カテゴリー別アーカイブ: 弾丸チャート

エクセルで弾丸チャートを作成しよう 8回目

今回は前回に案内した通り、前年比と予算比を見やすく表示しましょう

キャプチャ37

本題に入る前に、今回使用するTEX関数とMAX関数を紹介します

まず、TEXT関数です。下記の形で使用します

=TEXT(データ、表示形式)

データのところで、セルなどを指定して、好きな表示に変換します

次にMAX関数です

シンプルに指定した範囲の中で最大のものを表示する、と覚えましょう

=MAX(引数、引数、引数・・・)

では本題です

まず、準備作業として、サンプルの演習シートで3つ列を挿入して”前年比”、”予算比”を下の画像のように、H列、I列にて算出しておきましょう

キャプチャ40

次にH2セルの値をTEXT関数で文字列に変換しましょう

キャプチャ41

何故”#,##0%”の形になるのか、という疑問を持つ方もいると思いますが、ここは割り切って覚えましょう!

H2セルが0%の形になりましたか?

次に&を使って”前年比”、”  | “、”予算比”、そしてI2セルも文字列に変換して組み合わせましょう

キャプチャ42

上記のようになりましたでしょうか?、上記のようになっていればG2セルの数式は

G3、G4にもコピーしておきましょう

そして、いよいよ文字列の組み合わせをデータラベルとして表示したいところですが、前回指摘した通り、グラフに重なることがないように工夫する必要があります

そこでF列にてMAX関数を使います

キャプチャ43

つまり、実績、前年、予算の3つのうち、一番高いものと同じグラフ(系列)を追加して、データラベルを追加するのです。

ここから2つ、作業があります

追加したグラフ(系列)は5回目で解説したのと同じ手法で見えなくしましょう(5回目では誤差範囲だけ表示してグラフ自体は非表示にしました。この回では詳細な説明は割愛します)

そして、表示を消したデータラベルの表示を行うのですが、2つの点を注意しましょう!

まず、データラベルの表示の仕方は”セルの値”を選択して、変換して組み合わせた文字列を範囲として選択しましょう!

キャプチャ44

 

そして、表示位置は”外側上”を指定しましょう

キャプチャ45

どうでしょう?こんな感じになりましたか?

キャプチャ37

これで完成です

最後に

隠れた注意点についてですが、変換して組み合わせた文字列(前年比#%・・・)は変なところで改行になっていたり、上のタイトルや凡例などとぶつかったりしないように下のような微調整はいれましょう

・フォントやデータラベルのオブジェクトの幅を調整する

・グラフの位置自体を調整する(通常、下に調整するのが無難)

ではまた次のテーマでお会いしましょう!

 

 

 

エクセルで弾丸チャートを作成しよう 7回目

前回で大分、グラフも見やすくなったと思います

キャプチャ35

ここで、今までのおさらいをしましょう

グラフを見やすくする為に以下のことをしました

1.色の使い方をシンプルにしました

2.目盛線と軸ラベル表示を消して、実績の値はグラフの下に表示しました

3.そして、グラフの形も棒の形に統一しました

一言で言い変えると”比較し易くした”ということです

ここで、一つやり残したことがあります

GIF1

肝心な事のひとつ、前年比と予算比、両比率を分かり易く表示することです

キャプチャ37

この文字部分です

この文字表示をするには2つ、ポイントがあります

今回は2つのポイントの概要だけご説明します

1つは、文字列の加工です

キャプチャ38

=”前年比”と%の値が入力されたセルを単純に組み合わせると

元々のセルの値が上記のように表示されてしまいます

ですので、TEXT関数を活用します!

2つ目は、表示位置です

キャプチャ39

実績、前年、予算、いずれかのデータラベルとして表示すると

他のグラフと重なってしまいます

ですので、MAX関数を活用します!

では、また次回!

 

エクセルで弾丸チャートを作成しよう 6回目

前回では弾丸チャートの前期実績のグラフを誤差範囲を使用して作成しました

今回は、予算を以下の画像の横棒の形にしてグラフ自体を完成させます!

キャプチャ29

なぜ、こんな横棒の形になるのか?

答えを最初に言うと、折れ線グラフの棒の形のマーカーの種類と大きさを変えることでこんな形になります!

キャプチャ30

加えて解説を加えると、折れ線グラフの折れ線を見えなくするのです!

<今回行うこと>

1.予算を折れ線グラフに変える

2.折れ線グラフのマーカー種類、大きさを変える

3.凡例を修正する

では、早速1と2、そして3と順に行いましょう!

1.予算を折れ線グラフに変える

グラフを右クリックして”グラフの変更”画面を呼び出してください

キャプチャ31

予算を折れ線グラフに変えましょう!

2.折れ線グラフのマーカー種類、大きさを変える

折れ線グラフを右クリックして、マーカーの変更が面を呼び出してください(書式設定を指定)

キャプチャ32

種類を横棒にして、サイズを大きくすれば、上の画像の左側のグラフの形になります

キャプチャ33

次に折れ線グラフの線を”線なし”に指定しましょう

線が消えると一見グラフ自体は完成に見えますが、凡例が正しく表示されていません

キャプチャ33

キャプチャ34

これは、前年がグラフを消しており、予算は棒グラフにしてあるので、マーカーの形を示しているのです

3.凡例を修正する

実は3回目で、作成した棒グラフをコピーしておいてください

とお願いしました

キャプチャ36

これは、凡例だけ切り取って、今回作成したグラフの凡例として貼り付けたいからです

Snipping toolなどで切り取って、貼り付けましょう!

キャプチャ35

これで終了です

<まとめ>

今回、予算のグラフの形を変えたので、グラフ自体は完成です。次回はこれまでのおさらいをしましょう!

ではまた次回
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エクセルで弾丸チャートを作成しよう 5回目

前回は、弾丸チャートの秘訣、ⅰ)グラフを重ねる、ⅱ)グラフ種類変更、ⅲ)誤差範囲、を中心に解説しました

今回は前回実績のグラフ種類を変更した上で、誤差範囲機能により、以下の画像の状態まで作成します

キャプチャ24

つまり、”前期の数字”を真ん中にある棒の形にするのです!

ちなみに、グラフは下のように重なっていますか?

重なっていない方は前回を参照してくださいキャプチャ12

<今回行うこと>

ここから2つのことを行い、前年の実績を上の画像のような棒にします

1.折れ線グラフに変更してグラフが”見えないようにする”

2.誤差範囲を棒に見えるようにします

ではまず、1からはじめましょう!

ちなみにサンプルは↓から!

1.折れ線グラフに変更してグラフが”見えないようにする”

キャプチャ16

グラフ上で右クリックして”系列グラフの種類の変更”を選択しましょう

そして、上の画像のように”前年”のグラフを集合縦棒から”マーカー付き折れ線グラフ”に変更しましょう

そしたら、こんな感じになりましたか?

キャプチャ22

次に”前年”の”折れ線グラフ”のa:マーカーとb:線を見えなくしましょう

キャプチャ25

ここからが、本番です。2番目の誤差範囲の機能で棒を作り出します

2.誤差範囲を棒に見えるようにします

1で前期実績を折れ線グラグに変えた上で、見えないようにしました

次に折れ線グラフ上にカーソルを置いたまま、グラフ右上の”+”を押しましょう!すると誤差範囲を選べるようになります

キャプチャ21

誤差範囲を指定したら、さらに”その他のオプション”をクリックしましょう

その後、誤差範囲の書式を3つ変えましょう

方向、終点のスタイル、誤差範囲です

画像のまま変えてください

キャプチャ26

すると以下のようになりましたでしょうか?

キャプチャ27

そしたら、誤差範囲を修正することで作成した棒の太さを変えましょう

キャプチャ28

幅を13ptぐらいにしたら、以下の様な感じになると思います

キャプチャ24

<まとめ>

グラフ種類を変更した上で、グラフを見えなくしたうえで、他の用途に使用するテクニックはグラフを見やすくするためによく出てくるテクニックですので、今回を機会にぜひ慣れてください!

後、誤差範囲は滅多に使う機会がないですが、上記のように使うと結構便利です!

ではまた次回

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エクセルで弾丸チャートを作成しよう 4回目

前回は目盛線を削除し、棒グラフの下に直接、値を表示して、一目で棒グラフの値が分かるようにしました

今回は、グラフの形を変える前準備を行うのですが、その前に今回の弾丸チャートの形の秘訣について3つ解説します

ⅰ)グラグを3つ重ねています

グラフを重なることで、上のGIFの左側のグラフのように、それぞれのグラフに目を移しながら比較しなくても、一目で各グラフの値の違いが分かるようにしてます

ⅱ)違う種類のグラフを重ねています

実は見た目では分かりませんが、それぞれ違う種類のグラフを重ねています

ⅲ)誤差範囲を使用しています

読者の皆さんは聞きなれないと思いますが、株価の上下動を分かり易くするため、誤差範囲という機能がエクセルのグラフにあるんです

<今回行うこと>

今回、実践して頂くのは1グラフを重ねることだけです。後は次回の下準備として2つのテクニックの解説を行います

では、実際にグラフの棒を重ねましょう!

グラフの棒のどれかにカーソルを置いたまま、右クリックしましょう

キャプチャ10

そして、データ系列の書式設定を選択しましょう!

キャプチャ11

以上の画面が表示されたら、系列の重なりを”100%”、完全に重なるようにしましょう!

キャプチャ12

上記のような形になりましたでしょうか?

ここから先、次回からは主に2つのテクニックを使います

➀グラフ種類の変更

1つはグラフ種類を変更しつつ、必要部分だけを表示するテクニックです

キャプチャ13

キャプチャ14

➁誤差範囲

2つ目は誤差範囲です

キャプチャ15

誤差範囲(上下5%範囲など指定できる)を使う機会は少ないと思いますが、魅せるグラフを作るにはとっておきの道具です。この誤差範囲を使用して前年実績の形を変えています

<まとめ>

エクセルには日本ではまだあまり使用されていない便利機能がまだまだあります。ⅰ)グラフを重ねる、ⅱ)グラフの種類を変える、ⅲ)誤差範囲、なんかは典型的な事例だと思います。弾丸グラフの形を見て、”とても難しそう”と思った方も”もしかして簡単にできるのでは?”と思えてきたのでないでしょうか!

では次回はいよいよ前年実績の形を変えましょう!

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エクセルで弾丸チャートを作成しよう 3回目

 本題に入る前に、サンプルをダウンロードした上で、前回の演習を行った結果、今の状態はどうなっていますか?

 前回は棒グラフを作成した際、3つの棒グラフそれぞれに違う色が付いていました。そして、3つの色種類を”グラフのデザインタブ”を使用して1種類にしました

キャプチャ4

 色種類をシンプルにしたら、次に目盛り線に頼らずにグラフをシンプルにする方法を解説します 

 目盛り線を使うということは、グラフを見る人に目盛り線を通じて軸に表示されている値を参照してもらうということです

これでは、一目でグラフの意味が理解できるということになりません!

ですので、今回は目盛線を使用しないでグラフの持つ意味が伝わるようにするため、以下のことを行っていただきます

<今回行うこと>

1.グラフをコピーして2つ作成しておきます

 (コピーする理由は後の回で説明します)

2.グラフの下に直接値を表示する

1.グラフをコピーして2つ作成しておきます

 (コピーする理由は後の回で説明します)

このグラフを2つ作成しておく理由は後の回で解説します

2.グラフの下に直接値を表示する

では次に演習シートのB列に列を追加してください

➀列を追加したら、B列には以下のような数式を打ち込み、4行目までコピーしましょう!この数式を反映した文字がグラフの下に表示されます

 【=”実績” & C2】

キャプチャ5

➁そして、グラフ(片方)のデータ範囲(A1:E4)を指定し直しましょう

次のようになりましたでしょうか?

キャプチャ6

グラフの下に実績の値が表示されているのを確認したら、目盛線も軸の表示も消してしまいましょう!

キャプチャ7

目盛線は直接、Deleteしても大丈夫です(軸ラベルは後で値を調整する可能性があります)

そして、グラフ上のタイトルも消してしまえば、下のようにグラフがシンプルになっているはずです

キャプチャ8

もし、実績の値が1000を超えていてカンマ区切りにしたい場合には、数字式にTEXT関数を使用してください(=TEXT(C2,”#,##0″))

<まとめ>

 今回は、数式を使用してグラフの下に棒グラフの値を表示することで目盛線を通じて軸の値を参照しなくても一目で棒グラフの持つ値が伝えられるようにしました。

では、次回からグラフの形を実際に変えていきましょう!

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エクセルで弾丸チャートを作成しよう 2回目

今回はグラフを見やすくする為の秘訣のひとつ、”色をシンプルにする”を中心に解説します

下のグラフには何色の色種類が使われていますか?実績、前年・グラフで使用する数字種類にあわせて実に5種類もの色種類が使われています。これでは情報が多すぎて、見る方は混乱します。

アイコン

理想は黒白で1種類、他に2種類ぐらいだと思います

種類を絞ったら色の濃淡で調整するのがいいでしょう!

<今回行うこと>

サンプルデータをもとにして棒グラフを作成したら、色種類を絞り込む便利技を解説します

1.棒グラフを作成する

2.色種類を絞り込む

では、演習に入りましょう

1.棒グラフを作成する

サンプルをダウンロードしたら、演習のデータをもとに棒グラフを作成してみてください

キャプチャ1

そしたら、以下のようになりませんか?

キャプチャ2

自働的に色種類が3種類できていますよね?

2.色種類を絞り込む

1で作成した棒グラフの色種類を一気に絞り込みます!

  グラフをクリックしながらデザインタブ⇒色の変更とすると”モノクロ”を選択できるようになります

これで、色の濃淡で数字の種類を表せるようにできます

<まとめ>

色の種類を多く使えば、使うほどグラフが分かり易くなると思っていた方もいらっしゃったかもしれませんが、実は、色種類は絞り込んだ方が見やすくなるんです。せっかくエクセルには色種類を絞り込む機能が備わっているので有効に活用しましょう!

では3回目では目盛り線に頼らない裏技を解説していきます
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エクセルで弾丸チャートを作成しよう 1回目

 会議で業績を確認する資料として、無造作に前年実績・前年比・予算設定額・・・などの各種数字が並んだグラフをよく目にします

アイコン

 見やすいように色を変えたり、折れ線グラフを取り入れたりしますが、色やグラフ種類が多すぎて、かえって見ずらいグラフになったりします。

 そんな時に便利なのが弾丸チャートです

 複数の種類の数字を詰め込んでもシンプルさを保てるエクセルグラフです!

GIF1

左のグラフとの違いが分かりますでしょうか?

 単純に形が違うというだけでなく、右のグラフには”グラフを見やすくする工夫”が詰め込まれています

 今回のシリーズでは、単に弾丸チャートの作成の仕方を解説するだけでなく、以下のようなグラフそのものを見やすくする工夫を学ぶ機会になれば幸いです

Ⅰ.色をシンプルにする ⇒ 2回目

Ⅱ.目盛線をなくす ⇒ 3回目

Ⅲ.グラフの形を統一して重ねる ⇒ 4回目

Ⅳ.グラフの上にメッセージを表示する ⇒ 7回目

では、

次の回から、上記の工夫を解説しながら弾丸チャートの作成方法を解説していきます

 

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