タグ別アーカイブ: パワークエリ

クエリのコピー・バックアップ・削除他~上級編16回

今回は、各種クエリに関する処理について解説します

解説する処理内容は全部で5つになります

1.クエリを別ファイルにコピー

2.クエリのバックアップ、復元

3.クエリの数が多い場合のグループ化

4.クエリの一括削除

5.依存関係

最後依存関係は前述の1.~4.全てに関わります

この回で解説する依存関係とは、データソースやクエリのマージ(結合)のことになります

 順序は逆になりますが、今回の事例として使用するファイルを解説する意味もありますので、5.依存関係から解説を行います

5.依存関係

今回使用するファイルは、過去の記事でも使用したファイルです

元データ

 この時には、商品台帳と売上台帳をマージして「売上金額クエリ」を作成し、売上金額を計算しました

では早速、「売上金額クエリ」の依存関係を見てみます

解説対象のクエリ

 まず「売上金額クエリ」の上で右クリックして、Power Queryエディタ(以降、エディタ)を開きます

クエリの編集

エディタが開いたら、表示タブをクリックします

クエリの依存関係

すると、上の画像右の「クエリの依存関係」をクリックできるようになります

下の画像が、「クエリの依存関係」をクリックした時に開く画面です

依存関係

上の図を見ると「売上金額クエリ」は①商品台帳クエリと②売上台帳クエリとマージしており、この2つのクエリに依存しているのが分かります

①と②についても、依存の状況は分かります

①商品台帳クエリ

このクエリは「e:\パワークエリ講座・・・」のフォルダにあるファイルからデータを取得しているのが分かります

依存関係

この 「e:\パワークエリ講座・・・」の上にカーソルを置くと更に詳細が分かります

②売上台帳クエリ

 売上台帳クエリは①の商品台帳クエリと違い、売上金額クエリが存在するファイル内からデータを取得していることが分かります

 上の関係図にはないですが、売上台帳クエリは現在ブック内の「売上台帳テーブル」からデータを取得しています

 ちなみに上の図に、「読み込まれていません」とありますが、こちらはクエリの読込先が「接続のみ」になっていることを表します

 今回、事例とするクエリのことも解説したところで、前述の1.~4.についても解説を行って行きます

1.クエリを別ファイルにコピー

まず、商品台帳クエリを別ファイルにコピーします

商品台帳クエリ

商品台帳クエリ上で右クリックし、「コピー」をクリックします

クエリのコピー

そして、別ファイルで貼り付けます

クエリの貼り付け

では、他2つのクエリに依存している「売上金額クエリ」を別ファイルにコピーしてみます

すると下の図の通り、依存している2つのクエリも同時にコピーされます

売上台帳クエリは「現在のブック」内のテーブルを取得元にしています

別ファイルには、もちろん「売上台帳クエリ」の取得元になるテーブルはありませんので、売上台帳クエリはエラーになります

そして、「売上台帳クエリ」に依存している「売上金額クエリ」もエラーになります

続きを読む クエリのコピー・バックアップ・削除他~上級編16回

Power Queryって何??11~ユニークな数の集計~

今回は、Power Queryならではの集計処理について1点だけ紹介します

ある列に存在する文字列、もしくは値のユニークな数を集計するのは面倒ですよね

上の画像内の「商品コード」を例に取れば

「商品コードが10001、10002・・・10006は4つあるので1個にカウントして、全部で6個あります」

と目で数える人はさすがにいないとは思いますが、関数を使ったとしても、複数回の処理ステップが必要ですよね

ところが、Power Queryでは直観的にクリック操作していけば、このユニークな数を集計できます

解説には上の図にある表を使用します

目次

1.Power Queryエディターを起動

2.「統計」タブの「個別の値のカウント」をクリック

1.Power Queryエディターを起動

2.「統計」タブの「個別の値のカウント」をクリック

①変換タブに移動

Power Queryエディターが起動したら、変換タブに移動します

続きを読む Power Queryって何??11~ユニークな数の集計~

文字列の抽出~上級編17回

 エクセル関数で特定の文字列を抽出する場合には、RIGHT関数やLEFT関数、そしてMID関数が良く使われます。今回の解説では、Power Queryでこれらの関数と同じ様に特定の文字列を抽出する方法を解説します。

 また、特定の文字列の位置が不特定の場合、エクセル関数ではFIND関数やSEARCH関数が前述の関数と組み合わせて使用されます

Power Queryでは、特定の文字列の位置が不特定の場合でも一括で抽出できる裏技がありますので、そちらについても解説を行います

例えば、

 下のGIF画像のように、「-」が不規則に出現する文字列の中から「左から2つ目3つ目ハイフン」の文字列を抽出することもできます

では、Power Queryにて特定文字列を抽出する方法について詳細な解説をはじめます

 以降の解説は、全てPower Queryエディタ(以降、エディタ)を開いた状態から解説を行います

エディタ内で使用するタブは「変換タブ」、使用メニューは「抽出」になります

目次

1.左から指定した長さの文字数を抽出

2.右から指定した長さの文字数を抽出

3.位置を指定して文字列の途中から指定した長さを抽出

4.特定の文字列の前後の文字を抽出

5.「特定の文字列の間」の文字を抽出

<まとめ>

1.左から指定した長さの文字数を抽出

エクセル関数では、LEFT関数で行う内容です

こちらは、下の画像の「最初の文字」から抽出を行います

上の画像の「最初の文字」をクリックすると下の画像の画面が開くので、こちらで抽出する長さを指定します

OKボタンを押せば、下のGIFのように左から3文字が抽出されます

2.右から指定した長さの文字数を抽出

こちらはエクセル関数で言えば、RIGHT関数になります

下の画像にある「最後の文字」から指定します

1.の「左から指定した長さの文字数を抽出」と同じ様に、「最後の文字」をクリックした後に開くダイアログボックスにて抽出する長さを指定します

後の処理は、1.と同じです

続きを読む 文字列の抽出~上級編17回

Power Queryって何?~ピボット解除(縦横並び替え)と入れ替えの違い~

Power Queryの魅力の一つに、 行列の縦横の並び替えを自動で変更できること
ピボット解除) が挙げられます

 業務でデータ成型(データクレンジング)を行う人は絶対に覚えておくべき技術です

もし、手動で縦横の並びを変えるとなると、相当な手間です

ここで疑問を持つ人がいるかもしれません

「縦横の並び替え(ピボット解除)」と「行列の入れ替え」はどう違うのか?

この2つは似て異なるものです

この2つの処理が、具体的にどう違うのかを明確に理解した上で、ピボット解除を使いこなせるようになると、Power Queryをより実践的に使えるようになります

2つの処理の違いを実際の例で確かめてみましょう!

とちらもこの表からスタートします

1.ピボット解除

①テーブルまたは範囲からデータ取得

上の表をまず、「テーブルまたは範囲から」を指定し、エディター画面に呼び出します

②ピボット解除

エディター画面で一番左の列にカーソルを置き、右クリックします

すると、「その他の列のピボット解除」が選択できるようになっています

こちらをクリックしましょう!

こちらをクリックすると、一番左の列を軸にして、他の列を回転させるということになります

2.行列入れ替え

今度は、「行列の入れ替え」を行ってみましょう

明らかに、1.のピボット解除とは結果が違っていますよね

では、1.ピボット解除と2.行列の入れ替えをエクセルシート上に読込んで比較してみましょう

ピボット解除は元のデータを縦(ABC)横(123)並びから、縦(AAA)縦(123)の並びに変えています

一方、行列入れ替えは 元のデータを縦(ABC)横(123) 並びから、横(ABC)縦(123)⇒横にずれて縦(456)の並びに変えています

ピボット解除と行列の入れ替え、似ているようで異なるものです

2つの処理から出たデータを並べると、違いが明確になったと思います

今回は以上です

最後まで記事を読んで下さり、誠にありがとうございます

Power Query講座も連載していますので、こちらも参考になれば幸いです

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複数データの組み合わせ/クエリのマージ~中級編1回目~

今回から、中級編をはじめます

初級編では、データを取得してエクセルシートに読み込むだけでした

中級編では、取得したデータを編集・加工していきます

このデータ編集・加工手法を身に付ければ、様々な箇所から集めた大量のデータを関数やVBAを使わないでも、サクッと一括処理ができるようになります!

次回から2回は、関数やVBAを使用した場合には作成に手間がかかりそうな表を サクッと2つの表を組み合わせるだけで作成する方法を紹介します

今回は、次の回から主に使用する技術の概要だけ紹介しておきます

1.クエリのマージ

イメージとしては下の図のようなことを行います

関数で言えば、VLOOKUP関数も同じような事ができますが、このPower Queryのマージには、VLOOKUP関数で処理する時と比べて次のようなメリットがあります

・他の表から抽出する項目が多く、データ自体が大量な場合

 ⇒ワンクリックで処理できる

・VLOOKUP関数の場合は参照する値の位置が左にないと使用できなかった

 ⇒位置は関係なく処理できる

ちなみに、Power Queryにて実際にマージを行う画面は、以下の画面になります

2.計算処理

Power Query上では、2つの表を組み合わせた上での計算処理が、とても簡単に行えます

計算処理がもし±X÷を行う四則演算であれば、対象となる列を指定するだけで計算処理が行えます

SUMIFやSUMIFSなどの、関数であれば条件設定が伴う、少しややこしい計算も、下の図のような画面にて、直感的に計算処理が行えるようになっています

では次回から2回に分けて、1.クエリのマージ、2.計算処理を中心に解説を行って行きます!

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クエリのマージ/項目追加~中級編2回目~

中級編2回目は前回紹介したマージの技術を、実際にサンプルを使用して解説を行います

下の図にある商品台帳売上台帳が解説に使用するデータです

こちらの表2つを組み合わせる(マージする)ことにより、2つの表に分かれていた項目を組み合わせて活用できるようにします

下の図のように、売上台帳に商品台帳の「商品名」と「販売単価」を追加します

今回のポイント

A.キー列を設定します

2つの表を組み合わせるためのキー列を指定します

B.組みあせる項目、組み合わせ方を選択します

下記の画面で組み合わせる項目と組み合わせ方を指定します

上の図に”集計”とありますが、集計については次回に解説します

では早速、下記にサンプルファイルをダウンロードして演習をすすめていきましょう!

1.クエリ作成

商品台帳と売上台帳ともに、次の①~③の処理を行い、クエリを作成しておきます

①Power Query Editorを開く

データタブから”テーブルまたは範囲から”を指定して、Power Query Editorを開きます

範囲を指定する際、自動的に題名の部分(下の図であれば商品台帳)がテーブルの見出しとして範囲に入ってしまうケースがあります

こちらについては、題名部分を除いて範囲を指定し直してください

②Power Query Editor上の処理

Power Query Editorの画面右にて、クエリに名前をつけましょう!

マージ処理をする時にクエリー名が分かり易くつけてあると、処理がとても進めやすいです

③読込処理

ホームタブの右上の「閉じて読み込む」ボタンの右に▼マークがあるので、こちらをクリックしてください

すると、次の画面のように「閉じて次に読込む」ボタンが出てきますので、こちらをクリックします

そうすればデータのインポート画面が開くので、読込先を指定できるようになります

下の図のようにデータのインポート画面が開いたら、読込先は”接続の作成のみ”を指定してください

ここまで行えば、クエリが画面右に出来ています!

上の①~③の処理を通じて2つのクエリを作成したら、2.のマージ作業に移ります

2.マージ作業

2つのクエリをマージする場合、事前に2つの方法が選択できます

ⅰ)既存のクエリにマージする方法

ⅱ)新規にマージ用のクエリを作成する方法

今回はⅱ)で行います

➀売上台帳クエリを参照

新規にクエリを作成するといっても、全く一からクエリを作成するわけではありません

売上台帳クエリを基にして新規のクエリを作成します

まずは、売上台帳クエリ上にカーソルを置いて右クリックし、更に”参照”をクリックします

「参照」をクリックしたら、Power Query Editorが開きます!

➁クエリのマージをクリック

新しいクエリのクエリ名は、次の画面のように変更しておきましょう!

③クエリのマージ

次に画面上にある、「クエリのマージ」ボタンをクリックします

④マージするテーブルを指定

マージをクリックした後に、新規に次のGIFにあるように「マージ」方法を指定する画面が立ち上がります

この画面では マージするテーブルとキー列を次のように指定します

テーブル⇒商品台帳、キー列⇒商品コード

⑤マージする項目、方法を指定

④が終了すると下記の画像のように、商品台帳の内容が一番右の列に追加されます

次に、商品台帳の右横にあるマーク(2つの矢印の組み合わせたマーク)をクリックし、実際に組み合わせる項目と組み合わせ方法を指定します

上のGIFのように、マークをクリックした段階では全てにチェックが入っています

ここでは商品名と販売単価はチェックを入れたままにしましょう!

「元の列名をプレフィックスとして使用します」についてはチェックを外しましょう

チェックを入れたままだと下の図のように、余計な名前(商品台帳)が商品名と販売単価の左横に表示されるようになってしまいます

⑥読込処理

今回は”閉じて読み込む”を指定し、接続の作成のみでなく、実際にシートに読み込みます

これでマージ処理は完成です!

<まとめ>

はじめてのマージ処理はいかがだっだでしょうか?

2つの表を組み合わせるにあたり、VLOOKUP関数を2つの列 (商品名、販売単価 で作成する)よりずっと簡単だったのではないでしょうか?

もし、”しまった、他の項目も追加が必要だった”ということになっても、関数を追加したりしなくても、簡単に追加が行えます

具体的な方法については次回、詳細に解説します

次回は単に項目の組み合わせだけでなく、計算処理も行います!

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セル分割他・変換処理~中級編7回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

読者の皆さんは、他の方が作成した表を見て「使いにくい」と思ったことはありませんか?

例えば、下の図のような表です

1セルの中に複数のデータがカンマ” , ”を区切りにして混在しています

しかも、担当者が縦への繰返しで並んでいるのに、担当企業の欄は横に並んでいます

この表を他の目的に活用しようと思ったら、下の図のような「縦並びが複数列で繰り返された表」に変換するしかありません

この変換処理は手で行ったとしたら莫大な時間がかかります

ところが、Power Queryならば一括で変換できてしまうのです!

今回は上の表の変換を事例として、Power Queryを活用したデータクリーニング技術について、2回に分けて解説します

<今回のポイント>

A.セル分割

このセル分割によるデータ変換が今回のメインの解説になります

区切り文字を指定し、分割の仕方を指定するのがポイントです

B.ピボット解除

ピボット解除については前回も解説しました

この機能はとても便利です

今回も横並びを縦並びにするのに活用します

では、演習ファイルをダウンロードして頂いたら解説をはじめます!

今回は、セルの分割までです

1.セル分割

①Power Query Editorを開く

問題となる表の上にカーソルを置き、”テーブルまたは範囲から”をクリックし、Power Query Editorを開く

➁列の分割をクリック

Power Query Editorが開いたら、担当企業を選択した上で、変換タブから”列の分割”の▼マークをクリックします

③区切り記号と分割方法を指定

列の分割の▼マークをクリックすると、”区切り記号による分割”が選択できるようになりますので、またこの文字をクリックします

すると次のような画面が開きます

さて、今回のキーポイントに入る前に、元の表を再度確認しましょう!

カンマ” , ”が不規則に出現し、複数のデータが1セル内に混在しています

このセルを、区切り文字のカンマが出現するごとにデータ分割すればいいのです

ですから、区切り記号は”カンマ”を指定し、分割方法はデフォルトの「区切り記号の出現ごと」のままにし、右画面下のOKボタンを押します

すると、1セルの内容がカンマ” , ”ごとに複数のセルに分割されます!

<まとめ>

今回は、カンマ” , ”で区切られた使いにくい表をPower Query Editor上で分割まで行いました

今までのエクセル上でも同じようなことはできましたが、Power Queryではもっとシンプルに行えるようになっています

次回は使える表への変換をガッツで完成しましょう!

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セル分割他・変換処理2~中級編8回目

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回はカンマ” , ”で区切られた「使いにくい表」をPower Query Editor上で「使いやすい形」になるように行方向に分割しました

このままだと、行別にみると2列の行があったり、5列以上の行あったり不規則で使いにくい表のままです

今回はPower Query Editor上で行方向に広がった列の並びを、縦の並びに変換して1列にし「使いやすい表」に変換します!

そして、前回使用したセル分割のテクニックを再び使い、連番までつけてしまいます!

前回の冒頭で1.セル分割2.ピボット解除を解説すると案内しました

前回1.セル分割を行ったので2.以降から解説を開始します

2.ピボット解除

コンマ” , ”で区切られたデータが混在したセルを分割した後は、データは横並びになっています

この並びを縦並びにして1列にします

この並び替えにはピボット解除の技術を使います

①担当者の列を選択

担当者の列をカーソルで選択し、右クリックします

➁その他の列のピボット解除

担当者以外の列が並び替えの対象です

その他の列のピボット解除をクリックします!

すると、並び順が縦の並びの繰返しに変わります

3.読込

いよいよ2.で変換した内容をシートに読込みます

その前に若干、修正を加えましょう!

①再分割

ピボット解除をした時、新たに属性の列ができています

この列を更に2列に分割し、

⇒属性1の列は削除

⇒属性2の列は”NO”として残しましょう

今回の分割処理はピリオド”.”を区切り記号に指定して行います

2列に分割された属性1の列は削除し、

属性2の列は列の名前を変えましょう!

➁クエリ名前の変更

クエリの名前は担当企業としましょう!

③既存シートへの読込

①②が終わったところで読込を行います

今回は読込先を指定するので「閉じて読み込む」の右下▼から「閉じて次に読み込む」をクリックします

更にデータのインポート画面で

既存のワークシートを選択し、読み込むセル位置をE2セルに指定します

これで使いにくい表を使いやすくする表にする処理は完成です!

<まとめ>

今回は”,”や”.”で区切られたセルを分割することで表を使いやすくする技術を学びました

従来のエクセル手法であれば、この分割処理を行うのにワークシート上で大量の手作業が発生していました

Power Queryであれば一括で行えるのでとても便利です!

参考までに今回の解説に使用したサンプルデータを参考までに添付します


では次回はもっとPower Queryを実践的に使いこなせるようになるため、「やり直し」の方法についてガッツで解説します

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エディター内のやり直し操作~中級編9回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

Power Queryでは、従来のエクセル操作では全く使うことがなかった画面が出てきます

一番、代表的なのがデータを取得した後に出てくるPower Query Editor(以降、エディター)です

エディターでは、様々なデータの変換操作が行えます

前回はエディター内にて、1つのセルのデータを複数のセルに分割しました

ただ、このエディターでは従来のやり直し操作、ショートカットキーで言えばCtrl+Zの操作はどう行うのでしょうか?

やり直しが出来ないと、操作ミス一つで全てをやり直さなくなってしまいます

これでは、Power Queryを新たに覚えて業務を効率化をする意味がなくなってしまいます!

今回は「やり直し操作」について解説していきます

1.ステップ管理

エディター内では、全ての操作はステップという形で記録されていきます

次の画像は初級講座2回目で使用したデータを取得し、エディターを開いた状態の画像です

ここから2つの操作を行います

エディター画面の右には適用したステップを管理する画面があり、操作前は以下の状態です

ここから2つの操作を行います

①受注日の型式を日付形式に変える

➁日付を9月3日から9日の範囲でフィルターをかける

①②の操作を行うと、下のGIFのように適用したステップ画面にステップが記憶されます

2.やり直し操作

1.でステップ管理について解説したので、このステップをやり直す方法について解説します

このやり直しには2つの方法があります

1つはステップを消去する方法です

もう一つはステップ自体を修正する方法です

①ステップを消去する

適用したステップを消去すれば、下のGIFにあるように元の状態に戻ります

「フィルターされた行」のステップを消去した瞬間に日付の行が増えているのがよくわかると思います

この方法は後で紹介する➁の方法より簡単ですが、元の状態に戻るだけです

上のGIFの例で言えば、フィルターに設定する条件を変えようと思ったら、またフィルター設定だけは一からやり直さなくてはなりません

➁ステップの修正

ステップ自体を修正する方法もあります

ステップの右横の*マークを押せばステップ自体を修正できます

以下のGIFでは、フィルター処理をしたステップにて、右横の*マークを押した後、フィルターの条件設定画面からやり直しが行えるようになりました

これまで①②とエディター画面にて「やり直す方法」を解説しました

1点、①の「元に戻す」方法については注意点があります

最後尾のステップのステップではなく、途中のステップを削除や修正を行う場合です

これまで解説してきた事例では、

 日時型式⇒日付形式への変換

を行った後、

 日付形式でフィルター設定

を行いましたので、もし、日時型式のままだとフィルターの設定型式が不整合になってしまいます

仮に「変更された型」のステップを消去しようとすると、以下の様なメッセージが出ます

上のメッセージで削除を選択した場合には、「フィルター」のステップも消去することになります

<まとめ>

今回は、Power Queryの独特の画面のエディターでの「やり直し」の方法について解説しました

エディターでは、画面右の「適用したステップ」画面に処理の履歴が記録がされているので、慣れれば従来のエクセル画面より管理が行いやすいのです

次回からは更にエディターの機能についてガッツで深堀していきます

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変換した列の追加~中級編10回目~

こんにちは、Excellent仕事術ガッツ鶴岡です

前回、案内したようにエディター画面での変換処理について解説します
エクセルはあくまで表計算ソフトであり、Accessのような大量のデータを扱うのに適したデータベースソフトではありません
Power Queryのエディター画面にある機能を使いこなせば、データベースソフトと同じ様に一括で変換処理が行えます
今回は、エディター画面の「列の追加」タブにある機能の一部を解説します

エディター画面
列の追加画面

解説に使うデータは、初級講座1回目で使用したデータを使います

解説用データ
      販売データ

次から解説する、1~3のステップを通じて、既存の表の横に「連番」と「部門コード」「販売金額」の3列から構成される表を追加します

列追加
連番及び条件付き列追加

.連番追加(インデックス)

取得したデータに、エディター画面で連番を付けます

①エディター画面を開く

まず、既存の表からデータを取得してエディター画面を開きます

取得データ
取得データ

⓶インデックス列

エディター画面が開いたら「列の追加」タブをクリックし、「インデックス列」の横にある▼をクリックします

インデックス列の付け方
インデックス列

ここで、連番の付け方を選ぶことができます

 ・0から始め、増分を1にする

 ・1から始め、増分を1にする

 ・開始番号と増分をカスタマイズする

ここでは1からを選択します

インデックス列
連番

2.条件列

この条件列は従来のエクセルではIF関数に相当するものです

IF関数とは違い、エディタ―画面では設定条件に従い、一括で変換します

それに、IF関数ほど設定の仕方は複雑ではありません

まず、「条件列」をクリックして、設定画面を開きましょう

条件列の追加

新たに開いた「条件列の追加」画面では、以下の6つを設定します

 ①追加される列名

 ②~④設定条件

 ⑤設定条件に合致する場合の出力結果

 ⑥設定条件に合致しない場合の出力結果

今回は、部門名が東京の場合は「T」大阪の場合、つまり東京以外の場合は「O」を出力するので、以下の画面のように設定します

条件設定
条件設定画面

3.読込処理

①列の削除

今回出力する表は以下の様になるので、無駄な列は削除します

出力する表

削除は「削除する列」にカーソルを置いて右クリック⇒削除、の順で行います

列が隣合っている列を一気に削除する場合は、Shiftキーを押しながら削除対象列を指定してください

複数列指定
列削除

②列移動

新たに追加した2列を、まとめて移動します

列移動
列移動

③読込先の指定

今回は、既存シートにエディターで操作したデータを読み込みます

読込

ホームタブで「閉じて次に読み込み」をクリックした後、データインポート画面にて読込位置を指定してください

「表示」はテーブル、「データを返す先」は既存のワークシートを指定します

データのインポート
データのインポート

<まとめ>

今回は、エディター画面で2種類の列を追加する方法を解説しました

1つは連番の追加、2つ目は従来のエクセルで言えばIF関数に相当する条件列の追加です

他にもエディター画面での列削除や列移動についても解説を行いました

今回の解説を通じて、エディター画面がスマホと同じ様に、直感的に操作できる利点を感じて頂けたら嬉しいです!

次回はPower Queryを使用して集計上手になるため、グループ化について解説します

それではガッツで頑張りましょう!

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