カテゴリー別アーカイブ: 裏技

エクセルにもテーブルマナーを!~関数不要の集計術~

 ビジネスにデータはつきものです。現在のような巷にデータ溢れている時代であれば、エクセルでデータを扱えて当然だと思われることも多いと思います。

 でも、エクセルが苦手な人には、データ集計を行えといっても苦痛だと思います。

 明日の会議までに資料を作成しろ、と言われても関数一つ知らねーよ!!

という方の為に、奥の手がエクセルにはあります。それがテーブル機能です。

エクセル内の表をテーブルにしておけば、色々と面倒な作業が簡単にできるのです。

 今回は、フィルター機能を使って抽出条件を変えながら、合計と平均を集計する方法を解説します。

 ちなみに、今回使用するデータは”年度別”、”製品別”、”地域別”、”売上金額”のデータですが、地域別の合計金額と平均を計算しましょう!

1.まずは表をテーブルに変換しましょう

 表のどこかにカーソルを置いて”Ctrl+T”を押しましょう

 すると次のようなポップアップが出るので”先頭行をテーブルの見出しとして使用する”にチェックを入れてOKボタンを押しましょう!これで表をテーブルとして使用できます

2.集計行を作成しましょう!

 画面上のデ―ブルデザインタブで”集計行”にチェックを入れましょう!

この集計行にチェックを入れる作業だけで、既に売上金額の合計(382,666,000)が計算されています!

3.フィルターで抽出範囲を変える、集計行を平均に変える

 フィルターで地域の抽出範囲を変えただけで合計金額が変わっているのが分かりますでしょうか?このテーブル機能の集計行は完全にフィルターの集計結果と連動していますので、様々な計算結果を得られます

 では最後に、”平均”を計算して見ましょう!

実は、集計行の▼マークをクリックして”平均”に変えるだけで計算できます

<まとめ>

 エクセルには、日本ではまだあまり知られていない便利機能が沢山あります!エクセルビギナーも、どんどん便利機能を活用して、せっかくのエクセルを有効活用しましょう!

 テーブル機能をマスターしたら、次はピボットテーブルです!テーブル機能からエクセル集計をはじめることで、集計技術の幅がよりいっそう広がっていきます。ぜひテーブル&ピボットテーブルの特集記事も参照してください

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列フィルター

エクセルの便利機能の一つにフィルター機能があります

フィルターをかけさえすれば、誰でも手軽に検索が行えます

でも、列方向にフィルターを行うにはどうしたらいいでしょう?

実は、リストとIF文、そして、列を非表示にするVBAのhiddenプロパティを組み合わせて使えば手軽に実現できます

つまり、フィルターの対象でない列を非表示にしていくのです

以下、列フィルターを行うポイントをかいつまんで解説していきます

まず、フィルターをする対象の文字をリストで網羅して表示できるようにします

ちなみにエクセルの画面はR1C1型式にしていおいた方が便利です

次に、列フィルターを行う対象範囲の最終列を取得しておきましょう

 例:LastC = .Cells(7, Columns.Count).End(xlToLeft).Column

最後に、最終列まで繰り返しを行うFor ~ Next文の中に、If文とHiddenプロパティの”組み合わせ文”を入れます。

リストの文字と一致しない場合には、該当する列を非表示にするようにします

 例:If .Cells(7, i).Value <> str Then

     Columns(i).Hidden = True

   End If

たったこれだけで、最終列がはるか遠くまで膨らんだ表でも手軽に検索が行えます

最後に注意点ですが

フィルターを解除する際には、非表示になっている列は最終列として取得できません。ですから、”セルが空欄でない場合には表示する”などのLoop文で解除するなどの工夫を行いましょう!

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魅せるピボットテーブル

 多くの読者の皆さんにとって、ピボットテーブルに期待する主な役割とは、データを集計することだと思います

 実は、ピボットテーブルには日本では、まだこれまで知られていない機能が沢山あり、十分、”魅せる表”も作成できるのです

 ピボットテーブルに付随する”スライサー”機能を使うと、魅せる表を作成するだけでなく、データを”見たい切り口”に集計し直しながら、データを魅せることができます

 

 単に、スライサーを作るだけなら、とても簡単です

 ピボットテーブル上にカーソルを置いた後、挿入タブから”スライサー”を押すだけです

 スライサー自体を利用するだけなら、とても簡単なのですが、スライサー自体も魅せたい場合には、様々なテクニックが必要です

 詳細を知りたい方は、ぜひ専門コーナーの記事を参照してください

知れば知るほど”スライサー”の奥の深さに気づくと思います!

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ピボットテーブル裏技

ピボットテーブルは数字の集計には欠かせない存在です

簡単な操作で、様々な切り口で数字を集計できます

でも、ピボットテーブルをそのまま資料にはできないと思っている方も多くいらっしゃると思います

なぜなら、以下の画像のように不要な表示がついてしまい、しかも表示を自由に変更できないからです

特に、合計・・・ってつくのが見栄えが悪いので、ピボットテーブルでせっかく作った表を手動で移し替えたりしたりしていると思います

ところが、ピボットテーブルの機能を使いこなせばここまで体裁が変わります

今回は、一つだけ、ピボットテーブルをそのまま資料として活用するための裏技を紹介します

例えば、上の事例で言えば、”合計/売上金額”という文字の”合計”部分を変えようとすると、こんなメッセージが出てエラーになってしまいます

こんな時は、”空白”を売上金額の文字の後に入れましょう!

実はそれだけで、自由自在にピボットテーブルの表示を変えれるんです

<まとめ>

いかがでしたか?ピボットテーブルはきちんと使い方を知っていれば、そのまま体裁のよい表になるんです

ピボットテーブルを集計するだけでなく、そのまま資料として使えればとても合理的ですよね!!

もっと、裏技の詳細を知りたい方はこちらから参照できます

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VBA、関数も要らずの入力フォーム

 入力フォームをエクセルで作成するというと、VBAでユーザーフォームを作成することをイメージされる方が多いと思います。

実は、VBAも関数も必要としない、お手軽な入力フォームをワンクリックで作成方法があります。しかも、この入力フォームは検索機能つきなんです!

 今回は、フォームコマンドを使った入力フォームを紹介します!

1.フォームコマンドをクイックアクセスツールバーに追加する

 まず、ファイルタブ⇒オプション⇒クイックアクセスツールバーの順でクリックして、クイックアクセスツールバーに新たなコマンドを追加する画面をあげます。

 リボンにないコマンドから、”フォーム”を見つけたら、このフォームを追加しましょう!

2.データ上で”フォーム”をクリックする

 データ上で”フォーム”をクリックすると、下の画像のように、フォームが自動的に立ち上がります。

 フォーム上に既にあるデータが表示されます。それぞれの値を変えたい場合にはテキストボックス上で変更処理を行います。

 新規にデータ行を追加したい場合には右上の新規ボタンを押します。

 右上に”新しいレコード”と表示されるので、各テキストボックスに値を入力します。テキストボックスの内、1つでも値を入力してエンターボタンを押すと新規にデータが追加されます。


 この入力フォームは、手軽に作成できますが、本当によくできていて、検索なんかも行えます。しかも、検索条件をクリアしたり、前回指定した検索条件を元に戻す機能もついています。

 検索条件の画面から元のフォームに戻したかったら、右下のフォームボタンを押せばもとのフォームに戻ります。

 まさか、エクセルにこんなフォーム機能があると思いませんでした。本当にエクセルって奥深いですね!

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スライサーのリスト表示順とピボットテーブルの表示順を自由自在に変える方法

 ピボットテーブルの表示を操作しやすくするスライサーはとても貴重な存在です。スライサーを使うだけでエクセル画面が華やかになります。

  ただし、スライサーの使い方について、困ったことが起こっても日本語での解説はあまりないのが現状です(⇒スライサーについての詳細記事あります) 

 スライサーを使っていて困ることの一つは、スライサーで自動設定されている並び順を変えたい時です。そんな時にはリスト自体を自分で設定して独自の並び順を作成しましょう

この方法はピボットテーブルの表示順の変更にも活用できます

それでは、独自の並び順を作成する手順を3段階で説明します!

目次

1.並び順を決める

2.オプションの詳細設定でリストを設定する

3.並び順を変える

1.並び順を決める

 下の画面では、スライサー上では中村さんが1番上の左に来ていますので、田中さんの表示を1番上・左に移動したいとします

後で詳細を解説しますが、リスト全体を含めて並び順を設定するので、リスト全ての並び順を事前に決めおく必要があります

2.オプションの詳細設定でリストを設定する

 エクセル画面の左上、ファイルタブから⇒オプション⇒詳細設定をクリックして、下までスクロールします

 全般という文字が見えたら、右下に「ユーザー設定リストの編集」のボタンが見えますのでこちらをクリックします

立ち上がったダイアログの右側に 「1.並び順を決める」 で決めた順番でリストを記入しましょう

続きを読む スライサーのリスト表示順とピボットテーブルの表示順を自由自在に変える方法

グラフをモノクロ印刷でも魅せる

明確な意図をもって色遣いしたグラフでも、白黒で印刷 するので、意図したものが台無しになることってありますよね。そんな時の為の工夫を3つ紹介します

1.色の濃淡でメリハリをつけて作成する

グラフを作るときから、色の濃淡をつけて作成しておけば、色黒で印刷してもあまり作成時と印象は変わりません

幸にもエクセルの最近のバージョンでは自動的に濃淡をつける機能があります

グラフをクリックすると右上に下のような筆マークが出てくるで、マークの右側の”色”をクリックします。

すると、モノクロ柄が選べるようになります

ちなみに、手作業で色の濃淡をつけようとしたら莫大な作業になってしまいます

2.凡例(系列)の違いを画像で表現する

色使いの違いの意図が凡例の違いを一目で分かるようにするものである場合、白黒で印刷するとどこか物足らないものになってしまうことがあります

そんな時には以下の画像のように”画像”の工夫を行うこともできます

実は差し込みたい画像の上でCtrl+Cを押して、グラフ上でまたCtrl+Vを押すだけで画像をグラフに反映することができます

こちらの手法については詳細を別な記事で紹介していますので、ぜひご参考にしてください

3.グラフの形を統一してシンプルにする

たもに実績説明の場でこんなグラフを見ますが、白黒だととても理解できないものになってしまいます

こんな時にはグラフの形を統一してシンプルにしましょう

下のグラフは折れ線グラフの部分をマーカーと誤差範囲を工夫してグラフの形を統一しています

マーカーや補助線は実は魅せれる形にカスタマイズすることができるのです

こちらのグラフの作成の仕方・詳細については別な記事をぜひご参照ください

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エクセルで作るタイマー

エクセルでも、簡単な技術を組み合わせただけでここまで出来るといる!!

これを「エクセルで作るタイマー」で証明したいと思います

以前に書いた記事、スピードメーターグラフで円を傾ける技術について解説したことがあります

1_4.gif

上のGIFの通り、「系列のオプション」画面で「グラフの基線位置」を変えると円グラフが傾きます

この仕組みを活用して、1分タイマー作成します

時計

以下、「タイマーのオブジェクト作成」「ループ処理の作成」の2段階で作成方法を解説します

1.まずはタイマーオブジェクトを作成します

まず外円、棒(秒針)を作成します

秒針は円と棒を組み合わせて作成します

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 秒針.jpg

その後、作成した円と秒針をグループ化してオブジェクトを作成します

グループ化して置かないと、秒針と外円がうまく連動して動かなくなるので注意が必要です

19

オブジェクトを作成したら、オブジェクトに名前(時計)をつけておいて、後でVBAでコードを書きやすくしておきましょう!

以下がオブジェクト名を付ける画面です

20

上記の画面は「HOME」タブの右側「検索と選択」から開けます!

この「選択の画面」の詳細な使い方については、以下の動画を参照してください。

2.ループ処理のマクロを書く

待ち処理を組み合わせて、秒針を動かすためのループ処理をコードで書きます

①待ち処理⇒常に「今」から1秒待ち処理

以下が、待ち処理のコードです

Application.Wait Now + TimeValue(“00:00:01”)

②ループ処理のカウント(変数→i)をそのまま秒針の角度にします

1.で作成したタイマーオブジェクトの角度を変えていきます

Worksheets(“時計”).Shapes(“時計”).Rotation = i

③最後は時計オブジェクトを0に戻して終了です

Worksheets(“時計”).Shapes(“時計”).Rotation = 0

ぜひ、以下のサンプルファイルもダウンロードして直接参照してみてください

このタイマー実は正確には1分で終了しません。うまく調整する方法もあると思いますが、今回は割愛しています

グラフを傾けながら作成するスピードメーターグラフの作成の仕方については、こちらで記事を書いています ⇒ スピードメーターグラフ

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: スピードメーター2.gif

また、エクセルのアドイン機能でもタイマーがあります!

カラフルでとても使いやすいです!

興味のある方はぜひタイマーアドインをダウンロードしてみてください

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Timer-Excel.gif

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グラフデータが空白の時

題名が分かりにくかったと思いますが、”空白”な時とは以下のような時です
13

せっかくグラフを作ってもこれはではあまりグラフとしての意味がありません

こんな時に修復する機能が実はエクセルにはあるのです

1.修復したいグラフ上で”データの選択”をクリック

実は下の方に”非表示および空白のセル”というのが見えてきます

こちらをクリックして下さい

14

2.修復方法を選択

ゼロとして表示する、前後からの推測で線を”結ぶ”の2つが修復方法として選択できます

・ゼロとして表示する16

・前後からの推測で線を”結ぶ”

17

以上です

また次回をお楽しみに!
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関数をマスターする11~エクセル数式検証・機能

エクセルダッシュボードでは関数の中に関数を組み込む(ネスト)機会がとても多くなります

つまり、関数の結果を直接的には検証できないことになります

下の画像のようにINDEX関数の中にMATCH関数を使用しているケースなどは典型です

こんな時に”東京”という出力結果が想定した結果でなかった場合には

INDEX関数が悪かったのか?

MATCH関数が悪かったのか?

が分かりません

そんな時に、MATCH関数を書き直すところから検証を行っていたら非効率です

キャプチャ2

そんな時には数式タブにある”数式の検証”機能を使いましょう

この機能では、段階的に数式の内容を表示してくれます

下の画像は検証画面を開いた状態です

ここから黄色の印をつけた「検証」を押してみます

すると、MATCH関数の中味の一部が表示されます

更に、「検証」を押してみます

今度は、完全にMATCH関数の中味が表示されます

そして、もう一度「検証」を押すと完全に数式の中味が表示されます

このように、数式の検証・機能を活用すると段階的に数式の内容を表示してくれるので、数式の検証が行いやすくなります

関数を組み合わせている場合などは、とても便利なのでぜひ活用してください

詳細は動画にて確認できます

次回は特殊フォントついて解説します

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