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Power Pointのスライドを作成するように手軽にアプリ作成

【Power Platformの1つ、Power Appsを習得して、DXの主役になろう!】

最近、Power Platformという言葉を耳にしませんか?

 Power PlatformとはMicrosoft社のPower Apps、Power Automate、Power BI、Power Virtual Agentsの4つの製品の総称です

Power Platformでは、プログラミングスキルのない市民開発者でも高度なデータ活用や業務の自動化が行えます

しかもPower Platformはクラウド製品なので手軽に活用でき、使用コストも安くすみます

今回紹介するPower Appsでは、Power Pointのスライドを作成する感覚で本格的なアプリを開発することができます

下のGIF画像は今回作成するアプリです

元データになるエクセルファイルを準備さえすれば1分で作成できます

しかも、Power AppsはTeamsやPower Automate(クラウドフロー)とも連携させることができるという優れものです

 少し前であれば、職場にエクセルではなくAccessが使いこなせる人がいたら「あの人はできる!」という感覚だったと思います

これからはクラウド上のPower Appsで各種製品と連携するアプリを作れる人が凄い人です

今回の記事では、簡単なクリック操作だけでエクセルファイルと連動するタスク管理アプリを作成してみます

今回の概要

今回はアプリの元データとなるエクセルファイルを作成するとこからはじめます

そこからPower Apps内での数クリックによりアプリを作成します

本当に数クリックだけですが、画面構成が3部になっているアプリを作成できます

最後はメンバーにアプリを共有するところまでを行いたいと思います

元データの作成

概要で述べたように、エクセルファイルが作成するアプリの元データになります

但し、ポイントが2つあります

テーブル化しておくこと

・OneDriveにアップロードしておくこと

この2つが終了したら、Power Appsの画面を開きます

Power Appsを開く

まずはOfficeの画面を開き、Power Appsのマークを探しましょう!

Power Appsのマークをクリックすると次の画像の画面が開いているはずです

ここで「Excel」の表示を見つけてクリックしましょう!

次の画面からは、前述のエクセルファイルを格納した「OneDriveの選択」→「ファイルの選択」→「テーブルの選択」の3つを行います

上の画面で「OneDriveの選択」→「ファイルの選択/タスク一覧」すると、ファイル内のテーブルを選択できるようになります

テーブルを選択したら右下の「接続」をクリックします

しばらくするとアプリが既に作成されています

アプリが作成された段階でOneDriveにあるエクセルファイルを確認すると、IDも自動的に採番されています

アプリを操作

画面構成

できあがったアプリの画面は3部構成になっています

まずは一覧画面です

元データのエクセルファイルの内容通りに2つタスクが表示されています

次は詳細画面です

1つのタスクの中身が表示されています

最後は新規入力用・編集用画面です

実際の操作

新規タスク入力

3つの画面のうち、一番上の画面を選択した後にアプリを実際に起動します

アプリの起動するには、画面右上の箇所をクリックするかF5を押します

アプリが軌道したら、画面右上の「」ボタンを押します

すると画面が遷移し、新規にタスクが入力できるようになります

日付はカレンダーから選択できるようになっています

ここがAccessと違うところです

Accessだとテーブル作成の段階で文字列や数値などのデータ形式を指定しなくてはいけませんが、Power Appsでは自動的にデータ形式を設定してくれます

新規タスクを入力したら、画面右上の「✔」マークをクリックします

すると画面が遷移し、1番目の一覧画面に切り替わります

タスクが1つ追加されているのがわかると思います

OneDrive内のエクセルファイルはどうなるかというと、アプリと同じようにタスクが追加されています

新規にIDが採番されているのもわかると思います

タスク修正

まずは1番上の一覧画面で修正するタスクを選択します

次に詳細画面に遷移しますので、画面右上の修正ボタンを押します

すると修正用画面にてタスクの修正が行えるようになります

修正を行ったら、新規入力時と同じように「✔」マークをクリックします

タスク削除

タスクの削除を行う場合には、詳細画面で削除マークをクリックします

アプリの色調整

アプリの色調整は、それこそPower Point内の図形と同じように調整できます

アプリの保存・共有

アプリが完成したら、アプリの保存と他のメンバーへの共有を行います

保存と共有は画面右上から行えます

上の画像の「黄色く記しを付けた箇所」をクリックすると下の画像の画面に遷移します

こちらで保存するアプリ名をつけると次の画面に遷移します

次の画面では「共有」をクリックします

するとアプリの共有者を追加できるようになります

これで共有された相手のOfficeでも、同じように作成されたタスク管理アプリを使えます

<まとめ>

今回は一番簡単なアプリ作成の仕方を紹介しました

 元データはエクセルを使用しましたが、ほかの人がエクセルファイルを使用している場合はアプリを更新できないのが難点です

実際の運用ではSharepointやFormsを使うのがおすすめです

次回は今回の内容をもっと高度な内容に修正していきたいと思います

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POWER POINTのスライドを作成するように手軽にアプリ作成~編集~

【Power Platformの1つ、Power Appsを習得して、DXの主役になろう!】

今回は前回の記事にて、数クリックで作成したアプリをもっと「アプリ」らしく編集したいと思います

こちらの編集もPower Appsの「ローコード開発」の特徴がよくでていて、簡単に行えます

どこに、どの編集画面があるのかについては、よく確認しながら進めて行きましょう

アプリの編集画面は大きく分けて3つ(画面左、画面真ん中、画面右)に分かれていますので、まずはこの点をよく意識しておいてください

*画面左・ツリービュー、画面真ん中・編集画面、画面右・プロパティ指定(詳細)

行うこと

新規入力用・編集用画面

①アプリ上のフィールドの位置を修正します

例えば担当者のフィールドを1つ上げる、下げるといった要領になります

②フィールドにドロップダウンリストを配置します

フィールド欄にベタ打ちするのではなく、選択肢から選択できるようにします

一覧画面

①フィールド表示を集約します

タスク、優先順位、担当者が混在して表示されている状態をタスクのみの集約表示にします

②表示を変更します(タスク名⇒担当者)

集約した表示内容を変更します

新規入力用・編集用画面

フィールド位置の修正

まず画面左の黄色の箇所をクリックし、編集箇所を指定します

編集箇所を指定したら、画面右にて編集プロパティフィールドの編集と順に指定します

フィールドの編集をクリックすると、画面真ん中にフィールドの一覧が表示されます

フィールドの一覧が表示されると、下の画像のような状態になります

後は、フィールドをドロップ&ドラッグで好きな位置に移動させます

ドロップダウンリストへの変更

担当者の欄はベタ打ちでの入力になっていますが、こちらをドロップダウンリストに変えます

下のGIF画像のように、担当者欄の左にある「下向きの▼」をクリックすると編集欄が展開します

更に下の画像の右側にある「下向きの▼」をクリックすると「許可値」が選択できますので、こちらをクリックします

ここからはドロップダウンリストの選択肢を設定しますので、ドロップダウンリスト自体をクリックしておいてください

そして画面右の「詳細設定」に移動し、まずロックを解除します

ロックを解除すると「Items」の箇所が編集できるようになります

こちらでドロップダウンリストの選択肢を設定します

選択肢は下の画像のように[],””を組み合わせて行います

この担当者欄には「DataCardValue8」と名前が設定されている点にもご注目しておいてください

これでドロップダウンリストに変更できました

一覧画面

表示の集約

まずは画面左で「BrowseGallery1」を選択しましょう!

すると画面真ん中の編集箇所が一覧画面になります

今後は画面右に移動し、レイアウトの右にある下向きの矢印をクリックしてします

すると一覧画面の集約の仕方が指定できるようになります

ここでは「タイトル」を選択します

すると一覧画面の表示がタイトルのみに集約されます

表示の変更

上の画面では、一覧画面の表示を「タスク」に集約しました

集約した表示を他のフィールドに変更することもできます

画面右の「フィールドの編集」から表示の変更を行えます

画面真ん中に表示された画面にてフィールドを選択します

これで今回のカスタマイズは終了です

ここからアプリを保存するのですが、アプリの保存は画面右上の「ファイル」タブから行いましょう

<まとめ>

今回はアプリっぽくなるように画面をカスタマイズしました

直感的な操作でアプリを編集できるのがPower Appsの凄いところです

但し、何を編集するのか?については画面左で指定することについては常に意識しておきましょう

この指定操作が抜けると、どこを編集しようとしているのかがわからなくなってしまいますので注意が必要です

では次回は関数について解説します

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POWER POINTのスライドを作成するように手軽にアプリ作成~関数~

【Power Platformの1つ、Power Appsを習得して、DXの主役になろう!】

Power Appsでもエクセルと同じように関数が使えます

今回は前回作成したアプリを基にして、アプリ内で「既に使われている関数」を解説した後、IF関数を使用したチェックボックスの仕組みを作成します

今回の記事の内容により、アプリの仕組みがより深く理解できると思います

Refresh関数

一覧画面の上にあるこのマークは、押すとデータソースのレコード/行を更新します

マークにカーソルを置いたままの状態で数式バーを見てみます

すると「Refresh関数」が使われているのが分かります

「タスク一覧」はアプリのデータソースのテーブル名です

数式バーの左の下の画像の箇所にも注目してみてください

「OnSelect」という文字が設定されています

「On」と「Select」の組み合わせ、つまり、マークを選択した時に数式の内容が適用されるということです

OnSelectのほかにもいろいろな要素が設定されています

試しにOnSelectから「Color」に変更してみます

すると数式バーには255255255というようにの度合いが表示されています

この255の数字を0に変えてみます

すると色が変更されました

アプリを今後作成していく際には、こちらのプロパティ指定も組み合わせて行っていくことになります

NewForm関数&Navigate関数

画面右上の+ボタンを押すと新規の入力フォームに遷移します

この+ボタンを押したときの動きには、①デフォルトの値が設定された詳細画面の設定と、②画面への遷移の2つの動きが含まれています

ですので設定されている関数も2つになります

ちなみに、2つの関数をつなげる場合には「;」を使用します

NewForm関数

NewForm関数内には「EditForm1」が引数として設定されています

このEditForm1は新規入力・編集用画面のボディ画面です

このNewForm関数の引数に「EditForm1」を設定することで、空の新規入力・編集用画面が設定されます

Navigate関数

こちらは2つの引数を設定する関数です

1つ目の引数では遷移先の画面を設定します

2つ目の引数では遷移の仕方を設定します

Microsoft社の画面では、様々な遷移の仕方が紹介されていますのでぜひご参照ください

https://docs.microsoft.com/ja-jp/powerapps/maker/canvas-apps/functions/function-navigate

今回は「NONE/指定なし」をFadeに変更してみます

以下のGIF画像が遷移方法をFadeに変更した際の遷移です

EditForm関数

修正用のフォームを設定する場合には、NewForm関数ではなくEditform関数を使用します

関数使用の実際

優先順位の欄をチェックボックスを使用して「✔オン⇒高」「✔オフ⇒低」と表示できるようにしましょう

オンとオンの切り替えにはIF関数を使用します

チェックボックスの値/Checkbox1.Valueがオン/trueの場合には「高」、そうでない場合は「低」とできるようにします

テキストボックスの削除

まずはテキストボックスを削除します

但し、上の画像にもあるように「ロック」がされています

ですので、テキストボックス上で右クリックをしてロックを解除します

ロックを解除したらDeleteキーで削除を行います

チェックボックスの挿入

まずチェックボックスを入れるスペースを作成します

次にチェックボックスを挿入します

画面上の挿入タブからチェックボックスを指定します

下の画像がチェックボックスを挿入した状態です

「オプション」の表示は不必要なので、こちらは数式タブで削除します

「オプション」の表示を削除する際、プロパティ欄がText/文字列になっているのにも注目してください

If関数の設定

チェックボックスを設定した状態だと2つのエラーが表示されています

上の画像の状態(選択範囲にも注目してください)だと、プロパティ欄が「Update」、数式バーがDataCardValue6.Textになっていることにも注目してください

では2つ×印の右側をクリックします

すると上の黄色の印のように「数式バーで編集」が表示されるので、こちらをクリックします

上の画像では数式バー内がエラーの赤線が表示されています

こちらにIF関数を入力します

IF関数は挿入したチェックボックスがオンになっている場合には「高」、オフの場合は「低」にて表示するものです

挿入したチェックボックスは、CheckBox1という名前で設定されています

数式バー内で下のGIF画像のように、Check・・・まで入力すると自動的に「CheckBox1」と表示されるのでこちらを選択します

CheckBox1には「.Value」をつけてチェックボックスの値という意味合いに変えます

後は、エクセル関数のIF関数と同様に設定します

これでエラーが一つ消えました

ここからもう一つのエラーをクリックして数式を表示します

こちらは赤字の下線の箇所をCheckBox1に変更すれば解消されます

これでIF関数を使用したチェックボックスの仕組みが完成しました

<まとめ>

今回はPower Appsの関数について紹介しました

今回紹介したのはPower Appsの関数の一部ですが、エクセルのワークシート関数と同じような要領で活用できるのは理解していただけたと思います

今後のこのブログでも、関数については特集を組んでいきます

次回はクラウドフローと連携して、更新内容をTeamsにも投稿します

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