こんにちは、Excellent仕事術のガッツ鶴岡です
読者の皆さんはエクセルのPower Queryと聞いて、具体的に使用するイメージが湧きますか?
エクセルが誕生して20年以上も経ちますが、海外ではPower Queryはエクセルが生んだ機能の中で最高機能とも言われています
ところが、日本ではPower Queryはどういう風に使うものなのか?何ができるのかについては、まだあまり知られていません
まずは、このPower Queryはどんな方におススメの機能なのか?について解説したいと思います
Power Queryは、こんな方に特におススメです
・日常的にエクセルで大量のファイル、シートをガッツで扱っている
・Access、関数、VBAを覚えてエクセル作業を効率化したいが、時間がない
Power Queryはスマホのような直感的なクリック操作で、データをブロック遊びのように結合したり、分解したりできます
ぜひ、上記のような悩みを持つ方にはこの記事を最後まで読んで頂きたいと存じます!
もし、時間が無い方はぜひ、下の動画をのぞいてみてください!
この回では、Power Queryの使用イメージついて、読者の皆さんが日常的に使用しているものを例にしながら丁寧に解説していきたいと思います
さて、読者の皆さんは、ガラケーを使ったことはあるでしょうか?
筆者はガラケーが出て来た時点で、既に衝撃を受けていました
以前、使っていたのは固定電話だけでした
ガラケーが登場した時には、ついに「電話を持ち歩き出来る」新しい時代が来たな、と思いました
そして、ガラケーからスマホに変えたときに、更に大きな衝撃を受けました。
Power Queryを初めて使った時のイメージは、スマホに変えた時のイメージに近いです
さて、ここでPower Queryをイメージしやすくする為に「電話帳でレストランを探して、ガラケーで電話予約」するシーンを思い浮かべてみましょう!
そして「スマホでレストランを検索して、スマホで電話予約」するシーンも思い浮かべてみて両者を比較しましょう!
この2つにはどんな違いがありますでしょうか?
この2つの違いを意識しながら、Power Queryの使用イメージの解説を読み進めていってください!
目次
データ取得
さきほどのレストランを予約するシーンでは、ガラケーで電話をする場合は、電話帳を見ながら電話をしていました
つまり、ガラケーの中にはレストランの電話番号というデータはありません。
一方、スマホの場合もスマホの中に電話番号というデータが無いのはガラケーと一緒です
但し、ネットから電話番号を取得しています。
この「データ取得」が従来のエクセル操作方法とPower Queryの違いの一つです
Power Queryでは、下の画像の「データの取得」を通じて、様々な箇所からデータを取得します
取得できるのはⅰ)シートデータ、ⅱ)ファイルデータ、ⅲ)フォルダ内のファイルデータなどのエクセルデータに加え、なんとⅳ)PDFファイル内やⅴ)Webページ内のデータも取得できるのです!
ここで次の疑問を持つ人もいるとおもいます
「これらの取得したデータはファイル内に保持することになるのか?」
この点ですが、Power Queryでデータを取得すると「クエリ」というものが画面右にできます
このクエリーは、スマホ内のものに例えるなら「ブックマーク」だと思ってください
このクエリーをクリックすれば、一度取得したデータに再アクセスできます
変換・読込
ガラケーではレストランに電話をするときに電話番号を0、3、4・・・とひとつずつ打ち込んでいました。
一方、スマホでは、Webサイト内の電話番号のマークをクリックすれば、スマホに電話番号がセットされます。
つまり、Webサイトを通じて取得した電話番号を、スマホでそのまま電話できるように変換しています
そして、変換したデータをスマホ内の電話画面に読込先を変更しているのです
Power Queryでは、取得したデータはPower Queryエディター(以降、エディタ)で様々な変換処理を行うことができます
以下は、Power Queryエディター内・変換処理の1例です
①複数のクエリーの組み合わせ
こちらは、VLOOKUP関数の処理に相当します
複数のテーブルデータを、クリック操作のみでブロックのように結合します
下のGIF画像では、「売上結果」というクエリと「商品台帳」というクエリを結合しています
➁計算処理(四則演算処理)
下のGIF画像では、エディタ内で「販売単価」と「販売個数の合計」の列を選択⇒乗算をクリック のみで販売金額を一括で算出しています
そして、変換したデータは必要に応じて、様々な箇所、様々な方法で読み込むことができます
①テーブル
テーブルデータとして既存シートの中や、新規シートに表示することができます
変換データをそのまま、ピボットテーブルにすることもできます
取得したデータをシート上に「読込まない」「表示しない」という方法を選択することができます
ここがPower Queryの使い方の大きなポイントの一つです
ところで、エクセルを使用していて、ファイルが重くなって困った事はありませんか?
エクセルシートに表示されているデータは、あくまで表示されているだけであって、表示されている箇所にデータ自体が存在するわけではありません
データはエクセルシートとは別の箇所に保管されています
そのため、シート上に他の箇所にあるデータを表示する際、PCに負担をかけてしまい、動作が重たくなるのです
表示行数が制限内でも、表示行数が多くなればファイルの動きも重くなります
そんな悩みを解決するのが「接続の作成のみ」です
表示しないクエリーを作成しておいて、前述の変換処理、①複数のクエリーの組み合わせ により、必要なデータだけ抜き出して表示する、もしくは利用するということができます
表示しないクエリーを利用することで、エクセルの処理を格段にスピードアップさせることができます!
<まとめ>
今回は、Power Queryでは操作の仕方がどう変わるかについて、スマホを例えに使用して操作のイメージを解説しました
スマホはネットの情報をそのまま利用できます
Power Queryでも、スマホと同様に「シート上のデータ」や「他のファイルのデータ」を取得し、そのまま結合・変換して直接利用することができます
そして、読込先を「接続の作成のみ」に指定することで、ファイルを重たくしないように工夫することもできます。
さらに、今回ご紹介できなかったPower Queryの魅力の一つは、スマホのように「直感的なクリック操作」に使用できることです。
次回からはイメージだけでなく、実際に使用してみることにより、Power Queryの「直観的な操作」に触れてみましょう!
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