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パワークエリエディターで行コピーを行う方法
今回は、通常は行列単位で一括処理を行うパワークエリで「行コピー」を行う方法を解説します
行コピーを行うのに「M言語」が出てきますが、M言語の概念に触れるのにいい題材だと思います
ところで、
空のクエリで波括弧:{}を使用したらどのようになるでしょう?
ちなみに、空のクエリはここから起動できます
*データタブ➡データの取得➡その他のデータソースから➡空のクエリ

では、
試しに、下の画像のように空のクエリの数式タブに{2020,2021}と入力してみます

すると、上の画像のように2020と2021の値から構成されるリストが作成されます
このリストを作成する仕組みを行コピーにも活用します
行コピー
では、実際に行コピーをしてみたいと思います

上のデータがエディタに表示されている状態からカスタム列・作成画面をクリックします

そして、先ほどの波括弧:{2020,2021}を入力します

すると、2020と2021の2つの値から構成されるリストが含まれた列が新たに作成されます

次に、下の画像にて黄色く印を付けた箇所をクリックしてリストを展開します

すると、2020と2021の値に対応するように行コピーが作成されます

もし、波括弧の中味を「2020と2021」でなく「2020,2021,2022」とすれば1行でなく2行がコピーされます
<まとめ>
今回は波括弧:{}を使用してリストを作成した上で、行コピーを行いました
とても簡単な内容ですが、パワークエリをサポートするM言語の仕組みに触れる上ではとてもいい内容です
特に、波括弧の使用の仕方に慣れるだけでもM言語の根幹に触れることができます!
ぜひ実際に手を動かして試してみてください
複数データの組み合わせ/クエリのマージ~中級編1回目~
今回から、中級編をはじめます
初級編では、データを取得してエクセルシートに読み込むだけでした
中級編では、取得したデータを編集・加工していきます
このデータ編集・加工手法を身に付ければ、様々な箇所から集めた大量のデータを関数やVBAを使わないでも、サクッと一括処理ができるようになります!
次回から2回は、関数やVBAを使用した場合には作成に手間がかかりそうな表を サクッと2つの表を組み合わせるだけで作成する方法を紹介します
今回は、次の回から主に使用する技術の概要だけ紹介しておきます
1.クエリのマージ
イメージとしては下の図のようなことを行います

関数で言えば、VLOOKUP関数も同じような事ができますが、このPower Queryのマージには、VLOOKUP関数で処理する時と比べて次のようなメリットがあります
・他の表から抽出する項目が多く、データ自体が大量な場合
⇒ワンクリックで処理できる
・VLOOKUP関数の場合は参照する値の位置が左にないと使用できなかった
⇒位置は関係なく処理できる
ちなみに、Power Queryにて実際にマージを行う画面は、以下の画面になります

2.計算処理
Power Query上では、2つの表を組み合わせた上での計算処理が、とても簡単に行えます
計算処理がもし±X÷を行う四則演算であれば、対象となる列を指定するだけで計算処理が行えます

SUMIFやSUMIFSなどの、関数であれば条件設定が伴う、少しややこしい計算も、下の図のような画面にて、直感的に計算処理が行えるようになっています

では次回から2回に分けて、1.クエリのマージ、2.計算処理を中心に解説を行って行きます!


セル分割他・変換処理2~中級編8回目
こんにちは、Excellent仕事術のガッツ鶴岡です
前回はカンマ” , ”で区切られた「使いにくい表」をPower Query Editor上で「使いやすい形」になるように行方向に分割しました

このままだと、行別にみると2列の行があったり、5列以上の行あったり不規則で使いにくい表のままです
今回はPower Query Editor上で行方向に広がった列の並びを、縦の並びに変換して1列にし「使いやすい表」に変換します!

そして、前回使用したセル分割のテクニックを再び使い、連番までつけてしまいます!
前回の冒頭で1.セル分割と2.ピボット解除を解説すると案内しました
前回は1.セル分割を行ったので2.以降から解説を開始します
2.ピボット解除
コンマ” , ”で区切られたデータが混在したセルを分割した後は、データは横並びになっています

この並びを縦並びにして1列にします
この並び替えにはピボット解除の技術を使います
①担当者の列を選択
担当者の列をカーソルで選択し、右クリックします

➁その他の列のピボット解除
担当者以外の列が並び替えの対象です
その他の列のピボット解除をクリックします!

すると、並び順が縦の並びの繰返しに変わります

3.読込
いよいよ2.で変換した内容をシートに読込みます
その前に若干、修正を加えましょう!
①再分割
ピボット解除をした時、新たに属性の列ができています
この列を更に2列に分割し、
⇒属性1の列は削除
⇒属性2の列は”NO”として残しましょう

今回の分割処理はピリオド”.”を区切り記号に指定して行います

2列に分割された属性1の列は削除し、
属性2の列は列の名前を変えましょう!

➁クエリ名前の変更
クエリの名前は担当企業としましょう!

③既存シートへの読込
①②が終わったところで読込を行います
今回は読込先を指定するので「閉じて読み込む」の右下▼から「閉じて次に読み込む」をクリックします

更にデータのインポート画面で
既存のワークシートを選択し、読み込むセル位置をE2セルに指定します

これで使いにくい表を使いやすくする表にする処理は完成です!

<まとめ>
今回は”,”や”.”で区切られたセルを分割することで表を使いやすくする技術を学びました
従来のエクセル手法であれば、この分割処理を行うのにワークシート上で大量の手作業が発生していました
Power Queryであれば一括で行えるのでとても便利です!
参考までに今回の解説に使用したサンプルデータを参考までに添付します
では次回はもっとPower Queryを実践的に使いこなせるようになるため、「やり直し」の方法についてガッツで解説します


Power Queryでエクセル操作はどう変わる?~初級講座1回目
こんにちは、Excellent仕事術のガッツ鶴岡です
読者の皆さんはエクセルのPower Queryと聞いて、具体的に使用するイメージが湧きますか?
エクセルが誕生して20年以上も経ちますが、海外ではPower Queryはエクセルが生んだ機能の中で最高機能とも言われています
ところが、日本ではPower Queryはどういう風に使うものなのか?何ができるのかについては、まだあまり知られていません
まずは、このPower Queryはどんな方におススメの機能なのか?について解説したいと思います
Power Queryは、こんな方に特におススメです
・日常的にエクセルで大量のファイル、シートをガッツで扱っている
・Access、関数、VBAを覚えてエクセル作業を効率化したいが、時間がない
Power Queryはスマホのような直感的なクリック操作で、データをブロック遊びのように結合したり、分解したりできます

ぜひ、上記のような悩みを持つ方にはこの記事を最後まで読んで頂きたいと存じます!
もし、時間が無い方はぜひ、下の動画をのぞいてみてください!
この回では、Power Queryの使用イメージついて、読者の皆さんが日常的に使用しているものを例にしながら丁寧に解説していきたいと思います
さて、読者の皆さんは、ガラケーを使ったことはあるでしょうか?
筆者はガラケーが出て来た時点で、既に衝撃を受けていました
以前、使っていたのは固定電話だけでした

ガラケーが登場した時には、ついに「電話を持ち歩き出来る」新しい時代が来たな、と思いました
そして、ガラケーからスマホに変えたときに、更に大きな衝撃を受けました。
Power Queryを初めて使った時のイメージは、スマホに変えた時のイメージに近いです
さて、ここでPower Queryをイメージしやすくする為に「電話帳でレストランを探して、ガラケーで電話予約」するシーンを思い浮かべてみましょう!
そして「スマホでレストランを検索して、スマホで電話予約」するシーンも思い浮かべてみて両者を比較しましょう!

この2つにはどんな違いがありますでしょうか?
この2つの違いを意識しながら、Power Queryの使用イメージの解説を読み進めていってください!
データ取得
さきほどのレストランを予約するシーンでは、ガラケーで電話をする場合は、電話帳を見ながら電話をしていました
つまり、ガラケーの中にはレストランの電話番号というデータはありません。
一方、スマホの場合もスマホの中に電話番号というデータが無いのはガラケーと一緒です
但し、ネットから電話番号を取得しています。
この「データ取得」が従来のエクセル操作方法とPower Queryの違いの一つです
Power Queryでは、下の画像の「データの取得」を通じて、様々な箇所からデータを取得します

取得できるのはⅰ)シートデータ、ⅱ)ファイルデータ、ⅲ)フォルダ内のファイルデータなどのエクセルデータに加え、なんとⅳ)PDFファイル内やⅴ)Webページ内のデータも取得できるのです!
ここで次の疑問を持つ人もいるとおもいます
「これらの取得したデータはファイル内に保持することになるのか?」
この点ですが、Power Queryでデータを取得すると「クエリ」というものが画面右にできます

このクエリーは、スマホ内のものに例えるなら「ブックマーク」だと思ってください

このクエリーをクリックすれば、一度取得したデータに再アクセスできます
変換・読込
ガラケーではレストランに電話をするときに電話番号を0、3、4・・・とひとつずつ打ち込んでいました。
一方、スマホでは、Webサイト内の電話番号のマークをクリックすれば、スマホに電話番号がセットされます。
つまり、Webサイトを通じて取得した電話番号を、スマホでそのまま電話できるように変換しています
そして、変換したデータをスマホ内の電話画面に読込先を変更しているのです
Power Queryでは、取得したデータはPower Queryエディター(以降、エディタ)で様々な変換処理を行うことができます

以下は、Power Queryエディター内・変換処理の1例です
①複数のクエリーの組み合わせ
こちらは、VLOOKUP関数の処理に相当します
複数のテーブルデータを、クリック操作のみでブロックのように結合します
下のGIF画像では、「売上結果」というクエリと「商品台帳」というクエリを結合しています

➁計算処理(四則演算処理)
下のGIF画像では、エディタ内で「販売単価」と「販売個数の合計」の列を選択⇒乗算をクリック のみで販売金額を一括で算出しています

そして、変換したデータは必要に応じて、様々な箇所、様々な方法で読み込むことができます

①テーブル
テーブルデータとして既存シートの中や、新規シートに表示することができます
変換データをそのまま、ピボットテーブルにすることもできます
取得したデータをシート上に「読込まない」「表示しない」という方法を選択することができます
ここがPower Queryの使い方の大きなポイントの一つです
ところで、エクセルを使用していて、ファイルが重くなって困った事はありませんか?
エクセルシートに表示されているデータは、あくまで表示されているだけであって、表示されている箇所にデータ自体が存在するわけではありません
データはエクセルシートとは別の箇所に保管されています
そのため、シート上に他の箇所にあるデータを表示する際、PCに負担をかけてしまい、動作が重たくなるのです
表示行数が制限内でも、表示行数が多くなればファイルの動きも重くなります
そんな悩みを解決するのが「接続の作成のみ」です
表示しないクエリーを作成しておいて、前述の変換処理、①複数のクエリーの組み合わせ により、必要なデータだけ抜き出して表示する、もしくは利用するということができます
表示しないクエリーを利用することで、エクセルの処理を格段にスピードアップさせることができます!
<まとめ>
今回は、Power Queryでは操作の仕方がどう変わるかについて、スマホを例えに使用して操作のイメージを解説しました
スマホはネットの情報をそのまま利用できます
Power Queryでも、スマホと同様に「シート上のデータ」や「他のファイルのデータ」を取得し、そのまま結合・変換して直接利用することができます
そして、読込先を「接続の作成のみ」に指定することで、ファイルを重たくしないように工夫することもできます。
さらに、今回ご紹介できなかったPower Queryの魅力の一つは、スマホのように「直感的なクリック操作」に使用できることです。
次回からはイメージだけでなく、実際に使用してみることにより、Power Queryの「直観的な操作」に触れてみましょう!


シートからデータ取得~ 初級講座2回目~
こんにちは、Excellent仕事術のガッツ鶴岡です
前回はPower Queryとは何か?について、スマホを例えにして解説しました
「スマホで好みのレストランを検索(データ取得)」⇒
⇒「レストランのページ内にある電話番号を活用(変換)」⇒
⇒「そのまま予約電話をかける(読込)」
今回は操作のウォーミングアップとして、実際にエクセルシート内にあるデータを、Power Queryで取得しましょう!
そして、取得したデータの変換処理⇒読込までの一連の流れを行ってみましょう!
今回のポイント
ところで、読者の皆さんは、テーブル機能を普段、活用されてますでしょうか?
Power Queryでは、特にテーブル機能の理解が必須です
テーブルは「見出し」と「データ」の2つの箇所から構成されます

Power Queryではこのテーブルをブロック遊びのように結合したり、分解したりします
エクセルの最新バージョンの機能は、このテーブルと連携する前提で作成されています
テーブル機能を覚えておいて損はありません
シート上にあるデータを、一括で処理できるようになります

まだ知らないという方は、ぜひこの機会に習得してみませんか?⇒関連記事
テーブルの解説記事を読む時間が無い方は「テーブルとは、データを扱いやすくする機能」という風に割り切って覚えましょう!
とにかくシート上で、データを見たら「見出し」があるのを確認してショートカットキー「Ctrl+T」を押しましょう!
下の画像のように右クリックをしたら表示される、下の画像の箇所をクリックするのでもOKです!

上の処理により、データの右下には下の画像のようなマークがついているはずです

これだけでテーブルが完成です
後はテーブル上で様々な事が行えます
行列を自動的に拡大したり、1つのセルに関数を入力するだけで「1列」に関数を反映したりします
今回はPower Queryを使用して、シート上のデータを「テーブルに変換した上で取得」し、別シートへそのまま読み込んでみましょう!
尚、サンプルデータは以下をご活用ください!
1.シート上のデータを取得する

➀まず、サンプルデータにある表のどこかにカーソルを置きましょう!
②それから、データタブを選択後、下の画像上で黄色のマークをつけた箇所をクリックしましょう!

③すると、下の画像のようなダイアログボックスが開きます
「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れたまま、OKボタンをクリックします!

④しばらくすると、Power Queryエディターが開きます!

Power Queryエディターが開いた時には、シート上の表はテーブル化されています
2.クエリに名前をつける
Power Query Editorの右に「クエリ」の設定という欄があります

ここで、名前だけ変更しましょう!
今回は受注データとします

3.Power Queryエディターの内容を読み込む
では、Power Queryエディターの左上にある「閉じて読み込む」の右下の▼マークをクリックしましょう!
すると、以下のように「閉じて読み込む」というテキストが見えますので、こちらをクリックしましょう!

すると、データが蓄積されてあったシート(Dataシート)とは別のシートにデータが読み込まれます

ここでシートの右側を確認してみてください!
受注データというクエリが見えるはずです!

受注データ・クエリーにカーソルを置いて右クリックするとダイアログボックスが表示されますので、一番下に見えるプロパティをクリックし、てみてください!

次に表示されたダイアログボックスの内容を見てみると、このクエリが「どこかに接続されている」ということがなんとなく分かると思います

前回、クエリーについては「スマホ内に設定するブックマーク」みたいなものと解説しました
実際、このクエリーを通じてデータにアクセスすることができています
試しに、取得元のデータに1行追加してみましょう!

その後クエリーを右クリックし、表示された「最新の情報に更新」をクリックしてみてください

するとクエリーの行数が増えているはずです

これはクエリーがデータに接続されているため、行数の増加が反映されたのです
さて、クエリーが「どういうものか?」について概要を理解できたところで、まとめに移りましょう!
<まとめ>
今回は、シート上にあるデータをテーブルに変換した上で「データ取得~別シートにデータ読込」までを行いました
読込まで行って作成されたクエリーは、後日解説するマージ技術を組み合わせると、複数シートに分かれたデータを1シートでまとめて処理できるようになります
もし、テーブル機能をこれまで使ったことがなかったという方がいらっしゃいましたら、これを機会に有効活用していきましょう!
データをエクセルで扱おうと思ったら、このテーブル機能はとにかく便利です。そして、Power Queryを操作する上でとても重要な機能です!
ところで、Power Queryを初めて操作された感想はいかがでしょうか?スマホと同じような直感的な操作で一連の操作ができたはずです
直感的な操作のみでデータを扱えるのが、このPower Queryの良さです!
どんどん手を動かして慣れていきましょう!
次回は、他のファイルからデータを取得してみます!
それでは3回目でまたお会いしましょう!


ファイルからデータ取得 初級講座3回目
こんにちは、Excellent仕事術のガッツ鶴岡です
前回ウォーミングアップとしてシート上にあるテーブルからデータを取得し、別シートに読込処理を行いました
今回から本格的にデータ取得について解説したいと思います。
ちなみに筆者は昔、EC通販会社の経営企画の仕事をしていました
経営企画とは名ばかりで、とにかくデータのツギハギ作業を一日中していました
ある時はこのファイルの・このシートの・この部分・
そして、ある時はあのファイルの・あのシートのあの部分・
といった感じで、いろんなところから必要な数字をコピーしてきて自社の数字を説明する資料を作るわけです
このツギハギ作業はとてもガッツを要する作業で、ミスも起こしやすく本当に嫌で仕方なかったのをよく覚えています
今回の解説記事にて、「操作するファイル」とは「別のファイル」からデータを取得する技術を習得しましょう!
そうすれば、面倒なデータのツギハギ作業から解放されます
今回のポイント
ところで、ファイルの中にあるデータで、名前をつけて管理できるものは何種類ありますでしょうか?
シート名はすぐ思いつくと思います
実は、シートの他にもテーブル名、名前(英語でDefinedName)があります
今回は、操作しているファイルとは別のファイル内にある「テーブル」データをはじめとした、名前がつくデータを取捨選択しながら取得する方法を解説します。
では解説に入りたいと思いますが、その前にサンプルファイルを開いてみてください!
このサンプルファイルの中に、名前がつくデータが3種類、全部で4つあるのを確認してください。
①シート ⇒”Data”と”Presentation”の2つのシートがあります

②テーブル ⇒”テーブル1”があります
上の画像の「Dataシート」にテーブル名:テーブル1があります
見出しが緑色の表の上のどこかにカーソルを置いてテーブルデザインタブをクリックすると以下の画面が確認できます

③名前(DefinedName) ⇒”部門”
数式タブの名前管理をクリックして見てください

部門という名前のデータがDataシートにあるのが分かります

以下がDataシートにある、実際の部門という名前のデータです

上記の4つのデータを確認したら、サンプルファイルをどこか適当なフォルダにファイル名をつけて保存しましょう!
そして別途、Power Queryの操作用に新たなファイルを開いておきましょう!
それでは、実際の作業(以下1~4)の解説をはじめます
1.データを取得するファイルを指定
エクセル画面の上にあるデータタブをクリックした後
⇒データ取得 ⇒ファイルから ⇒ブックから
と順にクリックしていきましょう

するとファイル名を指定する画面が下のGIFのように開きます
この画面にて、先ほど保存したサンプルのファイル名を指定しましょう
ファイル名を指定したら、ナビゲーターという画面が開いています
下のGIFは「ブックからを指定」⇒「ファイル名指定」⇒「ナビゲータ―画面」までの一連の流れを撮影したものです

2.データの取得の仕方を指定
ナビゲーター画面の左には、下の画像のようにサンプルファイル内にある4つのデータが表示されているはずです

試しに、テーブル1のところをクリックしてみてください。

すると、先ほどサンプルファイル内で確認した、テーブル1の内容が出てくるはずです
つまり、このナビゲーターに表示されている内容でデータを取得できるという意味です。
ちなみに、ナビゲーターの左上に「複数のアイテムの選択」というチェックボックスがあります
こちらにチェックを入れてみてください
すると4つのデータの左にもチェックボックスが表示されますので、取得するデータを自分の都合に合わせて複数指定することができるようになります。

今回は、取得するデータを取捨選択しないので「複数のアイテムの選択」のチェックを 外してください
そして、上の画面にある「表示オプション」の下に表示されているサンプルファイル名の部分(WorkbookData.xlsx[4])をクリックしてください
その後、下の画像にあるナビゲーター画面・右下の「データの変換」をクリックして下さい

すると、下のGIFのようにPower Queryエディターが開くはずです

3.実際に取得するデータを選択する
「データの変換」を押した後、次のようにPower Queryエディター画面が出てきましたでしょうか?

上の画面では4つの行が表示されています
見出しの右から2つめの「Kind」の列に、データ種類が表示されています
Power Queryエディター内のどの行が、サンプルファイル内のどのデータかについてはすぐ分かると思います。
今回は4つのデータの内、上から3番目の行の「テーブル1」のデータを取得したいとおもいます
下のGIFのように「3番目の行」の「左から2番目」にある”Table“のテキストをクリックしてください。

サンプルファイル内の「テーブル1」のデータが展開されたと思います
次は、下のGIFのように画面左上にある「閉じて読み込む」をクリックしましょう
すると操作しているファイルにPower Queryエディター上で展開されたデータが読み込まれます!

読込を行ったデータは、操作したシートとは別のシートに読込まれまているのを確認してください
筆者が操作したのはSheet1だったので、下の画像のようにSheet2に読込まれました

<まとめ>
今回は「操作しているファイル」とは「別のファイル」からナビゲーション画面を通じ、別ファイルのテーブルデータを取得しました
Power Queryエディターで取得するデータを指定する際に気づかれた方も多いと思いますが、データを指定する際は「名前の管理」がきちんとされていると作業効率が上がります
Powr Queryを有効活用するため、シート内のデータは普段から意識して名前管理を行っておきましょう!
名前の管理をきちんとしておくことにより、後日解説するPower Queryの「変換機能」も有効活用していくことできます
では初級講座4回目を楽しみにしていてください!
フォルダ内にある「複数ファイルのデータ」を一括で取得するスゴ技を紹介します!


フォルダから複数ファイルデータを一括取得~初級講座4回目
こんにちは、Excellent仕事術のガッツ鶴岡です
前回はエクセルファイルからデータを取得しました
今回はフォルダにある複数ファイルから一括でデータを取得します。

この機能はPower Queryの機能の中でも一押しの機能のひとつです
何故なら、複数ファイルに分散しているデータを一括で処理しようとしたら、通常はガッツのある人の手が必要となるからです。
その一括処理の内容はとても面倒くさく、ミスも起こり易いです
ところが、今回紹介するPower Queryのある機能を使うと、フォルダにファイルを入れておきさえすれば、全て一括で取得してくれるのです!
記事を最後まで読む時間が無い、という方はぜひこちら↓の動画をご覧ください
ちなみに、動画内で使用しているサンプルファイルは下からダウンロードできます
本題に入る前に、今回の解説に使用するデータを紹介します
今回の解説に使用するフォルダ(Data)の中には、3つファイルが入っています

営業の部署 にて、営業担当者毎に販売内容をフォルダ内に入れていく想定です
ファイルに書き込まれている内容(シート:Data)は次のような項目です

ちなみにDataシート以外にもメモというシートがあります
では、本格的な内容の解説に入りたいと思います
解説は 「1.取得元のフォルダを指定する」と「2.ファイルの中で取得するシートを指定する」の2つに分けて行います
1.取得元のフォルダを指定する
今回もデータタブの操作から処理を開始します
➀フォルダから取得を指定します(下の図参照)

➁実際に使用するフォルダを指定します
今回の解説で使用するのは「Data」フォルダーです

③指定するフォルダ名を確認 ⇒「OK」を押すとフォルダの指定は終了です

フォルダの指定が終了した後は、1~3回目の解説では出てこなかった画面が登場します
2.ファイルの中で取得するシートを指定する
➀フォルダに入っているファイル名が表示されます
下の図の中に「結合」のボタンが見えますでしょうか?
一番下に4つのボタンが見えますが、一番左のボタンです
このボタンについては次の➁の解説で操作します

➁ボタン右横の▼マークを押し、「データの結合と変換」を押します

この時、フォルダ内のファイルが1つでも開いていると、データの結合と変換がうまくいかないので注意が必要です
「データの結合と変換」をクリックした後は、また更に新たな画面が開きます
③取得するシートを指定します
新たに開いた画面(下の図参照)の左側に、ファイルに含まれるシート名(Data、メモ)が表示されるので、Dataシートを選択します

Dataシートを選択したら、OKボタンを押します
そうすると、Power Queryエディターが開きます
④Power Queryエディター画面で読込処理を行う
Power Queryエディター画面には複数ファイルの情報が一括表示されます

まず、設定されるクエリの名前を「一括データ」に変更しましょう!

次にPower Queryエディター画面左上で「閉じて読み込む」ボタンをクリックします

これでフォルダ内のデータが一括で読み込まれます
ファイル別に分かれていた注文NOも1~6まで一括で表示されています

さて、ここからがこのフォルダ一括読込機能の最大の醍醐味です
フォルダ内にもう一つ、ファイルを追加します

通常は、これまで行ってきた1、2の作業を行う必要がありそうですよね
ところが、ワンクリックで追加ファイルを一括で読み込むことができます
エクセルシートの右に”一括処理”という前回作成したクエリがあります

こちらのクエリの上にカーソルを置き、右クリックします
そうすると最新の情報に更新できるようになります

更新処理を行うと、フォルダ内に新規追加したファイル内の注文NO:7と8が下の図のようにシート上に反映されています

<まとめ>
この機能はこれまでのエクセル処理の常識を覆す内容です
今までは私もそうでしたが、フォルダ内にある複数ファイルのデータを一括で取得しようとしたらVBAのコードを書いていました
しかも、そのVBAコードはVBA初心者が書ける内容ではないです
2-②「データの結合と変換のクリック時」でも説明しましたが、フォルダ内のファイルが一つでも開いているとうまく行かない点だけは注意が必要です
後はPower Queryの画面操作に慣れてくれば、とても簡単な処理だと思います
ぜひ、職場で有効活用してみてください!
次回は読込先の変更について解説します!

