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IF 式の中でOR条件とAND条件を使う方法~Power Query~

IF式の中にOR条件とAND条件を組み入れて、条件式をうまく構築しよう】

Power Queryのカスタム列ではIF式を活用することができます

過去の記事でも紹介しましたが、IF式を複数ネストすることもできます

今回の記事では、IF式の条件式にAND条件とOR条件を使用する方法を紹介します

ポイントは何気にANDORの大文字と小文字の区別です

OR条件

下の画像には「A,B,C,D,E,F,G」のいずれかが含まれた文字列を含む列があります

「A」または「B」の文字列を含む場合には「true」をIF式で出力してみましょう!

If式の中にはText.Contains関数を使用します

このM関数は指定文字が含まれている場合には「true」を出力します

以下が今回のIF式です

if (Text.Contains([文字列],”A”)=true) or (Text.Contains([文字列],”B”)) then true else false

OR条件は小文字の「or」で指定する点は注意が必要です

AND条件

今度はAND条件にて「A」且つ「B」を含む場合には「true」を出力しましょう

今回もAND条件の指定を小文字にする点は注意です

if (Text.Contains([文字列],”A”)) and (Text.Contains([文字列],”B”)) then true else false

これでAとBを両方含む1行目だけがtrueと出力されました

<まとめ>

今回はPower QueryのIF式内にAND条件とOR条件を指定する方法を解説しました

なるべくIF式はすっきり記述した方がいいので、()を入れて条件式を明確にする工夫などを行って行きましょう

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ゲームではじめるマクロ/VBA~条件分岐に字幕で慣れる

前々回に試して頂いた「めいろ1」ですが、「X」の壁にぶつからないで「オバケ」をつかまえられたでしょうか?

もし、壁にぶつかると条件分岐処理によりペンギンは止まります

今回は、この条件分岐の処理を体験して頂きます

通常のIF関数の復習

今回は、前回使用した演習2のファイルからはじめます

このファイルのK8セルには上記のようなIF関数が埋め込まれています

ですので、「迷路の一の二/C4セル」に”X”が入力されていると”終了”の文字を出力します

このIF関数と同じ仕組みが、記事の冒頭の「カベにぶつかったとき」のマクロの処理に組み込まれています

壁にペンギンをぶつける

では、今回はめいろ1にて敢えてペンギンを壁/Xにぶつけてみましょう!

上の画像のように、コードの1行目で下に進むようにすれば、スタートボタンを押すのとほぼ同時に壁にぶつかります

上の画像では、数式バーに「X」と出ています

つまり、これはカーソルがある箇所にXが入力されているということになります

カーソルがある箇所のセルの中味が「X」の場合には、処理が止まるようにマクロが組み込まれているわけですが、コードにすると次のようになります

2行目の「End」は「マクロ処理」の終了という意味です

この「End」というコードが、1行目のIfからはじまるコードと3行目のEnd Ifに囲まれています

1行目のコードでは、IfとThenの間に「Selection.Value」というコードが入力されています

「Selection.Value」については、今の段階では次のように解釈しておいてください

「選択/Selectionした箇所 中味/Value」

つまり、「もし/If、カーソルが選択されているセルの中味が”X”の場合には」という条件式が「If Then」の の箇所に書いてあります

そして、条件に合う場合には、次の行から書いてあるコードを実行します

3行のEnd Ifは、条件に合う場合に実行されるコードの終点を示しています

条件分岐処理を体験する

では演習2のファイルに戻ります

こちらのファイルにあるSample3のマクロを開いてみて下さい

今回は、下の画像の「Visual Basic」のところをクリックしてみましょう!

すると「Sub Sample3()」の箇所がみえるはずです

こちらのマクロは、実行するとカウンターとして設定した「myCount」が1から3まで増える間にメッセージボックスを3回繰り返し表示します

では、今回はFor ~ Next文の中に次の3行を入力してみましょう

こちらのコードは「もし/If、1からはじまるmyCountが1の場合には、マクロを終了する」という意味になります

ですので、このIf文をMsgBox~の上に書くと、メッセージボックスは1度も表示されません

<まとめ>

今回は、条件分岐の処理を体験して頂きました

前回の繰返し処理もそうですが、この条件分岐処理は操作を記録して再生する「記録マクロ」では実行できません

ですので、繰り返し処理と同様にシステムの醍醐味といってもいい処理だと思います

ぜひ、手を動かして体感してみてください

尚、記事の中で無造作にマクロという言葉を使用していますが、こちらはVBAコードを集めたセット/一式ぐらいに思っていただければ結構です

ではまた次回もよろしくお願いします


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IF式を組み合わせて列作成~上級編10回目

こんにちは、Excellent仕事術のガッツ鶴岡(@atsushi1039)です

Power Queryは関数やVBAの知識がなくても、直感的にクリックしていくことで処理を進めていけるのが魅力です

 ただ、複雑な処理を行いたい場合にはどうしても複数のIF文をネスト(組み合わせ)し、複数の条件式を組み合わせた新たな列を挿入する必要がでる時もあります

そんな時のためにPower Queryには「列の追加」タブに「カスタム列」というメニューがきちんとあります

 「カスタム列」のメニューの中でIF文を効果的に使えば、一見、複雑に思える「この場合はこう処理して、この場合はこういう風に処理する」といった処理も一定のルールを覚えれば簡単に行えます!

今回は、下の図の売上金額の集計表をもとにして、IF式を組み合わせて新たな列を作成する方法を解説します

売上金額

この記事を最後まで読み終えた時には、一段上のレベルでPower Queryを深く使いこなせるようになっているはずです!

*IF式内にAND条件やOR条件を設定する場合はこちらの記事を参照してください!

 

*記事の最後に完成版のサンプルファイルを添付しています

 今回の記事では「IF文」を活用しながら、上の図の表「売上金額」を元にして来期の売上予測を2つのパターンで作成し、新たな列を2列追加します

来期の売上予測のパターンの1つ目は消極的な予測です

ⅰ)地域がアメリカ ➡ 10%増加

ⅱ)それ以外 ➡ 5%増加

2つ目は積極的な予測です

ⅰ)地域がアメリカ ➡ 15%増加

ⅱ)製品がトラック、且つ、地域がヨーロッパ ➡ 10%増加

ⅲ)上記2つ以外 ➡ 5%増加

1つ目は1つのIF文にて、2つの計算式を組み合わせます

2つ目は2つのIF文を組み合わせることで、3つの計算式を組み合わせます

しかも、2つ目のパターンの3番目の計算式は「且つ」なので「AND」を組み合わせます

さて、

今回作成するIf文を使った計算式を説明しました

次に今回のポイントを解説させて頂きます

ポイント

構文

今回のポイントは何と言っても、IF文を使った構文を的確に記述できるかどうかです

If文を1つ使う場合の構文は次の通りとなります

if 条件式 then 条件式に合致する場合 else 条件式に合致しない場合

次が2つのIF文を組み合わせた時の構文となります

if 条件式1 then 条件式1に合致する場合 else if 条件式2 then 条件式2に合致する場合 else いずれの条件式にも合致しない場合】

カスタム列

今回のIf文は「列の追加タブ」のカスタム列の画面で作成します

こちらの画面では「新しい列名」「カスタム列の式」を指定します

カスタム列の式には「<<挿入」ボタンにより列を挿入できます

こちらの詳細は以降の記事内で詳細に解説させて頂きます

大文字と小文字の区別

 こちらはM言語のシリーズで本格的に解説する内容なのですが、Power Queryの言語であるM言語では大文字と小文字を厳格に区別します

上記の構文の解説にあるように、「if」「then」「elseif」「else」はいずれも小文字で記入する必要があります

それでは、今回のポイントの3点を解説させて頂いたので、本格的な解説に入りたいと思います

目次

1つのIf文作成:消極的パターン

2つのIf文作成:積極的パターン

<まとめ>

1つのIf文作成:消極的パターン

解説は、Power Queryエディターを開いたところから始めます

主な解説内容は、次の①~③があります

①はIF文を作成するメニューの場所

②IF文を実際に作成する画面の詳細

③②を行う上での注意点

では、まずは①から解説します

① IF文を作成するメニューの場所

まず「列の追加」タブの「カスタム列」をクリックします

すると次のような画面が開きます

②IFを実際に作成する画面の詳細

まず、この「カスタム列」画面の解説を3か所に分けて行います

新しい列名➡IF文を使用して新たに作成する列の名称を記入

カスタム列の式➡「=」から右にIF文を記入

<<挿入➡上の「使用できる列」で指定された「列」を式の中に挿入

3番目の「<<挿入」の使い方については、以下、詳細に解説します

まずは上の「使用できる列」の中から該当する「列」をカーソルで選択します

次に画面右下の挿入ボタンを押すと、下のGIF画像のように前述の「カスタム列の式」の欄に選択された列が挿入されます

この「カスタム列画面」の3か所について解説したところで、実際にIF文を記入していきます

IF文の構文は以下の通りとなります

if 条件式 then 条件式に合致する場合 else 条件式に合致しない場合

内容はVBAでIF文を書く場合と、ほぼ一緒です

最後に「End IF」を付けないところだけが違います

If文を記入したら、画面右下のOKボタンを押せばPower Queryエディタ画面に反映されます

上のGIF画面で消極パターンのIf文を書いた画面は、次の通りとなります

上の画像の内容をテキストにしたのが次の数式です

if [地域]=”アメリカ” then [売上金額]*1.1 else [売上金額]*1.05】

③②を行う上での注意点

ここで1点、注意点があります

上の画像の下に「トークン Eof・・・」なるエラーが出ています

これは、式の構文の中に大文字が入っているからです

式の構文は、下のテキストのように、全て小文字で記入するようにしてください

IF、THEN、ELSE ➡ if、then、else

では、正しく数式を記入したところで下のOKボタンを押します

そうすると、Power Queryエディター画面に新たな列が挿入されます

では、念の為に新たに挿入された列が正しいかどうかをPower Queryエディター上で確認します

まず「売上金額」と「予測式_消極」の列をカーソルで入れ替えます

次に上の両列をカーソルで選択したまま「列のタブ」の「標準」から除算をクリックします

すると、次の様に「(左側)予測式_消去」÷「(右側)売上金額」の結果が出力されます

「標準」機能の計算は、列の位置が左にあるものから自動的に計算されてしまうので、列の位置を入れ替えることを事前に行いました

さて、出力結果は次の通り、正確に出力されていたので「積極パターン」の解説に移ります

2つのIf文作成:積極的パターン

まず、積極パターンの内容を振り返りましょう

・地域がアメリカ ➡ 15%増加(A

・製品がトラック、且つ、地域がヨーロッパ ➡ 10%増加(B)

・上記2つ以外 ➡ 5%増加(C)

では上記のA~Cを、「カスタム列を作成する画面」に当てはめると次のような式になります

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