カテゴリー別アーカイブ: スパークライン

スパークライン~折れ線・縦棒~

スパークラインという機能はあまり馴染みがないと思いますが、分析・プレゼンに十分活用できます。見た目はグラフと一緒ですが、関数と同じ感覚でセル内に手軽に作成できて、大量に並べて比較できる点が違います

一番効果が出やすいのが、下のような数字が詰め込まれた表を視覚的にする時です。

上の画像の表は実際には30日まであります。表が細かすぎて、一目では何も掴めません。ではスパークラインにするとどうなるでしょう?

少なくとも商品別や日別で特徴みたいなものは見えてきそうな気がしてきたのではないかと思います

このスパークラインは見た目の瞬発力が必要なダッシュボード内でも重要な役割を果たします

ぜひ下のサンプルをダウンロードして実際に見てみてください[

1.スパークラインを作成してみる

 スパークラインの良さは関数と同じ感覚で、作成できるところです。グループ単位(複数のセル)でも作成できてしまいます。

 まずは作成したい複数セルにカーソルを置きましょう。


挿入タブからスパークラインの折れ線をクリックしましょう

するとスパークラインの基となるデータを指定できるようになります。

ちなみに、一つのスパークラインに対して複数行のデータは指定できないようになっています。もし、指定元が10個あり、対応する範囲が10行の場合はOKです。これが10個に対して11行とかになるとエラーになってしまいます

縦棒の方も同じように作成することができます

2、山(最大値)と谷を指定する

スパークラインではグラフと違って山と谷を指定することができます。この機能を使えば、上昇傾向や下降傾向などの”数時の動きの特徴”がより掴みやすくなります

スパークライン上にカーソルを置いてデザインタブをクリックします。すると以下のチェックボックスが出てきます

上の画像の山と谷を両方クリックして見てください

山の箇所と谷の箇所のマーカーが変わります

上の画像のように谷だけ色を変えたい場合には以下の箇所を修正します

<まとめ>

今回はスパークラインの作成の仕方の基礎と、スパークラインの山と谷を指定する方法を解説しました

実際に作成して見ると、通常のグラフと違った魅力も見えてくると思います

関数のような感覚で手軽に作成できるのと、大量のデータから傾向を掴みやすくできるのが特徴だと思います

通常のグラフと比較すると、スパークライン同士を並べたり、山と谷を指定できるのがメリットです

では次回、更にスパークラインを深堀していきます

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スパークライン2~軸調整・勝敗~

前回はスパークラインを折れ線・縦棒の2種類で作成し、マーカーを山と谷に付けるところまで行わないました。

実は前回の方法でスパークラインを作成した場合には2点の課題が生まれてきます

Ⅰ.複数スパーラインある場合の比較

山をマーカーで見せることにより、他のスパークラインと比較した場合、実際の値より数値が高いように見えてしまうことがある

上の画像の表では、Aの17日の売上が93になっており、Bの25日と26日の売上の30よりも3倍以上あります

ところが、上の画像の下にあるスパークラインをAとBで比較すると、Bの方が好調なように感じてしまいます

これは、スパークラインの軸がAとBで違うために起こります

Ⅱ.縦棒の場合の谷の表示

下の画像の左側にある折れ線のスパークラインの「谷」にご注目ください

山/赤色とのコントラストで、谷/緑色が際立って見えます

一方、画像右側の縦棒の場合は、谷が他の棒に埋まって見えなくなってしまっています

今回はこの2点を踏まえて、1.軸の調整2.勝敗スパークラインについて解説します

1.軸の調整

複数のスパークラインを同じ基準で見れるようにするには、軸を調整する必要があります

 スパークラインの場合には前回も言及しましたが、グループ単位で処理が行えますが、軸の調整は最少値と最大値、それぞれで行う必要があります

調整方法は3種類ありますが、複数のスパークラインを一括でユーザー設定するのが一番良いとは思います

下の画像では、前述のAとBのスパークラインの「軸の最大値」を100に設定しています

軸の最大値の調整後は下の画像の右側のようになります

但し、軸を調整するかどうかはあくまでケース・バイ・ケースである点を付け加えておきます。軸を調整しない方が個別では数字の上げ下げが見やすいのは事実ですので

2.勝敗スパークライン

こちらのスパークラインは縦棒や折れ線と違い、単に「Win or Lose」を表示するので軸の調整が要りません

作り方は折れ線・縦棒と一緒です。但し、データは負の値も混じっているデータでないとあまり意味がありません

ちなみに上の画像では勝敗、縦棒スパークラインとも負の値はマーカーの色が変わっています。好みに応じて変えることもできます

後、下の画像のように勝敗スパークラインでも山と谷が指定できます

随分とカラフルになってしまいましたが、予実績の対比など、データに負の値が混じる場合には勝敗スパークラインの方がシンプルに数字の上下動を掴めるケースもあるかもしれません

ではまた次回のテーマでお会いしましょう!

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