こんにちは、Excellent仕事術のガッツ鶴岡です
前回は項目が違う2つのクエリをマージ(組み合わせ)ました。今回は、今回はあるクエリに、項目が同じだけど別のクエリを追加する方法を紹介します
加えて、実践的なPower Queryの活用方法として、ピポットテーブルとの連携方法も紹介します
ピボットテーブルは便利なのですが、取得元のデータに追加があった場合には少し面倒ですよね
例えば、売上の集計データを毎月報告するケースなどです
1月のデータに、2月のデータを足し、取得範囲を修正する・・・という処理が毎月続きます
今回紹介するクエリの追加機能とピボットテーブルを連携させれば、そんな悩みは一発で解決します!
解説する内容の概要ですが、下の図のようにサンプルファイルにある1月の売上データに、今回の解説の中心である「追加クエリ」機能を通じ、2月の売上を追加してピボットテーブルを新たに作成します
そして今回の次(中級編5日目)の回では、更に”追加クエリ”機能を通じて、ピボットテーブル側では特にデータ範囲の追加は行わないまま、3月の売上データを追加します
目次
<今回のポイント>
今回の解説の中心となる”追加クエリ”機能自体は特段難しいところはありません
ただし、追加クエリを行うパターンが以下の①②の2つに分かれる点は意識しておいてください
①と②の違いは、2つのクエリから新たなクエリーを生み出すか、そうでないかの違いになります
では、サンプルファイルをダウンロードしたら、具体的な解説に入りましょう
中級4回目_サンプルファイル
1.各シートからクエリーを作成
サンプルファイルの各シートが”各月”のデータになっています
画面上のデータタブから”テーブルまは範囲から”をクリックして、各シートのデータからクエリを作成しましょう
クエリ作成時は以下の2つを指定してください
➀読込先 ⇒接続専用
➁クエリ名 ⇒シート名
2.クエリの追加_1回目
1.が終了したらシートの右側が、以下の画面のような状態になっているはずです
もし、”クエリと接続”が出ていない場合には、画面上のデータタブから”クエリと接続”をクリックしましょう
画面の状態が確認できたら、以下➀⁻③の処理を通じてクエリ_2020年1月にクエリ_2020年2月を追加します
前述の<今回のポイント>の①のパターン(⇒新しいクエリを作成)で追加処理を行います
➀クエリ_2020年1月上で右クリック⇒クエリ追加
クエリ上で右クリックをすると”追加”が選択できます
➁追加するテーブルを選択 ⇒2 020年2月を選択
➀の処理を通じて追加画面が立ち上がったら、追加するテーブルを選択してOKボタンを押します
③読込先をピボットテーブルを指定する
➁の後に、Power Queryエディターが立ち上がります
画面の右のプロパティでクエリーの名前を”売上データ”に変更したら、今度は画面右上で”閉じて次に読み込む”を選択します
次に”データのインポート”画面が立ち上がりますので、”ピボットテーブルレポート”を選択してください
ピボットテーブルの読込先を既存のシートにするか、新規のシートにするかを選択できますが、ここでは新規のシートを選択します
2つの選択処理を行い、OKボタンを押すと、1月と2月のデータが含まれたピボットテーブルが作成されます
3.ピボットテーブルの設定
2020年1月と2月の両方の月のデータが含まれていることが分かるように設定しましょう!
行ボックスに出荷日、値ボックスに金額をドラックします
行ボックスに”出荷日”とあわせて”月”も出現したら、出荷日は行ボックスから外しましょう(エクセルのバージョンによって多少、違いがある可能性があります)
そうしたら、以下のようなピボットテーブルになっているはずです
<まとめ>
今回はあるクエリに別のクエリを追加する処理を行いました。この時には2つ方法があり、新たなクエリを作成する方法と、そうでない方法があるのですが、今回は前者で行いました。
また、クエリをPower Queryエディターから読み込む際に、読込先にピボットテーブルを選択しました
このようにPower Queryとピボットテーブルを連携させることで、ピボットテーブルの元データを自由に操作できるようになります
次回はPower Queryを通じて、ピボットテーブルに新たなデータを加えます
ピボットテーブルについては「ピボットテーブルの役割を変える」と題し、別途シリーズで記事を書いています
ぜひ、そちらもご参考にしてください
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