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Power BIツアー~Power BIでマイダッシュボード作成・初級_1/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回の記事では、Power BIが何ができそうかについて、ツアーの形で知って頂こうと思います

ところで、

読者の皆さんは1つグラフを作成するのにどの位時間が掛かりますか?

「データ範囲を指定すれば、クリック1つでできるからそんなに時間がかからないよ」

という方もいらっしゃると思います

クリック一つでグラフを作成できるのは、グラフ作成用のデータが整っている場合です

 グラフ作成用のデータを作成するためにピボットテーブルを使ったり、VLOOUP関数でデータ間を紐づけたりなどの「データ成型」作業に物凄く時間がかかったことはなかったですか?

Power BIならば、データ取得➡データ成型➡ダッシュボード化まで瞬時に行えます

本来、データを可視化する目的はあくまで次の行動に繋げるためです

Power BIならばデータの可視化自体に時間をかけることなく、次の行動を始動するまでの時間を短縮することができます

 しかも、作成したレポート/ダッシュボードは「動きの中」でデータの勘所が把握できるようになっています

この「動きの中で」というのは実際のPower BIの画面を見ながら解説したいと思います

では、

本題に入る前に簡単にPower BIの全体像に触れます

Power BIは「Power BI Desktop」とクラウドにある「Power BIサービス」に分かれます

Power BI Desktopにてレポート/ダッシュボードを作成し、Power BIサービスで他の人に作成したレポート/ダッシュボードを共有します

Power BI Desktopは4つに画面が分かれています

・データ取得画面

・レポート画面

・データ管理画面

・リレーション管理画面

 上記の順番にて、Power BI Desktopの実際の画面を使用しながらPower BIが何ができそうかを解説させて頂きます

*Power BIサービスについてはまた別途、解説させて頂きます

データ取得

Power BIではあらゆる種類のデータがワンクリックで取得できます

エクセルファイルはもちろん、CSVやShare Pointのデータを取得できます

フォルダ内にある複数のファイルや、1つのファイル内にある複数のシートも一括で取得できます

レポート画面

レポート画面は主に3つの部分から構成されます

フィールド

こちらに取得したデータが反映されます

視覚化

こちらで様々なコンテンツを手に入れることができます

ページ

こちらに「フィールド」のデータや「視覚化」のコンテンツを反映します

無地のキャンバスに絵を描いていくようなイメージです

デモ

グラフ作成

レポート画面では、ピボットテーブルの感覚でグラフを作成できます

ピボットグラフをもっと進化させたイメージです

グラフ作成に使用したデータは、元々、Power BI Desktopに取得前は次のようにシートが分かれていました

しかも売上金額も合計処理はされていません

これらのデータはPower BI Desktop内で、合計処理と異なるデータ間での紐づけ処理をクリック操作で行います

ドリルダウン

ページ内に4つコンテンツがある状態からデモを始めます

ドリルダウンを行うと異なるコンテンツが連動します

階層を深堀する処理がクリック処理で行えるだけでなく、他のデータとの関係性が「動き」の中で分かるようになっています

下のGIF画像では「地域ブロック」➡「都道府県」➡「客先」の順でドリルダウンしていきます

 ドリルダウンの処理とともに他のグラフの表示も変わるので、データの全体像やデータ間の関係性が動きの中で理解できるようになります

「動きの中で分かる」という事は、静のグラフを複数見た時の様に「推測処理」をしなくていいのです

これは凄いメリットです!

アニメーション

Power BI Desktopではアニメーションが使えます

こちらは今回の初級の内容ではないですが、バー・チャート・レースという横棒が順位を争う様子を描いたグラフです

*データ出典:メディアレーダー

「ネット広告費がテレビの広告費を追い抜いた」という事実が動きの中でよく実感できます!

データ管理画面

 こちらは今回の初級シリーズではあまり解説を行う機会がありませんが、ちょっとしたデータ変換をしたり、新たな列作成・新たなテーブル作成が行えます

リレーショナル管理画面

こちらの画面では異なるデータ間の紐づけ処理が行えます

エクセル関数のVLOOUP関数で行う処理を思い浮かべてもらえれば分かり易いと思います

こちらの画面で、異なるデータ間の共通のキー項目を紐づければ、一括で複数列の紐づけ処理が行えます

VLOOUP関数のように、1つの列を紐づけるのに1つの関数をいちいち入力していくような手間は必要ありません

<まとめ>

今回の記事では、Power BI Desktopの機能を抜粋して見て頂きました

Power BIは機能があまりに多いので何を紹介するか悩ましいところでした

Power BIには「AI」のようなQ&Aという機能さえあります

今回は初級という事でかなり絞りこませて頂きました

Q&Aについては、また初級シリーズの中で紹介させて頂こうと思います

Power BIを使うメリットをまとめると以下の2点になります

・グラフなどのコンテンツ作成に使用するデータ作成の手間が省ける

 ➡データを可視化する時間を短縮できる。即ち次の行動にもつながりやすい

・複数のコンテンツが同時に動く「ドリルダウン」やアニメーションが使える

 ➡データの全体像やデータ間の関係性が一目で分かるようになる

ぜひ、次回から今回紹介した内容を詳細に解説していきたいと思います

初級編

第二回 ⇒データ取得

第三回 ⇒データ変換

第四回 ⇒リレーション作成

第五回 ⇒グラフ作成

第六回 ⇒アプリのダウンロード

第七回 ⇒積上げ棒グラグと地図グラフ

第8回 ⇒スライサーなどのページ調整


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リレーション作成~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_4/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回は異なるデータ間にリレーションを作成して、一緒の仲間として有効活用できるようにします!

この初級編では最終的には、次のようなレポート/ダッシュボードを作成します

一番左上のグラフは、異なるデータを組み合わせて作成しています

元データはこちらの2つのデータです

グラフの項目である「地域ブロック」と「売上金額」は、元々のデータソースは分かれています

何故、1つのグラフで一緒に使えるかというと前述のリレーションを作成しているからです

では、本題に入っていきましょう

リレーション管理画面

リレーションの作成はリレーション管理画面で行います

但し、リレーションが自動で作成されていることもあります

データを取得した時に「少し遅い」と感じるのは、自動でリレーションを作成しているからです

ですので、リレーションを作成するのは自動で作成されていない時になります

作成方法1

ドロップ・アンド・ドラッグでリレーションを作成することができます

 作成した内容は、リレーション線を右クリックすると「プロパティ」が表示されますので、そちらをクリックすると確認できます

確認画面はパワークエリのマージ画面と一緒です

作成方法2

もう一つの方法は「リレーションシップの管理」から作成する方法です

上の文字をクリックすると、次のような画面がでてきます

こちらで「新規」のリレーションを作成することができます

<まとめ>

今回は「リレーション」を作成する方法を解説しました

こちらの処理を行うと、異なるデータを一緒に取り扱うことができます

ですので、VLOOKUP関数を使う必要もなくなります

但し、これだけではレポート作成の工程に移ることはできません

下の画像を見て下さい

地球儀やΣマークが付いています

本格的なレポート/ダッシュボード作成前に、次回の記事で詳細に解説を行いたいと思います


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アプリのダウンロード~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_6/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回はPower BI独自のアプリをダウンロードして動くグラフを作成します

上のGIF画像のグラフは、Enlighten Aquariumというアプリで作成します

アプリのダウンロード

アプリは下の画像の黄色の箇所からダウンロードします

こちらの「・・・」をクリックすると、下の画像のように「その他のビジュアルの取得」をクリックできるようになります

この「その他のビジュアルの取得」をクリックすると、様々なアプリを検索できるようになります

上の画面の検索画面で「Aquarium」と入力すると該当のアプリがダウンロードできます

(注)その他のビジュアルの取得をクリックした後「ログイン等」の手続きが必要です

アプリの設定

アプリをダウンロードすると「視覚化」の下にアプリが表示されます

この表示をクリックするとアプリを設定できるようになります

では詳細な設定を行います

このアプリでは「Fish」「Fish Size」を設定します

今回は「Fish」に客先を設定します

そして、「Fish Size」には売上金額を設定します

この2つの設定により、魚の大きさは「客先の売上金額」により調整されるようになります

<まとめ>

今回は、アプリをダウンロードして「動くグラフ」を作成しました

このPower BIのアプリは非常に豊富です

ぜひ一度、どんなコンテンツがあるかじっくりみてみてください

これまで6回にわたりPower BIの基礎を体験して頂きました

ここまではまだまだPower BIの導入です

本当にPower BIの機能は豊富ですので、ぜひ他の記事でBIの神髄に触れてみてください


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1つのピボットテーブルから複数レポートを作成する方法

【今回はピボットテーブル・グループ化機能の裏技を解説します】

複数のレポートを作成するのに、1つのピボットテーブルをコピーして使い回したりしていませんか?

今回は、ワンクリックで1つのピボットテーブルから複数レポートをシート別に作成する裏技を紹介します

今回使用するデータ

今回使用するデータは次の画像のデータです

 カテゴリーには「かつ丼」の他に「牛丼」「親子丼」があり、日付別にカテゴリー別の売上個数のレポートを作成します

日付は20以上あるので、手動だと日付別のレポート作成はかなりの時間を要します

事前準備

今回の場合だと、下の画像のピボットテーブルから日付別のレポートを作成します

複数レポートを作成する準備として、フィルター欄に日付フィールドを配置します

複数レポート作成

レポートフィルターページの表示

まず、ピボットテーブル上にカーソルを置いたまま「ピボットテーブル分析タブ」を選択し、下の画像の「黄色の印の箇所/三角マーク」を上から順番にクリックします

すると「レポートフィルターページの表示」というテキストが見えますので、こちらをクリックします

実行

「レポートフィルターページの表示」をクリックすると、次のようなダイアログボックスが表示されます

こちらのダイアログボックスで「日付」が選択されているのを確認したらOKボタンを押します

すると、次のGIF画像のように日付別のレポートがシート別に作成されます

<まとめ>

今回は、1つのピボットテーブルから複数レポートを作成する方法を解説しました

ぜひ、実際に手を動かして試してみて頂きたいと思います

 先日紹介したグループをカスタマイズする方法を、今回紹介した「複数レポート作成」と組み合わせると、レポート作成作業がより一層効率化が図れると思います

ちなみに、今回解説にしようしたエクセルのバージョンは次の通りです


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スマホのように魅せるエクセルダッシュボード

数字を見るのは苦痛です・・・

という方は多いと思います。

ましてや会議で虫メガネを使わないと読めないような小さい文字が詰まった資料を見せられるのはとにかく苦痛です

その点、このダッシュボードはスクロールバーで表示内容を表示のボリュームを一定に保ったまま、変えていていけるので便利です!

https://youtu.be/DZ2aHq7VjA0

動画を見て頂くと分かると思いますが、スクロールさせるだけでなく表示内容(販売月)も変えていけます。

全く同じ通りにダッシュボードを作成して仕事で使用したら上司に怒られそうですが、大事なのは”直感的に数字を分かり易く示す”ということです

例えば、右上は表示されていないものも含め、最終的に表示されるのは何行あり、今現在表示されているのはどの辺なのかを”一目”で分かるようになっています

電話でも”用件は3つ”です、と最初に言われると時間を調整しながら会話をしやすくできます

後、重要なのはこれらが全てエクセルの基礎的な技術で完成できることです

たかがエクセル、されどエクセル、エクセルだけでも様々な工夫ができます

そんな工夫が詰まった”エクセルダッシュボード術”を今後も紹介、解説していきます