タグ別アーカイブ: ABC分析

ABC分析をエクセル力で改善する3

ところABC分析とは何でしょう?

辞書を見ると下記のように記述がありました

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https://kotobank.jp/word/ABC%E5%88%86%E6%9E%90-1360
要はビジネスの対象を3つに分け、対策が効率良く打てそうなところを抜き出すということです

背景には20-80%ルールがあり(売上の8割は2割の顧客で稼いでいるなど)、とにかく対象を3つに分けてしまうのがポイントです

分析の本質はこのグループ分けです

グループ分けをすることで比較が行い易くなり、優先順位が決めやすくなります

ABC分析を行うメリットは”優先順位を決めやすい”というところにあると思います

ビジネスにはコストと時間がつきものです

いくら時間をかけて分析して立派な実行計画を経てても実行できなかったら意味がありません

その点、ABC分析では、量と質の観点からシンプルに優先順位を決めることができます

一方、ABC分析のデメリットとは何でしょう

それはABC分析を実施する過程にあります

ABC分析を実施するに当たっては、以下の2つのプロセスを踏みます

1.データを降順(売上金額など)で並べ替える

2.データにランクを付ける

この2つのプロセスが何故、デメリットになるのかを次回、詳細に解説します

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ABC分析をエクセル力で改善する2

前回、エクセル力という言葉に触れましたが、今回はある実例をもとにしてエクセル力とは何かを考えてみたいと思います

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例えば、以下のようにA、B列に10万行データがあったとします

そして、あなたは上司からこれから毎月、A列、B列ともに値が”A”の時、

解の列に◯を入力するように言われたとします

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しかも、VBAでの処理なしです

あなたはもしかして、目でA列とB列にAがあるのを確認して解の列に◯を入れますか?

ちなみにこれは実際に体験した話しで、上司が毎月、人力で毎月処理していたのを引き継ぐことになったのです

 

詳細は他の記事に譲りますが、ここで下のようにIF関数で処理するのももちろん悪くありませんし、

IF(A2=”A”,IF(B2=”A”,”◯”、”✕”),”✕”)

上のIF関数の中にANDを入れるのも悪くありません

 

ここから、エクセル力という話が出てきます

もし、上司に

「やっぱりA列、B列、ともに”B”の時に◯にしてくれ」

とルールを変更された場合にはIF式を変えなくてはなりません

(ちなみに過去との比較の為、やり直さなくてはいけない、という想定です)

そうなると、もの凄い莫大な時間がかかってしまいます

 

では、どうするかというと、複合キーとVLOOKUP関数とテーブル機能を組み合わせておくのです

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もう少し詳細を解説するとまず、テーブルを作成した上で

1.AAに◯という対応表を作成しておき

2.C列に列を挿入し、A列とB列を&で組み合わせた複合キーを作成します

3.そして、解の列にVLOOKUP関数を挿入し、

複合キーを対応表の中から検索するようにします

GIF4

(上の図ではIFERROR式でエラーになった時は空白が入るようにしてます)

こうしておけば、対応表を変えるだけで過去の修正が効きます

しかも、テーブル機能を活用すれば、1行に数式を入れれば全ての行に数式が入ってしまいます

 

これが本篇で定義するエクセル力です

ビジネスの実務では変更や修正はつきものです

しかも、時間が無いと嘆いても誰も待ってはくれないのです

そこで、

エクセルの活用方法も”変更”や”修正”などに備えた実践的な活用方法が必要なのです

<エクセルの基本機能を組み合わせて実務的な活用をする力>

この力を次回から、実際のABC分析の例をもとにして身に着けていきましょう!

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ABC分析をエクセル力で改善する1

https://analytic-vba.com/%e3%82%a8%e3%82%af%e3%82%bb%e3%83%ab%e5%88%86%e6%9e%90/post-2018/世の中に山とある分析方法の中で、一番多く有効活用されているのはABC分析だと思います

但し、何事にもメリット・デメリットがあります

この講座ではABC分析のメリットを生かしつつ、デメリットを克服し、実践的な活用を目指します

そして、

”この”実践的な活用ができるように手法を改善していく過程を通じて本質的な”エクセル力”を習得することもあわせて狙っていきます

ちなみにこの講座は”ストアカ”で実際に実施した講座のWeb版になります

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受講者の方のフィードバックを基にしてエッセンスが凝縮された講座にしたいと思っています

今回は1点、先行してポイントを1点、解説したいと思います

ABC分析に限らず、他の分析でも同様に”如何に効率よくデータを区分するか”というのが大きなポイントになります

そして、必ず、”どの範囲で区切るか”という試行錯誤が起こります

その試行錯誤が簡単に行えるとと、ても分析作業の効率が飛躍的に向上します

下の例はデータの全体をある指標を基にして上位から区分し、各データにA、B、Cとラベルを付けているところです

詳細は後の回で後述しますが、従来のABC分析の手法だとラベルをつけるのに複数のステップが必要で、データが1つ追加されただけでも最初からやり直しになります(下の例では販売個数10,000のデータが2つ追加されていますが、自動的にランクAのラベルが付いています)

Gif1

この講座では、この試行錯誤を簡単な3つの仕組みを組み合わせるだけで簡単に行えるようにします

そして、最終的には下のようなエクセルダッシュボードを作成します

GIF2

従来のパレード図より、ABCランクの違いが明確に分かるようになり、実践的な情報を提供できるようになります!

それではまた次回

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