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Filter関数~応用編~

 前回は、Filter関数の基本だけを解説しましたが、今回はFilter関数を応用して活用する方法を解説します

今回の内容としては主に次の2つです

Ⅰ.テーブルとの連携

とにかく表を見たらまずはCtrl+Tをしましょう

Ctrl+Tをして、表をテーブルにしておけば、関数の範囲もしくはをクリック一つで指定できるようになります

Ⅱ.抽出条件の複雑化(AND条件、OR条件)

AND(且つ)条件やOR条件(また)で抽出条件を指定できるのが、Filter関数の醍醐味です

今回も前回と同じデータを使用して解説します

まず、「テーブルとの連携」では前回と同じ様に、上のデータから製品別の列にて抽出条件を設定してデータを抽出します

次に製品別がⅰ)「乗用車」且つ売上金額が「50,000」超のデータとⅱ)「乗用車」または「50,000」超のデータを抽出します

テーブルとの連携

テーブル化

まずは表の上にカーソルを置き「Ctrl+T」を押します

すると、表はテーブルとして構造化されます

ちなみに、表がテーブルになると右下に次のような印が付きます

テーブルには、「Data」という名前をつけておきます

テーブル名は、テーブルデザインタブで変更が行えます

範囲及び列指定

では、まずはFilter関数の第一引数の範囲を指定します

テーブル全体を引数として指定するには、テーブルの左上で次のGIF画像のように指定します

上のGIF画像の左上に出てくる「右下向きの↘」に注目してください

上の画像の赤印の位置にカーソルを置くと、右下向きの↘が出てきますので左クリックします

そうすると、Filter関数にテーブル範囲が設定されます

これでFilter関数の第一引数である範囲が設定されました

次に第二引数である抽出条件の列を指定します

下のGIF画像のように、製品別の列の上で指定します

下の画像の赤印の箇所にカーソルを置くと、下向きの↓が出てきます

下向きの↓が出てきたら、左クリックをします

すると、第二引数が設定できます

もし、上の方法でうまくカーソルにて引数を設定できない場合には、下の表記の通り手動で入力を行ってください

範囲➡テーブル名

列➡テーブル名+[列名]

 *”[”角括弧になります

AND条件の設定

前述の通りⅰ)「乗用車」且つ売上金額が「50,000」超のデータを抽出します

AND条件を設定する場合には、抽出条件を次のような形で設定します

(条件1) * (条件2)

四則演算の掛け算と同じように「*」を使います

上の画像の数式をテキストにすると次のようになります

=FILTER(Data,(Data[製品別]=F2)*(Data[売上金額]>G2))

上記の数式を設定すれば下の画像のようにデータが出力されます

OR条件の設定

今度はⅱ)「乗用車」または売上金額が「50,000」超のデータを抽出します


AND条件を設定する場合には、抽出条件を次のような形で設定します

(条件1) + (条件2)

四則演算の足し算と同じように「+」を使います

上の画像の数式をテキストにすると次のようになります

=FILTER(Data,(Data[製品別]=F2)+(Data[売上金額]>G2))

上記の数式を設定すれば下の画像のようにデータが出力されます

<まとめ>

 今回は、Filter関数にて引数をテーブルと連携して設定する方法、及び、抽出条件をANDもしくはORで設定する方法について解説しました

いずれの方法も、これまでの関数の常識では考えられなかった処理です

何よりデータを大量に扱う人にとっては、とても実用的な処理だと思います

このブログでは、これから他の新ダイナミック関数の使い方も紹介していきます

 Filter関数は他の新ダイナミック関数と組み合わせて活用することができますので、そちらの方法についても順次解説を行って行きます

今回は以上です

最後まで記事を読んで下さり誠にありがとうございました

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