中級編2回目は前回紹介したマージの技術を、実際にサンプルを使用して解説を行います
下の図にある商品台帳と売上台帳が解説に使用するデータです
こちらの表2つを組み合わせる(マージする)ことにより、2つの表に分かれていた項目を組み合わせて活用できるようにします
下の図のように、売上台帳に商品台帳の「商品名」と「販売単価」を追加します
目次
今回のポイント
A.キー列を設定します
2つの表を組み合わせるためのキー列を指定します
B.組みあせる項目、組み合わせ方を選択します
下記の画面で組み合わせる項目と組み合わせ方を指定します
上の図に”集計”とありますが、集計については次回に解説します
では早速、下記にサンプルファイルをダウンロードして演習をすすめていきましょう!
マージサンプル(中級編2回目)
目次
1.クエリ作成
商品台帳と売上台帳ともに、次の①~③の処理を行い、クエリを作成しておきます
①Power Query Editorを開く
データタブから”テーブルまたは範囲から”を指定して、Power Query Editorを開きます
範囲を指定する際、自動的に題名の部分(下の図であれば商品台帳)がテーブルの見出しとして範囲に入ってしまうケースがあります
こちらについては、題名部分を除いて範囲を指定し直してください
②Power Query Editor上の処理
Power Query Editorの画面右にて、クエリに名前をつけましょう!
マージ処理をする時にクエリー名が分かり易くつけてあると、処理がとても進めやすいです
③読込処理
ホームタブの右上の「閉じて読み込む」ボタンの右に▼マークがあるので、こちらをクリックしてください
すると、次の画面のように「閉じて次に読込む」ボタンが出てきますので、こちらをクリックします
そうすればデータのインポート画面が開くので、読込先を指定できるようになります
下の図のようにデータのインポート画面が開いたら、読込先は”接続の作成のみ”を指定してください
ここまで行えば、クエリが画面右に出来ています!
上の①~③の処理を通じて2つのクエリを作成したら、2.のマージ作業に移ります
2.マージ作業
2つのクエリをマージする場合、事前に2つの方法が選択できます
ⅰ)既存のクエリにマージする方法
ⅱ)新規にマージ用のクエリを作成する方法
今回はⅱ)で行います
➀売上台帳クエリを参照
新規にクエリを作成するといっても、全く一からクエリを作成するわけではありません
売上台帳クエリを基にして新規のクエリを作成します
まずは、売上台帳クエリ上にカーソルを置いて右クリックし、更に”参照”をクリックします
「参照」をクリックしたら、Power Query Editorが開きます!
➁クエリのマージをクリック
新しいクエリのクエリ名は、次の画面のように変更しておきましょう!
③クエリのマージ
次に画面上にある、「クエリのマージ」ボタンをクリックします
④マージするテーブルを指定
マージをクリックした後に、新規に次のGIFにあるように「マージ」方法を指定する画面が立ち上がります
この画面では マージするテーブルとキー列を次のように指定します
テーブル⇒商品台帳、キー列⇒商品コード
⑤マージする項目、方法を指定
④が終了すると下記の画像のように、商品台帳の内容が一番右の列に追加されます
次に、商品台帳の右横にあるマーク(2つの矢印の組み合わせたマーク)をクリックし、実際に組み合わせる項目と組み合わせ方法を指定します
上のGIFのように、マークをクリックした段階では全てにチェックが入っています
ここでは商品名と販売単価はチェックを入れたままにしましょう!
「元の列名をプレフィックスとして使用します」についてはチェックを外しましょう
チェックを入れたままだと下の図のように、余計な名前(商品台帳)が商品名と販売単価の左横に表示されるようになってしまいます
⑥読込処理
今回は”閉じて読み込む”を指定し、接続の作成のみでなく、実際にシートに読み込みます
これでマージ処理は完成です!
<まとめ>
はじめてのマージ処理はいかがだっだでしょうか?
2つの表を組み合わせるにあたり、VLOOKUP関数を2つの列 (商品名、販売単価 で作成する)よりずっと簡単だったのではないでしょうか?
もし、”しまった、他の項目も追加が必要だった”ということになっても、関数を追加したりしなくても、簡単に追加が行えます
具体的な方法については次回、詳細に解説します
次回は単に項目の組み合わせだけでなく、計算処理も行います!
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