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ガッツの日記 第8回 Microsoft社のAI Builderを使用してみた

【AI Builderがどれだけ手軽か試してみた!やはりかなり手軽に活用できそうです!!】

ChatGPTが登場してAIも身近にはなってきていますが、AIの魅力を知るのに一番AI Builderが手軽だとおもっています

今回の記事ではPDFの請求書から自動で情報を抽出してみます

そして、

抽出した情報はPower AppsもしくはPower Automateで利用できるようにします

大まかな流れとしては以下の3つの事を順に行います

①請求書情報/学習用データの準備

②請求書情報の学習

③Power AppsもしくはPower Automateで情報を利用できるようにする

①~③の流れの中で「コード」は一切書かかないのが大きな特徴です

②の請求書情報の学習では、読者の多くの方が利用されたことがあると思いますが「タグ付け」も行います

記事の最後にはAIが身近、手軽になったことを実感してもらえたら幸いです

請求書情報/学習用データの準備

PDFの請求書を5つ用意します

全て同じフォーマットで揃えます

別途、学習後のテストデータも準備しておきましょう

請求書情報の学習

AI Builderの該当画面を開く

Power AutomateからAIモデルを開きます

こちらの画面には様々なメニューがあります

こちらの中から「請求書から情報を抽出する」というメニューをクリックします

すると次に開いた画面の左下に「新しいアップロード」というボタンがあります

こちらのボタンから学習用データの1つをAI Builderに取り込めます

取り込んだデータはしばらくこんな感じです

この揺れ方がとてもリアルです

いかにも学習しているという感じです

学習が終わると画面右横に情報が抽出されています

これで請求書から抽出する項目がリストされた形になります

ちなみにこれはまだ1段階目の学習です

また次で学習用データの追加が出てくるので違和感を感じるかもしれませんが、1段階目では単に項目を抽出したにすぎません

学習用データの追加

1つ目のデータの学習が終わったら画面右下から「カスタムモデルを作成する」をクリックします

次に開く画面では、リストアップされた項目に対して項目の追加を行います

ただ、今回は解説をスキップして次に行きます

次に開いた画面ではコレクションに学習用データを全て追加します

ここでいうコレクションとは学習用データ一式という意味合いになります

上記の作業を繰り返して学習用データ一式を揃えると画面は次のような形になります

それでは次に行きます

項目調整

次に開いた画面では、追加したデータに赤い印が表示されていました

これは一旦設定した項目がうまく拾えていないことを意味していますので調整が必要です

うまく拾えている項目は「緑」の線で囲まれ、画面上にエラー表示*がありません

*肌色の部分

うまく抽出できていない項目は、もしも必要がなければ取り消すこともできます

もし、うまく抽出できていない項目がある場合は「タグ付け」処理を行います

*上記処理は1つ前の画像と違う学習データで処理しています

では、表となっている各項目の場合はどうするのか?と思われる方もいらっしゃると思います

この場合は、このマークをクリックします

そして、抜けいている部分をクリックしてからタグ付けを行います

タグ付け等の抜けがなくなり、コレクションの赤いマークが消えたら次に行きます

モデルの公開

次は「モデルの公開」なのですが、その前にモデルをトレーニングします

トレーニングには数分かかる場合もあります

トレーニングが終了すると、モデルの精度が確認できるとともに「公開」処理が行えます

Power AppsもしくはPower Automateで情報を利用できるようにする

モデルを公開すると「モデルの使用」と表示されますので、こちらをクリックします

すると、モデルの使用方法が複数表示されます

Power Apps

次に「・・・アプリを構築する」をクリックします

これだけでPower Appsで「フォームプロセッサ」が設定されたアプリが自動構築されます

このフォームプロセッサには新たな請求書をアップロードできます

但し、これだけだとアップロードしてAIで処理した内容が見れません

ですので、ギャラリーを設置します

ギャラリーのItemsにはフォームプロセッサ名と「Results」を設定します

ラベルには「ThisItem.XXX」に加えて「.Value」を加えると正しく表示されます

これでAIで抽出した項目はギャラリーで表示できるようになりました

ただ、以下のようなテーブルの内容はどうするか?という問題がまだ残ります

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-11-644x126.png

テーブルの内容を表示するには、ギャラリー内に更にギャラリーを追加します

入れ子のギャラリーのItemsには「ThisItem.items」を設定します

ラベルの中身には「ThisItem.~.Value」を前述と同じように使用します

Power Automate

前述の「モデルの使用法を選択してください」にて、「インテリジェントな自動化を構築する」を選択するとPower Automateで作成したAIモデルを活用できます

Power Appsを使用した時には請求書のPDFをアップロードしましたが、今回は指定のアドレスに指定の件名でPDFを添付ファイルとして送ります

そして、AIモデルのから出力された内容が、これまた指定のメールアドレスにメール本文に含まれて返ってくるようにします

前述の「インテリジェントな自動化を構築する」をクリックしたら、次の画面では受け取り方法を選択します

そして上記画像のように「Microsoft365Outlook作業アカウント」を選択してください

すると、途中で「続行」の指定をする画面が出てきますが、そちらで「続行」を指定するともうPower Automateフローができています

デフォルトではトリガーでは件名を次のように指定するようになっていますので、必ずテストする際にはご確認ください

Power Automateフローの最後の「メール送信」アクションは本文を丸ごと修正して、受け取りたい項目を動的コンテンツから指定してください

これで添付ファイルをメールすれば、添付ファイルの請求書の内容を受け取れます

仮に、複数行が出現するテーブルの項目を受け取る項目に指定した場合はメールが複数送信されるようになります

<まとめ>

今回はAI Builderの「請求書から情報を抽出する」メニューで請求書のPDFから情報を取り出しました

学習のプロセスが意外と簡単だと感じられたのではないかと思います!

AIモデルを学習したら、簡単にPower AppsやPower Automateで結果を出力できるのも大きなポイントです

とうとうAIも本当に身近になったと、今回の記事を通じて感じて頂けたら嬉しいです

実際にAI Builderを使用するにはライセンスが必要です

決してべらぼうに高額というわけではありません

もし、一定期間試してみたいという場合には期間限定の「試用版」もありますで、ぜひご利用してみてはいかがでしょうか?

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ガッツの日記 第5回 ChatGPTと残念なエクセルについて議論してみた

【ChatGPTを活用して、日常的なエクセル業務の問題を解決する糸口にしよう!】

今日、【Schoo(スクー)】のライブ授業「議論のプロと考える ChatGPTのプロンプト」を受講しました

ChatGPTの素早い回答を糸口に議論をすすめるのは、なかなか有効だなと感じました

もちろん全てがChatGPTで解決するわけではないですが、ChatGPTとの壁打ちをすることで自分の頭の中もかなり整理されていくのがわかります

完璧にこだわらずにChatGPTと対話を続けるのが有効活用のポイントのようです!

今回は早速、ChatGPTと「残念なエクセル」について議論しました

議論の様子を皆さんにも共有したいと思います

ちなみに本日の講師の方のプロフィールがとてもユニークでした

やはり優秀な方は色々な仕事を生み出していけるのですね!

残念なエクセルの定義について聞いてみた

以下がChatGPTに投げたプロンプトです

箇条書きで・と指定すると個人的には分かりやすい答えが返ってきやすいです

ChatGPTの答えは以下です

↓↓↓

業務効率を下げるような残念なエクセルの定義を以下に箇条書きで示します。これらの要因は、エクセルの不適切な使用や設計に起因するものです。

  1. 複雑な数式と関数:
    • 複雑で理解しにくい数式や関数が多用され、他の人がシートを理解しにくくなる。
  2. 使い捨てのデータ入力:
    • 一時的なデータをエクセルに保存してしまい、データベースなどの適切なツールを使わない。
  3. 繰り返しの手作業:
    • 自動化できる作業が手作業で行われ、時間の無駄になる。
  4. 不十分なデータ整理:
    • データの整理やクリーニングが不十分で、エラーや不正確な情報が含まれる。
  5. 複数人の同時編集の混乱:
    • 複数の人が同時にエクセルファイルを編集し、競合や混乱が発生する。
  6. ファイルの適切なバージョン管理の欠如:
    • 適切なバージョン管理が行われず、誤ったデータや情報が広まる。
  7. セキュリティの脆弱性:
    • 機密情報が適切に保護されておらず、セキュリティの脆弱性が存在する。
  8. 標準化の不足:
    • 統一されたフォーマットやスタイルガイドが不足し、一貫性が欠ける。
  9. バグやエラーの無視:
    • ファイル内のバグやエラーが無視され、問題の修正が行われない。
  10. 過度な依存:
    • エクセルに過度に依存し、他の有用なソフトウェアやツールの活用が不足している。

これらの要因がエクセルの不適切な使用に関連しており、業務効率を低下させる可能性があります。効果的なエクセルの使用には、適切なトレーニング、データ管理、セキュリティ対策、標準化などが必要です。

↑↑↑

2番目に「使い捨てのデータ入力」とあるのですが、これは良く残念なエクセルの特徴を拾い上げているな、と思いました

こちらをChatGPTに再度、聞いてみます

↓↓↓

  1. 会議の出席者リスト:
    • 会議の出席者リストをエクセルに入力し、会議後に使わなくなる。
  2. 電話メッセージの記録:
    • 受けた電話のメモや伝言をエクセルに一時的に記録し、後で削除する。
  3. 一時的な計算結果:
    • 特定の計算を行い、その結果をエクセルに入力して後で必要なくなる。

*一部省略

↑↑↑

この回答だと意味合いは分かるのですが、何が問題かが明確に分からないので再度問いかけてみます

↓↓↓
はい、正確です。使い捨てのデータ入力は、データの規則性や整合性を損なう可能性があります。これは、一時的なデータがエクセルに入力されたり、削除されたりすることで、データの一貫性や整合性が維持されなくなることを指します。具体的には以下の点に注意が必要です:

  1. フォーマットの一貫性の喪失: 使い捨てのデータ入力が行われると、データのフォーマットや構造が一貫性を失い、後でデータを分析や処理する際に問題が生じる可能性があります。
  2. 不正確なデータの記録: 一時的なデータが正確に記録されなかったり、誤った情報が入力されたりすると、データの信頼性が低下します。

*一部省略

↑↑↑

何度か問いかけを繰り返すことで、なかなかシャープな表現が返ってきますね

「表現を変えながら何度も問いかけること」これがChatGPTとの対話のコツですね

解決策について聞いてみた

次に具体策を聞いてみます

↓↓↓
データの規則性を維持し、使い捨てのデータ入力に関連する問題を解決するための具体的な解決策を以下に箇条書きで示します:

  1. データ入力の標準化:
    • データ入力のフォーマットや構造を標準化し、一貫性を保つためのガイドラインを策定します。
  2. 自動化:
    • 一時的なデータ入力が自動化できる場合、スクリプトやツールを使用して手作業を最小限に抑えます。
  3. データベースの活用:
    • 使い捨てのデータ入力よりも長期的なデータ管理のためにデータベースを活用します。データベースはデータの整合性を維持しやすく、クエリや分析にも適しています。

*一部省略

↑↑↑

かなり具体的に聞かないとやはり明確な答えはかえってこないですね

ただ、解決の糸口はそれなりに網羅した答えは返ってきます

ちなみに「ウナギの寝床」横に長いエクセルについても聞いてみました

やはりピボットというキーワードはきちんと入っていますね

結論から言うと、どう解決策を聞くかによるのですが、議論のための資料作りとかには十分役に立つと思います

<まとめ>

今回はChatGPTと「残念なエクセル」について議論してみました

今回はテーマが大きすぎましたが、壁打ちのごとく対話をすればそれなりの答えが返ってくると思います

少なくとも、会議資料みたいなものを作るには十分役に立つと思います

ChatGPTから返ってくる表現は非常にシャープで、網羅性が高いです

会議資料を作成する時には、キーワードを紙に書き出したりするのですが、そのキーワードの網羅作業はChatGPTで十分です!

個人的にはもっとChatGPT、AIを活用していきたいです

【Schoo(スクー)】では「その作業はAIにやらせてみよう」をシリーズで授業がありますので、ぜひスケジュールを確認してみてください!

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