今回で3回目の解説となります
前回の解説で、スピードメーターグラフの下地となるグラフ(下の画像左)を作成しました。次に、針となるグラフ(下の画像右)を作成するのですが、その前に、今回の回では、グラフの上に、更にグラフを重ねて作成する方法を解説します。
本題に入る前に、まずはこれまで説明していなかった点を補足したいと思います。
スピードメーターグラフといっても単純に言えば”円グラフ”です。ですので円の大きさが360度であることを常に意識していきましょう。
下地となるグラフも、針になるグラフも、元のデータの合計は360度になるようにグラフの元データを作成していくことが重要です。
基本編では一律に値の小計が360度になるようになっていますが、応用編からは単位が%になったりするパターンも出てきます。そのため、普通に足すと360度にならないパターンも出てきます。こういったケースでも360度に変換してグラフの元データを作成していきます。
それでは本題に入りましょう!
<今回解説するグラフのカスタマイズ作業>
1.グラフの追加
実は、エクセルのグラフには2つのデータ範囲を元にして、グラフを重ねて作成できる機能があるのです。
上記の画像で”追加”の部分を押すと、既にあるグラフに対して、グラフを追加できるようになります。
2.グラフ種類の変更
1.で重ねたグラフは、”グラフ種類の変更”画面でそれぞれのグラフ種類を変更することができます。
この際に、グラフの軸も主軸と第二軸を指定できます。でも、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせたグラフなら第二軸の必要性をイメージできますが、円グラフが2つある場合はどうでしょう?なかなかイメージできないと思いますが、実際に手を動かすなかでイメージを掴んでいきましょう!
まずは、準備作業として下のサンプルファイルをダウンロードして、下地グラフを作成しておいてください
スピードメーターグラフ3回目サンプル
1.グラフの追加
まずは、下地となるグラフの上で右クリックしましょう!
そうすると”データの選択”が出てきますので、それをクリックしましょう!
次の画面では”追加ボタン”が出てくるのでそれをクリックしましょう!次のGIF動画のように、針部分の範囲を指定してグラフを追加することができます(注意:文中の”範囲”とは実際には系列値として表示されています)。ちなみに系列名は値2として指定しておきましょう
ここまでの操作で、下地となるグラフの上に、更に円グラフ(ドーナツグラフ)が重なりました。
2.グラフ種類の変更
2つ円グラフが重なっている場合は、第二軸の指定が重要になります。なぜなら、第二軸を指定することで、2つの円グラフが表示される順番を変えることができるからです。そして、操作しようとするグラフは第二軸に指定しておきましょう。
第2軸を指定する画面は、グラフを右クリックすると出てきます。
”系列グラフの種類の変更” 画面が出てきたのは確認できましたでしょうか?
上の画面が出てきたら、値2は円グラフへ変更し、第2軸のところにチェックを入れましょう。こうしておくことで、針となるグラフの作成にとりかかることができます。
<まとめ>
今回はグラフのカスタマイズ方法を2つ解説しましたが、2つの円グラフを重ねた後、第二軸を指定するところがややこしかったのではないでしょうか?ご自身で第二軸の指定を、2つの円グラフ間で何度か、相互に変えてみて、状態がどう変わるのかを試してみてください!
では4回目でお会いしましょう!
[…] 今回は前回(2回目、3回目)で作成したグラフを繋ぎ合わせてメーターグラフを完成させます […]