前回はABC分析のデメリットに触れました
今回から何故、この2つのプロセスが問題かについての解説と、克服方法について解説します
1.並び変えは時間の浪費を生む
下の図は”販売個数”に従って
⇒構成率を計算⇒累計・構成率を計算⇒ランク付け(IF関数でランク付け)
を行っています
この表に販売個数/5,000を付け加えたとします
(商品別に行が構成されているという前提です)
そうするとどうなるでしょう?
再び同じ作業を繰り返した後に、Aランクが増えます
Aランクが微妙に多すぎたりします
すると、Aランクの基準を変えたくなります、つまり、IF関数の条件を変更するということです、
そしてBランクも・・・
これでは時間の浪費です
もっといい方法がないものでしょうか?
ここがエクセル力の見せどころです
<エクセルの基本機能を組み合わせて実務的な活用をする力>
2.VLOOKUP関数とPERCENTILE.INC関数、とテーブル機能を組み合わせる
ここで違和感を感じる人がいるかもしれません
”何故VLOOKUP関数”なのか
”PERCENTILE.INC関数”とは?
では次のファイルで上記2つの関数のエクササイズをしてみましょう!疑問が解けると思います
目次から”VLOOKUP関数&Percentile関数”のシートに飛んでください
まず、VLOOKUP関数ですが、70を検索値としてEからF列にある表を参照していますが、エラーになっています
何故なら、表に70が無いからです
では参照方法を0から1に指定し直したらどうでしょう?
検索値を超えない範囲(今回で言えば70を超えない範囲)で最大の値を参照します(今回は10)
つまり、近似値で検索をするのです
このVLOOKUP関数の近似値検索を利用すれば、ランク付けの基準を変える時に、
数式を変更しなくても、
並び変えを行わくても、
表を変えさえすれば、ランク付けは変更されます
他の言い方をすると、累計構成率ではなく、直接的に値(今回の事例では”販売個数”)を参照してランク付けが行えます
VLOOKUP関数の詳細な使い方は以下をぜひ参照してください
VLOOKUP関数とIF関数だけを使い倒す#1
次にPercentile関数です
下のGIF画像の右側にある値の一覧の中から、指定した基準の値を拾ってくくれます
例えば50%と指定すれば1から10の間で上位50%に位置する値を拾います
数式の指定の仕方自体はとてもシンプルです
参照する値の範囲を指定し、加えて基準を指定します
(ここで80%を20%に置き換えていることにご注意ください)
PERCENTILEINC関数の概要が明確になってきたと思います
VLOOKUP関数とPERCENTILEINC関数を組み合わせることで、
ABC分析の肝・・・例:上位20%の商品で売上の80%を稼いでいる
この肝に準じて表作成を自動的に行っていけるのです
次回は再びこの肝から解説をはじめて、より詳細に解説を行っていきます
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