 外してください

そして、上の画面にある「表示オプション」の下に表示されているサンプルファイル名の部分(WorkbookData.xlsx[4])をクリックしてください

その後、下の画像にあるナビゲーター画面・右下の「データの変換」をクリックして下さい

すると、下のGIFのようにPower Queryエディターが開くはずです

3.実際に取得するデータを選択する

「データの変換」を押した後、次のようにPower Queryエディター画面が出てきましたでしょうか?

Power Queryエディター

上の画面では4つの行が表示されています

見出しの右から2つめの「Kind」の列に、データ種類が表示されています

Power Queryエディター内のどの行が、サンプルファイル内のどのデータかについてはすぐ分かると思います。

今回は4つのデータの内、上から3番目の行の「テーブル1」のデータを取得したいとおもいます

下のGIFのように「3番目の行」の「左から2番目」にある”Table“のテキストをクリックしてください。

サンプルファイル内の「テーブル1」のデータが展開されたと思います

次は、下のGIFのように画面左上にある「閉じて読み込む」をクリックしましょう

すると操作しているファイルにPower Queryエディター上で展開されたデータが読み込まれます!

読込を行ったデータは、操作したシートとは別のシートに読込まれまているのを確認してください

筆者が操作したのはSheet1だったので、下の画像のようにSheet2に読込まれました

<まとめ>

 今回は「操作しているファイル」とは「別のファイル」からナビゲーション画面を通じ、別ファイルのテーブルデータを取得しました

 Power Queryエディターで取得するデータを指定する際に気づかれた方も多いと思いますが、データを指定する際は「名前の管理」がきちんとされていると作業効率が上がります

 Powr Queryを有効活用するため、シート内のデータは普段から意識して名前管理を行っておきましょう!

 名前の管理をきちんとしておくことにより、後日解説するPower Queryの「変換機能」も有効活用していくことできます

では初級講座4回目を楽しみにしていてください!

フォルダ内にある「複数ファイルのデータ」を一括で取得するスゴ技を紹介します!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

フォルダから複数ファイルデータを一括取得~初級講座4回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回はエクセルファイルからデータを取得しました

今回はフォルダにある複数ファイルから一括でデータを取得します。

フォルダ内データ一括取得

この機能はPower Queryの機能の中でも一押しの機能のひとつです

何故なら、複数ファイルに分散しているデータを一括で処理しようとしたら、通常はガッツのある人の手が必要となるからです。

その一括処理の内容はとても面倒くさく、ミスも起こり易いです

ところが、今回紹介するPower Queryのある機能を使うと、フォルダにファイルを入れておきさえすれば、全て一括で取得してくれるのです!

記事を最後まで読む時間が無い、という方はぜひこちら↓の動画をご覧ください

ちなみに、動画内で使用しているサンプルファイルは下からダウンロードできます

https://www.youtube.com/watch?v=LgjzjTSylcs

本題に入る前に、今回の解説に使用するデータを紹介します

今回の解説に使用するフォルダ(Data)の中には、3つファイルが入っています

営業の部署 にて、営業担当者毎に販売内容をフォルダ内に入れていく想定です

ファイルに書き込まれている内容(シート:Data)は次のような項目です

ちなみにDataシート以外にもメモというシートがあります

では、本格的な内容の解説に入りたいと思います

解説は 「1.取得元のフォルダを指定する」と「2.ファイルの中で取得するシートを指定する」の2つに分けて行います

1.取得元のフォルダを指定する

今回もデータタブの操作から処理を開始します

➀フォルダから取得を指定します(下の図参照)

➁実際に使用するフォルダを指定します

今回の解説で使用するのは「Data」フォルダーです

③指定するフォルダ名を確認 ⇒「OK」を押すとフォルダの指定は終了です

フォルダの指定が終了した後は、1~3回目の解説では出てこなかった画面が登場します

2.ファイルの中で取得するシートを指定する

➀フォルダに入っているファイル名が表示されます

下の図の中に「結合」のボタンが見えますでしょうか?

一番下に4つのボタンが見えますが、一番左のボタンです

このボタンについては次の➁の解説で操作します

➁ボタン右横の▼マークを押し、「データの結合と変換」を押します

この時、フォルダ内のファイルが1つでも開いていると、データの結合と変換がうまくいかないので注意が必要です

「データの結合と変換」をクリックした後は、また更に新たな画面が開きます

③取得するシートを指定します

新たに開いた画面(下の図参照)の左側に、ファイルに含まれるシート名(Data、メモ)が表示されるので、Dataシートを選択します

Dataシートを選択したら、OKボタンを押します

そうすると、Power Queryエディターが開きます

④Power Queryエディター画面で読込処理を行う

Power Queryエディター画面には複数ファイルの情報が一括表示されます

まず、設定されるクエリの名前を「一括データ」に変更しましょう!

次にPower Queryエディター画面左上で「閉じて読み込む」ボタンをクリックします

これでフォルダ内のデータが一括で読み込まれます

ファイル別に分かれていた注文NOも1~6まで一括で表示されています

さて、ここからがこのフォルダ一括読込機能の最大の醍醐味です

フォルダ内にもう一つ、ファイルを追加します

通常は、これまで行ってきた1、2の作業を行う必要がありそうですよね

ところが、ワンクリックで追加ファイルを一括で読み込むことができます

エクセルシートの右に”一括処理”という前回作成したクエリがあります

こちらのクエリの上にカーソルを置き、右クリックします

そうすると最新の情報に更新できるようになります

更新処理を行うと、フォルダ内に新規追加したファイル内の注文NO:78が下の図のようにシート上に反映されています

<まとめ>

この機能はこれまでのエクセル処理の常識を覆す内容です

今までは私もそうでしたが、フォルダ内にある複数ファイルのデータを一括で取得しようとしたらVBAのコードを書いていました

しかも、そのVBAコードはVBA初心者が書ける内容ではないです

2-②「データの結合と変換のクリック時」でも説明しましたが、フォルダ内のファイルが一つでも開いているとうまく行かない点だけは注意が必要です

後はPower Queryの画面操作に慣れてくれば、とても簡単な処理だと思います

ぜひ、職場で有効活用してみてください!

次回は読込先の変更について解説します!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村