前回ご案内したように、基本編では”下地となるグラフ”の上に”針のグラフを作成して、一番シンプルなスピードメーターグラフを作成する方法を解説します。
今回は、下地となる円グラフを下の図のように作成してみましょう。円グラフを構成する各パイに、0、60などの数字が、針が表示される際のラベルとして表示されています。この形にするには、通常の円グラフ作成では行わない、少し特殊なカスタマイズ作業が必要になります。
<今回解説するグラフのカスタマイズ作業>
1.円グラフを回転させた後、表示する色を工夫して、円グラフを半円にする
注)円グラフの種類はドーナツグラフになります
2.グラフに表示する値を、円グラフの元データとは別に設定して表示する
まずは準備作業として、サンプルをダウンロードし、円グラフ(ドーナツグラフ)を作成しましょう!尚、グラフの範囲はB列の値のみで結構です
スピードメータグラフ 2回目サンプル
では、準備作業が終わったら、本格的にグラフのカスタマイズを行いましょう!
1.円グラフを回転させた後、表示する色を工夫して、円グラフを半円にする
準備作業で作成した円グラフ自体を右クリックして、オプション設定画面を表示しましょう
次に、下のGIF動画のように、系列のオプション内にある”グラフの基線位置”を動かすことで円グラフを回転させ、ついでに穴の大きさも変えましょう!
実際に設定する値は、基線位置が270度になります。そして、穴の大きさは65%で設定しましょう!
そして、下の部分(青の部分)は消しましょう
ここで言う”消しましょう”は色と枠線を透明にすることになります
ここまで来ると朧気ながら、下地グラフ全体のイメージがつかめてきていると思います
2.グラフに表示する値を、円グラフの元データとは別に設定して表示する
次はグラフを構成する各パイにラベル(下の表示)をつけましょう!
単にデータラベルの標示をしただけでは、上の図のC列にある表示(ラベル)の数字(0,60,120,180)ではなく、左側のB列の値(0,60,60,60,180)が表示されてしまいますので、ちょっとした工夫が必要です
値ではなくC列の”表示(ラベル)”を表示するには、3つのステップで行います。
➀データの選択を指定した後、グラフの横(項目)軸ラベルを編集する
⇒グラフのデータラベルとして表示したいデータを指定します
②データラベルを表示する
⇒実際に、データラベルを表示します
③グラフ元データの”値”ではなく分類(0、60,120、180)を指定する
⇒ラベルの指定には”値”、”分類名”、”系列名”、”セルの値”があります
⇒➀で指定したデータを表示する為に、”分類名”で再指定が必要です
それでは➀のステップを行いましょう!
まずは、円グラフの上で右クリックしましょう。そして、下のGIF画像を参照して作業を行っていきましょう!
ⅰ)グラフの上で右クリック
⇒ⅱ)データの選択
⇒ⅲ)右側の編集:軸ラベルをクリック
⇒ⅳ)軸ラベルの範囲をC2:C6に指定
次に、②のステップを行いましょう!
まず、グラフの上にカーソルを置きます。するとグラフの右上に”+”が表示されるので、その”+”をクリックしましょう。
すると、右側に”データラベル”が表示されるので、データラベルをクリックしましょう!
↓図2
このままだと、単純に円グラフの元データの”値”が表示されてしまうので、下のGIF3を参照して、③のステップを行います。
ⅰ)データラベルの右側にある”その他のオプション”をクリック
⇒ⅱ)ラベルオプションをクリック
⇒ⅲ)分類名を指定
これで下地のグラフは完成です。ちなみに、上の画像の下に”180”が残っていますが、これは消しておきましょう!
<まとめ>
今回は、スピードメーターグラフの下地となるグラフを作成しました。円グラフを、指定した角度で回転させるのは、意外と簡単だったのではないでしょうか?エクセルはグラフのカスタマイズ機能が結構充実しているのです!今回のスピードメーターグラフ作成シリーズでは、便利なグラフカスタマイズ機能をどんどん紹介してきますので、ぜひ有効活用して下さい!
では3回目でお合いしましょう!
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ちなみにスピードメーターの作製テンプレートはこちらから利用できます
[…] 基本的には2回目と同じ手順を踏みます(グラフを回転させ、無駄な塗りつぶしと線を取り除く) […]