タグ別アーカイブ: RPA

Power Automate Desktop逆引き辞典~メッセージボックス~

 Microsoft社の無料RPA・Power Automate Desktopのアクションの中から、メッセージボックスのアクションを紹介します ➡逆引き辞典に戻る

メッセージを表示

表示するメッセージを設定できます

パラメーターの設定

メッセージボックスのタイトル

メッセージボックスの左上のタイトルを設定します

表示するメッセージ

表示するメッセージを設定します

サンプル

入力ダイアログを表示

入力ダイアログボックスを表示できます。ダイアログボックスに入力した内容は変数に格納されて後のアクションで使い回せます

パラメーターの設定

入力ダイアログのタイトル

ダイアログボックスの左上のタイトルを設定できます

入力ダイアログメッセージ

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既定値

入力ダイアログメッセージを固定して設定できます

入力の種類

パスワードや複数行を設定できます

リストから選択ダイアログを表示

入力ダイアログボックスにリストを作成できます

パラメーターの設定

ダイアログのタイトル

ダイアログボックスの左上にタイトルを設定できます

ダイアログメッセージ

入力を促すメッセージを設定できます

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選択するリストを設定できます(Enterキーで改行しながら設定します)

リストに制限

リストの表示の仕方を変更できます

サンプル

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Power Automate Desktop逆引き辞典~Excel~

Microsoft社の無料RPA・Power Automate Desktopのアクションの中から、Excelのアクションを紹介します

 ➡逆引き辞典に戻る

ファイルを開く

アクション名称:Excelの起動

新規や既存のエクセルファイルを開けます

パラメーターの選択

Excelの起動

新規のファイルと既存のファイルの両方を指定できます

次のドキュメントを開く➡ドキュメントパス

開く既存のファイルを指定できます

インスタンスを表示する

開いたファイルの表示・非表示を指定できます

セルの値の抽出(単一セル)

アクション名称:Excelワークシートからの読み取り

 上記のようにアクションを設定した場合には、開いたファイルの「選択したシート」の「3列目」「3行目」のセルの値を抽出して、変数/ExcelDataに格納します

ちなみに、開いたファイルの選択したシートは次の画像の内容です

パラメーターの選択

Excelインスタンス

通常は開いたファイルが自動設定されます

下の画像はファイルを開いたアクションの画像です

「生成された変数」はExcelinstanceにて設定されています。こちらの変数が自動設定されます

取得

単一のセルの値を設定します

先頭列・先頭行

セルの位置の列と行を設定します

サンプル

実際に使用する時には1行目のフォルダ指定を変えてください

セル範囲の抽出(複数セル)

アクション名称:Excelワークシートからの読み取り

上記のように設定した場合には、2列目2行目のセルから3列目8行目までのデータを抽出します

抽出した内容は変数/ExcelDataに格納されます

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

取得

「セル範囲の値」を設定します

先頭列~最終行

取得する範囲を設定します

詳細➡範囲の最初の行に列名が含まれます

選択した範囲の1行目を見出しにする場合は「オン」にします

セルへの入力

アクション名称:Excelワークシートに書き込み

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

書き込む値

セルに入力する値を設定します(上の画像では変数を入力値に設定しています)

書き込むモード

入力するセル位置を指定する方法か、カーソルがある位置に入力する方法いずれかを指定できます

列~行

書き込むモードを「指定したセル上」と指定した場合にセル位置を設定します

セル範囲の選択

アクション名称:Excelワークシート内のセルの選択

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

選択

通常は絶対位置で指定したセルで問題ありません。もう一つ相対位置で指定する方法があります(エクセル関数のOFFSET関数と同じ様な機能です)

先頭行~最終行

セル範囲を設定します

サンプル

新たなワークシートの挿入

アクション名称:新しいワークシートの追加

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

新しいワークシート名

挿入するワークシートの名称を設定します

名前を付けてワークシートを追加

新たなワークシートを既存のワークシートの後に挿入するか、前に挿入するかを設定します

サンプル

作業するワークシートの選択

アクション名称:アクティブなExcelワークシートの選択

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

次と共にワークシートをアクティブ化

選択するワークシートを「名前:シート名」か「左からの位置:インデックス」で指定するかを設定します

ワークシート名/ワークシート インデックス

名前で指定した場合には「シート名」、インデックスで指定した場合は「左からの位置」を設定します

サンプル

セルへの値の書込み

アクション名:Excelワークシートに書き込み

下のGIF画像では、ダイアログボックスに入力した値をエクセルシートの2行目2列目に入力しています

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

書き込む値

変数を選択、もしくは直接値を設定します

書き込むモード

「指定したセル上」もしくは「現在のアクティブなセル上/カーソルの選択位置」を設定します

*「指定したセル上」を選択した場合には下の欄でセル位置を指定します

値を書き込むセルの列位置を設定します

値を書き込むセルの行位置を設定します

サンプル

最終行+1行の行位置取得

アクション名:Excelワークシートから列における最初の空の行を取得

 下のGIF画像では、このアクションでA列の最終行+1行の行位置を取得して変数に格納し、メッセージボックスで変数の値を表示しています

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

最終行+1行の位置を取得する列を設定します

サンプル

最終行+1行、最終列+1列の行列・位置取得

アクション名:Excelワークシートから最初の空の列や行を取得

最終行+1行の位置取得を参照

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

Excelマクロの実行

このアクションでは、エクセルファイル内のマクロを「マクロ名」で指定して実行することができます

マクロ実行時には、マクロに引数を渡すこともできます

下のGIF画像ではダイアログボックスに入力されたメッセージをまず変数:UserInputに格納しています

その後、エクセルファイルを起動した後に、メッセージを表示するマクロ(マクロ名:test)を実行します

その際に、マクロ名:testに引数/UserInputを渡しています

メッセージ表示しているのは、RPAでダイアログボックスに入力した変数の内容です

上のGIF画像で実行したマクロは以下の画像の内容になっています

パラメーターの選択

Excelインスタンス

セルの値の抽出(単一セル)参照

マクロ

マクロ名;引数1;引数2・・・の形で実行するマクロと引数を指定できます

サンプル

ファイル位置を指定し直す必要があります

*テキスト/RPAコードと実行するマクロを含むエクセルファイルを添付しています

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RPAで複数PDFファイル➡1PDFファイル、1PDFファイル➡複数ファイル

RPAには底知れない「便利機能」があります

 今回はエクセルVBAで作成したらかなり複雑になりそうな作業を、RPAの画面内で数回のクリックで行えるようにする方法を解説します

具体的にRPAで行う作業は次の内容です

・フォルダにある複数のPDFファイルを1つのPDFファイルに結合

・1つのPDFファイルを複数のPDFファイルに分解

使うRPAは無料でインストールできる「Power Automate Desktop」になります

複数PDF➡1PDFファイル

下の画像にあるように、1つのフォルダに3つのPDFファイルが格納されています

それぞれのPDFファイルの中味は、数字の番号になっています

これらの複数のPDFファイルを2つのアクションで結合します

ファイル名の取得

取得するファイルが格納されているフォルダ名を、こちらのアクションで指定します

複数ファイルの結合

結合先のファイル名などをこちらのアクションで指定します

ファイル名には、必ず拡張子「.pdf」を指定するのがポイントです

*結合先のPDFを事前に作成しておく必要はありません

実際のRPAシナリオの動き

2つのアクションからなるシナリオを実際に動かすと次のように動きます

*次のGIF画像はデバックモードで動いています(1つ1つのアクション内容を確認して動かす)

まず、1つ目のアクションでフォルダ内に格納されているPDFファイルのファイル名を取得します

その後の2つ目のアクションで予め指定されたPDFファイルに、取得したファイルの内容を結合します

下のGIF画像は結合したPDFファイルを開いた時の内容です

1PDFファイル➡複数PDFファイル

こちらは2パターン紹介します

1つ目は1PDFファイルのページ数が決まっているパターン

2つ目はページ数が分からない時のパターンです

ページ数が事前に分からない時には、超えようがないページ数を指定します

ページ数が決まっているパターン

こちらはページ数+1のアクション数でシナリオを作成できます

今回は、上記のRPAシナリオで結合したPDFファイルを使用します

こちらはPDF内に3ページがあるのが事前に分かっています

ここから設定するアクションの話しです

フォルダに格納されているファイル名を取得するのは、上記のRPAシナリオと一緒です

次に「新しいPDFファイルへのPDFファイルページの抽出」アクションにて「元ファイル名」「ページの選択」「出力ファイル名」の3つを指定します

上記の画像はページ選択と出力ファイル名を1で指定していますが、同じものを後2ページ分作成します

上記のRPAシナリオを動かすと次のようになります

ページ数が事前に分からない場合のパターン

この場合は、繰返し処理を使います

下の図のように繰返し処理をするアクション内で、終了値を100というあり得ない数字で設定しておきます

そして、Loop内に先ほど設定したアクションを今回は1つだけ配置します

こちらの「新しいPDFファイルへのPDFファイルページの抽出」内には変数を設定します

上の画像で黄色く印を付けた「%LoopIndex%」は繰返し処理内で動くカウンター変数です

こちらのカウンター変数は自動で繰り上がっていきますので、こちらを活用します

但し、上記のままだとエラーが途中で発生しますので、エラー対策を組み入れておきます

あまり望ましくはないですが、エラー対策を入れなくても動くことは動きます

<まとめ>

 今回はMicrosoft社の無料RPAである「Power Automate Desktop」を使用して「PDFを結合・分解」するところを紹介しました

 もちろんエクセルVBAなどでも同じ事はできますが、開発や修正を考えると段違いにRPAを使用した方が早いですね

これはもう、知っているか知っていないかで差が段違いにつく世界だと思います

業務削減の必要性を感じている人はぜひ、RPAを研究して見るといいと思います


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無料RPA/Power Automate Desktopを動かしてみよう!

先日、Power Automate Desktopの凄さを紹介しました。今回は、実際にPower Automate Deskotopでシナリオを動かしてみましょう!実際にシナリオを動かした時に「意外と簡単だった!」と思ってもらえると嬉しいです

ところで、シナリオとはなんでしょう?

ここで昔話の「ももたろう」を思い出して下さい

【むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました】

から話しがはじまり、そしてももたろうが登場し、最後に

【ももたろうは、おじいさんとおばあさんがまついえにかえり、しあわせにくらしました】

で終了です

このももたろうの話しには「始まり」があり、「終わり」があります

RPAのシナリオも同じです

始まりがあり、終わりがあります

この始まりがあり、終わりがある点を意識してRPAシナリオを作成してみましょう

*Power Automate desktop (以降PAD)のダウンロードは過去記事を参照してください

シナリオの内容

今回作成するRPAシナリオはHPからダウンロードしたファイルを指定フォルダに移すというものです

①HPをa:Internet Explorerで開く

②HP内のダウンロード用ファイルのb:専用リンクをクリックする

③c:ダウンロードフォルダにd:リンクから取得したファイルをダウンロードする

c:ダウンロードフォルダからd:ダウンロードしたファイルe:指定フォルダに移動する

⑤a:Interet Explorerを閉じる

ここで「ももたろう」の話しを思い出してください

①で開いたURLは⑤で閉じるのは分かり易いと思います

では、②でクリックしてダウンロードするファイルはどうするか?

こちらは、③でダウンロードフォルダに一旦ダウンロードした上で④で指定フォルダに移動します

上記の①から⑤の中でa~eが登場していますが、こちらは後で「変数」として登場してきます

HPを開く

シナリオを実際に作成する前に新しいフローを作成しましょう!

すると違う画面が開きますので、そちらでシナリオを作成します

HPを開くアクションはPADの画面左から選択します

下の画像の「ブラウザー自動化➡Webフォーム入力」から該当のアクションを選択します

下のGIF画像のように選択したアクションを真ん中にドラッグすると、アクションの中味が開きます

そして、開いたアクションにURLを記入します

このアクションを指定する際には、下の画像のように「Browser」という変数が自動されます

こちらは、前述のa:Internet Explorerに対して分かり易く「名前」を変数として付けたと思っておいてください

*変数について詳しく知りたい方は、ぜひ過去の記事をご参照ください

リンクをクリックする

こちらは【②HP内のダウンロード用ファイルのb:専用リンクをクリックする】と【③c:ダウンロードフォルダにd:リンクから取得したファイルをダウンロードする】を一つのアクションで行います

こちらのアクションもPAD画面左の「Webフォーム入力」の箇所にあります

選択するアクションは「Webページのリンクをクリックします」ではなく「・・・ダウンロードリンク・・・」になります

下の画像は「・・・ダウンロードリンク・・・」のアクションの中味です

こちらでは2か所を指定します

b:専用リンク

c:ダウンロードフォルダ

まず、bの専用リンクは上の画像の「UI要素」の箇所で指定します

上のGIF画像内の「青いボタン/UI要素の追加」をクリックした後は、該当のHPに移動します

HPに移動したら、リンクしたい箇所にカーソルを置きます

そして、カーソルが置いた箇所が赤くなったらCtrlキーを押しながら左クリックします

すると左クリックしたリンクの名称が、上の画像のように「追跡セッション」に表示されます

名称が正しければそちらをクリックします

クリックした後は、下の画像のようにリンクしようとしている「リンクの画像」が表示されますので、こちらが正しければ「完了ボタン」を押してUI要素を確定します

次のc:ダウンロードフォルダは下の画像の箇所から指定します

上の画像の黄色の印を付けた箇所をクリックすると、フォルダの指定画面が開きます

このアクションを指定する際には、下の画像のように「DownloadedFile」という変数が自動されます

こちもも、前述のd:ダウンロードしたファイルに分かり易く「名前」を変数として付けたと思っておいてください

ファイルを移動する

こちらのアクションはPAD画面左の「ファイル」の箇所にあります

こちらも2か所を指定します

まず移動するファイルですが、こちらは前述のd:ダウンロードしたファイル、つまり変数「DownloadedFile」を指定します

変数を指定する場合には、Xマークをクリックします

Xマークをクリックすると、設定してある変数が一覧で表示されます

こちらの一覧から「DownloadedFile」を指定します

次にファイルの移動先のフォルダを指定します

Internet Explorerを閉じる

最後に開いたInternet Explorerを閉じます

こちらのアクションの中味には自動で開いたアクションで自動設定された「Browser」がこちらにも自動設定されます

自動設定された「Browser」には%がついています

これは文字列の「Browser」と区別するためです

<まとめ>

今回はPADでHPを開いてファイルをダウンロードするシナリオを作成しました

別な機会でシナリオを作成する際にも、記事の冒頭で記したように「開始」と「終了」をぜひ意識してみてください

今回の記事の内容にて、実際にシナリオを作成する際には、少し「引っ掛かる」箇所もあるかと思います

特にリンクをHPから指定する時にはちょっと慣れが必要です

例えば、該当箇所をカーソルで指定してもすぐに赤くならないことがあります

この場合、少し辛抱して待つ必要があります

後、Ctrlキーと左クリックするタイミングが合わない時があるかもしれません

その際も、少し辛抱強く何度か試してみてください!

RPAのシナリオ作成は理窟よりも、とにかく慣れた方が早い箇所も多々あります

今回は以上です

最後まで長文にお付き合い下さり、誠にありがとうございました!


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Power Automate Desktop入門~PADの凄さ/ノーコード~

 今回はPower Automate Desktop(PAD)の凄さを、<有名なRPAの「Uipath」との比較>を絡めながら、一部紹介したいと思います

皆さんはRPAというとどんな事をイメージされますでしょうか?

 世の中には「どうして毎回毎回こんなことしなくてはいけないんだろう?でも・・・どうしても必要なんだよね・・・」という業務が存在します

 そんな「必要だけど低付加価値の業務」を、プログラミング未経験者でも削減できるということで登場したのがRPAです

RPAはノーコードなので、プログラミング未経験者でもRPAを動かすシナリオを作成できるというふれこみなのですが、実際にはプログラミングの知識がある程度は必要です

ところが、

PADの場合は本当の意味でノーコードになっています

今回の記事ではPADが「なぜノーコードなのか?」について、実際の事例で解説させて頂きます

インストール&ログイン

サイトにアクセス

 まずは、インストーラーをダウンロードする必要がありますので、下記のURLからMicrosoft社のサイトにアクセスしてください(あくまで2021年12月19日の時点の情報です)

https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-automate/desktop-flows/install

上のリンクにアクセスすると下記のような画面が開きます

上の画像の黄色の印の箇所をクリックしてインストーラーをダウンロードします

インストールの実際

以降はYOUTUBE動画をご参照ください

https://youtu.be/oafOxALXYwU

新しいフロー作成(シナリオ作成)

PADにログインしたら、画面左上の「+新しいフロー」をクリックしましょう

次に開いた画面で「フロー名」を入力します

フロー名を入力したら、画面右下の「作成」をクリックします

するとシナリオ作成用の別画面を開けるようになります

シナリオ作成画面

シナリオ作成画面の概要

シナリオ作成画面は3つの構成になっています

画面左➡アクション

画面左にシナリオを構成するアクションが並んでいます

こちらから、シナリオに必要なアクションを画面真ん中にドラッグ・アンド・ドロップします

今回は「入力ダイアログを表示」と「メッセージを表示」を画面真ん中にドラッグ・アンド・ドロップします

画面真ん中➡シナリオ

画面の真ん中にアクションを配置してシナリオを描いていきます

画面右➡変数

こちらは後で詳細を後述します

こちらの変数が今回の記事の大きなポイントです

シナリオ作成

今回はアクション2つをつなげて、アクション1「入力ダイアログを表示」で入力したメッセージを、アクション2/「メッセージを表示」で表示します

下は既に完成しているシナリオです

2つのアクションに「UserInput」という内容がありますが、こちらが前述の変数です

試しにシナリオを実際に動かしてみます

入力ダイアログボックスに「TEST」と入力した後に、メッセージボックスにて「TEST」と表示されます

では、画面右の変数がどうなっているか見て見ましょう

UserInputの右側に「TEST」という文字が表示されています

これは変数:UserInputに「TEST」という文字列が格納されているという意味になります

つまり、2つのアクションにて使われている変数:UserInputを通じて「TEST」という文字列がやりとりされていることが分かります

*ButtomPress~の横にOKが表示されていますが、アクションのボタンが押されたという意味合いになります

これは他の言葉でいい変えると、2つのアクション間(入力・表示)で手紙がやり取りされているようなものです

そして、この手紙の中味である変数は名前の通り、内容を変えることができます

では、もう一度シナリオを動かしてみます

今度は入力ダイアログボックスに「テスト」と入力してみます

すると、変数:UserInputには「テスト」が入力されています

変数の設定

では、上記のシナリオ内では変数はどのように設定されたのでしょうか?

変数の設定についてみてみましょう!

下の画像は、1つ目のアクションの「入力ダイアログを表示」をクリックして中味を開いた時の画像です

このアクションでは変数が自動的に作成されています

この変数が自動的に設定されるところが、このPADの凄さです

では、2つ目のアクションをみてみましょう

表示するメッセージの欄に「%UserInput%」と入力されています

何故「%」にてUserInputが囲まれているかというと、文字列のUserInputと区別するためです

%を入力するのは面倒だと感じた方もいらっしゃるかと思いますが、こちらは既に作成してある変数が選択できるようになっています

{x}をクリックすると既に作成されている変数が表示され、変数の選択が行えるようになります

この「変数の自動作成」から、「変数の一覧表示・選択」する仕組みが、PADが画期的な点なのです

この仕組みならば、変数に関わる作業が省力化されているだけでなく、本来はプログラミングの肝の一つであり、未経験者が躓きやすい「変数」の概念が理解し易いのです

これが私が言う「ノーコード」という意味です

別のRPAのUipathにて同じシナリオを作成する場合には、変数を設定しなくてはなりません

ですので、他のRPAでは「変数とは何か?どういう役割なのか?」を理解するところから始めなくてはなりません

PADでは変数に関わる作業が省力化されているだけでなく、変数の概念も理解できるので、まさに一石二鳥なのです

<まとめ>

RPAは慣れると、自転車を乗るようにシナリオを作成できるようになります

RPAに慣れるまでに障壁が何個かあるわけですが、まず最初に躓きやすいのが「変数」の箇所だと思います

もし、これからプログラミングを学ぼうと考えている方は、PADから始めるのもいい手かもしれませんね!


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受付終了【緊急企画】RPA勉強会

今回、無料RPAのPower Automate Desktop(以降PAD) の勉強会を行います

これまでいくつかRPAを試しましたが、PADは本当の意味でノーコードと言えるRPAであり、プログラミング初心者にもやさしいRPAです

勉強会では①HPを開く➡②オープンデータをダウンロード➡③ファイル移動、という簡単なシナリオを通じてPADの魅力に触れて頂きたいと思います

日時:受付終了11月20日20時~(45~60分程の予定)

使うツール:Power Automate Desktop

対象者:RPAを使ったことが無い人

定員:3名

参加条件:参加前にPower Automate Desktop をインストールしておいてください

Microsoft社のサイトからインストーラーをダウンロードしてください
https://powerautomate.microsoft.com/ja-jp/desktop/

*参加無料

参加に当たっては以下のアンケートへの回答をお願いします

アンケートに回答を頂いた方にZOOMのURLをお送りします

尚、オンラインで勉強会を行いますが、原則、顔出しでお願いします

アンケート↓

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScxOoLozS1TpZ9JRjtQvqBnijuIa9Di5DzuQmGjPFeNp4UotQ/viewform?usp=sf_link

Excellent仕事術・鶴岡


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人間とRPAの協業

 読者の皆さんはRPA(ロボット)の導入効果とは何だと思いますか?

私はRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)の導入効果は以下の3つに集約されると思います

 1.コスト削減 ⇒ 人の代わりにRPAが業務を行っておいてくれる

 2.スピードアップ ⇒ RPAが人間より早く業務を完了してくれる

 3.正確性向上 ⇒ RPAが人間より正確に業務を行ってくれる

では、上記の効果をより多く出すにはどうしたらよいでしょうか?

それはRPAの導入効果を上記3つのうち、どこに置くのか?を明確にすることです。その為に、人間にしか出来ない事と、RPAでしか出来ない事を区分し、RPAが行うことを明確します。そして、導入効果を達成する為の”人間とRPAの協業業務スケジュール”を描くことが大切です。

ではここで、先日、私が担当した仕事を例にして、以下、具体的に改善したRPAについて説明しますね。

今回使ったのは、消込業務を行うRPAでした。1点、他のRPAとは違う点がありました。仮に100件処理件数があったしたら、他のRPAと同様に100件を処理します。違う点は、RPAが消込処理をスキップする点です。ですから、消込処理した件数が100件とは限らないのです。

そのRPAは消込処理を行う時、まず計算処理をし、そこでもし、計算処理をした結果、消込が行えなかったら、その項目は、そのままにして、消込処理をしません。そして前の項目は消込処理をしないまま、次の消込処理に移る設計になっていました。結果として、消込処理が行われている確率が、RPAを動かす度に3割から6割の間で変動してしまうのです。ちなみに、平均的には3割五分位の成功確率でした。

そのRPAが業務を行っている間、RPAと扱うデータの競合(衝突)を避ける為、人間はRPAの消込処理の結果が出るのを待っているだけでした。当日中に処理しなければならない消込処理が膨大にあり、1分を争う状況にも関わらず、待っているしかなかったのです。しかも、RPAの処理完了を待たないと、残りの業務をどれだけ人間が行えばいいのかが不明確なのです。これではRPAを導入した意味があまりありません。

私がそのRPAを改善したのは1点のみです。RPA導入効果をスピードアップに絞ったのです。スピードアップの為に、RPAが業務対象とする範囲を思い切って削り、ごく簡単な業務に専念させたのです。

消込業務の内容は一律ではなく、様々な内容に分かれていました。そして、内容により難易度も大分違っていました。ですから、私が改善を行う前は、RPAの対象範囲を拡大する為、様々な機能を追加していたのです。ところが、機能を追加した割には、消込処理の成功確率があがらず、時間を浪費していたのです

RPAの業務範囲をごく簡単なものに絞る為、人間にしか出来ない消込処理と、RPAでも出来る消込処理とに分類しました。

分類を行う際、グレーな点もかなり出てきました。グレーな点については、RPAの対象外としました。

こうしてRPAの業務を、スピードアップだけに絞り込み、その為に”ごく簡単な業務”のみにRPAを集中させたのです。しかも、RPAが行う業務を数値基準で定義しました。この数値基準により、人間が処理を行う消込処理についても明確に数値基準で設定できることになりました

そして、ごく簡単な業務を行うのに必要な機能以外は削り、RPAの処理スピードを変更前の10分の1にまで向上させることができました

 RPAの処理がスピードアップしたことで、人間とRPAがうまく協業した業務スケジュールを描けるようになりました。

人間はRPAの処理を待つのではなく、数値基準を基にして、RPAが処理しないもの、から処理を始めることができるようになりました。つまり、人間とRPAとが並行稼働できるようになったのです。

 RPA自体のスピードも相当向上したので、RPAが残した処理をこなす時間も十分取れるようになりました。結果、業務全体が円滑に完了するようになったのです

<まとめ>

RPAを設計する際には、導入効果をコスト、スピード、もしくは正確性に置くのかを明確にしておきましょう! 但し、これを成功させるためには、事前に明確に人間にしか出来ない事、RPAにしか出来ない事を明確に判別してあるのが前提となります。そのため業務ヒアリングの際には、人間にしかできないこと、RPAにしかできないこと、または、RPAにさせたいことは何か、を十分に意識してヒアリングしておくことが大切です。ぜひ、この点に気を付けてヒアリングをすることをおすすめします。RPAの導入効果を設定したら、その段階で、仮にでも良いので人間とRPAの協業スケジュールも仮でもいいので描いてみましょう。そして、導入効果が本当に実現するかを、検証してみることも忘れないようにしてください。

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RPA・便利技2

エクセルからデータを読みこんでRPAを動かす、これはもう定番の技術といっていいでしょう(ちなみに以下はUipathを想定しています)

エクセルファイルを開き、セルを読み込み、読みこんだデータをWebサイトなどに入力する

この一連のシナリオは、単純なものであれば、初心者でも参考図書を見ながらであれば、すぐにシナリオを書けるのではないでしょうか?

但し、RPAの作業時間が長く要しているので、もっとスピードアップしたい、もしくはエラー発生頻度を低くしたい、そう思ったらテーブル機能を活用しましょう

詳細は他ブログやUipathサイトに譲りますが、テーブル機能を使うのと使わないのではスピード、エラー発生頻度が大きく違います

Uipath・テーブル構築

それは何故か?

ファイルを開く頻度の違いがポイントになります

ちなみに、テーブルは何かと言うと、e-WORDsでは以下のように書いてありました

要素を縦横に碁盤目状に並べて整理した表の意味で使われることが多い

この記事内では”データの一塊”として説明させて頂きます

1.テーブルを使わない場合

例えば100個のデータを読み込む必要があった場合には、100回ファイルを開きます。その間にエラーが発生する可能性が高くなります。もちろん、100回ファイルを開く分、時間がかかります

2.テーブルを使う場合

ファイルを開くのはテーブルを作成する時、1回のみです。1のテーブルを使わない場合と比べると、スピード及びエラー発生頻度ともに格段の違いがでます

<まとめ>

RPAはアイデア次第、機能を知っているか知らないかで効率に大きな差がでます。今回紹介したテーブル機能は典型的な”差”が出る例です。もし使っていない人がいたらぜひ活用してみましょう!結構、直感的な操作で出来ますよ!

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RPA導入日記~パートナーは選べない~

RPAを導入する上で欠かせないのがパートナーの存在だと思います。ここで言うパートナーとは一緒にRPAを作成するユーザーのことです。このパートナーとの関係がRPAの出来を大きく左右します

今回は、今までRPAを導入する上で感じたパートナー作りのポイントについて述べていきたい

話しの大前提は、”パートナーは選ぶことができない”です

1.とにかく喰らいつく

RPA導入をしたいという部署に限って、担当者が忙しくて時間が取れないというケースは多いと思います。でも業務を理解しないと、はじまりすら始まりません。

 しかも彼らから聞いた業務の内容には必ず”省略”が含まれています。当然、彼らは忙しいので話しやすい部分を最優先で話します

 でも喰らいつくしかありません。但し、職務質問になってはいけません。嫌われては何もなりませんので・・・後、もっとも駄目なのは感情的になることです。感情的になったらもう後戻りできません

2.動画をまずは撮らせてもらう

 まずはパートナーに業務の内容を書いてもらう、のもいいですが、”省略”されては意味がないです。必ずRPAの対象業務は動画を撮らせてもらいましょう。そうすればパートナー自身が気づいてない部分なども気づけたりします

3.成果を魅せる

パートナーに喰らいつく為には、まずは成果を魅せることが第一です。動画を撮らせてもらったらとにかくRPAを作成してみましょう。メリットない人に使う時間はありませんので、とにかく成果を挙げられるところを見せるようにすべきです。作製途中でもいいし、書類なんかなくてもいいです。”メールで動画を送る”でもいいのでRPAを動くところをいち早く見せましょう。そうすれば彼らの心も動きます

4.直感は信じましょう

 直感的に危うい・・・と思ったら、直感を信じて”危うい理由”をパートナーにぶつけましょう。そのままにしてはいけません。”危うい”と感じるのは何かしら根拠があるものです

5.腹八分

パートナーの方でよく”あれも”、”これも”したいという欲張りなことを言う人がいます。理想を追うのはいいのですが、RPA導入の場合、80点から90点に上げる為に、迷路に迷うケースもあります。時間も大幅にロスしますが、仮に完成しても誰にも直せない”城”が出来てしまうこともあります。

 ですので1.シンプル、2.完成スピードの2つを意識して、80点のものをまずは実際の現場で動かし、動作検証することを意識しましょう

 ちなみに、テスト環境と本番環境では状況が違うケースがほとんどだと思います。とにかく本番環境でテストするフェースへ早めに移行することを意識していくべきです

6.業務の仕方は十人十色

 実は業務の理解の仕方には様々なパターンがあります。頭で理解する人、体で覚える人、マニュアルに沿って理解する人、これはもう十人十色です。

 但し、確実に一つ言えるのは皆が皆、業務を完璧に理解できているわけではないのです。それぞれの業務の理解の仕方、癖を理解した上で想像を働かせ、説明が足らない部分を推測していく必要があります

7.一切時間が無いは要注意

たまに一切時間が無いという人がいます。冒頭でパートナーは選べないと述べましたが、これだけは考える余地があると私は考えています。何故かというと、”一切時間が無い”人に限って特殊な理由を持っているケースが多いからです。昼間はネットサーフィンをしているので、仕事をする時間が短い、だから忙しい、もしくは自分が興味を持てる私的なおしゃべりはいくらでもするが、自分の興味がない話には付き合わない、など極端に自己中心的な考えを持っていたりするケースがあります。この手の人の時間を確保すべく、前倒しでスケジュールを組んだりしたとしても、いざその時が来たら”都合が悪い”とか言い出すこともあります。この手の人に当たったら組織の上司に相談して、組織論から考え直すしかないと思います(尚、”時間がない”というのも言い方による点は付け加えておきます)

最後に、

 RPAの対象業務はこれまでのシステム開発と違い、細かな単位になります。システムに業務を合わせてもらうことは期待できません。とにかくパートナーと一丸になって、業務分析を一緒に行い、ゼロベースでRPAを組み入れた新たな業務を共同で作成することが理想です。

 理想を実現するためにはパートナーと良好な関係が欠かせません。長文となりましたが、皆様のパートナー作りの一助になれば幸いです

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RPA導入日記~便利技~

 今回はRPAを作成してきて、”これは便利だ、助かった”という技を2つだけですが紹介したいと思います。

 尚、内容はUipathでの内容に限られる点と、あくまで私個人の感想である点については予めご了承いただきたいです

1.条件分岐XxBOOLEAN型変数(フラグ)x条件分岐

RPAの場合、他の言語以上に分岐処理や繰り返し処理をどう行うかが重要だと考えています

特にBOOLEAN型の変数を使う機会は多いと思います

条件の発生と処理自体の分岐がシナリオ上、遠く離れていたり、並行処理を行う必要あったりするとき、もしくはAND条件やOR条件が絡む時にこの型の変数を条件分岐処理や繰り返し処理と組み合わせて使うととても便利です

➀まずフラグを設定する

②分岐処理の中でフラグの値を変える

③更にはフラグの値によって処理を変える

2.リトライスコープ

RPAが扱う業務は本来定型です。ところが、アプリケーションによってはパフォーマンスなどの要因により、以下のような、そうでないケース(定形的でない)もあります

・RPAでOKボタンをクリックしても、クリックできていない時がある

・保存などの処理を行った時に”処理しますか?”などの確認メッセージが1つだけ出てくるときもあれば、複数出てくる時もある

上記のような場合への対応策として繰り返し処理を入れたりすると、無限ループに陥るケースがあります

Uipathでは繰り返し処理以外の対応策として、リトライスコープという便利なアクティビティを用意しています

リトライスコープは条件通りの状態になるまで、”ある指定した操作”を”指定した回数”行います

ですから、指定した回数の操作を行ったら、処理を終了するので無限ループに陥ることはありません

このアクティビティはエラー対策としてとても便利なので、ぜひ有効活用してください

本来であれば”セレクター関連”もぜひ紹介しておきたかったところですが、それはまた別の機会にしたいと思います

また次回をお楽しみに!

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