タグ別アーカイブ: Power BI

Power BIでスピードメーターのようなグラフを作成する

Power BIでは「ゲージ」というグラフを作成できるようになっています。この「ゲージ」グラフを活用できるようになると、スピードメーターのような臨場感のあふれるグラフも作成できるようになります

ポイント

ゲージグラフは下の画像の赤印をクリックすると設定できます

ゲージグラフでは設定項目として、下の画像のように「値」「最小値」が出てくる他に「最大値」「目標値」という設定項目がでてきます

最初はこの複数の設定項目がよく意味が分からないと思います

こちらは下の画像のように表示の工夫でわかりやすく解説していきます

ゲージグラフの作成

目標値とは?

最小値と最大値はゲージグラフの端のことだと想像はつくと思います

では、目標値とは何か?

これは最大値を超えない範囲で、値が持つ温度をわかりやすくするための指標です

仮に値が目標値を超えると以下のような表示になります

ちなみに最小値や最大値、目標値は以下の欄でも設定できます

こちらは手動でも設定できます

DIAL GAUGE

こちらが、記事の冒頭で紹介したスピードメーターグラフです

こちらは「その他のビジュアル」で追加します

こちらのDIAL GAUGEの場合は「警戒ゾーン」「目標ゾーン」の2つの範囲を設定する必要があります

*こちらはあくまで私独自の解釈になります

警戒ゾーンは下の画像の「赤」のゾーンの箇所になります

目標ゾーンは下の画像の山吹色の箇所になります

最後に、達成値を計算してPercentageの欄に表示しましょう!

<まとめ>

今回は、ゲージグラフとゲージグラフを応用したDIAL GAUGEグラフの作成の仕方を解説しました

こちらのグラフはエクセルで作成しようとしたら、とにかく手間暇がかかります

紹介記事

ぜひ積極的に活用して、ダッシュボードをF1マシンのコクピットのようにしてみてください!

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【クラウド活用】Power BIのデータセットの内容をOneDriveのエクセルに自動転記

Power BIで作成した内容をエクセルで検証したい、もしくはエクセル活用したいというケースも多いと思います

しかも、クラウド上にて利用できるととても便利です

今回はPower BI Desktopからクラウドに「発行」した内容を、OneDriveのエクセルにPower Automateを利用して自動転記する仕組みを解説します

ポイント

Power Automate内で、対象となるデータセットを指定した上でDaxクエリを書くのがポイントです

基本的にはクエリの中身は、後述するようにPower BI DeskTop内で作成し、コピーするのが無難です

クエリの準備

クエリを作成するのに何をしたらいいかわからないかたは、基本的には「SummarizeColumns」関数を使うところから始めるのがよいと思います

SummrizeColumns関数により、必要な対象列を指定します

クエリのコピー

Power BI Desktopで作成したDAX式は、前述のようにPower Automateのアクションにコピーします

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-12-644x296.png

ただ、EVALUATEと宣言するのを忘れないでください

クエリの出力内容の処理

クエリの出力内容はデータ操作のアクションで処理します

その後に、エクセルに転記します

転記内容は関数で前処理を行っておきます

<まとめ>

今回はPower Automateによりクラウド上のデータセットから、OneDriveのエクセルに転記する方法を解説しました

クラウドでデータを連携できると、データ活用の効率があがるので、ぜひご利用頂きたいと思います

尚、今回の仕組みだとPower Automateのフローを動かすとOneDrive上には、自動的にデータ行が追加されていきます

シナリオによっては、重複が起こらないようにデータを削除しておく必要があるかと思います

その時には、クエリを実行する前のフローに対して、繰り返しエクセル行を削除しておくフローを追加する必要があります

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SHAREPOINT/リストを直接POWER BIに取り込む方法

最近ではエクセルの代わりにSharepointのリストを活用するケースが多いと思います

Sharepointのリストも簡単にPower BIに取り込むことができます

今回の記事ではSharepointリストをPower BIに取り込む部分に絞って解説を行います

SharepointリストのサイトURLの取得

今回はSharepoint内の「SharepointPracticeサイト」というサイト内のリストからデータを取得します

取得するリストは点数というリストです

ただ必要なのはサイト自体のURLになります

https://XXXXXX.sharepoint.com/sites/SharepointPractice/⇒不要

Power BIでデータソースを取得

Sharepointの必要なURLを取得したので、Power BI Desktopで「データソース」を指定します

上の画像の一番下にある「詳細」を指定します

次に開いた画面で「Sharepoint」を検索します

ここで「SharePoint Onlineリスト」を指定し「接続」をクリックします

URLの指定

接続を指定した後に表示される画面で「URL」を指定します

URLの指定の他に2か所の指定が必要です

・実装 ⇒ 2.0

・詳細設定オプション ⇒ 既定-SharePointリストの”既定のビューに設定されている列を取得します”

詳細設定オプションを「既定・・・」に指定することで必要な列のみを取得することができます

そうでないと「更新日時」などの自動設定される列も取得することになります

(注意)接続という形で「サインイン」を求められる時があります。少しわかりずらいので注意が必要です

リストの指定

前の画面でURLを指定し、OKボタンを押すと次の画面が表示されます

指定したURL内にある「リスト」の一覧が表示されます

この一覧の中で該当のリストを指定します

すると、リストの内容がPower BIに取り込めます

<まとめ>

これからエクセルの代わりに「リスト」を使う機会が増えると思います

Power BIにデータを取り込むのに、いちいちエクセルに変換していたら非効率です

リストとPower BIの相性は抜群です

URLを指定するだけですので、この機会に取得法をおさせておきましょう

ちなみに、Sharepoint内のエクセルファイルを取り込む方法はこちらになります

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カレンダーテーブルの活用により、数字を時系列の軸で自由に集計するツアー

今回のシリーズ記事では、カレンダーテーブルを使用してデータを「前年データ」や「累計」などの時系列で簡単に整理し直す技術を解説したいと思います

カレンダーテーブルとは、売上データなどの日付が入ったデータをカレンダーのそれぞれの日付に割り当てて整理するためのテーブルです

カレンダーテーブル

このカレンダーテーブルが活用できるようになると、今までエクセルのワークシートで手動での転記処理に頼っていた「時系列でのデータの整理」が簡単にできるようになります

カレンダーテーブルの作成・準備

作成

ここまでの解説だと「カレンダーテーブルとはなんなのか?」が具体的にはよくわからないと思います

シンプルに言えば、まさにカレンダーのような連続した日付列を起点として作成されたデータテーブルです

この連続した日付データに年や月などを紐づけておき、売上データなどを時系列で括りなおせるようにします

リレーション

作成したカレンダーテーブルは、他テーブルとリレーション(紐づけ)を行って使用します

このリレーションを適切に行わないと、カレンダーテーブルを活用できません

会計年度の調整

日本の企業は大抵が3月決算です

ですから、1月~3月のデータは実際の年より前の年で会計年度が割り当てられます

この会計年度の調整を事前にカレンダーテーブルで行っておきます

メジャーの作成(前年比、累計など)

前年比や累計など、作成したカレンダーテーブルを活用して作成する数字はメジャーで作成します

エクセルを使用してきた感覚の延長だと、このメジャーというのはなかなか理解しがたいものです

何故なら、テーブルの列にメジャーで作成した数字はでてこないからです

これはメジャーで作成する前年比などの数字は穴埋め問題みたいなものだからです

穴埋め問題の答えは、あくまで前後の数字が決まってから答えが決まります

例えば、前年比ならば集計対象が2022年6月ということが決まってから2021年6月に対する前年比を算出することが決まります

このメジャーが穴埋め問題である点に慣れれば、後はDAXというPower BI(Power Pivot)独自の関数を使用して計算していくだけです

このDAXはワークシート関数と同じ感覚で使用できますが、文法が若干違うので注意が必要です

<まとめ>

数字を見ると時のツボは時系列で比較することです

私もこの辺の時系列のデータ整理はさんざん苦労しました

エクセルではどんなに頑張っても手動処理が入るからです

しかも、かなり気を遣うので疲れます

Power BIのカレンダーテーブルを活用して時系列でデータを自動整理する仕組みは、まさにPower BIの醍醐味といっても過言ではありません

ぜひ次回からの回でしっかりカレンダーテーブルを活用する技術を身につけましょう!

2回目:カレンダーテーブルを実際に作成する~カレンダーテーブルを活用するツアー~

3回目:カレンダーテーブルを実用的に調整する~カレンダーテーブルを活用するツアー~

4回目:前年の値や累計を使う~カレンダーテーブルを活用するツアー~

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カレンダーテーブルを実際に作成する~カレンダーテーブルを活用するツアー~

今回は前回の内容に従って、カレンダーテーブルを実際に作成してみましょう!

カレンダーテーブルを作成する時にDAX(エクセルのワークシート関数のようなもの)も使用します

元のデータはこちらの3つのテーブルになります

ですので当初のリレーションはこのようになっています

こちらにカレンダーテーブルを組み込む形になります

新しいテーブルの作成

カレンダーテーブルの作成は最初、こちらをクリックするところから始まります

すると数式が入力できるようになります

左辺をCalendarとし、右辺にCaを入力すると、入力するDAXの候補がでてきます

こちらの候補から「CALENDAR」をTabキーで選択してください

CALENDAR()の〇括弧:()の中には、連続した日付を作成する際の開始日終了日を指定します

YEAR/年とMONTH/月の列の作成

連続した日付データができたので、今度は日付データを使用してYEARとMONTHの列を作成します

上の画像の「新しい列」をクリック後、まずはYEARの列を作成します

YEARの列を作成するにはDAX「YEAR」を指定します

その際に、コツが一つあります

丸括弧:()の中でを指定すると()中に入れる列名の候補が選択できます

今回は’Calendar[Date]の列を指定して、日付列(2021/04/01⇒2021)を年に変換して列を作成します

今、DAX:YEARをして列を作成しましたが、通常のエクセルのワークシート関数を使用した時との違いは、セルではなく列単位で関数を使用しているという点です

MONTHの列もYEARの列と同様に作成します

会計年度の調整

前回も触れましたが、3月決算の場合には会計年度を調整する必要があります

例えば、2022年1月の場合には、上記のYEAR関数で作成した列には「2022」と表示されます

ただ実際には会計年度は2022から1を引いた「2021」になります

ですので、MONTH列をもとにしてIF関数により1月~3月の会計年度を調整します

if(MONTH([Date])<4,YEAR([Date])-1,YEAR([Date]))

ちなみに四半期の列を作成するQUARTER関数を使用すると次のようになります

4月が第2QUARTERとなります

これは12月決算をもとにしてDAXが作成されているからです

この場合も3月決算にあわせてIF関数を使用します

IF(MONTH([Date])<4,4,if(MONTH([Date])<7,1,IF(MONTH([Date])<10,2,3))

リレーションシップの作成

カレンダーテーブルをひとまず、形にはしました

これだけでは、カレンダーテーブルを活用することはできません

他のテーブルとリレーションシップを作成・紐づけを行う必要があります

リレーションシップを作成するには、以下の画面で操作が必要です

こちらの画面で売上データの「日付データ」とカレンダーテーブルの「Date」を紐づけます

操作はいたって簡単です

該当する列の上でドラックをするだけです

これで下の画像のようなリレーション(売上データ:多⇒Calendar:1)が完成します

これで売上データとカレンダーテーブルを一緒に活用できるようになりました

では、レポート画面で「マトリックス」を作成してみましょう

マトリックスの行にカレンダーテーブルの「YEAR」を配置します

YEARの配置もドラックで行います

そしてマトリックスの値に売上データの売上金額を配置します

すると上記の画像のように「年」毎に売上金額の合計が算出されています

これはカレンダーテーブルと「多:1」の紐づけが行われているからです

では試しに、リレーションを消してみます

すると、以下のように2021年も2022年も同じ金額になってしまいます

これは、年ごとの多:1の紐づけが行われないまま、単純に売上金額の合計が算出されるからです

<まとめ>

今回はカレンダーテーブル自体を作成しました

エクセルと違い、テーブルも列も一から作る点がとても斬新だと思います

ただ、これだけだとまだ実用的なカレンダーテーブルとはいえません

次回、調整を加えていきたいと思います

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前年の値や累計値を自動計算する~カレンダーテーブルを活用するツアー~

今回はカレンダーテーブルを活用して、時系列に関わる計算を行っていきます

前回でカレンダーテーブルを活用する準備が完全に整った状態です

数字を語る時にかならず「比較」が必要となりますが、この比較を自動的に行えるようにしましょう!

今回から「メジャー」という仕組み使用します

このメジャーの仕組みはエクセルのワークシートにはない仕組みです

メジャーはテーブルでもなく列でもなく、?の箇所の数字を埋めてくれる仕組みです

あくまで前後の文脈が決まってから数字が計算されます

例えば、「今年の4月」の数字があったとしたら、前年の4月の数字を、「2021年」の数字があったとしたら「2020年」の数字を自動的に穴埋めする仕組みです

このメジャーをつかいこなせば、レポート作業は格段に効率化されます

前年の値を計算するメジャーを作成する

まずはメジャーをクリックしてみましょう!

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image.png

すると、下の画像のように数式を入力できるようになります

ここからはカレンダーテーブルを作成した時の要領で行えます

前年 = CALCULATE(SUM(‘売上データ'[売上金額]),DATEADD(‘Calendar'[Date],-1,YEAR))

これで、前年のメジャーが作成されました

このメジャーをマトリックスの「値」に配置してみます

すると、マトリックスの時系列の表示に合わせ、前年の値が埋められて表示されます

この前年の値の式はCALCULATE関数を基にして計算されます

前年 = CALCULATE(SUM(‘売上データ'[売上金額]),DATEADD(‘Calendar'[Date],-1,YEAR))

CALCULATE関数内では、SUM関数が使用されていますが、このSUM関数で売上金額の合計金額が算出されます

但し、売上金額を算出する際に「DATEADD関数」でフィルター処理が行われる仕組みです

ちなみにDATEADD関数の真ん中に「ー1」が指定されていますが、こちらをー2に指定すると前々年の数字が算出されます

仮にDATEADD関数の真ん中「ー1」のままで「YEAR」を「MONTH」に置き換えると前月の数字が算出されます

累計の値を算出するメジャーを作成する

今度は累計を算出するメジャーをTOTALYTD関数を使用して作成してみましょう

計算式は次の通りとなります

累計 = TOTALYTD(SUM(‘売上データ'[売上金額]),’Calendar'[Date])

実際にマトリックスに配置してみると、確かに月ごとの加算は行われています

但し、4月の累計値は4月の数字で開始されていません

これは、累計処理が1~12月を会計年度として処理されているからです

こちらを4月~翌年3月の仕様に変えてみます

こちらは、累計処理の終了基準を「3/31」で明確に示しています

これで累計処理が正しく行われます

前年比などの指標

前年比などの指標はクイックメジャーで簡単に作成することができます

クイックメジャーの中には様々な指標があらかじめ準備されています

試しに「差の割合」をクリックしてみます

すると、右のフィールドの値を左側の該当箇所にあてはめれば計算が行われるようになっています

数字を当てはめて「OK」ボタンを押せばメジャーが設定されます

新しく作成されたメジャーをマトリクスに配置すると次のようになります

「前年との相違は売上金額 %」となっていますが、こちらは変更することができます

「前年との相違は売上金額 %」を選択し、数式バーから変更します

<まとめ>

今回は前年の数字などの数字を算出するメジャーを作成しました

このメジャーを使用するとレポート作業の効率は格段に向上します

今回のシリーズでカレンダーテーブル活用に関する一連の必要事項を紹介しました

ぜひ、実際に手を動かしてものにしてみましょう!

最後に、「年」⇒「月」と階層を変えるドリルダウンの仕組みはとても便利ですので、こちらも有効活用しましょう

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Power BIのスライサーの表示をボタン一つで切り替える方法

Power BIにて、スライサーの配置はスペースを取りますが、使用するときだけ表示するようにすればスペースはうまくコントロールできます

ビジュアルの表示・非表示をコントロールする「選択項目」と状態を保存する「ブックマーク」をうまく組み合わせて活用すればスライサーの表示をコントロールします

主な処理の流れとしては、①素材の用意、②素材の表示状態の保存⇒ブックマーク(名前割り当て)⇒②ボタンへの①の割り当て(アクション)となります

素材の用意

表示

挿入タブの「ボタン」もしくは「図形」「イメージ」から用意します

今回はページの上に配置したいので下向きの矢印を選びました

非表示

次の①から③までをセットで用意します

①戻るボタン、②スライサー、③下敷き(図形・四角)

ブックマーク

ブックマークにて用意した素材が表示されている状態を記録する必要があります

ブックマーク⇒追加にて左のページの状態が記録されます

上のGIF画像でいえば、「表示」というブックマークにページの状態が保存されています

各ビジュアルの表示状態は以下のマークでコントロールできます

同様に非表示というブックマークも作成しておきます

ボタンへのブックマークの割り当て

ここまでで各ブックマーク(表示・非表示)にページの状態を保存しました

ここからは各ボタンにブックマークを割り当てます

上の画像のようにボタンを選択しながら、下の画像の箇所を設定します

これで、ボタンを押すとブックマークに保存された状態に切り替わるようになります

注意

表示したスライサーで選択した内容が、ブックマークの処理(アクション)により外れることがあります

こちらは次の箇所でコントロールする必要があります

該当のブックマークを右クリックすると、ブックマーク(状態保存)をする対象を選択できます

上の画像の「データ」のチェックを外すとスライサーのフィルターはブックマークの対象から外れます

*ちなみに上の画像の「更新」を行うと最新の状態を保存できます

<まとめ>

今回はビジュアルの「選択」と「ブックマーク」を組み合わせてスライサーの表示を切り替える方法を解説しました

うまく実行する方法としては、名前の付け方の工夫があります

選択項目で扱いやすいように名前を変えることもできますので、うまく調整してみてください

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フィルターを一発で解除するボタンを配置する~ブックマーク機能活用~

【ブックマーク機能を活用してダッシュボードを楽々操作!】

Power BIのブックマーク機能というのがあるのをご存じでしょうか?

Power BIでのブックマークの意味合いは、日常的に使っているブックマークとは似ているようで違います

「記録しておき、再現する」という点は一緒だという点だけは意識しておいてください

このブックマーク機能を使えば、面倒なスライサーの解除作業などはクリック一つで解決できるようになります

基本的なブックマーク活用の流れとしては、1.ボタンの用意2.操作/状態の記録3.用意したボタンへの記録内容の選択・割り当てになります

ボタンイメージの用意

Power BIの挿入タブには様々なボタンが用意されています

今回はイメージから事前用意した画像を使用します

今回用意したのは次の「×マーク」です

操作/状態の記録

ここから、スライサー等でフィルターが行われていない状態を保存(ブックマーク)します

下の画像の通り、フィルターが一切かかっていないことを確認します

フィルターの状況を確認したら、表示タブにある「ブックマーク」をクリックします

ブックマークの欄がでたら「追加」ボタンをクリックします

そうすると、記録内容が追加されます

追加された記録内容は後で「選択・割り当て」が行いやすいように名前をつけます

上の画像の「・・・」をクリックすると、名前が変更できるようになります

今回は「Filter Clear」という名前にします

用意したボタンへの記録内容の選択・割り当て

フィルターが解除された状態を「Filter Clear」に記録したので、今度は、「×マーク」に「Filter Clear」に選択・割り当てます

ページに配置した×マークをクリックすると上の画像のように「アクション」が選択できるようになります

アクションを「オン」にし、型を「ブックマーク」に指定します

その後「ブックマーク」の右に△マークをクリックすると、先ほど記録した「Filter Clear」を選択・割り当てできるようになります

×マークに「Filter Clear」を選択・割り当てをしたら、Ctrlキーを押しながら×マークをクリックすると、フィルターが解除されるようになります

<まとめ>

今回はPower BIのブックマーク機能を活用してフィルターを解除する方法を解説しました

フィルター解除の設定の流れは次の通りとなります

1.ボタンの用意

2.操作/状態の記録 ⇒ブックマーク機能

3.用意したボタンへの記録内容の選択・割り当て ⇒アクションで割り当て

Power BIではエクセルと違い、ボタンによる設定できる操作は充実しています

ボタン周りの操作についてはまた別な記事で解説していきたいと思います

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分解ツリーの利用により、一見複雑な階層ごとの数字をシンプルに魅せる

【分解ツリーのボタンを活用して、階層別の数字を段階的に見せるようにしましょう!】

Power BIの分解ツリーをご存じでしょうか?

このビジュアルを使えば、セル結合が入った表を凝視しなくても階層別に数字を理解できます

上のGIF画像では売上金額を、地域ブロック別⇒都道府県別という風に階層化しながら数字を表示していっています

他の言い方をすると、究極のドリルダウンとも言えます!

今回はこの分解ツリーの作成方法を解説します

データの準備

分解ツリーで使用するデータは当然、リレーションを通じて階層化されていなければなりません

前述のGIF画像で使用したデータは次の画像の通り「地域ブロック都道府県客先」というデータ構造になっています

*<:個数小<個数大

分解ツリーの作成

分解ツリーは「視覚化欄」のこちらのボタンから作成できます

分解ツリーにて設定するフィールドは「分析」と「説明」の2種類になります

分析とは分解するもの、説明とは階層の種類と割り切って理解をしてみてください

前述のGIF画像にある分解ツリーでは、説明欄に必要な階層分のフィールドを設定しています

ツリーの書式調整

他のビジュアル/グラフと違い、書式の調整が少し勝手が違うと感じるかもしれません

例えば、数字のフォントの大きさを変える場合には「データラベル」にて調整します

<まとめ>

今回はボタンでツリーを足すことができる、分解ツリーをご紹介しました

設定において、少し日本語の意味合いが違うと感じるかもしれません

この点は割り切って理解する必要があるかもしれません

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分布図の作成及びグループ化~データを見やすく分解する

ピボットテーブルグループ化機能を使うと、数字が見やすくなるため重宝しておりますが、Power BIでも同じようなことが行えます

今回は、Power BIにおけるグループ化機能を量/ヒストグラムと質に分けて解説します

分布の把握は数字分析の基本なので、分析を行う必要のある方には特に有用な情報だと思います

量によるグループ化

今回は下の画像のデータからヒストグラムを作成したいと思います

売上金額の範囲区分を一定の金額で設定し、レコード数(行数)747件の件数を範囲区分別に縦棒グラフで表示します

まず、レポート画面のフィールド欄で「売上金額」上で右クリックします

すると「新しいグループ」という表示が見えますので、こちらをクリックします

「新しいグループ」をクリックした後は、次の画像の画面が開きます

ピンのタイプはデフォルトで「ピンのサイズ」になっていますが、こちらは「ピンの数」に変更します

ここで「ピンの数」とは縦棒の数になります

OKボタンを押すと、新たなフィールドができます

こちらをX軸に配置し、Y軸に売上金額のカウントを配置します

すると、縦棒グラフがヒストグラムとなります

ヒストグラムのデータ区分の範囲はピンのサイズとなります

ちなみにY軸を合計に変えるとデータ範囲別に合計金額を表示することができます

質によるグループ化

こちらのグループ化はレポート管理画面の一つ下のデータ管理画面で行います

下の画像がグループ化を行うデータです

まず、グループ化の対象になる「都道府県」の列を選択します

すると上のタブが「列ツール」に切り替わり、「データグループ」が表示されます

ここで「データグループ」の▼マークをクリックすると次の画面が表示されます

「新しいデータグループ」をクリックすると表示が次のように切り替わります

ここでグループ化するものは、Ctrlキーを押しながら選択し、グループ化をクリックします

この選択、グループ化の処理によりグループ化が実施されます

仮に、この状態のまま画面右下のOKボタンを次のような列ができます

ですので、列名およびグループ名はOKボタンを押す前に修正しておきます

<まとめ>

今回は量と質の双方の観点からグループ化を行う方法を解説しました

Power BIではグループ化により、分析可視化だけでなく、分析作業も行えます

ヒストグラムについては、X軸の範囲が良く見えない点について不便に感じる方もいらっしゃると思います

その場合には、「その他のビジュアルの取得」から「histogramのアプリ」を探す方法もあります

ヒストグラム/histogramは複数種類がありますので、ぜひ試してみてください

上の画像の「Histogram Chart」ならばX軸も下の画像のように明確に表示されます

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