タグ別アーカイブ: 伝わる

グラフデザイン

 このコーナーでは、シンプルに数字の持つ意味合いを表現できるように、伝わるグラフデザインの形にこだわりつつ、”遊び心”を持ったグラフ作成方法を紹介していきます!

1.グラフを魅せるエクササイズ

例えば、積み上げ棒グラフの合計値を示すにはどうしたらよいでしょうか?

このままだと軸を目で追うしかありません

では、それぞれの棒グラフの上に合計値を表示したらどうでしょう?

とても分かり易くなりましたよね!

このコーナーでは、日常的にはなかなか気づくことができない”グラフの見やすさを向上させる手法”を紹介しています。⇒グラフを魅せるエクササイズ

2.スピードメーターグラフ

数字の持つ臨場感を伝えるグラフです

作成する過程で工作のような楽しさも味わうことができます。

 ⇒スピードメーターグラフ

3.ワッフルチャート

グラフ機能を使わないグラフです。

 ⇒ワッフルチャート

4.弾丸チャート

複数の指標を比較する時にお勧めです

 ⇒弾丸チャート

5.進化型円グラフ

普通の円グラフにグラデーション加えて数字の持つインパクトを増幅します

 ⇒進化型円グラフ

スピードメーターグラフを作成しよう8~データラベル~

今回(8回目)は前回のメーターグラフの色を変えつつ、針に入力値が表示されるようにしましょう

GIF1

色を変えるだけなら、とても簡単です

サンプルをダウンロードして、グラフの第2軸を変えましょう

1

そうすると”値1のグラフ”の各パイの色を変えることができるようになります

問題はどうやって針の表示を変えるかです

お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、針の値は固定になっており、実質は他の値により動いています

ですから、残り1の値、針の値、残り2の値の表示順番を変えることが必要です。

言葉だけでは分かりにくいと思いますので実際に手を動かしてみましょう!

まず”凡例項目”の値2をクリックしながら横(項目)軸ラベルの編集をクリックしましょう

3

そして、”Ctrlキー”を押しながら以下のように分類の数字を順番を変えながら指定しましょう

2番目に指定する値は残り1の入力値にするのです

GIF2

反映された値には”,”がついているはずです。針に反映せれている値には”残り1”の入力値(15%)のセルが指定されています

2

ここまで来たらデータラベルを”分類”で表示しましょう!

4

隠れたコツは”針”のみをはっきりとクリックしてから処理しましょう!

そうすれば、針だけデータラベルが表示されます!

今回、スピードメーターグラフを作成しようは最終回となります

また次回、別のテーマでお会いしましょう!

スピードメーターグラフを作成しよう7~グラフの完成~

前回で以下、2つの調整値を算出しました

1.調整値1

初値(10%)が入力された場合に0度に変換する

2.調整値2

終値が(20%)が入力された場合に調整値1を基にして10%に変換された値を240度(グラフの大きさ)に変換する

上記の1と2を図にすると以下のような形になります

では実際に調整値1と2を針の動きに反映していくのですが、本題に入る前に、まずは元データとグラフの連携について、概要を解説しておきます

ちなみにサンプルは前回と同じものを使用します

<元データとグラフの連携・概要>

1.残り1の入力値(セルB9)を調整して値2(セルC9)に反映

 ⇒残り1と残り2の値に合わせてグラフの針が動くようにします

  *値2の3つの合計は常に360度になるようにします

2.残り1の値2には調整1と調整2を組み込んでおきます

元データとグラフの連携について解説したので、本題に入りましょう!

Ⅰ.調整1と調整値2の反映

残り1の値2に(セルC9)に以下の数式を入力します

(残り1の入力値+調整値1)X調整値2

⇒=(B9+F2)*H4

Ⅱ.グラフの動きのチェック

 正しく値2が設定できたら、入力値(セルB9)を動かしてみましょう!。入力値の変化とともに、グラフの針が以下のGIFのように動くはずです

GIF1

では最終回の8回目では、おまけの機能を紹介します!

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スピードメーターグラフを作成しよう5~より伝わるグラフにする~

今回から応用編を開始します。

 基本編では、スピードメーターグラフの作成の仕方自体を学びました。

 応用編では、スピードメーターの形を最大限に活かして、伝えたい数字の意味合いを、より臨場感を伴って表現できるようにします。

 この記事の読者の皆さんは、数字をグラフにして表現する機会が多いのではないかと思います。

 会議などで、伝えたい数字の意味合いが伝わらず、はがゆい思いをされた方も、中にはいらっしゃると思います。

 実は、数字には温度があります。伝えるのが難しいケースの1つは、数字の持つ温度を適切に表現する必要がある時です。

 例えば、夏に外から、部屋の温度が25℃に設定されたオフィスに戻ってくると涼しいと感じます。ところが、冬は同じ25℃が温かく感じます。このギャップは、温度を比較する基準が夏と冬とで違うためです。

 実際のビジネスでも、温度の問題は沢山あります。典型的な例が利益率の問題です。利益率が90%の企業と20%の企業を比較してこの温度の問題を考えてみましょう!

 利益率が90%の企業の場合、利益率1%の重みは、1/90です。利益率が1%下がってもあまり深刻な事態になりません。一方、利益率が2%の企業が1%下げた場合を考えてみましょう。利益率1%の重みは1/2となります。90%の企業と比べて、90÷2倍の重みがあります。

 よって同じ1%の違いでも、比較する基準が違うため、利益率が90%と2%の企業では天と地ほど意味合いが違うのです。

 では、グラフでこの温度の違いを表現するにはどうしたらよいでしょうか?

 実は、この応用編では、温度の違いを表現する方法を2つ用意しています!

 読者の中には、”グラフの軸の最小値と最大値を調整すれば温度の違いを表現できる”と考える方もいらっしゃると思います。

 確かに棒グラフであれば、軸の最小値と最大値を変えれば、棒グラフに対する比較基準を変えることができます。

 では、スピードメーターグラフではどのようにしたらよいでしょうか?スピードメーターグラフは円グラフの組み合わせで出来ていて、軸の基準変更は行えません。

 但し、針の振れ幅の最小値と最大値を調整できれば、温度の違いを表現するのに、スピードメーターグラフはぴったりな感じがします!

 実際に、実例で見てみましょう!

 下の画像は、営業利益率が前年の5%から、4%に下がったことを表したグラフです。

 左も右も、何ら違いがあるように見えません。何故なら、グラフの最大値が100%に設定されているからです。

 では、次の画像を見てください!

グラフの最大値が100%でなく、10%で設定されているので、前年との違いが”明確”に分かるはずです。

 このグラフの最大値、もしくは、最小値を変えるのが、温度の違いを表現する1つ目の方法です。

 では、2つ目は何かというと、通常のグラフで言えば、目盛線の役割をするものです。

    例えば、上記の画像内のグラフは3つのパイからできています。これが、通常のグラフで言えば目盛線の役割をするものです。スピードメーター内で言えば、ゾーンと言えるものです。

 安全ゾーン、危険ゾーン・・・その他、ゾーンを活用すれば、色々なストーリーをグラフを通じて語れそうです。

 例えば、上の画像なら、

”今年は営業利益率が4%まで下がりました。但し、来年は○△✕の施策により7.5%まで上げることが可能です。そして、再来年は10%まで上げましょう”

などのような形で、これからの施策と絡めてストーリーを語れます。

 ではここで、これから応用編で解説する内容を少し、前倒しで解説しておきます。

 実は、スピードメーターグラフの最小値と最大値を変更するのは、そんなに難しくないんです。

 下のGIFの動きを見てください!スピードメーターグラフの最小値と最大値を以下のように設定しています。

  最小値:入力値10% ⇒ グラフは0度回転

  最大値:入力値20% ⇒ グラフは240度回転

まるで、グラフの軸を調整したかのように動いているはずです。

GIF1

要は、グラフの参照元のデータを工夫すれば、温度の違いを表現するのは難しくないんです。

 では、次回から応用編の解説を本格的に開始して、数字の持つ温度が熱を持って伝わるようなグラフ作成をしていきましょう!

では6回目でお会いしましょう!

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