【M言語は難しくない】今回は複数行に拡散している値を、次のGIF画像のように「記号」をつなぎ目にして、1つのセルにまとめます
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目次
今回のポイント
今回のポイントは2つあります
1つ目は過去記事で紹介した「すべての行」によるグループ化です
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この「すべての行」によるグループ化により、グループ別にテーブルを作成します
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2つ目はリストの「値の抽出 / 1つのセルにリスト化」機能の活用です
こちらは、実際の例で見てみましょう!
空のクエリで次の画像のように、2つのリストを作成したとします
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上の画像のリストを一旦、テーブル化した後、黄色に印を付けた「展開マーク」をクリックをすると「値を抽出する」が選択できます
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上のGIF画像のように「値を抽出する」を選択した後は、リストの「区切り記号」を指定できます
「区切り記号」を指定した後は、下の画像のように1つのセルにリストの値が出力されます
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今回使用するデータ
今回使用するデータは、次の画像のデータです
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名前の列をグループ化し、グループ毎に「商品列に含まれる商品」を1つのセルに出力します
グループ化の実施
今回の解説は、使用データをエディタで開くところから始めます
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上の画像にて、黄色の印を付けた「グループ化」をクリックします
なお、事前に「注文日」の列は削除しておきます
グループ化の内容は次の画像のように指定します
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・グループ化項目:名前の列をグループ化します
・新しい列名:詳細
・操作:前述のように「すべての行」を指定します
・列:空欄のままでOKです
上記のように指定してOKボタンを押すと、エディタ画面は次のようになります
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グループ化された名前毎に、テーブルが作成されています

次はグループ毎に、上の画像の商品列の内容をリスト化します
カスタム列の追加
前述のグループ毎にリスト化するには、カスタム列・作成画面を開くところから始めます
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カスタム列・作成画面で、次の画面のように詳細列を指定すると、過去の記事の通りグループ毎にテーブルが作成されます
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次の画像の「詳細.1」列が、上の画像から出力されたカスタム列の内容です
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今回はテーブルではなく、各テーブル内の商品リストを出力します
リストを出力するには、カスタム列・作成画面にて次の画像のようにリストになる列を加えます

これで、商品リストが各テーブル毎に出力されます

各リストにカーソルをあてると「リストの中味」が次の画像のように見れます

こちらを前述の「今回のポイント」にて紹介したように、「展開マーク」をクリックし、「値を抽出する」から1つのセルにリストを出力します
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「値を抽出する」をクリックした後は次の画像のように、値を区切る記号を指定する画面が出てきますので、そちらで「記号」を指定してください
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記号を指定したら、次の画像のようにグループ毎に1つのセルにリストが出力されています
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応用編
仮に変換対象のデータが1列のケースも解説します
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この場合は、一旦、カスタム列作成画面で「ダミー列」を追加します

こうすることで「グループ化」機能を前述のようにうまく活用することができます
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<まとめ>
今回は複数の行の内容を、1つのセルに出力する方法を解説しました
ポイントは2つあり、まず1つ目はグループ化において「すべての行」を指定することです
この「すべての行」を指定すると、グループ毎にテーブルが作成されます
グループ毎にテーブルを作成したら、「カスタム列・作成画面」にて各テーブルからリストを作成しておきます
2つ目のポイントは、各リストの内容を「値を抽出する」機能にて1つのセルにリストを出力することです
今回紹介した方法は、それほど使用頻度は高くないと思います
ただ、今回の内容は、M言語の重要概念であるテーブルとリストを体感するのにいい内容だったと思います
特にグループ化において、「すべての行」を指定してグループ毎にテーブルを作成するパターンは色々と応用できそうです!
ぜひ、実際に手を動かしてみて試してみてください
記事を最後まで見て頂き誠にありがとうございました
参考までに今回使用したファイルを添付します
次回は、M関数のText関数について2つ事例を紹介します
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