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予実対比のグラフをPower BIで作成する~DAX使用/変数込み~

以前、対比表のグラフをエクセルで作成する方法を紹介しました。今回はPower BIで「対比表のグラフ」を作成する方法を紹介します

超過/紺と未達額/赤をメリハリをつけて表示できるので、対比を示すダッシュボード内に配置するのにぴったりなコンテンツです

このグラフはDAXの作り方を工夫すれば意外と簡単に作成できます

ポイント

詳細は過去の記事を参照して頂けると嬉しいのですが、大きくわけてポイントは2つあります

積み上げ棒グラフ

積み上げ棒グラフの内訳は3つに分けます

それぞれ、メジャーで設定します

 基本 ⇒計画、実績の低い方

 超過 ⇒実績-計画

 未達 ⇒計画-実績

折れ線グラフ

実績の横棒は折れ線グラフのマーカーで作成します

折れ線の実線は、太さをにします

メジャーで使用するDAX

基本

MIN関数を使い、計画金額と売上金額(実績)の合計額の低い方を表示できるようにする

超過

変数とIF関数を使用し、実績が計画を超えている場合には差(実績ー計画)を表示できるようにします

*VARを使用して変数設定、RETURNで関数の計算結果を返します

未達

変数とIF関数を使用し、計画が実績を超えている場合には差(計画ー実績)を表示できるようにします

*VARを使用して変数設定、RETURNで関数の計算結果を返します

グラフ設定

グラフ/ビジュアルは積み上げ棒グラフ+折れ線を使用します

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-106.png

メジャーの配置

設定したメジャーは次の画像のように設定します

折れ線マーカーの設定

折れ線の太さ

次の画像のようにストロークの幅をで設定します

マーカー

まずマーカーをオンにします

そしてマーカーの形(図形)とサイズを次の画像のように指定します

これでグラフの色などを調整して完成です

未達の色は赤にすると、とてもリアルに未達度合いが伝わりやすくなると思います

<まとめ>

今回はDAXのIF式を活用し、対比をメリハリをつけて表示するグラフを作成しました

元データについては、今回は詳細に言及しませんでしたが、計画と実績を対比する場合にはカレンダーテーブルの活用も大きなポイントの一つとなります

計画とカレンダーテーブルを連携する場合には計画側の形式もポイントになります

例えば「2022年1月」を2022/01/01の日付を設定したとしても、日付形式でないとカレンダーテーブルとのリレーションは有効になりません

詳細についてはこちらの記事にまとめであります

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予実対比のグラフを見やすくする

今回は積み上げ棒グラフを使用した予実対比のグラフを見やすくする「ちょっとした工夫」を紹介します

通常だと、下の画像のように棒グラフを実績と予算で並べる形になります

今回は予算に対して実績が「超過」と「未達」の場合で表示する色を変えます

とにかく棒グラフの表示数を減らしてシンプルに魅せます

ポイント

超過の場合(実績-予算がプラス)と未達(実績ー予算がマイナス)で表示を分けるのと、折れ線グラフの線を透明にしてマーカー(予算)だけ表示するのがポイントです

超過の場合

実績が予算を上回っている場合は、一番下のグラフの表示は「予算額」です

ちなみに、下の画像のグレーの横棒は予算額です

予算額の横棒の下が予算額です

未達の場合

実績が予算を下回っている場合は、一番下のグラフの表示は「実績」になり、赤の部分が「予算-実績」になります

折れ線グラフ

予算額を示す折れ線グラフの線は非表示(透明)にします

データの作成

グラフの表示は見た目は紺色と「薄い青」か「赤」かの2つだけですが、4つの項目をデータの元とします

画像上で一番左にある項目の「予算」はそのままだけですが、基本、超過、未達にはIF関数を入れます

基本

実績が予算を上回っていたら「予算のセル」、そうでない場合は「実績のセル」を表示できるようにIF関数を入力します

超過

実績が予算を上回っていたら「超過額」を、そうでなければ空欄を表示するようにします

未達

実績が予算を下回っていたら「未達額」を、そうでなければ空欄を表示するようにします

グラフ作成

上で作成したデータを基にして積上げ棒グラフを作成すると下の画像の状態になります

この一番下/青の箇所はグラフ種類を変更します

次に開いた画面で「折れ線グラフ」にします

折れ線グラフ線は「線なし」にします

マーカーについては、下の画像のように種類とサイズを調整します

後は、グラフの色を調整して終了です

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-1.png

<まとめ>

今回は、積上げ棒グラフを工夫して予実対比を見やすくする方法を解説しました

今回紹介したグラフは「グラフのシンプル」さを追及した一つの形であり、他にも調整方法があるので、好みに合わせて工夫していくと良いと思います

大事なのはシンプルに表現することです

シンプルさを追及することは忘れないようにしましょう!


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