タグ別アーカイブ: 裏技

リストをUNIQUE関数でより便利に

予め用意したリストデータを基にして、簡単に選択が行えるようにするリスト機能はとても便利です

 ただ、リストデータが重複している時にはデータをクリーニングしなくてはなりません

リストにA,A,B,Bとかでたり、A,B,A,Bみたいに出たらおかしいですよね

そこが面倒なところです

 ところが、UNIQUE関数を組み合わせると、データクリーニングの必要はなくなります

以下、ポイントの解説です

1.UNIQUE関数

1つセルに入力すると複数の値を出力する新しいタイプの関数の一つです

指定した範囲のデータから重複を排除します

関数の指定範囲が可変になるため、事前に指定範囲をテーブル化しておくのがポイントです

2.出力データの再利用

新タイプの関数の特徴の1つに、出力データの再利用があります

=セル+#、これだけで再利用できます

今回のリストの範囲はこの仕組みを利用します

<まとめ>

1つのセルに入力すると複数の値を出力する新しいタイプの関数は、使い道がタップリです

様々な機能と組み合わせると、使い道はいくらでも広がります

ぜひ、色々と研究してみましょう!

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SORT関数によるエクセルデータの並び替え~列の並び替えも可

前回は1つの関数に対して複数の出力がある関数(ダイナミック関数)として、FILTER関数を紹介しました

今回は、同じようにダイナミック関数のひとつである、SORT関数を紹介します

エクセルで大量のデータを扱う時に、注意しなくてはいけないことの一つが並べ替えです

間違って並び替えると、列間で食い違いが生じて大規模なミスにつながります。SORT関数では並べ替えのキーが複数あっても、正確に且つ、簡単に並べ替えの処理が行えます

加えて、SORT関数では列の並べ替えが行えるのが大きな利点です!

以前、列フィルター機能を紹介しましたが、従来のエクセルでは列の扱いが困難だったのです

では、今回は、SORT関数の概要だけ紹介します!

1.複数の条件による並び替え

=SORT(並び替え範囲,{列位置,列位置・・・},{並び替え方法,並び替え方法・・・})

並び替え範囲/引数1を指定した後、並び替えの条件になる列の位置/引数2(例:{2,3})を指定し、更に並べ替え方法/引数3を指定します(例:{1,-1})

並べ替え方法/引数3で指定する1、-1とは、<1が昇順>、<-1が降順>の意味にになります

ちなみみに、引数2と引数3は指定の仕方がセットになっています

前述の例で言えば、引数2を{2,3}と指定し、引数3を{1,-1}と指定したので

・引数2の1番目(2)は引数3の1番目(1)とセット

・引数3の2番目(3)は引数3の2番目(-1)とセット

となります

実際の例として、以下の表/テーブル2を並べ替え範囲として、地域(列:2、昇順:1)、売上金額(列:3、降順-1)を並び変えてみます

元データ-テーブル2

数式は以下の通りとなります

SORT関数による並べ替え
SORT関数事例
SORT関数

2.列の並び替え

エクセルは行フィルター機能があるのが便利なのですが、業務によっては在庫表のようなクロス表形式で作業することがあります

以前から、列の並び替え機能もあると便利だとは思っていました

列の並び替えを指定する場合には、 前述の「1.複数の条件による並び替え」 で指定した3つの引数に加えて、4つ目の引数【列方向で並び替えを行う】をTRUEで指定する必要があります

ちなみに、「1.複数の条件による並び替え」にて、列位置で指定した 引数2は行位置で指定します

実際の例として、以下の表の3行目を並べ替え条件に設定し、降順にて列の並べ替えを行います

以下が数式です。4番目の引数をTRUEで指定しています

列並び替え
SORT関数ー列並び替え

但し、列の並び替えができるといっても元データ自体を並び替えできるわけではありません

利用機会を増やすには、別シートで並び変えた内容を編集して表示するなどの工夫が必要になります

ちなみに、FILTER関数と同じく、関数を入力したセル位置に「#」をつけることにより、出力データの再利用は行えます

下のGIFでは、SORT関数が入力された位置(F12)に#をつけることにより、表の右横にSORT関数の出力データを再出力しています

SPILL再利用
#によるデータ再利用

<まとめ>

今回はSORT関数により、データの並べ替えを行う方法を解説しました

SORT関数では、{}の文字を組み合わせることにより、複数の並べ替え条件に1(昇順)、-1(降順)をセットで指定することができます

後、SORT関数では列の並び替えを指定できるという特徴があります

こちらは使い方を研究して見て、ぜひ日常業務の中で活用してみてください

尚、実際のデータでSORT関数の動きを確認したい方は以下のファイルをダウンロードしてください!

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セル分割他・変換処理~中級編7回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

読者の皆さんは、他の方が作成した表を見て「使いにくい」と思ったことはありませんか?

例えば、下の図のような表です

1セルの中に複数のデータがカンマ” , ”を区切りにして混在しています

しかも、担当者が縦への繰返しで並んでいるのに、担当企業の欄は横に並んでいます

この表を他の目的に活用しようと思ったら、下の図のような「縦並びが複数列で繰り返された表」に変換するしかありません

この変換処理は手で行ったとしたら莫大な時間がかかります

ところが、Power Queryならば一括で変換できてしまうのです!

今回は上の表の変換を事例として、Power Queryを活用したデータクリーニング技術について、2回に分けて解説します

<今回のポイント>

A.セル分割

このセル分割によるデータ変換が今回のメインの解説になります

区切り文字を指定し、分割の仕方を指定するのがポイントです

B.ピボット解除

ピボット解除については前回も解説しました

この機能はとても便利です

今回も横並びを縦並びにするのに活用します

では、演習ファイルをダウンロードして頂いたら解説をはじめます!

今回は、セルの分割までです

1.セル分割

①Power Query Editorを開く

問題となる表の上にカーソルを置き、”テーブルまたは範囲から”をクリックし、Power Query Editorを開く

➁列の分割をクリック

Power Query Editorが開いたら、担当企業を選択した上で、変換タブから”列の分割”の▼マークをクリックします

③区切り記号と分割方法を指定

列の分割の▼マークをクリックすると、”区切り記号による分割”が選択できるようになりますので、またこの文字をクリックします

すると次のような画面が開きます

さて、今回のキーポイントに入る前に、元の表を再度確認しましょう!

カンマ” , ”が不規則に出現し、複数のデータが1セル内に混在しています

このセルを、区切り文字のカンマが出現するごとにデータ分割すればいいのです

ですから、区切り記号は”カンマ”を指定し、分割方法はデフォルトの「区切り記号の出現ごと」のままにし、右画面下のOKボタンを押します

すると、1セルの内容がカンマ” , ”ごとに複数のセルに分割されます!

<まとめ>

今回は、カンマ” , ”で区切られた使いにくい表をPower Query Editor上で分割まで行いました

今までのエクセル上でも同じようなことはできましたが、Power Queryではもっとシンプルに行えるようになっています

次回は使える表への変換をガッツで完成しましょう!

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文字列から空白を取り除く_Power Query

文字列に空白が入っていて処理に困ったことってありませんか?

そういったデータに限って、大量にデータ数があったりしますので、手動で処理するのは困難です

Power Queryであれば直観的クリック操作により、一括で処理できるので、とても効率的です

今回、解説に使用するデータは次の画像のデータです

サンプルデータ

上の画像の商品名の列にある文字は最大で3文字しかないように見えます

実は空白文字が入ってるので、LEN関数で長さを測ると10文字あります

データを確認したので、これから本格的な解説を始めます!

目次

1.PQエディターを立ち上げる

2.トリミングを行う(空白を排除)

3.エディタの内容をシートに出力する

<まとめ>

1.PQエディターを立ち上げる

➀データ上にカーソルを置いて、データタブから”テーブルまたは範囲から”をクリックします

➁テーブル作成のポップアップが出たらOKをします

続きを読む 文字列から空白を取り除く_Power Query

ピボットテーブル裏技

ピボットテーブルは数字の集計には欠かせない存在です

簡単な操作で、様々な切り口で数字を集計できます

でも、ピボットテーブルをそのまま資料にはできないと思っている方も多くいらっしゃると思います

なぜなら、以下の画像のように不要な表示がついてしまい、しかも表示を自由に変更できないからです

特に、合計・・・ってつくのが見栄えが悪いので、ピボットテーブルでせっかく作った表を手動で移し替えたりしたりしていると思います

ところが、ピボットテーブルの機能を使いこなせばここまで体裁が変わります

今回は、一つだけ、ピボットテーブルをそのまま資料として活用するための裏技を紹介します

例えば、上の事例で言えば、”合計/売上金額”という文字の”合計”部分を変えようとすると、こんなメッセージが出てエラーになってしまいます

こんな時は、”空白”を売上金額の文字の後に入れましょう!

実はそれだけで、自由自在にピボットテーブルの表示を変えれるんです

<まとめ>

いかがでしたか?ピボットテーブルはきちんと使い方を知っていれば、そのまま体裁のよい表になるんです

ピボットテーブルを集計するだけでなく、そのまま資料として使えればとても合理的ですよね!!

もっと、裏技の詳細を知りたい方はこちらから参照できます

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スピードメーターグラフを作成しよう7~グラフの完成~

前回で以下、2つの調整値を算出しました

1.調整値1

初値(10%)が入力された場合に0度に変換する

2.調整値2

終値が(20%)が入力された場合に調整値1を基にして10%に変換された値を240度(グラフの大きさ)に変換する

上記の1と2を図にすると以下のような形になります

では実際に調整値1と2を針の動きに反映していくのですが、本題に入る前に、まずは元データとグラフの連携について、概要を解説しておきます

ちなみにサンプルは前回と同じものを使用します

<元データとグラフの連携・概要>

1.残り1の入力値(セルB9)を調整して値2(セルC9)に反映

 ⇒残り1と残り2の値に合わせてグラフの針が動くようにします

  *値2の3つの合計は常に360度になるようにします

2.残り1の値2には調整1と調整2を組み込んでおきます

元データとグラフの連携について解説したので、本題に入りましょう!

Ⅰ.調整1と調整値2の反映

残り1の値2に(セルC9)に以下の数式を入力します

(残り1の入力値+調整値1)X調整値2

⇒=(B9+F2)*H4

Ⅱ.グラフの動きのチェック

 正しく値2が設定できたら、入力値(セルB9)を動かしてみましょう!。入力値の変化とともに、グラフの針が以下のGIFのように動くはずです

GIF1

では最終回の8回目では、おまけの機能を紹介します!

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スピードメーターグラフを作成しよう6~元データの工夫~

前回に引き続き、応用編を続けます

自由にメーターの範囲、単位(-100~100、10%~20%など)を自由に設定できるようにする為に、

入力値を角度(最大360度)に変換しながら、”2つの調整値”を活用できるようにします

<今回解説するグラフ元データの工夫>

1.初期値の調整値を算出する

初期値が”0度”になるように調整します

2.終了値の調整を算出する

終了値がスピードメーターの針の、最大角度になるように調整します

今回の事例では、時計回りに240度、スピードメーターの針を最大で240度回転させるスピードメータグラフにて、10%(初期値)から20%(終了値)までを入力範囲に設定します

図でまとめると以下になります

3

これからの手順は以下です。とにかく円グラフは最終的に360度になるということを意識しましょう

➀ 10%(初期値)を0度に変換する調整値を設定する(調整値1反映:-10%)

② 20%(終了値)を調整1で調整した値を算出する(調整値1反映:10%)

③ ➁で算出した値を240度(グラフ全体の大きさ)に変換する調整値2(調性値2反映:2400)を設定する

今回は以下のサンプルを使用します

ちなみに、入力値に対してスピードメーターの針の角度がどうなっているべきなのか?を分かり易くするために、”目安”をサンプルに書きました。

”ピンク部分””が120度(入力値:0%~15%)⇒累計120度、”赤部分”(入力値:15%~20%)が120度⇒累計360度、そして自動的に”無色の部分””が120度⇒累計360度になり、合計して360度になります

1.初期値の調整値を算出する

まず手順➀からですが、以下の式(C2-B2)をサンプルに入力してください

値1(0%)を引くことで-10%が算出されます

これが調整値1です

入力値に調整値1を加算するようにしておきえば、10%を入力した場合には0に調整されます。つまり0度から針がスタートするようにします

次に手順➁です!

サンプルファイルのG列にて、20%(終了値)を調整値1で変換しましょう

そうすると10%に変換されているはずです。

最後に終了値(入力値では20%⇒調整1で調整後は10%)を240度に変換する調整値2を算出しましょう!

調整値2は、240度を10%で割って算出します

すると2400という調整2が算出されます

これで調整1と調整値2が求まりました

次回(7回目)では調整値1,2を活用して実際に針の動きに反映させましょう!