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予実対比のグラフをPower BIで作成する~DAX使用/変数込み~

以前、対比表のグラフをエクセルで作成する方法を紹介しました。今回はPower BIで「対比表のグラフ」を作成する方法を紹介します

超過/紺と未達額/赤をメリハリをつけて表示できるので、対比を示すダッシュボード内に配置するのにぴったりなコンテンツです

このグラフはDAXの作り方を工夫すれば意外と簡単に作成できます

ポイント

詳細は過去の記事を参照して頂けると嬉しいのですが、大きくわけてポイントは2つあります

積み上げ棒グラフ

積み上げ棒グラフの内訳は3つに分けます

それぞれ、メジャーで設定します

 基本 ⇒計画、実績の低い方

 超過 ⇒実績-計画

 未達 ⇒計画-実績

折れ線グラフ

実績の横棒は折れ線グラフのマーカーで作成します

折れ線の実線は、太さをにします

メジャーで使用するDAX

基本

MIN関数を使い、計画金額と売上金額(実績)の合計額の低い方を表示できるようにする

超過

変数とIF関数を使用し、実績が計画を超えている場合には差(実績ー計画)を表示できるようにします

*VARを使用して変数設定、RETURNで関数の計算結果を返します

未達

変数とIF関数を使用し、計画が実績を超えている場合には差(計画ー実績)を表示できるようにします

*VARを使用して変数設定、RETURNで関数の計算結果を返します

グラフ設定

グラフ/ビジュアルは積み上げ棒グラフ+折れ線を使用します

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-106.png

メジャーの配置

設定したメジャーは次の画像のように設定します

折れ線マーカーの設定

折れ線の太さ

次の画像のようにストロークの幅をで設定します

マーカー

まずマーカーをオンにします

そしてマーカーの形(図形)とサイズを次の画像のように指定します

これでグラフの色などを調整して完成です

未達の色は赤にすると、とてもリアルに未達度合いが伝わりやすくなると思います

<まとめ>

今回はDAXのIF式を活用し、対比をメリハリをつけて表示するグラフを作成しました

元データについては、今回は詳細に言及しませんでしたが、計画と実績を対比する場合にはカレンダーテーブルの活用も大きなポイントの一つとなります

計画とカレンダーテーブルを連携する場合には計画側の形式もポイントになります

例えば「2022年1月」を2022/01/01の日付を設定したとしても、日付形式でないとカレンダーテーブルとのリレーションは有効になりません

詳細についてはこちらの記事にまとめであります

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Power BIツアー~Power BIでマイダッシュボード作成・初級_1/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回の記事では、Power BIが何ができそうかについて、ツアーの形で知って頂こうと思います

ところで、

読者の皆さんは1つグラフを作成するのにどの位時間が掛かりますか?

「データ範囲を指定すれば、クリック1つでできるからそんなに時間がかからないよ」

という方もいらっしゃると思います

クリック一つでグラフを作成できるのは、グラフ作成用のデータが整っている場合です

 グラフ作成用のデータを作成するためにピボットテーブルを使ったり、VLOOUP関数でデータ間を紐づけたりなどの「データ成型」作業に物凄く時間がかかったことはなかったですか?

Power BIならば、データ取得➡データ成型➡ダッシュボード化まで瞬時に行えます

本来、データを可視化する目的はあくまで次の行動に繋げるためです

Power BIならばデータの可視化自体に時間をかけることなく、次の行動を始動するまでの時間を短縮することができます

 しかも、作成したレポート/ダッシュボードは「動きの中」でデータの勘所が把握できるようになっています

この「動きの中で」というのは実際のPower BIの画面を見ながら解説したいと思います

では、

本題に入る前に簡単にPower BIの全体像に触れます

Power BIは「Power BI Desktop」とクラウドにある「Power BIサービス」に分かれます

Power BI Desktopにてレポート/ダッシュボードを作成し、Power BIサービスで他の人に作成したレポート/ダッシュボードを共有します

Power BI Desktopは4つに画面が分かれています

・データ取得画面

・レポート画面

・データ管理画面

・リレーション管理画面

 上記の順番にて、Power BI Desktopの実際の画面を使用しながらPower BIが何ができそうかを解説させて頂きます

*Power BIサービスについてはまた別途、解説させて頂きます

データ取得

Power BIではあらゆる種類のデータがワンクリックで取得できます

エクセルファイルはもちろん、CSVやShare Pointのデータを取得できます

フォルダ内にある複数のファイルや、1つのファイル内にある複数のシートも一括で取得できます

レポート画面

レポート画面は主に3つの部分から構成されます

フィールド

こちらに取得したデータが反映されます

視覚化

こちらで様々なコンテンツを手に入れることができます

ページ

こちらに「フィールド」のデータや「視覚化」のコンテンツを反映します

無地のキャンバスに絵を描いていくようなイメージです

デモ

グラフ作成

レポート画面では、ピボットテーブルの感覚でグラフを作成できます

ピボットグラフをもっと進化させたイメージです

グラフ作成に使用したデータは、元々、Power BI Desktopに取得前は次のようにシートが分かれていました

しかも売上金額も合計処理はされていません

これらのデータはPower BI Desktop内で、合計処理と異なるデータ間での紐づけ処理をクリック操作で行います

ドリルダウン

ページ内に4つコンテンツがある状態からデモを始めます

ドリルダウンを行うと異なるコンテンツが連動します

階層を深堀する処理がクリック処理で行えるだけでなく、他のデータとの関係性が「動き」の中で分かるようになっています

下のGIF画像では「地域ブロック」➡「都道府県」➡「客先」の順でドリルダウンしていきます

 ドリルダウンの処理とともに他のグラフの表示も変わるので、データの全体像やデータ間の関係性が動きの中で理解できるようになります

「動きの中で分かる」という事は、静のグラフを複数見た時の様に「推測処理」をしなくていいのです

これは凄いメリットです!

アニメーション

Power BI Desktopではアニメーションが使えます

こちらは今回の初級の内容ではないですが、バー・チャート・レースという横棒が順位を争う様子を描いたグラフです

*データ出典:メディアレーダー

「ネット広告費がテレビの広告費を追い抜いた」という事実が動きの中でよく実感できます!

データ管理画面

 こちらは今回の初級シリーズではあまり解説を行う機会がありませんが、ちょっとしたデータ変換をしたり、新たな列作成・新たなテーブル作成が行えます

リレーショナル管理画面

こちらの画面では異なるデータ間の紐づけ処理が行えます

エクセル関数のVLOOUP関数で行う処理を思い浮かべてもらえれば分かり易いと思います

こちらの画面で、異なるデータ間の共通のキー項目を紐づければ、一括で複数列の紐づけ処理が行えます

VLOOUP関数のように、1つの列を紐づけるのに1つの関数をいちいち入力していくような手間は必要ありません

<まとめ>

今回の記事では、Power BI Desktopの機能を抜粋して見て頂きました

Power BIは機能があまりに多いので何を紹介するか悩ましいところでした

Power BIには「AI」のようなQ&Aという機能さえあります

今回は初級という事でかなり絞りこませて頂きました

Q&Aについては、また初級シリーズの中で紹介させて頂こうと思います

Power BIを使うメリットをまとめると以下の2点になります

・グラフなどのコンテンツ作成に使用するデータ作成の手間が省ける

 ➡データを可視化する時間を短縮できる。即ち次の行動にもつながりやすい

・複数のコンテンツが同時に動く「ドリルダウン」やアニメーションが使える

 ➡データの全体像やデータ間の関係性が一目で分かるようになる

ぜひ、次回から今回紹介した内容を詳細に解説していきたいと思います

初級編

第二回 ⇒データ取得

第三回 ⇒データ変換

第四回 ⇒リレーション作成

第五回 ⇒グラフ作成

第六回 ⇒アプリのダウンロード

第七回 ⇒積上げ棒グラグと地図グラフ

第8回 ⇒スライサーなどのページ調整


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Power BIでグラフなどのビジュアル素材を丸める方法

実はPower BIレポート画面で作成するグラフなどの角は丸めて表示することができます

何度もやり方を忘れてしまっているので、ブログ記事に方法を刻んでおこうと思います

書式設定の罫線を選択

角を丸めるビジュアル素材を選択した後に、書式設定を選択します

その後「罫線」を選択し「オン」にします

半径の調整

通常は半径は0%で指定されていますので、値を増やしていくと、ビジュアル素材の角が丸まっていきます!

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データ変換~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_3/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

前回はPower BI Desktopにデータを取得しました。今回はデータ変換を3つ行います(変換種類は2つ)

データ変換は、Power BI Desktopのレポート画面からPower Queryエディタ(以降エディタ)を開いて行います

本題に入る前に、Power BI Desktopの3つの画面とデータ変換内容について簡単に触れます

各画面の内容とデータ変換内容

Power BI Desktop画面は次の3つの画面から構成されます

・レポート画面

・データ管理画面

・リレーション管理画面

レポート画面

Power BI Desktopにデータを取得した時に一番最初に出てくるのがレポート画面です

データ管理画面

画面一番左に出ている3つのアイコンの真ん中をクリックすると、画面がデータ管理画面に遷移します

こちらで取得したデータの中味が確認できます

ここからデータ変換内容について触れます

ヘッダー

下の画像のように、取得した「地域マスタ」「顧客」は1行目をヘッダーに昇格する必要があります

抽出

売上データについては「商品」列にて、記号:_の後の文字を抽出して「ABC」「DEF」という風に商品名を変更しましょう

リレーション管理画面

こちらについては、次回の記事で触れたいと思います

エディタでデータ変換

エディタ画面は、Power BI Desktopのホームタブから下の画像の「黄色の印の箇所」からクリックして開きます

ヘッダー

地域マスタ」と「顧客」データについては、データの1行目をヘッダーとして使用しますので、変換タブから「1行目をヘッダーとして使用」を選択します

抽出

「売上データ」については商品列を変換しますので、変換タブの「抽出」を選択します

次に表示された画面にて、区切り記号を「_」で指定します

変換後の商品列は次の様になっています

適用処理

通常のエディタと処理が違うのがここです

通常のエディタであれば読込処理を行いますが、Power BIでは「適用処理」となります

変換処理が終了したらこちらの処理を忘れないようにしてください

<まとめ>

今回は、Power BI Desktopの画面からエディタ画面を開いて3つのデータ変換を行いました

Power BI Desktopにてデータを取得した際、通常のパワークエリと同様に型式の変換が行われています

 データ取得をした際にこの型式の変換が走る点も、データを取得する際に「ちょっと処理が遅いな」と感じる要因の一つです

本来であれば、上記の3つの変換処理をエディタで行った後、そのままエディタ画面で「地域マスタ」「顧客」「売上データ」の3つのクエリをマージしたいところです

こちらについては次回解説を行いたいと思います


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リレーション作成~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_4/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回は異なるデータ間にリレーションを作成して、一緒の仲間として有効活用できるようにします!

この初級編では最終的には、次のようなレポート/ダッシュボードを作成します

一番左上のグラフは、異なるデータを組み合わせて作成しています

元データはこちらの2つのデータです

グラフの項目である「地域ブロック」と「売上金額」は、元々のデータソースは分かれています

何故、1つのグラフで一緒に使えるかというと前述のリレーションを作成しているからです

では、本題に入っていきましょう

リレーション管理画面

リレーションの作成はリレーション管理画面で行います

但し、リレーションが自動で作成されていることもあります

データを取得した時に「少し遅い」と感じるのは、自動でリレーションを作成しているからです

ですので、リレーションを作成するのは自動で作成されていない時になります

作成方法1

ドロップ・アンド・ドラッグでリレーションを作成することができます

 作成した内容は、リレーション線を右クリックすると「プロパティ」が表示されますので、そちらをクリックすると確認できます

確認画面はパワークエリのマージ画面と一緒です

作成方法2

もう一つの方法は「リレーションシップの管理」から作成する方法です

上の文字をクリックすると、次のような画面がでてきます

こちらで「新規」のリレーションを作成することができます

<まとめ>

今回は「リレーション」を作成する方法を解説しました

こちらの処理を行うと、異なるデータを一緒に取り扱うことができます

ですので、VLOOKUP関数を使う必要もなくなります

但し、これだけではレポート作成の工程に移ることはできません

下の画像を見て下さい

地球儀やΣマークが付いています

本格的なレポート/ダッシュボード作成前に、次回の記事で詳細に解説を行いたいと思います


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アプリのダウンロード~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_6/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

今回はPower BI独自のアプリをダウンロードして動くグラフを作成します

上のGIF画像のグラフは、Enlighten Aquariumというアプリで作成します

アプリのダウンロード

アプリは下の画像の黄色の箇所からダウンロードします

こちらの「・・・」をクリックすると、下の画像のように「その他のビジュアルの取得」をクリックできるようになります

この「その他のビジュアルの取得」をクリックすると、様々なアプリを検索できるようになります

上の画面の検索画面で「Aquarium」と入力すると該当のアプリがダウンロードできます

(注)その他のビジュアルの取得をクリックした後「ログイン等」の手続きが必要です

アプリの設定

アプリをダウンロードすると「視覚化」の下にアプリが表示されます

この表示をクリックするとアプリを設定できるようになります

では詳細な設定を行います

このアプリでは「Fish」「Fish Size」を設定します

今回は「Fish」に客先を設定します

そして、「Fish Size」には売上金額を設定します

この2つの設定により、魚の大きさは「客先の売上金額」により調整されるようになります

<まとめ>

今回は、アプリをダウンロードして「動くグラフ」を作成しました

このPower BIのアプリは非常に豊富です

ぜひ一度、どんなコンテンツがあるかじっくりみてみてください

これまで6回にわたりPower BIの基礎を体験して頂きました

ここまではまだまだPower BIの導入です

本当にPower BIの機能は豊富ですので、ぜひ他の記事でBIの神髄に触れてみてください


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スライサーなどのページ調整~POWER BIでマイダッシュボード作成・初級_8/8~

静から動へ!Power BIを活用して簡単・手軽にデータを分析可視化できるダッシュボードを作成しよう!】

前回でビジュアルコンテンツは揃ったので、今回は総仕上げとして、ビジュアルコンテンツ間の動きを調整しましょう!

柱は2つあります

1つ目はダッシュボード全体を客先別の切り口でフィルターをかける「スライサー」です

2つ目はデータの階層(例:地方ブロック⇒都道府県)間で表示を変えるドリルダウンを行う仕組みです

この2つの仕組みによりダッシュボードから多面的な洞察を得られるようになります

では、スライサーから解説をはじめます

スライサー

今回は「客先」でフィルターをかけます

まず視覚化から「スライサー」をクリックしてページにスライサーを挿入します

そしてフィールドには客先を設定します

今回はドロップダウンリスト型式で設定するので、下の画像の黄色の箇所をクリックしておいてください

するとスライサーが次の様な表示になります

スライサーで該当の客先を選択すると、ダッシュボード全体が連動します(連動させてない方法は後述)

ドリルダウン

ドリルダウンさせる場合には、事前に主となるビジュアルコンテンツ(グラフ)に階層を仕込んでおきます

それから、主となるビジュアルコンテンツの「黄色の箇所のマーク」をクリックし、「ドリルダウン」を有効にします

有効にすると次のような表示になります

これで、グラフをクリックしていくと同時にダッシュボード全体の階層レベルが変更されていきます

下に下げた階層を、上に戻るには次のボタンをクリックしてください

ビジュアルコンテンツ間を非連動にする

これまでこの記事では、スライサーにより全体をフィルターする方法とドリルダウンする方法を解説しました

ただし、実際には連動させたくないケースもあります

その場合はスライサー、もしくは主たるビジュアルコンテンツをクリックした状態で下の画像の「黄色の箇所」をクリックしてください

すると他のビジュアルコンテンツの右上の表示が変わります

上の画像では3つのマークが表示されていますが、下のマークをクリックすると非連動になります

<まとめ>

今回は、スライサー並びにドリルダウンの仕組みを解説しました

ドリルダウンと非連動のところは、特に取っ付き難いので、実際に何度か手を動かして試してみてください

今回は8回にわたって初級編ということで、Power BI Desktopでのダッシュボード作成を解説させて頂きました

今回の初級編だけでもかなりのダッシュボード作成が行えるはずです

ぜひ身近なデータをダッシュボード化してみてください!

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受付終了【緊急企画】Power BI Desktop勉強会

今回、Power BI Desktopの勉強会を行います

Power BI Desktopの凄さは、

①データを直感的な操作で一元管理・変換をできる(Power QueryエディタやDAX,メジャーも可)

②こちらもピボットテーブルのような操作で「数字を魅せる」ことができる点です

バー・チャート・レースのような動くグラフも簡単に作成できてしまいます

ぜひこの機会にPower BI Desktopの魅力に触れてみてください

https://youtu.be/GTAbnneoJH4

日時:11月20日20時~(45~60分程の予定)

内容:データ取得からバー・チャート・レース作成まで

使うツール:Power BI Desktop

対象者:BIを使ったことが無い人

定員:3名

参加条件:参加前にPower BI Desktop をインストールしておいてください

・Power BI Desktop
Microsoft社のサイトからインストールしてください
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/desktop/
*Power BIサービスとは違いますのでご注意お願いします

*参加無料

参加に当たっては以下のアンケートへの回答をお願いします

アンケートに回答を頂いた方にZOOMのURLをお送りします

尚、オンラインで勉強会を行いますが、原則、顔出しでお願いします

アンケート↓

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfIkh683t6q0uciGwIc4xYDuvHFL4Q5Q9hpslLvqm5Bn_JgTw/viewform?usp=sf_link

Excellent仕事術・鶴岡


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Power BIによるバー・チャート・レースの作成方法

 最近、YOUTUBE動画などで動くグラフである「バー・チャート・レースの作成の仕方」を紹介する動画をよく見かけます

実は無料のPower BI Desktopでもバー・チャート・レースを作成できます

下のGIF画像は日本の広告費の年間推移をバー・チャート・レースにしたものです

*出典:メディアレーダー:https://media-radar.jp/contents/meditsubu/ad_cost/

バー・チャート・レース

バー・チャート・レースだと「インターネットの広告費」が「テレビ」を追い抜く様子がリアルに描写されます

しかも、このバー・チャート・レースはかなり簡単に作成できます

ところで、

このバー・チャート・レースの良さはとはなんでしょうか?

私は数字の背後にあるストーリーを実際の動きで体感できる点だと思います

この点ついては、先日紹介したバブルチャートも同様です

グラフをしばらく眺めて「数字の背後で何が起こっているのか?」をわざわざ解釈する必要がありません

直観的に数字を理解できます

ですので、プレゼンなどの数字を説明する場でもこのバー・チャート・レースはとても有効です

作成方法も前述のように簡単です

ただ悩みはPower BI Desktopの機能が多すぎことと、バー・チャート・レース独自のクセがあることです

一方で、Power BI Desktopはスマホのように直感的に操作ができるメリットもあります

 このブログ記事ではPower BI Desktopの機能についてはあまり細かく触れずに、「直観的に操作するための手助けになるようなポイント」に絞って解説を行いたいと思います

Power BI Desktopとは?

手軽にデータを取得・編集・加工してデータ分析・可視化を行えるツールです

データを一元管理できる点や操作が直感的に行える点がとても素晴らしいです

このPower BI Desktopで最初に行うことは、データを取得することです

とにかく「取得」を行ってしまえば、ある程度はPower BI Desktop内でなんとか変換処理が行えてしまします

*今回の記事ではPower BI Desktop内での変換処理については解説を行いません

今回のポイント

バー・チャート・レースの作成方法自体については、そんなに難しくはありません

一番重要なのは、バー・チャート・レース用のデータを作成することです

バー・チャート・レースの作成には、次の3つのデータ項目が必要です

*HEXコードの指定により色の管理も可能ですが、今回は省略します

種類/Name ⇒上のGIF画像で言えば、テレビやインターネットなどの媒体です

/Value ⇒ 種類別の数字データです

日付/Period ⇒ Power BI Desktop内で年や月単位で集約して使用されます(つまり、値も年や月で集約されます)

 本来であれば、Power BI Desktop内で「Power Queryエディタ」と同じ画面が使用できるので、こちらで変換処理は行いたいところです

 今回はバー・チャート・レース自体の解説に絞りたいので、ワークシート内で既に変換が行われてある形で解説を行っていきたいと思います

事前準備

データの準備

 前述のバー・チャート・レースのGIF画像では、「メディアレーダー」様の広告費の推移データを使用させて頂きました

こちらのデータをパワークエリによりダウンロードさせて頂きました

こちらのデータについては、Power Queryエディタ内でピボット解除を行って下の様な形にしてあります

列は「媒体」「年」「広告費」の3つです

インストール

Microsoft社のサイトでアプリのダウンロードが行えます

バー・チャート・レース用アプリ/アドイン入手

 こちらについては詳細は後述しますが、Yahooなどの一般的に流通しているドメインでないメールアドレスが必要です

データの取込み

インストールしたPower BI Desktopを開くと下の画像の画面が開きます

上の画像の赤印が付いている箇所、「データを取得」をクリックします

そして、次に開いた画面で「Excelブック」を指定します

その後、取得するファイルを指定します

取得するファイルを指定した後は、ナビゲーター画面にて取得するシートを指定します

シートを指定したら、画面の下で「読み込み」ボタンをクリックします

読み込み処理を行った後は、レポート画面*の右に取得したデータが反映されます

*レポート画面:下の画像の一番上の画面です。一つ下はデータビュー画面です

専用ヴィジュアル・アプリ/アドインの準備

 Power BI Desktopをインストールしてアプリを開いたら、アプリ内で更にバー・チャート・レース専用のアプリ/アドインを入手します

 下の画面は前述のように「レポート画面」といいますが、レポート画面の右側にある「・・・」マークをクリックすると入手用の画面が出てきます

・・・」マークとは下の画像の黄色に記した箇所になります

 こちらのマークをクリックすると「その他のビジュアルの取得」がクリックできるようになりますので、そちらをクリックします

ここからは登録や認証処理が必要です

 登録するのにメールアドレスが必要なのですが、@yahooなどの一般的に流通しているものでなく、会社などで独自にドメインを取得しているものに限られますので注意が必要です

登録と認証が済んで、以下の「Power BIのビジュアル」画面がでてきたら「Animated Bar Chart Race」と検索してみましょう!

「Animated Bar Chart Race」が表示されたら、入手処理を行いましょう

するとレポート画面にて次のように「Animated Bar Chart Race」が表示されます

バー・チャート・レース作成

では、表示された「バー・チャート・レース(Animated Bar Chart Race)」のアイコンをクリックしましょう!

すると、バー・チャート・レースの設定項目が表示されます

 上のGIF画像内で、バー・チャート・レースのアイコンをクリックした後に「Name」「Value」「Period」の3項目が表示されるのに注目してください

その後は、右にある取得したデータから「ピボットテーブル」の要領で必要項目を設定します

Nameには横棒にする内容である媒体を、Valueには広告費、Periodには年(日付)を設定します

上記の3つを設定すると、自動的にバー・チャート・レースが動いていきます

バー・チャート・レースをクリックすると、また最初からの動きを開始します

表示の調整_1/2

バー・チャート・レースは作成方法自体は簡単なのですが、様々なクセがあります

その一つが、下の画面のように様々な内容がごちゃ混ぜで表示される点です

このように表示される理由は、Periodに設定した年(日付)が2015などの年ではなく日付単位で認識されていることです

ですので、画面右下が「」と表示されています

Periodの設定欄を見ると下の画像のようになっています

こちらについては、年の下の項目を全てをして削除すれば表示が「年」単位になります

広告費も年単位で表示されるので、適切な形でバー・チャート・レースが表示されます

表示の調整_2/2

デフォルトだとバー・チャート・レースの表示数は「10個」になります

こちらの表示数を調整する時には、こちらのボタンをクリックします

そして、「topN」の数を5個に変更します

すると表示数が変わります

表示数の他にもタイトルや背景などもこちらの画面で変更できます

<まとめ>

今回は、動くグラフである「バー・チャート・レース」の作成方法を解説しました

 本来はPower BI Desktopの機能を詳細に解説すべきですが、機能が多いため、バー・チャート・レースを手っ取り早く作成する方法を解説させて頂きました

とにかくバー・チャート・レースの作成元になるデータを、どのように作成するのかが一番重要なポイントです

こちらについては、バー・チャート・レース独自のクセと関連があります

こちらのクセについては、また別な記事で紹介していきたいと思います

もし、データを変更してもバー・チャート・レースに反映されない場合には、一旦はバー・チャート・レースを削除したり、ファイルを一旦閉じるなどの作業をしてみてください

https://youtu.be/GTAbnneoJH4


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予実対比のグラフを見やすくする

今回は積み上げ棒グラフを使用した予実対比のグラフを見やすくする「ちょっとした工夫」を紹介します

通常だと、下の画像のように棒グラフを実績と予算で並べる形になります

今回は予算に対して実績が「超過」と「未達」の場合で表示する色を変えます

とにかく棒グラフの表示数を減らしてシンプルに魅せます

ポイント

超過の場合(実績-予算がプラス)と未達(実績ー予算がマイナス)で表示を分けるのと、折れ線グラフの線を透明にしてマーカー(予算)だけ表示するのがポイントです

超過の場合

実績が予算を上回っている場合は、一番下のグラフの表示は「予算額」です

ちなみに、下の画像のグレーの横棒は予算額です

予算額の横棒の下が予算額です

未達の場合

実績が予算を下回っている場合は、一番下のグラフの表示は「実績」になり、赤の部分が「予算-実績」になります

折れ線グラフ

予算額を示す折れ線グラフの線は非表示(透明)にします

データの作成

グラフの表示は見た目は紺色と「薄い青」か「赤」かの2つだけですが、4つの項目をデータの元とします

画像上で一番左にある項目の「予算」はそのままだけですが、基本、超過、未達にはIF関数を入れます

基本

実績が予算を上回っていたら「予算のセル」、そうでない場合は「実績のセル」を表示できるようにIF関数を入力します

超過

実績が予算を上回っていたら「超過額」を、そうでなければ空欄を表示するようにします

未達

実績が予算を下回っていたら「未達額」を、そうでなければ空欄を表示するようにします

グラフ作成

上で作成したデータを基にして積上げ棒グラフを作成すると下の画像の状態になります

この一番下/青の箇所はグラフ種類を変更します

次に開いた画面で「折れ線グラフ」にします

折れ線グラフ線は「線なし」にします

マーカーについては、下の画像のように種類とサイズを調整します

後は、グラフの色を調整して終了です

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-1.png

<まとめ>

今回は、積上げ棒グラフを工夫して予実対比を見やすくする方法を解説しました

今回紹介したグラフは「グラフのシンプル」さを追及した一つの形であり、他にも調整方法があるので、好みに合わせて工夫していくと良いと思います

大事なのはシンプルに表現することです

シンプルさを追及することは忘れないようにしましょう!


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