タグ別アーカイブ: excel

読込先の変更~初級講座5回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回はフォルダ内にある複数ファイルのデータを一括で取得してシートに読込ました

ところで、このデータを読み込む作業をする時に、読込場所を自由に指定できたらどうでしょう?

とても便利ですよね

エクセル作業をする上で、大量のデータをミスなく移動させるのはガッツが必要です

元々、エクセルは表計算ソフトです

大量のデータを扱うのには、本来は不向きなのです

ところが、Power Queryの登場により大量のデータも無理なく扱えるようになりました

今回はPower Queryの機能を使用してデータの読み込み先を、自由自在に変更する方法を紹介します。

加えて、Power Query独自の読込手法も紹介します

ところで、

エクセルのセルの中には何が入っているでしょうか?

エクセルのセルに値が入っていると、セルの中にデータが蓄積されていると思いがちです

実はセルに表示されている値は、他の場所に蓄積されているデータが表示されているだけです

しかも、表示するのはとてもPCに負担をかけるので、エクセルの行が増えると、ファイルが重くなります

今回、紹介する読込先の変更手法では、このファイルが重くなる問題を回避する方法も、あわせて紹介しちゃいます

<今回のポイント>

!クエリの操作

今回の読込先の変更は、クエリ上から右クリックするところから行います

右クリックを実行すると、次の画像の「読み込み先…」から読込先の変更が行えます

もし、このクエリが画面上に見えていない場合には、画面の上のデータタブから 「クエリと接続」をクリックしてください

クエリと接続

今回解説に使用するデータ

今回、解説に使用するデータは、下の画像のように”12行”を別ファイルから読みこんであるデータです

解説に使用するデータを確認したところで、早速、解説を始めましょう!

既に表示してあるデータを非表示にする ⇒ 接続の作成のみ

➀クエリ上で読み込み先を選択

前述のように、クエリ上で右クリックをすると、”読み込み先”を選択できます

右クリック後の画面

➁「接続の作成のみ」の選択

①の読込先選択を行うと「データのインポート」という画面が開きます

データのインポート画面(下の図参照)にて「接続の作成のみ」を選択してOKを押します

データのインポート画面

次に、下の図のようにメッセージボックスが開きますので、OKを押して処理を進めてください

するとシート上からデータの表示が消えます

クエリの表示も下記の画像のように、接続専用と表示されます

接続専用クエリー

非表示になったデータの読込先の指定

➀クエリ上で”読み込み先”をクリック

再び、データのインポート画面を立ち上げます

データのインポート画面

➁テーブルの選択

①で開いたデータのインポート画面上でテーブルを選択します

すると、データの読込先を「既存のシート」上か「新規ワークシート上」かを選択できるようになります

③既存のワークシートを選択

「既存のワークシート」を選択した場合は、データを読み込むセル位置を指定できます

既存のワークシート選択・セル位置指定

セル位置を指定してOKボタンを押すと、データのインポート画面で指定したセル位置にデータが再び表示されます

④新規のワークシートを選択

では、新規のワークシートを選択するとどうなるでしょうか?

新規ワークシート選択

新規のワークシートが作成され、新規のワークシート上にデータが読みこまれます

ピボットテーブルへの変更

読込先の変更により、「ピボットテーブル」への変更も行えます

前述の「データのインポート」画面でピボットテーブルへの変更を行いますが、「ピボットテーブル レポート」という名称になっています

<まとめ>

 今回は、クエリの「接続の作成のみ」を通じて、データの読込先の変更を行いました

 このエクセルシート上に「データを表示しない」選択が行える点は、Power Queryの特徴の一つと言って過言でないでしょう!

 データのシート移動についても、ⅰ)読込先を「接続の作成のみ」へ変更、ⅱ)移動先のシートを指定、の2つの処理を通じて行うことができます!

エクセルはデータが増えるとファイルが重くなりがちです

 エクセルで大量なデータを使用する上で、この「接続の作成のみ」を選択できるのは、Power Queryを使用する大きなメリットです

 次回から中級編を始めますが、この「接続の作成のみ」は中級編ではどんどん活用していきます

 中級編では、作成したクエリーを複数組合わせて、有効活用する方法も紹介します

 この複数のクエリー複数組合わせた時に「接続の作成のみ」が威力を発揮します

ぜひ、今回の内容は復習しておきましょう!

また、

中級編では「グループ化による集計」についても解説をしていますので、こちらもぜひチャレンジしてみてください!

記事を最後まで読んで下さり、誠にありがとうございました!

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ


にほんブログ村

 

グラフを効率的に作成する4

今回は”系列グラフの種類の変更”の使い方について解説します

”系列グラフの種類の変更”とはグラフ上で右クリックすると表示される”機能”です

例えば、下のスピードグラフはこの機能により違う種類グラフ(円、ドーナツ)を組み合わせ、表示軸も第1軸と第2軸を組み合わせを変えることにより完成します

1

この機能は数字を魅せるグラフ術でも盛んに活用されます。基礎の段階でうまく使いこなせるようにしておきましょう!

1.グラフの種類を変える

下のようなデータをグラフにしようとしていたとします

売上と利益ではデータとしての種類が違いますよね?

15

そのまま棒グラフにすると、下の画像のような形になります

16

 このままだと意味不明なので、まずは利益を売上とは違う種類のグラフにするため、利益グラフの上で右クリックをします

17

すると”系列グラフの種類の変更”の表示が出てきますのでクリックします

18

 上の画像のように「系列グラフの種類の変更」を表示すれば、自由自在にグラフを変更できるようにできますので、ここでは折れ線グラフを選択しましょう!

19

これでだいぶ見やすくなりましたね

20

2.軸を変える

利益の種類のグラフを変更することで、だいぶ見やすくなりましたが、そもそも売上と利益では数字の質が違う為、バランスが悪いので利益を測る軸を変えます

1の時と同じように”系列グラフの種類の変更”から第2軸にチェックを入れます

21

すると下のグラフのようになります

22

 売上と利益が違う基準で測られるようになった為、部門A、B、Cの違いが売上と利益の両面で分かり易くなりました

繰返しになりますが、この機能は頻繁に出てきますので早めに使いこなせるようにしておきましょう!

では、また次回

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

関数をマスターする2~IF関数~

今回はIF関数について解説します

IFですから、日本語に直すと”もし・・・”になります

このもし、に対応したIF関数をうまく活用すればエクセル活用の仕方は大分深まります

本来は人間がルールに従って、判断しなければならない処理をエクセルに任せることができます

ここからは前回のサンプルファイルをベースに活用の仕方を解説します

1.IF関数の書き方

前回解説したEXACT関数を思い出してください

このEXACT関数に引数を2つ入れると”TRUE”、”FALSE”、の2種類の結果を取り出すことができました

IF関数は、このEXACT関数で行われる処理の更にその先を処理してくれます

IF関数で必要になる引数は、次に記述したように3つになります

<=IF(1/条件式,2/条件式がTRUEの場合のアクション,3/FALSEの場合のアクション)

2.EXACT関数の結果をIF関数で書き換える

IF関数を使って前回のEXACT関数の結果を書き換えてみましょう!

4

条件式にC3セルのEXACT関数を使い、TRUEの場合「一致」、FALSEの場合「不一致」となるようにIF関数を記入してみてください

結果は次のようになるはずです

GIF2

ちなみに、””のマークで囲むことでExcelは文字列で表示するという処理になります

逆に””で囲まない場合にはエラーになります

ではまた次回、IF関数を更に深く解説していきます

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

カメラ機能について

ダッシュボードでは複数のグラフや表を1か所で表示する必要があります

ところが全て1か所で作成するにはいきません

ですので、カメラ機能により別の場所で作成したグラフなどを表示させることが必要になってきます(下のGIFの右上の東京タワー、自由の女神の画像がカメラ機能で映される画像です。別のシートの画像が映し出されています)

このカメラ機能はダッシュボード作成以外の用途でも有効に活用できます。ぜひ、この機会に習得してください

特に表などは、行の高さや列幅によって不細工な形になるケースがあります

こんな時は、別シートで表を作成してカメラ機能で表示したい箇所に大きさを調整して表示しましょう!

今回はカメラ機能・活用のポイントを2つだけ解説します

1.カメラ機能の設定

エクセルはデフォルトでは”カメラ”のタブがありません。自身で設定する必要があります。この設定には下の動画を見て頂くのが早いかもしれません

https://youtu.be/-SduvATRtH8

設定の入り口は2種類あり、ファイルタブからオプションを選んで設定する方法と、エクセル画面上のクイックアクセスツールバーから設定する方法があります

キャプチャ1

今回はクイックアクセスツールバーを入り口にする方法を紹介しています

上の画像の一番右のボタンを右クリックし、”その他のコマンド”を選択します。この後の操作は2種類の設定方法ともに共通です

左上の”コマンドの選択”から”リボンにないコマンド”を選択し、下にスクロールしていくと”カメラ”のボタンが出てくるので、選択して真ん中の”追加”を押します。

そうすると、下の画像のように”カメラ”がクイックアクセスツールバーに設定されています

キャプチャ2

これでカメラの設定が終わりました

2.元画像の指定方法

カメラの実際の使用方法は、映したい画像があるセルにカーソルを置き、カメルのタブをクリックした後に、好きな場所でクリックします。するとクリックした場所で画像が映し出されます

動画の後半にあるように、画像が乗っているセルを参照する場合にはあくまでセルを選択してください。画像をクリックしてもカメラ機能が働きません

キャプチャ3

確かにセルに画像が乗っていると範囲を設定しにくいので、この場合(B2セル)は一度、A1セルを選び、それから右に移動すると範囲設定がしやすくなります

次回はカメラで参照した画像(映像)を修正する技術を紹介します

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ
にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

にほんブログ村

ExcellentなDashboard作成演習#1 ~スマホ編 6回目~

今回はスマホ編の6回目、最終回です

前5回の内容は⇒前5回から確認できます

今回は最後のパーツ、条件付き書式を作成し、これまで作成したパーツをダッシュボードに配置していきましょう!

まず、条件付き書式についてです

数字の大小をアイコンの形で分かり易く表示します

ホームタブ⇒条件付き書式⇒新しいルール

⇒セルの値に基づいてすべてのセルを書式設定 ⇒アイコンセット

をクリックしてください

条件付き書式1

その際に、”アイコンのみの表示”をチェックしておきましょう!そうしないと肝心のアイコン以外にも数字が混じって表示されてしまいます

キャプチャ1

次に数字条件とアイコンの形の組み合わせを指定しましょう!

必ず右側を”パーセント”から”数値”に変えておくのがポイントです

キャプチャ2

これでパーツが揃ったので、いよいよ各パーツをダッシュボードに配置していきましょう

配置の仕方は3つあります(1.カメラ、2.テキストボックス、3.単なるコピー)

1.2.について詳細及び注意点を説明します

カメラについてですが、あくまでセルの内容を映し出します。ですのでカメラの内容をコピーしたり、切り取った場合には参照範囲をもう一度セットする必要が出る場合があります

カメラ

上のGIFの場合にはK8セルの内容を、L20でアイコン表示していました。その内容をカメラで映し出すのでL20が数式バーに表示されています

後、カメラで映し出す場合、そのままだと不必要な内容がくっついていることがあります

キャプチャ3

ですので、下のGIFのように”トリミング”(書式タブ内)して不必要な部分を切り取ったり、

カメラ2

枠線を取り除く必要があります

キャプチャ4

2のテキストボックスを使う方法ですが、

キャプチャ5

必ず参照範囲を数式バーで指定しましょう!

ボックス内に参照範囲を指定してもテキストとして判定されていしまいます

文字のみで分かりにくい箇所は動画でご確認してください

https://youtu.be/2FY1Aa6STlQ

それでは#2でお会いしましょう

 

 

ExcellentなDashboard作成演習#1 ~スマホ編 2回目~

前回の記事はこちらから

今回は全体構成について説明します

まずは概要を約50秒の動画でご確認ください

一番重要なのは、各シート共通のキーNOを基にして各データを紐づけることです。

それには、事前にピボットテーブルのシートにNOを振っておき、INDEX関数*1とMATCH関数*2を組み合わせてデータを拾い出す仕組みが必要です

INDEX関数1

具体的な解説は3回目で行います。

この回の残りでは、最低限必要な基本設定を行います

kaihatsutabu

まず、スクロールバーを挿入するのに必要な設定を行います

デフォルトではスクロールバーを挿入するのに必要な”開発タブ”は表示されていませんので以下の一連の動作を通じて設定します

”ファイルタブ”をクリックする⇒”オプション”をクリックします⇒”リボンのユーザー設定”をクリックします⇒画面右下にある”開発タブ”にチェックを入れる

開発タブ2

これでスクロールバーを設定する準備が出来ました

次に計算シートの内容をダッシュボードに映す為に”カメラ”の設定を行います

先ほどと同じようにファイルタブから”オプション”を押すと、”リボンのユーザー設定”の下に”クイックアクセスツールバー”が表示されいるのでそこをクリックします

クイックアクセスツールバー

すると、クイックアクセスツールバーをカスタマイズする画面が出てくるので”リボンにないコマンド”を選択します

ribonninaikomando

そして、下にスクロールすると”カメラ”のマークがあるので、追加を押すとカメラがクイックアクセスツールバーに表示されるようになります

kameranotsuika

最後にカメラ設定を一連の動きでみましょう

カメラ2

 

こんな感じです

クイックアクセスツールバーカメラ 

ではまた次回!

 

 

Excellentな仕事術 ~目標達成シート~

とにかく数値こそ見た目です。

何故そう思うかというと、人間は元々は数字に対して苦手意識があります

資料を眺めているようで実は頭に入っていない、そんなケースも多いのかと思います

このダッシュボードでは、ゾーンを5つに分けた上で数値の意味合いを見えるかできるように工夫しています
https://youtu.be/JQD00-HgOtI
一見、グラフ上の矢印はエクセルでは実現できなさそうに思えますが実は簡単にできます

手順は散布図を追加
データ追加
→ 軸を第二軸に変える(積み上げグラフと重ならないようにする)* → そしてマーカーに事前に用意したオブジェクトをショートカットキーを使ってコピーするだけです

*/軸をそのままにしておくと表示は10%としたいのに100%の上に積み上げられたりします

実はグラフの形は思うように変えられるのです(以下のような方法もあります)
キャプチャ

動画の中でVLOOKUP関数を曖昧検索させる方法が出てきますが、これはVLOOKUP関数の4つの引数の最後(検索方法)を完全一致の”0”でなく”1”に指定することで実現できます(https://youtu.be/j1hm6V9y0eA)

このVLOOKUP関数の使い方を覚えておくと、ランク付け(50~75まではBランクにするなど)などが一瞬で出来るのでとても便利です

魅せるエクセルグラフ ~文字グラフ~

資料を作る時に、グラフを配置する場所がなくてこまった・・・ということはありませんか?

また資料を白黒で印刷するので、どの色のグラフが”どれ”を表すのか分かりにくくて困ったことはありませんか?

そんな時にこのグラフがとても有効です

仕組みは単純です

REPT関数を使って指定した文字を繰り返し標示するだけです

文字グラフ2

但し、一定数を超えるとエラーが出るので、表示する回数は割り算で調整しましょう

使用する文字は”分かり易い”文字をせっかくなので選びましょう!

画像の例では”男女”でグラフ化する文字を分けています

文字化グラフ3

”ここでは”Webdingns”をフォントして使っていますが、”Wingdings”などもなかなか面白い文字がそろっていますのでぜひ覗いてみてください

*注意/Webdingsフォントを適用する範囲は文字を選ぶ時にだけでなく、文字を挿入する範囲にも適用しなくてはなりません。後、Webdingsフォントを適用した範囲で数式を直接打ち込む際には、セルではなく”数式バー”で入力してください(セルのなかだと、全て記号などに置き換わっていてわけがわからなくなります)

 

 

魅せるエクセルグラフ ~ワッフルチャート~

今回はちょっと、グラフ機能を使わない”ワッフルチャート”を紹介します

利益率など”割合い”を単純に比較する場合は円グラフよりも分かり易いです

そして、何よりインパクトがあります

仕組みは至ってシンプルです。

条件付き書式機能で、”ある値”以上のセルの色を変えるように設定します

条件付き書式1

ただそれだけなのですが、事前にワッフルの中(セル範囲)を1~100%の範囲の数値を均等に埋めておくのが”コツ”です

ちなみに、罫線の引き方にアクセントをつけると立体的に見えてきます!ワッフルチャート2

上と左は”薄く”、下と右は”濃く”しておくのです。それだけの工夫で全体の雰囲気が随分変わります

興味がある方はテンプレートがダウンロード出来るので、実際に操作をしてみてください!

 

 

スマホのように魅せるエクセルダッシュボード

数字を見るのは苦痛です・・・

という方は多いと思います。

ましてや会議で虫メガネを使わないと読めないような小さい文字が詰まった資料を見せられるのはとにかく苦痛です

その点、このダッシュボードはスクロールバーで表示内容を表示のボリュームを一定に保ったまま、変えていていけるので便利です!

動画を見て頂くと分かると思いますが、スクロールさせるだけでなく表示内容(販売月)も変えていけます。

全く同じ通りにダッシュボードを作成して仕事で使用したら上司に怒られそうですが、大事なのは”直感的に数字を分かり易く示す”ということです

例えば、右上は表示されていないものも含め、最終的に表示されるのは何行あり、今現在表示されているのはどの辺なのかを”一目”で分かるようになっています

電話でも”用件は3つ”です、と最初に言われると時間を調整しながら会話をしやすくできます

後、重要なのはこれらが全てエクセルの基礎的な技術で完成できることです

たかがエクセル、されどエクセル、エクセルだけでも様々な工夫ができます

そんな工夫が詰まった”エクセルダッシュボード術”を今後も紹介、解説していきます