タグ別アーカイブ: RPA

Power Automate Desktopでメールに表を入れて送る方法

【HTMLを使用して、とにかく手っ取り早く表をメールの中に入れて送ります】

添付のメールだと見てもらえるかわからないので、メールの中に表を入れて送るケースも結構あるようですね

但し、これはエクセルの表を貼り付けるなどの手間があるので、すごく面倒です

RPAで送るにしても、貼り付けだと安定性があるとは言えません

ですので、Power Automate Desktopで表をメールに入れるHTMLコードを自動で作成してメールを送ってしまおうというのが今回の趣旨です

メールで送る表

今回メールで送る表はエクセルで作成します

行数は可変という想定です

但し、列数は固定という想定になります

表を入れるHTMLコード

下が表をメールに入れるHTMLコードは以下のようになります

     <table border="1">
            <tr>
                <td>部門</td>
                <td>売上</td>
            </tr>
            <tr>
                <td>1行目部門</td>
                <td>1行目部門</td>
            </tr>
        </table>

これを見ても、HTMLコードを見たことが無い読者の方からすると、何のことか分からない・・・という風になるかもしれません

但し、<tr>x</tr>という「/」を介した組み合わせと、<tr></tr>の間に挟む内容が1行を表していることに注目して頂くと分かりやすいと思います

つまり、一旦、見出しを最初に<td></td>を介しながら設定した後は、エクセルの最終行まで読込処理を繰り返しながら<tr></tr>の間に読込内容を組み込んでいきます

なお、表を罫線で囲むには<table border・・・と表現します

使用するアクション

主に「テキストに行を追加」アクションを使うとフローが分かりやすくなると思います

追加した後は変数:Result(上の画像の場合)に格納するのですが、下の画像のような形にすると前述のHTMLコードが作られていく様子がイメージしやすいと思います

もちろん、こちらの変数:Resultはメールの本文に入れて送ります

繰り返し処理

まずは「テキストに行を追加」を使用して、表の見出し部分を作成します

その後は繰り返し処理を行列双方向で行い、表の中身を追加してきます

この時、行方向の繰り返し処理は最終行まで行うようにします

そして、1行の処理の開始及び終了時には<tr>と</tr>を追加します

開始
終了

表の中身を追加する際には<td></td>を組み合わせます

表の中身を追加し、繰り返し処理が終了した後は</table>を組み入れます

メールの送信

メールの送信時は、HTMLコードを設定した変数を組み込みます

そして、ここが最後のポイントですが、下の画像の「本文はHTMLです」をオンにしましょう

これで行数可変でメールの中に表を入れて送ることができます

<まとめ>

今回は手っ取り早く、コードを使用してメールの中に表を入れて送る方法を解説しました

今回紹介した内容では、罫線の形は下の画像の形でしか送れません

ぜひ、HTMLを解説する他サイトなどを参照して、罫線の形はご自身の好みに合うように変えてみてください

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Power Automateから送るメール本文を人間が送るように装飾する方法

【ロボットから送るメールのフォントを変えたり、URLのリンクを埋め込んだりしてみよう】

RPAから自動にメールを送れるようにするのはいいけど「フォントの太さなども含めてメリハリを付けて送りたい」という時にはちゃんと方法があります

今回はフォントの変更を中心に解説を行います

準備

メールを送信するアクションにて、黄色の箇所に</>というマークがあります

そちらをクリックするとHTMLにて指定してメールを送れるようになります

フォントのサイズ

フォントのサイズは以下の文法で指定します

<font size=xx>の後の文字が指定のサイズの文字になります

</font>で指定が解除されます

フォントの色

フォントの色は<font color=xxx>で指定します

フォントの強調

フォントを太字にするには<b>で指定します

解除は</b>で指定します

フォントの種類

フォントの種類は<font face=xxx>で指定します

URLのリンク

フォントではないですが、良く聞かれるので紹介します

URL及び埋め込む文字は次の文法で指定します

<a HREF = URL>文字列</a>

上の事例では「Yahoo」の文字列にURLが埋め込まれます

<まとめ>

今回はPower Automateでメールを送る時にメール本文のフォントなどを変更する方法を解説しました

実はPower automate desktopでも同じ方法でフォントなどを変更できます

但し、Power automate desktopの場合は上記の画像の黄色の箇所をオンにしてください

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Power BIで抽出したデータをエクセルに転記するボタンを作成する

【今回はボタン1つでPower BIの内容を既存のエクセルファイルに追加できるようにします】

Power BIはエクセルからデータを取得してダッシュボードを作成できます。実は、Power BI内で整理したデータをエクセルにエクスポートし直すこともできます

上記の画像の「エクセル出力」ボタンを押すと、OneDrive内にダッシュボードに表示されているデータが追加されます

準備すること

事前にOneDrive、もしくはSharepointにエクセルファイルを準備してください

列名は事前に固定する必要があります

そして、Power Automateから操作ができるようにテーブル化をお願いします

Power BI DesktopにPower Automateの追加

まずビジュアルのビルドの下にある「Power Automate」のボタンをクリックします

すると以下のような内容がページに追加されます

ここでPower Automateで出力するデータフィールドが指定できるようになります

Power Automateフローの設定

データフィールドを設定したら、三点リーダーから編集をクリックします

次に開いた画面では「新規」をクリックします

内容はインスタントクラウドフローを選択します

ここから実際にフローを作成するのですが、既にこちらの画像のアクションはデフォルトで設定されてあります

次にエクセルコネクタから「表に行を追加」アクションを追加します

「表に行を追加」アクションでは、まず事前設定したテーブル名までを設定します

後は、事前にPower BIからの抽出項目として設定した内容をそれぞれ設定します

「表に行を追加」アクションの設定が終わると「Apply to each」が自動的に設定されます

そしたら保存適用をクリックし、ボタンがページ内にできていることを確認します

発行処理

Power Automateフローの作成が終わり、ボタンを追加したら発行処理を行い、クラウド上でレポートを開きます

これでPower BIからエクセルにエクスポートできるようになります

<まとめ>

今回はPower BIからエクセルにエクスポートする仕組みを解説しました

紹介した内容はとにかくとても簡単です

Power Platformには簡単な事例が詰まっていることがよく分かります

継続的に今回のような有用なネタを投稿していきます

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Power automate desktopでエラーをうまく扱う方法

【RPAにエラーは付き物です。エラーをうまく扱えばRPAの扱いそのものを向上させることができます】

今回の記事では、エラーが発生した時の対象方法について複数解説します

エラー対策のツボである「原因を突き止めやすくしておく」、「エラーが発生した場合の影響を軽微にとどめる」工夫に活かしていただきたいと思います!

リトライを行う

Power automate desktopの各アクションでは下の画像のように、エラーが発生した時の対処が指定できるようになっています

上の画像の箇所をクリックすると下の画像の画面が開きます

デフォルトでは「エラーが発生した場合にアクションを再試行する(リトライ)」はオフになっています

リトライをオンに設定することで、エラー発生後も指定回数・間隔にて該当アクションを再実行できます

別ルートの実行

ラベルアクションを使用することで、エラー発生時の処理の流れを事前に指定した内容に変えることができます

まずはラベルをフローの適切な場所に設定しましょう

今回はラベルを「エラー発生」のメッセージを表示するアクションの前に置きます

こうすることで「Excelの起動アクション」がエラーになった場合、こちらのラベル:myErrorにフローが飛び、メッセージを表示できるようします

ラベルを設定したので、今度は「Excelの起動アクション」のエラー発生時の設定を変えます

「フロー実行を続行する」を選択したうえで、「ラベルに移動」を選択します

上の画像の「ラベルの選択」は先ほど設定したラベルを選択します

これでフローを実行してみます

本来は「エクセルの起動」アクションの箇所でエラーメッセージが出て止まります

今回はラベルを事前に仕込んであるので、フローの流れが変わり、ラベルから下が実行されるようになっています

エラーメッセージ表示

エラーメッセージそのものをフローの流れの中で表示したいときには「最後のエラーを取得」アクションを使用します

「最後のエラーを取得」アクションにてエラー内容を変数に格納することができます

こちらの変数(上記画像ではLastError)をメッセージボックスに格納すればOKです

これで前述のラベルと組み合わせればエラーメッセージがエラー発生時に表示できるようになります

まとめてエラー対策

今までの解説で「いちいちフローごとにエラー対策はできない・・・」と感じた方もいらっしゃると思います

その場合には「ブロックエラー発生時」アクションを使用します

このアクションで下の画像のように「End」の箇所までをまとめてエラー対策を行えます

まとめてエラー対策を行う方法としては「サブフロー」を実行する方法がおすすめです

まず事前にサブフローを作成しておきます

次に「ブロックエラー発生時」アクションの編集をクリックします

次に開いた画面では、以下の箇所をクリックします

ここで「サブフローの実行」を指定できるようになります

こちらで事前に作成したサブフローを指定してください

これでEndで囲んだブロック内でエラーが発生した場合は一括で同じ処理が適用されます

ログファイル作成

エラー対策を実行するのに有効な手段として、エラー発生履歴を管理しておくというのもあります

先ほどのブロックでのエラー対策にてサブフローを実行しました

こちらのサブフローに、上記の画像のような発生時間をファイル名にした「ログファイル」を出力するフローを作成します

ログファイルに入れる内容としては「エラー内容」「発生日時」になります

ですので「最後のエラーを取得」「現在の日時を取得」アクションで「エラー内容」と「現在時刻」を取得します

取得した現在時刻は「datetimeをテキストに変換」アクションでファイル名に盛り込める形に変換しておきます

取得した「エラー内容」、変換した「現在時刻」はリストに格納しておきます

次に空のCSVファイルを作成します

「Excelの起動アクション」で新規にファイルを作成し、変換した「現在時刻」を盛り込んだファイルパスにてCSVファイル形式で保存します

最後に「CSVファイルに書き込む」アクションで先ほど作成したリストを空のCSVファイルに書き込みます

これでエラー発生都度、ログファイルを作成するフローが完成です

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POWER AUTOMATE DESKTOPでエクセルをうまく活用する方法~

Power Automate Desktopをうまく活用すれば、VBAを覚えるよりも簡単にエクセル操作を自動化することができます

今回はPower Automate Desktop(以降、PAD)でエクセル操作をうまく行う方法を紹介します

ショートカットキーの操作

一般操作

PADのエクセルメニューは実際の操作内容と比べると豊富とは言えません

但し、ショートカットキーをうまく使うことでカバーが可能です

例として列の並び替えを行ってみましょう

下の画像のA列を降順にします

降順にするショートカットキーを確認するため、まずは「Altキー」を押します

すると、キー操作でエクセルを操作できるようになります

そのまま並び替えを行うと「Alt⇒A⇒SD」というショートカットキーであることが分かります

このショートカットキーを「キー送信アクション」に設定します

設定したキー送信前に並び替え範囲上にカーソルを置くことも重要です

これでショートカットキーで並び替えが行われるようになります

SUM関数

SUM関数をPADで操作する場合「=SUM()」とセルに入力する方法があります

実はPADの「キー送信」アクションでも行えます

ショートカットキーでは「Alt⇒Shift⇒=」ですが、PADでは=ではなく「OemMinus」と記述します

変数によるシート名設定

PADでは、操作するシートを選択する際には「アクティブなエクセルワークシートの設定」アクションを使用します

シート名の指定が頻繁に起こるようであれば、フローの最初で変数で指定できるようにしましょう

そうすれば、後でエクセル上でシート名を変更した際にPADの修正が楽になります

繰り返し処理

シート分割/ワークシート関数で余りを計算

下のGIF画像では1シートの内容を指定行数分で区切り、新シートに追加しています

最初はAllシートに18行あります

こちらのAllシートの18行をそれぞれ3行に分けて新規シートを追加することで、結果的に6シート追加されます

仕組みとしては繰り返し処理する行数(行位置)をカウントアップする際に、NO(1,2,3)を別シートに書き込んでいます

そしてMOD関数により3で割った余りを計算しています

つまり、繰り返し処理の際に次のような公式が成り立ちます

余り1(例:1や4)⇒別シートへのコピー開始行

余り3(例:3や7)⇒別シートへのコピー終了行

ですので、次の画像のような条件分岐処理を行えば指定行単位でのシート分割が行えます

上記画像の「intMod」は算出した余りの値です

intModが1の時には、コピー開始行の変数:rowStartに行位置を割り当てます

intModが0の時には、コピー終了行の変数:rowEndに行位置を割り当て、サブフローでシートを追加しコピーを実行します

この処理がそのまま他の業務で使えるとは思いませんが、役に立つと思える点が2つあります

1つはPower Automate DesktopではVBAのようにコード内での計算が行えません

ですので、今回のようにワークシート関数を埋め込んだ別シートで計算するのがとても有効なケースがあるはずです

2点目は、何かと余りを計算するMOD関数は使用機会が多いです

余りを活用すれば、思わぬ形で業務の定型化が行えます

下からの繰り返し処理

繰り返し処理は通常、上の行から行います

実は下から処理を行った方がうまく行くケースも多いです

一番分かりやすいのは、行削除を伴う繰り返し処理を行うケースです

上の画像で列1の値が「a」の場合に行を削除するとします

問題は5行目と6行目です

仮に繰り返し処理を行う際の行位置(行数)を変数:myRowで表現するとします

変数:myRowが5になった際には、行削除が行われます

*2行目が削除されるので、実際には4の時です

ここで、行6にあったaは行5に自動的に繰り上がります

一方、myRowは6になり、行6の処理に移ります

ですので、結果的に6行目(下のGIF画像では最初5行目*)のaが未処理で残ります

*上のGIF画像は2行目が削除された状態から始まっています

上のGIF画像では下のaが削除されてもbとcの下のaが残っているのがよくわかると思います

これが、繰り返し処理を下から行うと問題はなくなります

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-54.png

行位置を表すmyRowが6になった時に行削除行われ、次にmyRowが5になった時にも削除が行われるからです

つまり、行削除を行った時の以降の行の動きと繰り返し処理の方向が一致するからです

実際にフローについて解説します

下から繰り返し処理を行うために「変数を小さくする」アクションをうまく活用します

行位置の初期値は列の最終行にし、繰り返し変数を小さくしていき、変数が2未満になったら終了するようにします

繰り返し処理がうまく行かないケースは、この下からの繰り返し処理もぜひ検討してみてください

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OneDriveのフォルダ内の全てのファイル・シートを自動変換する

今回はクラウド上のエクセルファイル内で使える、オフィススクリプト(旧VBA)とPower Automateの組み合わせで自動化処理を行います

やりたい事

OneDriveのフォルダに入れた「すべて」のエクセルファイルの「すべて」のシートを、事前に決められた内容に従って変換処理を行うことです

上の画像では、B2セルの①フォント文字を強調、②背景の色を黄色に、の2種類の変換が行われています

この①②の処理をすべてのファイル、すべてのシートで行います

ポイント

読者の皆様の中には、エクセルの記録マクロを使用した方が多くいらっしゃると思います

今回はエクセルマクロのクラウド版、オフィススクリプトで記録した内容を修正して活用します

修正した内容は、Power Automate/クラウド版RPAで動かします

Power AutomateでOneDriveのあるフォルダから全てのファイルの内容を取得し、エクセルファイルのみを選別して前述のオフィススクリプトを動かします

オフィススクリプト

記録操作

オフィススクリプトは「自動化」のタブから行います

自動化のタブをクリックすると「操作を記録」が行えるようになります

「操作を記録」を押した後に①フォント文字を強調、②背景の色を黄色、を行い「停止」を押します

「停止」を押すと、記録されたコードが「編集」から見れるようになります

コードで注目して頂きたいのは2つの点です

一つ目は「波括弧」です

{と}の間にB2セルを選択した処理が2つ書かれています

特に注目して頂きたいのが2点目です

こちらの「let」です

こちらはプログラミングの「変数」と同じ役割をします

「workbook.getActiveWorksheet()」すなわちファイル内の「アクティブ=選択・処理しているシート/単数」を「selectedSheet」に当てはめています

ですので、次に続くコードはselectedSheetすなわち「選択・処理しているシート/単数」 の 「getRange(“B2”)=B2セルの内容」 「getFormat=書式」 の 「getFont=フォント」 を 「setBold(true)=太くする」になります

次はこのletで設定する変数と、変数を使用していたコードの内容を変更します

コードの変更

この時点では、letで設定する「selectedSheet」は選択されているシートのみが対象になります

こちらを次のように変更します

「workbook.getWorksheets()」とすることで、ファイル内の全てのシート(sがつく複数形)にします

そして、次に取得したシートの全てに前述の①②の処理が行えるように修正を行います

要は繰り返し処理を行うのですが、繰り返し処理の構文*は次の通りとなります

*こちらのページのコレクションの箇所になります

for(let 変数2 of 変数1){

・繰り返し処理する内容1

・繰り返し処理する内容2

}

こちらの内容は英語の「All of ~」と同じになります

All of ~とすることで~の内容の全てが対象になります

この仕組みと同じです

ですので、letで取得したSheetsの全ての各シート:Sheetを変数2として設定します

ここで、では「Sheets」で設定した内容と「Sheet」の内容とは何が違うのか?と疑問に思われる方もいらっしゃると思います

対象は同じですが、Sheetsの方は複数形で全体そのものを指しています

一方、Sheetの方はあくまで全体の構成要素の一つ一つを指します

では、コードの修正の最後として「selectedSheet」を「Sheet」に変更します

こちらは「Ctrl+H」によって一気に変更することも可能です

コードの修正が完成したらコードの保存を行い、名称(allSheets)を付けます

Power Automate

Power Automateでは、フォルダ内にある全てのファイルを取得しつつ、各ファイルに対してオフィススクリプトを実行します

Power Automateではシナリオを実行するトリガー(起動条件*)をまず最初に選ぶのですが、今回は「インスタントクラウドフロー」すなわち手動でトリガーを選択します

*メールが届いた時、〇時に起動などを本来は選択できます

次にフロー名を付けて「手動でフローをトリガーします」を選択します

次の画面にて新しいステップを追加します

そして「OneDrive」を検索します

次にOneDrive関連のアクションから「フォルダー内のファイルリスト」を選択します

「フォルダー内のファイルのリスト」のアクションでは、該当のフォルダを設定します

この「フォルダー内のファイルのリスト」アクションにより、該当フォルダ内のファイルが一覧になります

ファイルの一覧は後述する「ID」という形で次のアクションに受け渡します

これで2つアクションが設定できました

次は「スクリプト(オフィススクリプト)の実行」アクションを設定します

スクリプトの実行アクションでは、前述のIDを指定します

上のGIF画像では、ファイル欄にIDを設定した途端に「Apply to each」というものが適用されています

これはeach/それぞれのファイルにスクリプトを実行するという意味になります

スクリプトは前述の「allSheets」を選択します

付け加えてスクリプトを実行するファイルは、拡張子が「.xlsx」に限定できるようにします

この限定作業には「コントロール」から「条件」を使用します

次に展開する画面で実際の条件を指定します

条件を設定したら、「スクリプトの実行」アクションは「はい」の下に移動します

これで「フォルダーから全てのファイルを取得」⇒「拡張子が.xlsxのファイルにてスクリプトを実行」のシナリオが完成しました

<まとめ>

今回はオフィススクリプトとPower Automateを組み合わせ、フォルダ内のエクセルファイルの全てのシートを変更する方法を解説しました

これは従来のVBAやRPAでは行えない処理です

クラウドの醍醐味がある処理だと思います

ぜひ試してみてください

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POWER POINTのスライドを作成するように手軽にアプリ作成~クラウドフロー連携~

【Power Platformの1つ、Power Appsを習得して、DXの主役になろう!】

今回は前回記事で作成したタスク管理アプリにクラウドフロー/Power Automateを連携して、データを追加・更新したことをTeamsに投稿できるようにしましょう

クラウドフロー/Power Automate

数種類のクラウドサービスを組み合わせて自動化を行うRPAです

Power AutomateはPower Platformの1つです

クラウドフローではデスクトップで動くRPAと違い、トリガーという概念がとても重要になります

デスクトップは主にボタンを押したら動きますが、クラウドフローの場合は違います

例えば「メールが届いた」「Teamsで投稿があった」などをトリガーにして動きます

今回は簡単な内容ですが、クラウドフローがどんなものかを感じて頂けたら幸いです

Power AppsとPower Automateの連携

今回は、Power Appsで更新ボタンを押したら、Teamsの指定チャネル内で追加・更新があった旨を投稿します

その際、Power Apps内で作成した「タスク名」をPower Automateに渡し、Teams内の投稿内容に含めます

Power Apps

上の画像で黄色く印をつけた箇所/DataCardValue5はタスク「衣装準備」が格納された場所です

こちらに格納されたタスク名を「Power Automate連携」というPower Automate内のフローに渡します

Power Automate内では、受け取ったタスク名をTeamsに投稿します

Power Automate

Power Automateフロー作成

まずはPower Automateを開きます

*Officeのライセンスによっては使えないケースがあります

Power Automateが開いたら、画面左の「作成」を選択します

ここで、必要に応じて手動でトリガーを走らせる「インスタントクラウドフロー」を選択します

ここでフロー名を入力した後に、トリガーとしてPower Appsを選択し、画面右の作成をクリックします

次に開いた画面では次のような状態になっています

ここから新しいステップを追加します

追加するのは「変数の初期化」というステップなので、変数を検索しておきます

変数関連のステップが複数表示されますので「変数を初期化する」を選択します

「変数を初期化する」ステップでは3つ設定します(名前、種類、値)

変数を初期化するステップでは、Power Appsから渡された「タスク」を受け取りますので、名前は「タスク」、種類は「文字列」を設定します

では値はどうするか?、Power Automateでは「動的なコンテンツ」という仕組みがあります

動的なコンテンツの仕組みで値に「Power Appsで確認」を設定します

実際に値が設定されると「変数を初期化する_値」という表示になります

これで、Power Appsから受け取った「タスク」がPower Automateの箱に入りました

最後にTeamsへの投稿を設定します

再び「新しいステップ」をクリックします

次に「Microsoft Teams」をクリックします

するとTeams関連のステップが複数表示されます

複数表示されたステップの中から「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を選択します

このステップは右側の▼マークをクリックし、候補を表示しながら設定を行っていきます

最後のメッセージにはPower Appsから受け取ったタスクを組み込みます

こちらのタスクは動的なコンテンツで設定します

Power Appsでの設定

Power Appsでは、まずは「EditScreeen1」を選択します

タスク一覧が表示されますので、「更新ボタン」をクリックしましょう

画面左のプロパティを「OnSelect」に変更すると、データの更新を行うSubmit関数が設定されているのが分かります

*SubmitForm(EditForm1)でEditForm1の内容でデータを更新します

こちらにPower Automateとの連携内容を組み込みます

画面上から「アクション」⇒「Power Automate」と順にクリックします

すると作成してあるPower Automateのフロー名が複数表示されますので、先ほど作成したフロー名を指定します

すると、数式バーに選択したフロー名+Run関数が設定されます

このままではエラーになりますので、Power Automateに渡すタスクを格納できるようにします

タスクは「DataCardValue5」に格納されているので、次のようにRun関数を設定します

これでPower Automateとの連携は完成しました

肝心のSubmit関数も忘れず設定しておきましょう

<まとめ>

今回はPower AppsとPower Automateを連携して、データ更新内容をTeamsに投稿しました

意外と直感的に操作できるのを実感して頂けたと思います

今回の記事ではPower Automateは簡単にしか紹介していませんが、別な記事で詳細に解説を行いたいと思います

1点だけPower Automateに関する注意点があります

Power Automateはクラウドフローですので、各クラウドと接続ができていないと動きません

接続を確認するには、こちらで確認できます

「・・・」をクリックするとマイコネクションに接続状況が表示されます

必要に応じて新しい接続の追加(サイインイン)を行ってください

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待機処理

Microsoft社の無料RPA・Power Automate Desktopのアクションの中から、待機処理のアクションを紹介します

待ち秒の作成

こちらを御参照ください

マウスポインターの形が変更になるまで待機

アクション名:マウスを待機する

このアクションではマウスポインタ―の形が変更になるまでフローを中断・待機します

下のGIF画像では、マウスポインタ―がマウスポインタ―の形が矢印からアルファベットのアイの形になるまでフローを中断しています

このアクションを利用すれば、複数テキストボックスの中から入力するテキストボックスを選択してからテキストを入力させることができます

パラメーターの選択

マウスポインタ―が次に変わるのを待機します

マウスポインタ―の形が次のパラメーターで選択した形になるまでフローを中断する「次に変わる」と「無効になる」の中から選択できます

マウスポインタ―

次の画像のように様々な形から設定できます

サンプル

UI要素を変更する必要があります

プロセスを待機する

このアクションにより特定のプロセスの開始、終了までフローを中断・待機することができます

下のGIF画像ではタスクマネージャーで「エクセル」を終了した時、フローを再開しています

パラメーターの選択

プロセス名

一番右側にある「下向きの▼マーク」から選択が行えます

プロセスの待機目的

開始と停止から選択して設定できます

テキスト表示の待機(OCR使用)

アクション名:テキストが画面に表示されるまで待機(OCR)

下のGIF画像ではこのアクションで「TEST」という文字が表示されるまでフローを中断・待機しています

パラメーターの選択(一部省略)

テキストが次の状態になるまで待機

事前に指定したテキストが「表示」もしくは「非表示」になるまで待機をするかを選択できます

検索するテキスト

待機処理になる対象の「テキスト」を設定します

OCRエンジンの設定

処理に使用する言語を指定できます

ウィンドウを待機する

UI要素の表示、非表示などを通じてフローを中断・待機します

下のGIF画像では、A1セルにUI要素を設定してあるエクセルファイルを閉じると同時に、フローが再開されます

パラメーターの選択

ウィンドウの検索

UI要素などを一覧から選択できます

ウィンドウ

UI要素を指定します

ウィンドウが次の状態になるまで待機

次の一覧から選択できます

画像の表示・非表示(消える)を待機

アクション名:画像を待機

下のGIF画像ではこのアクションで画像の非表示(消える)を判定し、フロー再開しています

パラメーターの選択(一部省略)

画像が以下の状態になるまで待機する

「表示される」もしくは「消える」から選択できます

待機する対象の画像

対象となる画像を設定します

詳細はこちらを御確認ください

特定ファイルの待機

詳細はこちらを御確認ください

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POWER AUTOMATE DESKTOP でAPIを操作してデータを取得するの巻

 APIは「アプリケーション・プログラミング・インターフェイス」の略語で、Webスクレイピングとは違い、あらかじめネット上に公開してあるデータを収集します

今回の記事では、Power Automate Desktopを使用してAPIを操作する方法を解説します

 尚、APIそのものについてはこの記事では詳細には解説しませんので、もっと詳細を知りたい方は他のサイト等を参考にされてください

データの時間

ビジネス+IT

実際に記事の内容を動かしてみて、APIというものを実感して頂けたら幸いです

一番簡単なパターン/登録不要

通常、APIを利用する際にはAPIを利用するサイトで登録を行い、ID等を事前に取得する必要があります

今回は、登録が必要なしで使えるAPIで操作を行います

その代わり、取得するデータも1行だけになります

 Power Automate Desktopでは、JSON形式にてデータを取得し、さらにデータを成型してメッセージで表示します

実際のフローで使用するのは3つのアクションだけになります

使用するAPIは「zipcloud」の郵便番号検索APIになります

ポイント

データの取得

郵便番号検索APIのサイトで示してあるリクエストパラメーターの型式に従って、リクエスト文を指定の箇所に送り、データを取得します

データの変換

取得したデータはJSON形式になっており、人間の目では読みにくい内容になっています

こちらを郵便番号検索APIのサイトで示してあるレスポンスフィールドの階層に従い、人間の読める内容に変換します

リクエストURL及び指定項目

データの取得に使用するURLは以下のURLになります

https://zipcloud.ibsnet.co.jp/api/search

指定項目の中で必須は郵便番号/7桁のみです

試しに上の画像の(例)をそのままブラウザに入力してみます

https://zipcloud.ibsnet.co.jp/api/search?zipcode=7830060

*「search」と「zipcode」の間に「?」が入力されている点にご注目ください(検索対象の郵便番号を変える場合には最後の7桁を変更します)

すると、次のように表示されます

今回は上記の画像の「address1/高知県」と「address2/南国市」をメッセージで表示します

実際のフロー

APIを操作するフローは3つのアクションで構成されます

アクション1:Webサービスを呼出します

zipcloudのサイトに掲示されているリクエストURL(https://zipcloud.ibsnet.co.jp/api/search?zipcode=7830060)をそのまま使いデータを取得します

使用するアクションは「Webサービスを呼出します」になります

パラメーター:URLの箇所に上記のリクエストURLを入力します

このアクションを動かすと、サイトからJSON形式でデータを取得し、以下の変数にデータを格納します

 下の画像は変数:WebServiceResponseに実際にJSON形式のデータが格納されたところです

アクション2:JSONをカスタムオブジェクトに変換

難しそうなアクション名のアクションですが、要は人間の目では読みにくいJSON形式のデータを読みやすく変換します

上記の画像のようにパラメーター:JSONにはデータが格納されている変数:WebServiceResponseを指定します

このアクションで変換されたデータは変数:JsonAsCustomObjectに格納されます

ここでAPIの取得データ・詳細を確認します

以下の画像はzipcloudの「レスポンス」の画面です

データの階層が2段階に分かれていて、1階層目が「status」「message」「results」の3つなのが分かります

そして2階層目が「results」の下の階層の実際のデータ項目/address1等になっています

ですので、このアクションで変換したデータも同じ構造になっています

上記の画像 はこのアクションで変換した内容を格納した変数:JsonAsCustomObjectの内容です

resutlsの項目の詳細表示をクリックすると次の内容になります

今回取得するのは1行だけですので、1行だけになっています

更に詳細表示をクリックします

次のアクションで上記画像の「address1」と「address2」をメッセージで表示します

アクション3:メッセージを表示

前アクションにて、データをJSON形式から人間の目で見える形に変えて格納した変数:JsonAsCustomObjectから、項目別に抜き出してメッセージを表示します

上記の内容の振り返りになりますが、取得したデータは2階層になっています(一部省略)

・results >>(address1,address2・・・)

上記の階層に対応した形で取得データを「address1」と「address2」に分けて抜き出します

・address1 ➡ %JsonAsCustomObject.results[0].address1%

・address2 ➡ %JsonAsCustomObject.results[0].address2%

実際に上記の2つの内容をアクションに反映したのが次の画像です

以上です➡次回に続く

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Power Automate Desktop でWEB操作を的確に行うための虎の巻

【RPAでの操作で一番問題となるのは、WEBサイトの操作だと思います。今回はセレクターの編集も含めて、WEB操作の裏技をいくつか紹介します】

 WEBサイトはRPAで操作する機会が多く、しかも「リンクをクリックできない」などの理屈では理解しがたい事も良く起こります

特にPower Automate Desktopの場合には、他のRPAと比べてWEB操作の細かな調整機能は充実しているとは言えません(2022年1月現在)

この記事ではWEBサイトをPower Automate Desktopで操作するための「便利技・裏技」を幾つか紹介していきたいと思います

実際のRPAの作成場面では、様々な技を組み合わせて色々と思考錯誤することになると思います

気を付けて頂きたいのは「完璧主義」に陥らない事です

RPAで100点を狙うのはかなり困難です

それなりのところで、それなりのケリをつけて次の行動に移っていきましょう

 アクション逆引き辞典

待ち処理

これはRPA処理全般の定番です

 RPAは事前に設定された通りに処理を進めていくため、WEBサイト側の操作を待ちきれず、処理の空振りを起こすことがよくあります

待ち処理を入れるアクションはフローコントロールの箇所にあります

待ち秒数は小数点単位でも指定できます

リンクのクリック⇒マウスでホバー+クリック操作

「確かにクリックしているはずなのに・・・」動かないことはよくあります

対処方法として下の画像のように、リンクのクリック処理を「操作対象(UI要素)にマウスを置く」のと同時に「左クリック」を行う操作に置き換えるとうまくいくことがあります

*注意:あくまでリンクのクリック処理がうまく行えるようになる可能性があるということです(必ずうまく行くとは限りません)

セレクタービルダーの編集

WEBサイトは裏ではHTMLコードにより作成されています

このHTMLコードの領域に踏み込んで、WEBサイト内のボタンやリンクを操作するのが今回の主旨です

話の中心になるのは、WEBサイト内のボタンやリンクの場所を表すUI要素の事になります

処理階層の変更

今回は下の画像の箇所をクリックするUI要素について解説します

上記のUI要素を指定すると、アクション内に次のように表示されます

一度設定したUI要素は、Power Automate Desktopの画面右側で編集することができます

上の画像のように画面右のマークをクリックすると、UI要素の編集画面が出てきます

まず下の画像の三点リーダーの箇所をクリックします

すると次の画面が出るので更に「編集」をクリックします

すると次のようなセレクタービルダー画面が開きます

こちらの画面で、画面左のチェックを変更してみます

上の画像の状態のままだとWEBサイト内の画像の箇所をホバーするイメージです

では、階層の一番下のチェックを外してみます

こうすると、上の画像の「<a>より右の文字列」をホバーします

こうしたセレクタービルダーの階層の変更により、より良くWEB操作をできることがあります

*注意:あくまでリンクのクリック処理がうまく行えるようになる可能性があるということです(必ずうまく行くとは限りません)

カスタム画面 vs ビジュアルエディター画面

セレクタービルダー画面には2種類あります

下の画像はカスタム画面です

上の画像の左下のボタンをオフにすると、ビジュアルエディター画面に変更できます

このビジュアルエディター画面では直接コードを編集することができます

繰返し処理への変数組込/数字指定

UI要素を変えながらクリックしていく場合に、セレクタービルダーに変数を組み込んで繰返し処理を行わせることができます

下のGIF画像では、繰返し処理により「速報」タブ⇒「ライブ」タブとクリックしていっています

上のGIF画像で動かしているフロー内では、UI要素の中に変数を次の画像のように組み入れてあります

上の画像の「%LoopIndex%」はLoop処理アクション内で設定してある変数です

Loopアクションの中で「LoopIndex」は0⇒1⇒2と数字を増やしていきます

同じ様にUI要素に組み込まれた「LoopIndex」も0⇒1⇒2と数字を増やしていきます

同時に指定するUI要素も変更されていくわけですが、この理屈をお話したいと思います

上の画像の「速報」「ライブ」「個人」のタブのUI要素を取得して、ビジュアルエディターの画面内のコードをメモ帳にコピーして並べます

そうすると、規則性が見えてきます

上の画像で言えば「eq()」の中に「数字が動く変数」を組み入れれば、「速報」「ライブ」「個人」のタブのUI要素のコードを表現できることが分かります

繰返し処理への変数組込/文字列指定

上の例でセレクタービルダーで数字が動く変数を組み入れました

文字列でも指定することができます

次の画像の黄色く印を付けた箇所で、それぞれUI要素を取得します

今回は、ビジュアルエディターではなくカスタム画面を開いてみます

すると、3つのUI要素の違いは上の画像の黄色の箇所(IDの箇所)であることが分かります

ですので、今回はIDの箇所に変数を組み入れます

上の画像の変数:myNameを繰返し処理の中で変更する方法ですが、様々な方法があると思います

今回はエクセルを使用した方法を紹介します

エクセルに3つのIDの共通・文字列/ap_以外を入力しておきます

そして、繰返し処理の中でエクセルの1列目([0])を読込、変数に設定します

実際に繰返し処理を動かした様子が下のGIF画像になります

UI要素の名前変更

取得済みのWEB要素を他のアクションで使い回したい時があります

取得したUI要素は一覧の中から選び易いように名前を変更できます

該当のUI要素の上で「F2」キーを押すと、名前を好きな名前に変更できるようになります

*右クリックでも変更できます

UI要素の変更への対応

UI要素は常に固定されているとは限りません

RPAを動かしていると、UI要素の変化に対応する必要な場合があります

下のGIF画像は、テキストを抽出してメッセージを表示するロボットですが、このテキストは常に変更されていくものとします

上のGIF画像で抽出されるテキストは「Excellent仕事術_2022」となっていますが、「仕事術」のテキストはUI要素が変更になった場合も固定で含まれていると仮定します

ビジュアルエディター画面ではこういった場合にそなえて「特定の文字を含む」指定が行えます

次の画像は、上のGIF画像にて「テキストを抽出する際に指定したUI要素」のビジュアルエディター画面です

こちらの黄色く印を付けた箇所を次の画像のように変えると常に「仕事術」のテキストを含むUI要素が扱えるようになります

指定の仕方としては次のようになります

タグの種類名:contains(‘固定テキスト’)

実際に上記の設定でRPAを動かしてみます

サイト内のテキストが「Excellent仕事術_2022⇒仕事術_20220115」のように変わっても正しくテキストを抽出します

この「含む」の指定を行う場合、準備としてサイトの中味のHTMLコードを確認し、タグの種類を取得する必要があります

上の画像でいえば、黄色く印をつけた「p」のことです

確認を行うには、まずはサイト内で必要な場所で右クリックをします

「検証」という文字が見えますのでこちらをクリックします

すると下の画像のような画面が開きます

こちらの画面でサイトの中味を確認することができます

ここで扱いたいテキストの前の<p>に注目してみてください

これがHTMLコードを書くときに必ず出てくる「タグ」というものです

詳細はここでは述べませんが、前述のようにこのタグの種類については事前確認が必要です

例えば、「Excellent仕事術_2022」が「見出し」としてサイト内に表示されているとします

するとタグの種類はpではなくh2になります

タグの種類がh2の場合には、セレクタービルダー内での指定も次の画像のように変わります

上のHTMLコードの内容をもっと深堀しておきたい方はぜひこのサイトから学習をはじめてみてください

このprogateは手を動かしながら学べるサイトになっていて、タグの役割なども分かり易く解説しています

画像認識の活用

画像の許容度を上げる方法

画像をクリックする方法はPower Automate Desktopではとても有効です

ただ画像をクリックする方法はとてもセンシティブです

見た目では分からないような、ちょっとした画像の映り方が変わっただけでもクリックできなくなることもあります

この場合には画像認識の許容度を上げることで対処することができます

マウスを画像に移動します」アクション内に詳細という項目があります

上の画像の左下に「詳細」の項目があります

こちらをクリックすると「許容値」を調整する箇所があります

通常、許容値は10で設定されています

例えば、次の2つの画像の上側の画像を許容値:10のままで設定してクリックできるようにしたとします

仮に同じ設定のまま下の画像をクリックすると認識できずにエラーになります

この場合、許容値を20に上げると画像認識が行えるようになります

*注意:ケースバイケースで活用をお願いします(逆に許容度を下げる方がベターなケースもあります)

画像認識+キー操作

RPAでWEBサイトを扱っていると、どうしてもクリックできないところというところも出てきます

この場合には「画像のクリック」を起点にし、矢印による移動やtabキーを組み合わせることで「思わぬ所」もクリックできるようになります

上のGIF画像では、まずは「インポート・エクスポート」の画像をクリックすることにより、通常は見えないメニューを表示した後、「矢印」で移動を行っています

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