読者の皆さんが、エクセルで最初に行った操作は何でしょうか?
「表を作成して、数字を入力し、合計値を計算した」という方が多いのでないでしょうか?
確かにエクセルは、導入当初は「表計算ソフト」として紹介されてました。
今でもエクセル⇒表計算ソフト、と考えている方も多いことと思います。
実は、エクセルの役割は以前と比べると随分変わってきています。
今やエクセルは単に表計算を行うだけでなく、まるで飛行機やレーシングカーのコクピットの中にいるような感覚にさせる「ダッシュボード」も作成できるのです。
ダッシュボードを作成するのに、VBAなどの特別な技術は要りません。グラフやピボットテーブルなどの基本的な技術と、エクセルの新たな機能を組み合わせることで、簡単に作成できます。
一番必要なのは読者の方の、斬新なアイデアと“遊び心”です。
あなたも”遊び心”いっぱいの、自分だけのダッシュボードを作ってみませんか?
作成に当たっては、心がけて頂きたいことが3つだけあります。
1つ目は“Simple(シンプル)”
2つ目は“Selectable(選択性)”
最後に“Sympathy(親しみやすさ)”です。
以上の3つを心がけて、自分らしいダッシュボード作りをエンジョイしてみませんか?
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1.Simple(シンプル)
ダッシュボードは、1目で何が示してあるかが分かるようにする為、表示する情報を絞り込み、見た目をシンプルにしましょう!
テキストは極力使わず、ダッシュボード内で使用するグラフや表も、極力シンプルにします。
例えば、次のグラフは従来のABC分析におけるグラフです
(出典:http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0503/22/news124.html)
このグラフ内には、様々な情報が詰まっています。

一方、ダッシュボードでは次のグラフのように、ランク別の情報を極限まで絞り込み、見た目をシンプルにしましょう!

どうでしょう?A、B、C、それぞれのランクの違いが一目で分かるようになりましたね!
2.Selctable(選択性)
Simple(シンプル)さを追求した結果、情報が不足する場合があります。そんな時は、必要に応じて情報を選択しつつ、情報を深堀して表示できるようにしておきます。
例えば、下のグラフでは、1つのグラフの中で、3つの地域の内容を、ワンクリックで選択して表示できるようにしてあります。

スライサーを活用したダッシュボード
3.Sympathy(親しみやすさ)
本来、数字を見るというのは苦痛なものです。数字を見る人の苦痛を和らげるには、直感的な理解を促進する工夫が必要です。
直感的な理解を促進するには、身近なシンボルを利用して、数字に親しみやすさを加えるのが有効です。
数字に親しみやすさを加えることは、ダッシュボード作りの醍醐味の一つになると思います。
下の例では、前期比の数字を”信号”で置き換えて示しています。
前期比の数字をただ単に表示するより、直感的に数字の意味合いが伝わるようになっていませんか? 仮に前期比の数字を見落としたとしても、赤信号を見たら、注意が喚起されるものです。
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このブログでは3Sを心がけながら、”基礎技術”と”実際の演習券テンプレート”の2本立ててでエクセルダッシュボードの解説を行っていきます