タグ別アーカイブ: 円グラフ

スピードメーターグラフを作成しよう7~グラフの完成~

前回で以下、2つの調整値を算出しました

1.調整値1

初値(10%)が入力された場合に0度に変換する

2.調整値2

終値が(20%)が入力された場合に調整値1を基にして10%に変換された値を240度(グラフの大きさ)に変換する

上記の1と2を図にすると以下のような形になります

では実際に調整値1と2を針の動きに反映していくのですが、本題に入る前に、まずは元データとグラフの連携について、概要を解説しておきます

ちなみにサンプルは前回と同じものを使用します

<元データとグラフの連携・概要>

1.残り1の入力値(セルB9)を調整して値2(セルC9)に反映

 ⇒残り1と残り2の値に合わせてグラフの針が動くようにします

  *値2の3つの合計は常に360度になるようにします

2.残り1の値2には調整1と調整2を組み込んでおきます

元データとグラフの連携について解説したので、本題に入りましょう!

Ⅰ.調整1と調整値2の反映

残り1の値2に(セルC9)に以下の数式を入力します

(残り1の入力値+調整値1)X調整値2

⇒=(B9+F2)*H4

Ⅱ.グラフの動きのチェック

 正しく値2が設定できたら、入力値(セルB9)を動かしてみましょう!。入力値の変化とともに、グラフの針が以下のGIFのように動くはずです

GIF1

では最終回の8回目では、おまけの機能を紹介します!

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スピードメーターグラフを作成しよう6~元データの工夫~

前回に引き続き、応用編を続けます

自由にメーターの範囲、単位(-100~100、10%~20%など)を自由に設定できるようにする為に、

入力値を角度(最大360度)に変換しながら、”2つの調整値”を活用できるようにします

<今回解説するグラフ元データの工夫>

1.初期値の調整値を算出する

初期値が”0度”になるように調整します

2.終了値の調整を算出する

終了値がスピードメーターの針の、最大角度になるように調整します

今回の事例では、時計回りに240度、スピードメーターの針を最大で240度回転させるスピードメータグラフにて、10%(初期値)から20%(終了値)までを入力範囲に設定します

図でまとめると以下になります

3

これからの手順は以下です。とにかく円グラフは最終的に360度になるということを意識しましょう

➀ 10%(初期値)を0度に変換する調整値を設定する(調整値1反映:-10%)

② 20%(終了値)を調整1で調整した値を算出する(調整値1反映:10%)

③ ➁で算出した値を240度(グラフ全体の大きさ)に変換する調整値2(調性値2反映:2400)を設定する

今回は以下のサンプルを使用します

ちなみに、入力値に対してスピードメーターの針の角度がどうなっているべきなのか?を分かり易くするために、”目安”をサンプルに書きました。

”ピンク部分””が120度(入力値:0%~15%)⇒累計120度、”赤部分”(入力値:15%~20%)が120度⇒累計360度、そして自動的に”無色の部分””が120度⇒累計360度になり、合計して360度になります

1.初期値の調整値を算出する

まず手順➀からですが、以下の式(C2-B2)をサンプルに入力してください

値1(0%)を引くことで-10%が算出されます

これが調整値1です

入力値に調整値1を加算するようにしておきえば、10%を入力した場合には0に調整されます。つまり0度から針がスタートするようにします

次に手順➁です!

サンプルファイルのG列にて、20%(終了値)を調整値1で変換しましょう

そうすると10%に変換されているはずです。

最後に終了値(入力値では20%⇒調整1で調整後は10%)を240度に変換する調整値2を算出しましょう!

調整値2は、240度を10%で割って算出します

すると2400という調整2が算出されます

これで調整1と調整値2が求まりました

次回(7回目)では調整値1,2を活用して実際に針の動きに反映させましょう!

スピードメーターグラフを作成しよう~円グラフを回転させる~

前回ご案内したように、基本編では”下地となるグラフ”の上に”針のグラフを作成して、一番シンプルなスピードメーターグラフを作成する方法を解説します。

今回は、下地となる円グラフを下の図のように作成してみましょう。円グラフを構成する各パイに、0、60などの数字が、針が表示される際のラベルとして表示されています。この形にするには、通常の円グラフ作成では行わない、少し特殊なカスタマイズ作業が必要になります。

1-9

<今回解説するグラフのカスタマイズ作業> 

1.円グラフを回転させた後、表示する色を工夫して、円グラフを半円にする

注)円グラフの種類はドーナツグラフになります

2.グラフに表示する値を、円グラフの元データとは別に設定して表示する

まずは準備作業として、サンプルをダウンロードし、円グラフ(ドーナツグラフ)を作成しましょう!尚、グラフの範囲はB列の値のみで結構です

1_1

では、準備作業が終わったら、本格的にグラフのカスタマイズを行いましょう!

1.円グラフを回転させた後、表示する色を工夫して、円グラフを半円にする

準備作業で作成した円グラフ自体を右クリックして、オプション設定画面を表示しましょう

1-10

次に、下のGIF動画のように、系列のオプション内にある”グラフの基線位置”を動かすことで円グラフを回転させ、ついでに穴の大きさも変えましょう!

実際に設定する値は、基線位置が270度になります。そして、穴の大きさは65%で設定しましょう!

1_4.gif

そして、下の部分(青の部分)は消しましょう

ここで言う”消しましょう”は色と枠線を透明にすることになります

1_5

ここまで来ると朧気ながら、下地グラフ全体のイメージがつかめてきていると思います

2.グラフに表示する値を、円グラフの元データとは別に設定して表示する

次はグラフを構成する各パイにラベル(下の表示)をつけましょう!

1-11

単にデータラベルの標示をしただけでは、上の図のC列にある表示(ラベル)の数字(0,60,120,180)ではなく、左側のB列の値(0,60,60,60,180)が表示されてしまいますので、ちょっとした工夫が必要です

値ではなくC列の”表示(ラベル)”を表示するには、3つのステップで行います。

➀データの選択を指定した後、グラフの横(項目)軸ラベルを編集する

⇒グラフのデータラベルとして表示したいデータを指定します

②データラベルを表示する

⇒実際に、データラベルを表示します

③グラフ元データの”値”ではなく分類(0、60,120、180)を指定する

⇒ラベルの指定には”値”、”分類名”、”系列名”、”セルの値”があります

⇒➀で指定したデータを表示する為に、”分類名”で再指定が必要です

それではのステップを行いましょう!

まずは、円グラフの上で右クリックしましょう。そして、下のGIF画像を参照して作業を行っていきましょう!

ⅰ)グラフの上で右クリック

⇒ⅱ)データの選択

⇒ⅲ)右側の編集:軸ラベルをクリック

⇒ⅳ)軸ラベルの範囲をC2:C6に指定

1_6.gif

 次に、②のステップを行いましょう!

まず、グラフの上にカーソルを置きます。するとグラフの右上に”+”が表示されるので、その”+”をクリックしましょう。

すると、右側に”データラベル”が表示されるので、データラベルをクリックしましょう!

↓図2

1-7

このままだと、単純に円グラフの元データの”値”が表示されてしまうので、下のGIF3を参照して、③のステップを行います。

ⅰ)データラベルの右側にある”その他のオプション”をクリック

⇒ⅱ)ラベルオプションをクリック

⇒ⅲ)分類名を指定

1_dataLabel

これで下地のグラフは完成です。ちなみに、上の画像の下に”180”が残っていますが、これは消しておきましょう!

<まとめ>

今回は、スピードメーターグラフの下地となるグラフを作成しました。円グラフを、指定した角度で回転させるのは、意外と簡単だったのではないでしょうか?エクセルはグラフのカスタマイズ機能が結構充実しているのです!今回のスピードメーターグラフ作成シリーズでは、便利なグラフカスタマイズ機能をどんどん紹介してきますので、ぜひ有効活用して下さい!

では3回目でお合いしましょう!

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ちなみにスピードメーターの作製テンプレートはこちらから利用できます

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スピードメーターグラフを作成しよう1~伝わるデザイン~

読者の皆さんの方の中で、プレゼンなどで売上や利益などの数字を報告されている方も多くいらっしゃると思います。

報告していて、物足らなさを感じる時はありませんか?

 もっと、数字の持つ影響度の大きさを、明確に伝えたい!

 もっと、聞く人に問題意識や当事者意識を持って欲しい!

いっそ、会議室をレーシングカーのコクピットにようにして、数字の臨場感を出したい!、でも、いい方法が無いと思っていませんか?

そんな方にピッタリなのが、今回紹介する”スピードメーターグラフです”。

何も、プレゼンは静止しているグラフのみで、行わなくていいのです。そして、必ずしもPower Pointで行う必要はありません。エクセルを交えて、動きのあるグラフにより、臨場感を演出してもいいのです。今回紹介するスピードメーターグラフは、そんな臨場感を出そうとするシーンにピッタリなデザインのグラフです。

これから全8回のシリーズで作成の仕方を伝えていきます。

このグラフを作成するのに、VBAや関数など、特別な技術は要りません。実は、グラフを簡単にカスタマイズする機能がもともとエクセルにあるのです。そのカスタマイズ機能を中心に解説を行っていきます。

解説は、基本編と応用編に分けて行っていきます。

基本編では、一番シンプルにスピードメーターグラフを作成する方法を解説します。まず下地になるグラフを作成します。更に、下地になるグラフの上に、針になるグラフを重ねて作成して、スピードメーターグラフにするところまでを解説します。

応用編では、スピードメーターグラフをプロ仕様にして、臨場感を更に演出する方法を解説します。グラフをプロ仕様にするために、グラフの最小から最大までの表示範囲や表示単位を調整したり、針の値を表示します!

では、スピードメーターグラフの作成をはじめていきましょう! ⇒2回目

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ExcellentなDashboard仕事術 ~オプションボタン~

資料を見ていて、最終行が現れるのはいつなんだろう???

と思うときってありませんか?

オプションボタンやスクロールバーを使えば、シンプルに資料がまとまります

作成するのに特別な技術は必要ありません

画像1

3つのオプションボタンを開発タブから挿入すると、どのオプションボタンが押されたかにより、1~3までの値を出力できるようになります

画像2

そして1~3の値に対応して表示する値を変化するように関数をセットするのです

こんな具合です

画像4

上記の画像で”カカクコム”と入力されているセルは以下のINDEX関数を通じ、データが3つ打ち込んであるシートから1~3の順番に応じてデータを抽出するのです(B2セルには1~3の値が入ります)

=INDEX(DATA!B2:B4,計算シート$B$2)

画像5

以上が簡単な仕組みの概要ですが、詳細を知りたい方の為に後日、講座もUPする予定です

 

プレゼン資料をワンランクアップ!スピードメーターグラフ・テンプレート

数字を見せる際、単に見せるだけでは組織の目標達成にはつながりません

夏の25℃と冬の25℃では感じ方が違うように、数字はそれぞれ温度を持っているからです

組織の目標として設定する指標(KPI)の中にはB to Cビジネスにおける顧客の注文単価のように、まさに100円~500円、のような細かい単位での管理が生命線になるビジネスもあります

細かい単位の違いを明確に”温度の違い”として伝えるには様々な工夫が必要です

そんな時に、このスピードメーターグラフはうってつけです。数字の持つ細やかな温度の違いを、臨場感を演出しながら明確に聞き手に伝えることができます。

提供するテンプレートも利用場面に応じてグラフの形なども含め、細かな設定できるようになっています *作成演習はこちらから

以下、テンプレートの使い方・概要を3段階で解説します

1.形を決めます

円の度数やパイの数を決めてリンクをクリックすると、該当するシート(度数、パイの数別)に移動します

2.パイの大きさを決める

度数別、パイの数別のシートに移動したら、各パイのサイズを決めます

下の画像の例だと、”120度” で”パイの数が3つ”、のグラフにて

1つ目のパイの大きさは25%(120度*25%=30度)、2つ目は25%、そして3つ目は50%になります

3.初期値と終了値を決める

ちなみに画像のグラフは180度のグラフになります

以上、3つを決めたら後は針を動かす値を入力するだけです!

*詳細はテンプレートの使い方に記載しています!

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