RPAを導入する上で欠かせないのがパートナーの存在だと思います。ここで言うパートナーとは一緒にRPAを作成するユーザーのことです。このパートナーとの関係がRPAの出来を大きく左右します
今回は、今までRPAを導入する上で感じたパートナー作りのポイントについて述べていきたい
話しの大前提は、”パートナーは選ぶことができない”です
1.とにかく喰らいつく
RPA導入をしたいという部署に限って、担当者が忙しくて時間が取れないというケースは多いと思います。でも業務を理解しないと、はじまりすら始まりません。
しかも彼らから聞いた業務の内容には必ず”省略”が含まれています。当然、彼らは忙しいので話しやすい部分を最優先で話します
でも喰らいつくしかありません。但し、職務質問になってはいけません。嫌われては何もなりませんので・・・後、もっとも駄目なのは感情的になることです。感情的になったらもう後戻りできません
2.動画をまずは撮らせてもらう
まずはパートナーに業務の内容を書いてもらう、のもいいですが、”省略”されては意味がないです。必ずRPAの対象業務は動画を撮らせてもらいましょう。そうすればパートナー自身が気づいてない部分なども気づけたりします
3.成果を魅せる
パートナーに喰らいつく為には、まずは成果を魅せることが第一です。動画を撮らせてもらったらとにかくRPAを作成してみましょう。メリットない人に使う時間はありませんので、とにかく成果を挙げられるところを見せるようにすべきです。作製途中でもいいし、書類なんかなくてもいいです。”メールで動画を送る”でもいいのでRPAを動くところをいち早く見せましょう。そうすれば彼らの心も動きます
4.直感は信じましょう
直感的に危うい・・・と思ったら、直感を信じて”危うい理由”をパートナーにぶつけましょう。そのままにしてはいけません。”危うい”と感じるのは何かしら根拠があるものです
5.腹八分
パートナーの方でよく”あれも”、”これも”したいという欲張りなことを言う人がいます。理想を追うのはいいのですが、RPA導入の場合、80点から90点に上げる為に、迷路に迷うケースもあります。時間も大幅にロスしますが、仮に完成しても誰にも直せない”城”が出来てしまうこともあります。
ですので1.シンプル、2.完成スピードの2つを意識して、80点のものをまずは実際の現場で動かし、動作検証することを意識しましょう
ちなみに、テスト環境と本番環境では状況が違うケースがほとんどだと思います。とにかく本番環境でテストするフェースへ早めに移行することを意識していくべきです
6.業務の仕方は十人十色
実は業務の理解の仕方には様々なパターンがあります。頭で理解する人、体で覚える人、マニュアルに沿って理解する人、これはもう十人十色です。
但し、確実に一つ言えるのは皆が皆、業務を完璧に理解できているわけではないのです。それぞれの業務の理解の仕方、癖を理解した上で想像を働かせ、説明が足らない部分を推測していく必要があります
7.一切時間が無いは要注意
たまに一切時間が無いという人がいます。冒頭でパートナーは選べないと述べましたが、これだけは考える余地があると私は考えています。何故かというと、”一切時間が無い”人に限って特殊な理由を持っているケースが多いからです。昼間はネットサーフィンをしているので、仕事をする時間が短い、だから忙しい、もしくは自分が興味を持てる私的なおしゃべりはいくらでもするが、自分の興味がない話には付き合わない、など極端に自己中心的な考えを持っていたりするケースがあります。この手の人の時間を確保すべく、前倒しでスケジュールを組んだりしたとしても、いざその時が来たら”都合が悪い”とか言い出すこともあります。この手の人に当たったら組織の上司に相談して、組織論から考え直すしかないと思います(尚、”時間がない”というのも言い方による点は付け加えておきます)
最後に、
RPAの対象業務はこれまでのシステム開発と違い、細かな単位になります。システムに業務を合わせてもらうことは期待できません。とにかくパートナーと一丸になって、業務分析を一緒に行い、ゼロベースでRPAを組み入れた新たな業務を共同で作成することが理想です。
理想を実現するためにはパートナーと良好な関係が欠かせません。長文となりましたが、皆様のパートナー作りの一助になれば幸いです
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