タグ別アーカイブ: 条件列

グラフの並び順を変える3つの方法~条件列、DAX、リレーション~

【グラフのX軸が思うように並んでくれない、そんな悩みは今回の記事で解決できます】

Power BIのグラフの並び変更は、通常だとグラフの右上の三点リーダーをクリックした後に下記の画像の箇所で変更します

今回は上の並べ方では解決できない場合の対処方法を3つ紹介します

いずれの方法もデータビュー画面・列ツールにて「列で並べ替え」機能を使用します

まずは「1.並び変えたい列を選択」した後「列ツール」の「列で並べ替え」にて、「2.順位を記述した列」を指定します

読者の方の中には「その方法は知っている、だけどDAXを書くとエラーになった」という方もいらっしゃると思います

今回の記事ではエラーを回避する方法も解説しています

やりたい事

今回使用するデータは次の画像のデータです

こちらの商品の並びを次のようにします

A⇒B⇒C⇒D⇒E ➡ C⇒D⇒E⇒A⇒B

DAX1

一つ目の並べ替え方法はDAXのSwitch関数で変える方法です

下は別データで並び変えた事例です

*過去記事⇒こちら

上の画像ではMONTHの並び順を1月ではなく、4月からはじまるように変えています

では、今回の場合はどうかというと、次のようなSwitch関数の式を書きます

ところが、今回の場合は実際に並び替えるとエラーが発生します

前述の月の並び替えの場合は、並び替え対象が「MONTH列」で順位列の式が「順位 = Switch(MONTH([Date]),1,10,・・・」となっています

つまり、Switch関数の中身が「並び替え対象」ではなく「Date列」となっています

今回の場合は、Switch関数の中身に「並び替え対象」が入っています

順位_DAX = SWITCH(‘Data'[商品],・・・

ですので、次のようなエラーがでます

これはSUM関数をSUM関数の対象範囲に含めるような形になります

ですので、今回は別な方法も紹介します

条件列

Power Queryエディタ画面で条件列を作成する方法も使えます

この条件列にて順位を指定すると次のようなグラフになります

別テーブルを手動で作成(DAX2)

最後に紹介する方法はこちらの画面:データの入力でテーブルを作成します

内容はこんな形で入力します

こちらで作成したテーブルはリレーションも組んでおきます

次にデータビュー画面でDAX(RELATED関数)を作成し、順位列を作成します

この順位列であれば循環の問題は発生しません

<まとめ>

今回は、グラフの並び順を変える方法を3つ紹介しました

DAXで順位列を作成する場合には「循環参照」の問題は常に意識しておきましょう

個人的にはPower Queryエディで条件列を作成するより、DAXで作成した方が手軽だと感じています

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ

にほんブログ村

にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

(続編)2つの表にてどの行が追加、削除されている? ⇒どの列が変更になっている?

前回の続きで、パワークエリを使用してだけでなくについても、の変更もあわせて変更箇所を特定できるようにしたいと思います

ポイント

2つの表を結合するのは前回と一緒です

今回はピボット解除を行い、複合キーを作ったうえで結合を行います

使うデータ

Before、Afterの2つの表を用意するのですが、キー(りんご、みかん・・)を行単位で作成し、列は月単位で作成します

最後は2つの表でどこが変わったかを明確にできるようにクエリを作成します

ピボット解除&複合キー作成

BefoerとAfter、それぞれのクエリはピボット解除を行い、縦横並びを縦縦並びに変えます

その後、「列のマージ」を使用して、複合キーを作成します

この複合キーを使用して、BeforeとAfterの2つの表を結合(マージ)します

マージ処理

ポイントでも前述したように、2つの表を複合キーを使用してマージ処理します

マージ種類は通常でいけば、完全結合がよいです

「完全外部」の結合であればAfterの表にて追加・削除されたものが全て網羅できます

但し、こちらは用途にあわせて6つの結合種類を使いわければよいかと思います

各種調整

判定列の追加

マージ後は、条件列を使用して〇×を判定する列を追加することができます

複合キーの分解

マージ後は複合キーを分解して必要な情報だけ抜きだすこともできます

複合キーの分解は「抽出」の「区切り記号の後のテキスト」を使用し、複合キーから「月」を抜き出します

そうすると、BeforeとAfterの比較が行いやすくなります

<まとめ>

今回はマージを更に有効活用して、行だけでなく、変更があった列と値を特定できるようにしました

ポイントはピボット解除と複合キーの作成により、2つの表を比較しやすい形で結合することです

ぜひ有効活用してみてください

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ

にほんブログ村

にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ

【パワークエリ・チャレンジ】パワークエリを使用して月間スケジュール表を作成する

 今回は、開始時間・終了時間・担当者を可変で指定できる月間スケジュール表(記入用)を、Power QueryM言語の技術をフル活用して作成します

4月1日であれば、13時から15時まで1時間刻みで行が自動で用意されます

担当者も可変にできます

一番のポイントは「開始」「終了」時間の判定列を、日付(1~31)と時刻(0:00~24:00)を網羅した表に作成することです

しかも判定用の列は2列用意します

判定列を作るためには、複数のクエリを用意し、クエリ内にキー列を作成しておくこともとても重要です

キー列:yyyy/MM/dd hh:mm

内容的に大きめの内容なので、今回はポイントの羅列で失礼させて頂きますので予めご了承ください

Power Queryでここまでできるのか?という点を感じて頂けたら幸いです

今回の内容の参考記事についても事前に紹介させて頂きます

複数データの組み合わせ/クエリのマージ~中級編1回目~

見出しがセル結合により2行になってしまっている表をデータ活用1~上級編2回目~

IF式を組み合わせて列作成~上級編10回目

M言語に慣れる_4回目~特殊テンプレート作成~

【パワークエリ・チャレンジ】1列のデータから複数列のテーブルデータを作成する

変換した列の追加~中級編10回目~

ポイント

各種データの用意

今回、想定する作業は以下のスケジュール表から、必要な時間だけ記載され、担当者も記載された完成スケジュール表を作成することです

スケジュール表

下の画像が完成スケジュール表です

完成スケジュール表

実際にPower Queryのクエリを作成する前に、3つの表(日付データ、時刻データ、担当者)を用意します

日付データと時刻データについては、あとで組み合わせて、次のようなクエリ(日付時刻クエリ)を作成します

こちらの結合済みの列は後でスケジュール表とマージして「開始時間」「終了時間」を紐づけるためのキー:yyyy/MM/dd hh:mmになります

日付データ

4月のスケジュールであれば、1日から30日までを用意します

*ホームタブの連続データの作成を活用するとデータの用意が早いです

時刻データ

どの月かは別にして0:00~24:00までを用意しておきます

こちらは固定になります

担当者

こちらも用意します

日付時刻クエリとスケジュール表クエリのマージ

前述のように日付と時刻を組み合わせて作成した日付時刻クエリはスケジュール表クエリとマージして、開始時刻と終了時刻を紐づけます

マージするためのキーはyyyy/MM/dd hh:mmになります

スケジュール表をマージするためにも、事前にスケジュール表はピボット解除を行っておきます

そして日付と時刻の列はマージして「yyyy/MM/dd hh:mm」のキー列を作成しておきます

フィル機能の活用

キー列をもとにして、2つのクエリをマージするとキー列に「開始時間」「終了時間」を紐づけることができます

但し、開始時間と終了時間を判定するには、判定列が1列だけでは不十分です

1列だけだと、終了⇒開始(上の画像だと16時以降)までの時間帯が判定できないからです

フィル機能を使って、下に埋めた列を作成します

2列あれば、残すべき行を特定できます

IF式

判定列を利用して、残すべき行を判定します

判定2が開始の場合には行を残します。判定1と2が終了の場合にも残します

*1の場合は行を残す、0の場合は行を削除する

逆にそれ以外は行を残しません

担当者の紐づけ

担当者はカスタム列を作成してリストで紐づけを行います

*担当者はクエリ名です

リストで紐づけを行い、展開した状態が下の画像の状態です

ピボット処理

担当者の列の内容は、下の画像のように見出しにします

この表の値欄は空欄になるので、ダミーの列を事前に追加しておくのも大きなポイントです

その後にピボット処理を行います

最後に

以上が今回のポイントなのですが、作成していくと、ところどころで並び順が変わってしまうと思います

その際には、インデックス列を追加して調整を図ったください

今回は長文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました

参考までに今回のサンプルファイルを添付します

にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ

にほんブログ村

にほんブログ村 IT技術ブログ VBAへ